119 :YVH:2012/03/03(土) 18:15:14
 日本との接触の中で両国は数々の日本の文化・風習に触れてきたが、帝国においては
三月三日に行なわれる、雛祭りが貴族たちの間でちょっとしたブームに成りつつあった。

発端は、日本に駐在しているG=ゴールデンバウム大公フリードリヒから、孫娘にあたる
ローエングラム女伯・ブラウンシュヴァイク公女エリザベート・リッテンハイム侯女サビーネに
由来と共に、豪華な雛飾りが贈られた事に端を発する。
以後、各々の屋敷では三月に入ると居間に雛飾りが置かれるようになった。

それを見物に来た諸侯のご婦人方は、お約束のように配偶者や親兄弟にせっついて
競って雛人形を購入した。
一部のツワモノは過日に公たちが日本から贈られた「土産」の反物と同じ物を求めて
遥々日本まで買い付けに行く者たちまで出る騒ぎだった。
(ブラウンシュヴァイク・リッテンハイム、
両公・侯の屋敷であの反物で作った‘振袖‘を着用した両令嬢を目撃した為)

このような経緯で、貴族層から次第に平民層にも、この風習が定着していく事になる。
尚、一部の父親・男性親族たちは由来を知ると、三日を過ぎても飾り付けを片付ける事を嫌がり、
妻や娘、姉妹に女性の使用人たちからまでO・SI・O・KIを受けたそうである。
その中にはB公爵、R侯爵、R青年、その親友の赤毛の青年も居たとか、居なかったとか・・・


【あとがき】
時候ネタです。

同盟だったら、緑ヶ丘父、月日が立てば
毒舌事務総監も加わるかもしれません(笑)

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最終更新:2012年03月06日 21:32