赤坂「何という結末でしょうか!勝利の栄冠を手にしたのは、まさかまさかのツインターボ!2500mの有馬記念を!ただの一度もハナを譲る事無く逃げ切りました!」

赤坂「場内の大歓声と祝福の拍手が鳴りやみません!昨年のJURAファイナルに続いて二度目となる、人気順最下位のウマ娘の優勝!またもや史上初となる快挙を成し遂げたのです!」

赤坂「もうあの時の勝利を、マグレや幸運とは言わせない!彼女は!ツインターボはこの日!悲願だったGⅠ初勝利と、一流ウマ娘の仲間入りを果たしたのです!」


赤坂さんの興奮した実況が響く中、肝心のツインターボは芝の上で大の字になって倒れていた。


ターボ「ぜぇ・・・はぁ・・・みんな・・・、ターボはやったぞ・・・・・!」


相変わらず起き上がる事は出来ないが、それでも観客席にVサインで答える。
観客席からは、更なる大歓声が響き渡った。


トリー「お姉ちゃん!!」


居てもたってもいられなかったカノープスのメンバー達が、ターボの下へと駆け寄る。
いの一番にターボに抱き着くトリー。大粒の涙を流しながら、ターボの勝利を褒め称えた。


トリー「本当に・・・本当に凄かったよ、お姉ちゃん・・・!初めてのGⅠ勝利・・・かつての私が成し遂げられなかった夢を・・・」

ターボ「・・・ああ。夢をまた一つ、成し遂げたぞ・・・」

トリー「お姉ちゃん・・・」

マチタン「・・・あー、二人だけで盛り上がらないでくれる?」

トリー「あっ、す、すいません!!」

ネイチャ「もう、そんな事言わないの!まぁ何はともあれ、本当に良く頑張った!あんたは偉い!!」

スラテン「有馬記念ですよ有馬記念!!本当に凄かったです!!」

ビーフ「そうっすよ!感動したっす!!」

787:194:2023/01/15(日) 19:36:00 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
皆が手荒に歓迎を始め、ターボがもみくちゃにされる。そんな中で、冷静でいたのはカナとイクノの二人だった。


カナ「ようやったで、ターボ。また一つ、夢に近付けたの」

イクノ「お疲れ様です、ターボ。どうぞ、タオルとスポーツドリンクです」

ターボ「ありがと、イクノふぅ~~ぐびぐび・・・ぷはーっ!」

イクノ「ターボの諦めない心、しかと見せていただきました。私も、GⅠ勝利を目指して精進していきます」

ターボ「うん!イクノも必ず勝てると信じてるから!」

ヤス「よく頑張ったわね、ターボちゃん」

ターボ「おっちゃん!」

ヤス「思わず目頭が熱くなっちゃったわ。このレース、日本競バ界の歴史に残る名レースとなるでしょうね。ターボちゃん、貴女は一つの伝説を作ったのよ」

ターボ「おっちゃんに褒められたのは初めてだな!悪い気はしないな!」

ヤス「まったく、この娘ったら。それに、これが終着点では無いわよ?」

ターボ「勿論!最終目標は、だとうゴーストウィニング!これは絶対に変わらない!」


そんなやり取りをするメンバー達。では、残りのウマ娘達の様子はどうだったか。
まずはシンボリルドルフだが、着順は2着。だが、その差は歴然としていた。


ルドルフ「・・・今回は完敗だったな。最後は全く抜ける気がしなかった。こんなのは、生まれて初めてだ」


3着はスペシャルウィーク。こちらも、相手との差をヒシヒシと感じていた。


スぺ「・・・テイオーさんが負けたのも、今なら頷ける。・・・とても勝てる気がしなかった。もっと、もっと精進しないと・・・」


そう呟く彼女だが、その一方で全てを出し切った充実感もまた感じ取っていた。
あとは、この敗北をバネに精進していくのみ。亡き母や故郷のお母ちゃんの顔を胸に、改めてそう誓うのだった。

788:194:2023/01/15(日) 19:36:30 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
ウィニングライブの前に、ツインターボは改めてインタビューを受ける事になった。
この前の時は誰も来なかったのに、勝利した途端にこの扱いである。
内心は複雑だったが、その辺は流石に表には出さなかった。


インタビュアー「さぁ、本日のヒロインはこのウマ娘しか居ません。ツインターボ選手です!」


ワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!


