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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第九話「ウマと馬は善性を信じ勇気を出してライブをするようです」
そこはトレセン学園中央の三女神の噴水、視聴者の目の前ではウマ娘らが泣いている。
サイレンススズカ号らに輸送され降りてきたトレーナーたちがウマ娘達をあやすが泣き止む気配はない。
電は特に泣いて消耗が激しいゴーストウィニングの傍にいた。
「ゴーストウィニングさん、貴女が視た光景を気に病む必要はないのです。アレはもう終わった物語なのです。」
「でも、でも!あんな…!」
「疑問!駆逐艦電よ…これは一体如何なることか!?」
当事者でもある電の言葉に泣く幼い少女の様に反応するゴーストウィニング。
その光景に対して問いただす秋川やよい理事長に対してゴーストウィニングをあやしながら電は答える。
「ゴーストウィニングさん…視てしまったのですよね?対州ちゃんの生まれた理由をその目で…。」
「うん…。」
「そしてウマ娘さんたちもそれを視てしまった…ニシノフラワーさん以外は断片的でしょうが…。」
「なん…だと…。」
「対州要塞姫の生まれ?」
「彼女は私達の世界の戦争の過程で生まれたのです。こっちの竹島の深海棲艦さんみたいに…。
個人ではなく対馬侵攻や二発核の使用と製造による日本人の直接、間接的犠牲者二万人超の方々のですが…。
核兵器の製造で日本人数千人、対馬侵攻で日本人その他合わせ一万人、
ニ発の核使用で避難者、在日米軍、自衛官合わせ数千人といったとこなのです。」
つまりは伝え聞くだけで吐き気を催す惨劇を視認したということ。
善性の存在であるウマ娘が人の悪性の果てを見せつけれられどれだけの心の傷を負ったか分からない。
なおこれはウマウマ生放送で絶賛配信中である。
(; ゚д゚); ゚д゚); ゚д゚) ゚д゚); ゚д゚); ゚д゚); ゚д゚); ゚д゚); ゚д゚)<どういうことなの…
画面の前の良い子もトレーナー達も国会議員もその他諸々こんな感じである。
「ゴーストウィニングさん、今日はもうデメテルに戻って休みましょう?
対州ちゃんも怒りの対象が消えた以上遠からず鎮まるでしょう…。」
優しくゴーストウィニングに言う電にイヤイヤと幼子の様に首を振るゴーストウィニング。
自分の為に怒ってくれたあの心優しい神さまのために何かしたいと。それを竹内は嗜める。
「しかしゴースト、ただのウマ娘であるお前じゃあ戦うとか…。」
「それでも!それでも何かしてあげたい!!」
:ゴースト…
:こんなゴーストウィニング初めてだ…
:そもゴーストがウマ娘になってそんな経ってない件
::花舞 神流:ゴースト、誰かの為に何かをしてあげたいと心の底から思うほど強くなってたんだ…
ゴーストウィニング必死の嘆願、その光景にゴーストウィニングの法律上であるが親である花舞神流こと飯崎鈴夏は文章を打ち込む。
:花舞 神流:電ちゃんコレ見てないかもだけど出来るなら…どうか、どうか普段わがまま言わないゴーストのお願い叶えて上げて…
その言葉を電は見ていない、だが花舞神流も視聴者も見えていない存在が電には見えた。
ゴーストウィニングの傍らのでゴーストウィニングの成長に嬉しそうに嘶く。
恐らくは強すぎる縁や人々の想い故に現世に焼き付いた"彼"の魂の残り香。
"彼"はその目で訴える。どうかゴーストウィニングの想いを遂げさせて欲しいと。
「どかの誰かの為に苦労するのが電の艦生、まそれも悪くないのです。」
溜息を吐き立ち上がり歩みを進める電、その後にマシュは続く。
その視線には血の涙を流し吠える対州要塞姫の姿があった。
その周囲には姫を慰める様に解放された馬たちの魂ウマソウルが揺蕩う。
ゴーストウィニング達に背を向けたまま話し始める。
「ゴーストウィニングさん…それにウマ娘の皆さん。
ウマ娘の、貴女のその手を血で赤く染められますか…?
貴女のその足で屍を超えられますか…?そんな強い心はありますか?」
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その言葉に歯を強く食いしばるウマ娘達。そもそも善性のウマ娘にそんなこと出来る筈もなく、
対州要塞姫の為に何かしたいと思いながらも視た光景にに恐怖すら感じ何かを言い出せないウマ娘らに電の言葉が突き刺さる。
続く電の以外な言葉にウマ娘達は顔を上げる。
「貴女達がそんなことする必要はないのです。出来ることをするのです。
その手は誰かの手を取るために、その足は誰かの夢を乗せる為に、その声は想いを届ける為に…。
手を差し伸べなさい、踊りなさいそして歌うのです。」
それこそはウマ娘の本懐、電は振り向きウマ娘達に笑いかける。
「その想いは必ず対州ちゃんに届くのです。そうは言っても今その為の勇気は少し足りないかもしれません。
あんな光景を見せられたのだから…それでも…!」
電は再びウマ娘に背を向ける。、
その後ろ姿、片腕で頼りない筈のその姿にトレーナーや視聴者らは幻視する。
銀と赤の巨人を、赤いマフラーをたなびかせた改造人間を、金属を纏うヒーローを。
「人の善性を、自分の勇気を信じるのです。世の中には善性な神様も仏様も仮面ライダーもウルトラマンもいるのです。
キャロットマンやプリンセスファイターだってどこかで勇気を持って戦っているのです…多分…!」
ウマ娘らは電の背にキャロットマンを、プリンセスファイターを自身らの知るヒーローを視た。
ウマ娘らの勇気を補う為に、人の善性を見せる為に電は立つ。電の傍らにメジロマックイーン号が立つ。
「大具足を呼ぶならば手足が必要でしょう?此度は私が務めましょう…と思いましたが"彼"に譲りますわ。」
「なのです。ですがまだまだ電は未熟、一人ではとても喚べないのです…。」
対州要塞姫の傍に揺蕩っていたウマソウルの残滓達がゴーストウィニングの傍にいる"彼"に集まりだす。
ゴーストウィニング達の…いやウマ娘達の願いを叶える為、ウマ娘達を祝福するため。
ここは受け継がれる場、三女神の導きで残滓でしかない"彼"はウマソウルの残滓を受け継ぎ残滓どころか馬という存在を超える。
ヒヒ―――ン!!
