23 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/03/29(水) 20:45:25 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [2/48]
征独世界支援SS——Ⅳ号戦車Ⅱ型——

車体長:約6m
全幅:約2.7m
全高:約2.7m
重量:約27t
速度:約35km/h(整地)
主砲:48口径7.5cm砲(A型)
   70口径7.5cm砲(B型以降)
副武装:7.92mm車載機銃2挺
装甲:25mm - 80mm
エンジン:12気筒ガソリンエンジン(300馬力)
乗員:5名

【概要】
ドイツ軍が開発した中戦車。
Ⅳ号と銘打っているが完全なる新規設計である。
Ⅲ号戦車とⅣ号戦車の部品を流用し、両者の統合を企図した車両であり、生まれ変わったドイツ軍の「軍馬」である。
ソ連降伏後の1942年末から1943年初頭にかけて開発され、その後は終戦までドイツ機甲師団の屋台骨を支え続けた。

【計画】
開戦前のドイツ軍機甲師団は、Ⅲ号戦車を主力とし、Ⅳ号戦車がそれを支援するというドクトリンで構成されていた。
これはポーランドでは比較的上手く行ったが、フランスではルノーB1bisなどの重戦車の前では力不足を露呈することになる。
そして、不可侵条約を結んだソ連からもたらされたある情報によって止めをさされた。

T-34

ソ連が開発したこの戦車のスペックは正に革命的であり、現在のⅢ号やⅣ号戦車の主砲では撃破することは非常に困難であったのだ。
この事実に半ば発狂したドイツ軍上層部は即座に対抗策を模索し始める。
それらは大きく「新型戦車の開発」と「既存車両の改良」に分かれるが、ここでⅢ号戦車とⅣ号戦車の明暗が分かれた。
Ⅲ号戦車の車体規模ではT-34撃破に必要とされた長砲身7.5㎝砲の搭載は不可能だったのである。
このため、バルバロッサ作戦開始時にはドイツ軍機甲部隊の主力は長砲身7.5㎝砲を搭載したⅣ号戦車となり、Ⅲ号戦車はかつてのⅣ号のように支援役に甘んじることになる。
バルバロッサ作戦は成功しソ連は降伏、ドイツ軍は「東部戦線」を回収し日英連合軍への対処へ集中することが可能となった。
同時に各戦線が小康状態となったことを利用し、戦力の再編を行う余裕も生まれた。
その戦力再編計画の一環として、「III/IV号戦車の統合」を企図して生まれたのが本車両である。

24 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/03/29(水) 20:46:12 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [3/48]
【設計】
本車両の源流は1941年に始まったとある計画までさかのぼる。
当時、10.5cm榴弾砲を搭載するための車台が必要であるとしてIII号戦車とIV号戦車の部品を組み合わせた車台の開発が要求された。
その後、搭載する砲はより大きな15cm榴弾砲に変更となり、最終的には「フンメル」自走砲として完成することになる。
この車台はそれ以降も各種試作自走砲の車台として使用され、「ナースホルン」対戦車自走砲として制式採用されるものもあった。
本車両の計画はこの車台を利用して完全な戦車を作ろうというが根底にあったのだ。
本車両は可能な限りIII号・IV号戦車の部品を流用している。
具体的には、サスペンションはIV号戦車、トランスミッションとエンジンがIII号戦車のものを採用されている。
それ以外の車体各所にもIII号・IV号の部品が可能な限り流用された。
しかし、設計自体は全く新しいものであるため大きく変化した点もある。
最大のものは車体前面に傾斜装甲が採用された点である。さらにその傾斜装甲を1枚板にするなど、全体的に生産しやすい形状へ改良されている。
その厚さはⅣ号H型と同じ80㎜であるが、傾斜により実質厚さは110㎜になる。
ただし車体側面及び背面は垂直装甲のままとされた。これは生産性向上のためである。
(傾斜面は製造が難しい。特に「傾斜面同士の接合」は高い技術力を必要とされる)
これは用兵側から異論が噴出したが、Ⅳ号の30㎜から40㎜に増厚したことで納得してもらった。
砲塔に関しては、A型はIV号戦車H型のものがそのまま使用され、武装も7.5cm KwK40 L48を引き続き搭載された。
しかし、これは在庫処分を兼ねた暫定的な処置でありB型以降は新設計の砲塔に置き換えられる。
この際武装も強化されパンターと同じ7.5 cm Kw.K. 42 L/70に更新され、大戦末期に至るまで第一線で通用する「槍」を得た。

【運用】
本車両は設計終了後即座に量産体制が確立される。
部品の多くがIII号・IV号戦車と共通であるため両車両の生産ラインが両用できたのである。
また、開戦以降に洗練された量産技術の恩恵もあり製造コストの低減にも成功している。
とある試算ではパンターの2/3以下にまで抑えたという。
それでいて火力はパンターと同等であり、防御力に関しても正面からの撃ち合いならば連合国軍主力のM4中戦車に対して優越している。
さらにⅣ号戦車譲りのパンターをはるかに凌ぐ信頼性も併せ持っているという正にドイツ陸軍の「軍馬」と呼ぶべき存在となったのである。
大戦後半から末期にかけて、ドイツ軍装甲師団の編制は一部精鋭部隊のみがパンターで統一されたのみであり、その他一般師団はパンターと本車両が1:1の割合で混在することになる。
(なお、この数字は終戦に近づくにつれてⅣ号Ⅱ型の割合が増えていった)
また、イタリアを始めハンガリー等の枢軸陣営国への供与車両にも使用され、貴重な対戦車火力を各国へと提供した。
連合国軍から見れば、数的主力のM4を確実に優越している本車両はある意味ではティーガー等の重戦車よりも厄介な相手として認識された。
本車両は所謂「ハイ・ローミックス」のローであるが価格と性能と高水準で両立した傑作として歴史に名を刻んでいる。

25 名前:モントゴメリー[sage] 投稿日:2023/03/29(水) 20:46:46 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [4/48]
以上です。
ウィキ掲載は自由です。

諸君、私はⅣ号戦車が好きだ。
諸君、私はⅣ号戦車が好きだ。
諸君、私はⅣ号戦車が大好きだ!!
(以下略)

しかし、征独世界の世界大戦は1947年まで続くらしいので流石にそこまで長期に渡って前線を張ることは不可能でしょう。
なので、軍馬には生まれ変わってもらいました。
丁度良くシャーシはありましたんで、そこに砲塔その他を追加します。
ついでにパンターの主砲も搭載可能にして火力アップです。
(あと、佐藤御大のレッド・サン・ブラッククロスへのオマージュです)

ティーガーⅡ、ヤークトパンター、大いに結構。
しかし、4番バッターだけで野球は出来ません。
Ⅳ号戦車のようないぶし銀の存在があってこそです
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最終更新:2023年06月18日 22:20