観客席から、再び大歓声が沸き上がる。


インタビュアー「改めて、初のGⅠ制覇おめでとうございます」

ターボ「ありがとー」

インタビュアー「今日のレースは強敵揃いでした。今回は何を考えてレースに臨みましたか?」

ターボ「あー、ちょっと待って。いちもんいっとう、っていうの?ターボ、それ苦手なんだ。だから、言いたい事だけ言わせて」


そう言って、マイクをひょいと取り上げるターボ。そして、自らの思いを切々と語る。


ターボ「んーと・・・ターボは今日まで、諦めない事を一番に考えてやってきた。テイオーが教えてくれた、大事な教え。トリーやカナ、おっちゃんにも言われた」

ターボ「けど、それだけじゃ駄目だって気付いたんだ。今、このレースを見ている人の中には、辛い事や悲しい事、苦しい事、とにかく一杯有るっていう人も居ると思う」

ターボ「そんな人達の為に、ターボは・・・『諦めないを届ける』為に、今回の有マを走ったんだ」

ターボ「だから・・・皆も辛い事に負けないで。ターボはいつだって、皆の為に、諦めないを届ける為に走り続けるから!」


ターボの言葉に、観客達は大きな歓声を返す。
ターボが辿り着いた境地。自身が諦めない事ではなく、その諦めの悪さを他の人に分け与えるという道だった。

789:194:2023/01/15(日) 19:37:00 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
ターボ「それと!・・・・・諦めない事の素晴らしさを証明する為に、ターボは・・・叶えたい夢が有る!」

ターボ「その夢は・・・ターボの全てを賭けて、絶対に叶えたい夢。辛い事に負けそうになっている人達に、もう一度奮い立って欲しい。その為に、叶えたい夢だ」

インタビュアー「・・・その夢とは?」


インタビュアーの言葉に、一旦言葉を切るターボ。
一度深呼吸を行い、気持ちを落ち着かせる。そして・・・ハッキリと、力強く言い放った。


ターボ「だとうゴーストウィニング!!」

ターボ「ターフの亡霊に必ず勝つ!!そして、勝つまで決して諦めない!!」

ターボ「今ここに、改めて宣言する!!ターボは必ず、ゴーストウィニングに勝利して見せると!!」


途轍もなく大きな夢を語るターボに、大歓声を返す観客達。
まぁ大半の人達は


(流石にちょっと無謀過ぎるのでは?)


と思った様だが、その一方で


(もしかしたら、本当にやってのけるかもしれない)


という一種の願望みたいな気持ちも、確かに抱いたのだった。


ブライアン「・・・完敗、だな」

ハヤヒデ「・・・そうだな」

ブライアン「自分の為ではなく、他人の為に走る、か・・・」

ハヤヒデ「しかも奴は、この先をしっかりと見据えている。今回のレースも、彼女にとってはあくまで通過点にしか過ぎないのだろうな・・・」

ブライアン「・・・姉妹対決と浮かれていた自分が恥ずかしいな」

ハヤヒデ「・・・ああ。私ももう一度、自分の走りと向き合わないとな」


物陰で見守っていた姉妹は、そんな事を語り合う。
彼女達もまた、新たな道へと向き合おうとしていたのだった。

790:194:2023/01/15(日) 19:37:30 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
さて、その日の夜。カノープスのメンバー達は、とある料亭にて祝勝会を行っていた。
特に南坂トレーナーは・・・アルコールが入ったせいもあるだろうが、さっきから泣きっぱなしだった。


南坂「遂に・・・遂に夢のGⅠ制覇・・・!トレーナーをやっていて本当に良かった。それも、皆さんの努力とヤスさんの助力のお陰です。本当に・・・本当に有難うございます!」

ネイチャ「ほらほらトレーナー、もう泣かないの」

マチタン「そうだよ。それに、トレーナーの指導と頑張りも有るんだから」

南坂「カノープスが遂に、大輪の花を咲かせたんです。ああ、何と喜ばしい事か・・・」

カナ「・・・ダメやな、これは」

トリー「まぁまぁ・・・好きにさせておこう、カナ」

イクノ「さて、こうなると俄然、我々も奮闘しなければなりませんね」

ビーフ「そうっす!ターボ先輩に続くっすよ!」

ヤス「ふむ・・・じゃあ、来年度の目標は『カノープスメンバー全員がGⅠを最低一つ勝つ』ってのはどう?」

ニンスナ『ほう・・・大きく出たでゴザルな』

ヤス「そりゃそうよ。皆の夢を叶える為に、アタシも頑張ってるんだから」

カナ「ふむ・・・じゃあ無事に目標を達成出来たら、何かご褒美が欲しいの」

トリー「ちょ、ちょっとカナ!?」

ヤス「あらあら、おっちゃんに集る気?でもまあいいわ、釣り針にデカい飴を付けた方が、張り合いも出るしね。じゃあ・・・カノープスって、確かハワイでの合宿が有ったわね?」

南坂「え?は、はい。確かにありますが」

ヤス「もし目標を達成出来たら・・・その次の年のハワイの費用を全額アタシが持つのと、食べたい物を何でも奢ってあげるわよ」

南坂「い、いいんですか!?かなりの額になりますよ!?」

ヤス「大丈夫よ、アタシはお金には困って無いし。それだけ頑張って欲しいってのも有るし」

ターボ「じゃあじゃあターボ、回らないお寿司がいい!」

カナ「ほなウチは高級焼き肉がええの!」

トリー「も、もう!二人共!」

ヤス「いいのいいの、それ位はお安い御用よ。その代わり、今まで以上に頑張って貰わないとね。・・・トリーちゃんも、ゴーストに勝ちたいんでしょう?」

トリー「・・・はい。カナやゴースト、それにキタちゃんやダイヤちゃん・・・そして綺羅星の如く沢山いるレジェンドなウマ娘達。私も・・・お姉ちゃんみたいに勝ちたいです!」

ターボ「おう!それじゃあどっちが先にゴーストに勝つか、競争だ!」

トリー「・・・うん」

791:194:2023/01/15(日) 19:38:00 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
新たな目標が決まり、意気軒高なカノープスメンバー達。
その目標に向けて、年明けから早速活動を開始する。
まずはマチタンが日経新春杯に出走し、見事一着に。天皇賞春の出走と勝利を目指す。
ターボも京都記念に出走し完勝。改めてマグレではない強豪ウマ娘となった事を、人々に見せ付けた。
イクノも4月頭の大阪杯の出走を狙い、調整に余念が無い。他のメンバー達も、積極的にGⅡやGⅢに出走し、経験を積んでいく。
一方で、ゴーストは前代未聞のクラシック三冠とトリプルティアラを同時に狙うという発表に、世間が驚きの声を見せていた。
なおトリーとカナはクラシック三冠、キタとダイヤはトリプルティアラを目指すとの事だ。
さて、間もなく大阪杯を迎えるかどうかという、ある日の出来事・・・
更なる特訓も有って、皆体も大きくなり、尚且つがっしりとしてくる。
すっかり背が伸びたターボを見て、トリーが感慨深そうに言う。


トリー「・・・お姉ちゃん、すっかり背が伸びたね。+15㎝も伸びるなんて」

ターボ「・・・・・」

トリー「スタイルもよくなったし、これも普段の頑張りの賜物だね」

ターボ「・・・・・」

トリー「・・・・・お姉ちゃん?」

ターボ「・・・・・確かに、ターボも背が伸びた。テイオーも『セタケヲオイヌカレルナンテ、アンマリダヨー!!』って叫んでた。けど・・・」

ターボ「トリー・・・お前はターボ以上に背が伸びてるじゃないか!!+20㎝!!更に差が広がったじゃないか!!」

トリー「・・・あ、あはは。ヤスさんの特訓と食事の賜物と言うか・・・」

ターボ「何よりだ!!」


むにゅっ!


突然ターボが、トリーのたわわに実った胸を掴み、揉みしだき始める。


ターボ「何だこのけしからん胸は!!93㎝とか何事だ!!」

トリー「ひゃっ!?お、お姉ちゃん!?あ、あまり乱暴に扱わないで・・・」

ターボ「ターボと同じ特訓と食事をしているのに、何でこんなにも差が出るんだ!訳分からんぞ!」

トリー「そ、そんな事言われても!?そ、それに増え幅なら、お姉ちゃんは13㎝も大きくなってる(85㎝)じゃない!!」

ターボ「トリーと並んだら、見劣りがしてしまうじゃないか!!・・・・・ハッ!?トリー、お前まさか・・・」

トリー「え!?」

ターボ「ウマぴょいか!?ウマぴょいとか言うのに手を出したのか!?お姉ちゃんは悲しいぞ!そんな物に手を出すなんて!!」

トリー「いや、意味分かんないんだけど!?というか、お姉ちゃんは意味分かって言ってるの!?」

ターボ「ううん、全然。というか、結局ウマぴょいってどういう意味?」

トリー「・・・・・」

792:194:2023/01/15(日) 19:38:30 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
意味も分からずに言ってたんかい!!
そんな事を頭の中で思うトリーだったが・・・ふと、どす黒い雰囲気を感じて、其方に視線を移す。


トリー「・・・・・あ」

ターボ「ん?どうした、トリー?」


トリーの様子が気になって、ターボも視線を向けると・・・


どよ~~ん


という効果音が聞こえてきそうな有様のカナとイクノの姿が。二人はそっと、自分の胸を見る。


ぺターン


と言う効果音がどこかから聞こえて来る程の、それはそれは見事な、火曜サスペンス劇場の終盤で出てくる断崖絶壁も裸足で逃げだす様な、見事な垂直まな板g←殴


イクノ「・・・・・クッ!!」※目を瞑って涙を流しながら顔を逸らしている

カナ「・・・・・何でや。何で他の娘達は大なり小なり大きくなっとんのに、何でウチとイクノさんだけ・・・。慢心・・・環境の差・・・」※この世の絶望を凝縮したような顔をしている

トリー「・・・・・え、えーと・・・」

ターボ「・・・・・何か、ゴメン・・・」


何とも言えない空気が、カノープスの部室に充満する。
他のウマ娘達も言葉が出ない状態だ。


コンコン


そこに、ドアをノックする音が。どうやら誰か来たようだ。
空気が変わりそうなのにホッとしながら、ネイチャが応対する。


ネイチャ「はーい」

南坂「南坂です。今よろしいですか?」

ネイチャ「はい、どーぞ!」

793:194:2023/01/15(日) 19:39:00 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
務めて明るい声で応対する。
ドアが開き南坂と・・・何とヤスさんが入って来た。


ターボ「おっちゃん!?どうしてここに!?」

南坂「ターボさんを見事GⅠレースに勝利させた功績を評価されて、特例として学園に出入り出来る様になったんです」

ヤス「そういう訳だから、今後は学園の方で見て行く事になるわ。ま、理事長から『余裕が有る時だけでもいいから、他のウマ娘達の基礎体力だけでも鍛えて欲しい』と、頭を下げられたのも有るけど」

マチタン「そうなの?」

ヤス「ええ。まぁ優先順位は、カノープスが一番だけどね」

南坂「そういう訳ですので、心機一転頑張って行きましょう。それと・・・カナさんにお客さんです」

カナ「は?ウチに?」

南坂「ええ。どうぞ、入って来て下さい」


その声と共に、二人のウマ娘が入って来る。
銀髪のセミロングで不敵そうな顔を浮かべている少女と、金髪ロングの優雅そうな雰囲気の少女だ。


南坂「つい最近、海外から転入してきたウマ娘との事ですが・・・カナさんにどうしても会いたいと」

銀髪「・・・貴様が、カナリハヤイネンか?」

カナ「・・・お、おう。ウチがカナリハヤイネンやが?」

銀髪「前世の記憶を持っているとの事だが、それは本当か?」

カナ「・・・ま、まぁ確かに持っとるで。疑う奴も皆無では無いけど」


戸惑いながら、銀髪のウマ娘の問いに答えるカナ。
すると・・・銀髪の少女が顔を伏せて肩を震わせ始める。そして・・・豪快な大笑いを始めた。


銀髪「・・・クックック。ハァ―――ハッハッハッ!!」

カナ「・・・は?突然何?」

794:194:2023/01/15(日) 19:39:31 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
いきなりの事で戸惑うカナ。
だが、銀髪の少女はそれに構う事無く、カナの両肩をバンバンと叩きながら、親しげに話しかけて来た。


銀髪「漸く、漸く再会出来たな!mein Waffenbruderよ!」

カナ「は?・・・マイン・・・何?」

銀髪「ドイツ語で『我が戦友』と言う意味だ!こうして再会出来て、余は本当に嬉しいぞ!!」


まるで無二の戦友とでも言いたげな感じだったが・・・当然ながら、カナは面識が無い。
その事を素直に口にする。


カナ「・・・・・えーと、どっかでおうた事有ったっけ?初対面の筈やけど・・・?」


当然の反応だったが、銀髪の少女は驚愕の表情を浮かべる。


銀髪「なっ!?貴様・・・余の顔を見忘れたか!?」

カナ「・・・んな暴れん坊将軍の上様なセリフを言われても、知らんもんは知らんわい。一体誰やねん、オノレは?」

銀髪「なっ・・・!?貴様・・・本当に、本当に余の事を忘れたとでもいうのk」


カナに食って掛かろうとする銀髪のウマ娘だったが、もう一方の金髪のウマ娘が素早く前に回り込み、アイアンクローでそれを止める。


金髪「落ち着きなさい。ウマ娘としては初対面なんだから、分かる訳無いでしょ!全く、貴女はいつもいつも、そうやって先走り過ぎよ!」

銀髪「そ、そうだった!?よ、余が悪かった!?だ、だからアイアンクローを止めてくれ!?頭が!?頭が潰れる!?!?」

金髪「・・・全く」

795:194:2023/01/15(日) 19:40:04 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
やれやれと言った様子で、銀髪のウマ娘を解放する。
頭を抑えながら


銀髪「頭が―!?頭が―――――!?!?」


と悶絶しているが、それを放置してカナと向き合う。


金髪「ごめんなさいね。この娘ったら、ちゃんと深く考えもせずに先走るから・・・」

カナ「あ、いや・・・それはかまへんけど・・・。・・・ちょっと待て、『ウマ娘としては初対面』!?どういう事や!?」

金髪「まぁ端的に言うなら・・・私達も、貴女と同じ転生者、と言う存在よ」

カナ「ふぁっ!?!?」

金髪「・・・あの戦い、20XX年凱旋門賞・UMA部門」

カナ「!?」

金髪「UMAだった貴女が伝説を残した試合にして、私達が生涯初めての敗北を喫したあの戦い。・・・私達は一日たりとも、忘れた事は無かったわ」


その言葉に、カナは驚愕する。
あのレースで、生涯初めての敗北を喫したUMA。そんなのは、あの化け物二頭しかいなかったからだ。


カナ「・・・お、おのれ等まさか・・・『ブリッツカイザー』と『レインボーロード』か!?」


カナの言葉に、つい先ほどまで悶絶していた銀髪ウマ娘が、我が意を得たりとした顔をする。


銀髪改めブリッツ「漸く分かったか!そうだ、余がドイツのブリッツカイザーだ!!」

金髪改めレインボー「で、私がイギリスのレインボーロードよ。改めてよろしくね、Japanese old heroさん?」

カナ「な、なんやてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!???!?!?!!!!!?!?!?!?!」

メンバー達「「「「「えええええええええええええええええええええええええええ!??!?!?!?!?!?」」」」」


カナ達の絶叫が、トレセン学園に響き渡ったのだった。

796:194:2023/01/15(日) 19:40:34 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
以上です。今回は少々(大本営発表)長くなってしまいました。
レース後のインタビューの様子と、カノープスの新たな目標。彼女達の成長の様子。そして、まさかの新キャラ襲来と言う流れになりました。
さて、カノープスメンバーの成長ぶりですが・・・以下の通りとなりました。

  • ツインターボ 146㎝ B72・W51・H74 → 161㎝ B85・W54・H86
  • ナイスネイチャ 157㎝ B79・W56・H80 → 165㎝ B84・W57・H88
  • マチカネタンホイザ 155㎝ B80・W55・H80 → 166㎝ B83・W58・H89
  • イクノディクタス 163㎝ B75・W53・H82 → 180㎝ B75・W55・H87
  • トリプルターボ 166㎝ B83・W57・H84 → 186㎝ B93・W58・H89
  • カナリハヤイネン 162㎝ B72・W54・H82 → 184㎝ B72・W55・H88
  • ニンジャスナイパー 172㎝ B81・W54・H77 → 180㎝ B84・W55・H82
  • バーニングビーフ 151㎝ B88・W63・H86 → 163㎝ B90・W59・H91
  • スラロームテン 156㎝ B81・W53・H82 → 166㎝ B85・W55・H87

見事に大型化しています。・・・一部の娘達の一部分を除いt←殴
そんな事も有り、古参メンバー達は新しく勝負服を仕立て直して貰っています(汗)
そして最後の新キャラ二人ですが、まさかこの二頭改め二人が来るとは、誰も予想出来なかった筈(ヲイ)
理由ですが、ああいう負け方をする羽目となったんだし、リベンジの機会の一つも有ってもいいんじゃね?と思った次第だったり(マテ)
次回以降の予定ですが、もう2~3話分やってからフォースシーズンに戻ろうかと思います(なお予定は未定)。それでは。
wiki掲載は、自由です。

797:194:2023/01/15(日) 19:44:41 HOST:KD106154148185.au-net.ne.jp
誤字を見つけたので、修正を。

793
  • 誤 銀髪のセミロングで不適そうな顔を浮かべている少女と、金髪の優雅そうな雰囲気の少女だ。
  • 正 銀髪のセミロングで不敵そうな顔を浮かべている少女と、金髪の優雅そうな雰囲気の少女だ。

wiki掲載時に、修正をお願いします。

6/27 一部の誤字を修正及び一部文面を追加

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年06月27日 18:01