天下無双の嘶きがトレセン学園に木霊し馬が現われる。
花舞神流はそれを画面越しに見た。彼女が何処かで見たことのある、だが決してもう存在しない筈の馬。
呆然とその馬を見るゴーストウィニングと竹内に対し馬は電の傍らに歩みを進める。
:俺は夢でも見てるんだろうか…
:あいつが居るように見えるんだが…
- (^∀^ヾ
- オレモナー
- :なんか画面が乱れてる
- ;安いモニター使ってんなwwあ俺もだ
画面に流れるコメントが滲む。その姿を見て花舞神流の目には涙が溢れ、手を伸ばすが届かない。
画面の向こうでは電がその名を呼ぶ。
『"ゴーストウィニング号さん"お手伝いお願いするのです…!』
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「来るのです!摂津式大具足・熊野!!」
電が叫んだその瞬間に電とゴーストウィニング号目掛け光が迸る。
トレセン学園を覆う異界の闇を切り裂く様に巨大な稲妻が天より落ち皆の視界を眩い光で白く染める。
その輝きに光を腕で塞ぎ目を閉じるウマ娘やトレーナー達、光が止み恐る恐る目を開けるとそれはあった。
『ゴォォォォルデンなのです!!』『ヒヒーン!!』
電の叫びとゴーストウィニング号の嘶き。
紫電を迸らせ雷鳴を響かせ勇気の輝きを身に纏う赤い巨躯、あり得ないテレビの中から出てきた様な存在。
ウマ娘達が見た悪夢といえる惨劇の果てに確かに現れた希望。
巨悪と戦ってきた大金剛(スーパーロボット)、それは確かにここにある。
「あ、あれは…!?」
「あれは電お姉さんのとっておきゴールデン・ヒュージ・ベアー号、またの名を『摂津式大具足・熊野』…!」
「摂津式大具足…。」「熊野…?」
「はい…私達の世界で坂田金時さん、足柄山の金太郎が北山蓮台野の大土蜘蛛の討伐に用い電お姉さんが受け継いだ大具足です!」
マシュが説明を聞いてゼンノロブロイが呟く。
「坂田金時…源頼光四天王…存在が疑問視される英雄(ヒーロー)…本当に居たんだ…。」
ヒーローはいて奇跡を起こした。
アニメ様に自分達の為に助けに来てくれたという思いだけで勇気がウマ娘達に湧き、ニシノフラワーは呟く。
「マジェガル…電さんは…マジェスティック・ガールズだったんだ…。それにゴーストウィニング号さんも助けに来てくれた…。」
ならばと思う自分も、幼く勇気の足りない自分も立とうと人の悪性の果てを見せられた一人のウマ娘が立ち上がる。
人の善性を示すヒーロー(英雄)がいるのならば信じようと恥じぬようにと少しの勇気を震える手足に込める。
そんなニシノフラワーを見て白衣を着た誰かが笑いカウボーイの様な格好の誰かが口笛吹く。
釣り竿を持つ青い髪の誰かと傍らに立つ花の様な少女が…いやウマ娘らを見守る存在全てが笑みを浮かべる。
ニシノフラワーに続き、次々と勇気を振り絞り他のウマ娘達も立ち上がる姿に。
その光景を他所にマシュは秋川やよいに問う。
秋川やよいは人の悪性を勇気で超え善性を信じようとするウマ娘らを見て感動していた。
「理事長さん…。」
「グスッ…駆逐艦霓よ、何か?」
「ウマ娘がライブをするならば、相手があの人ならば相応の場所が必要でしょう?」
「確かに…しかしライブ会場は…遠い…。」
「私が用意します…相応しい場を!」
マシュは盾を構えると震える手足に勇気を込めて立ち上がるウマ娘の最前列に立つ。
「…私は災厄の席に立つ……。其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷…顕現せよ…!!
『いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)』!!」
;唐突にFateが始まったんだが…
:俺はウマ娘を見ていたのではなかったのか…?
:何!?艦隊これくしょんではなかったのか!?
:何かゴーストウィニングの傍に小人が来た?
ゴーストウィニングの傍に立つのはトトロット、その背には大量の荷物がある。
背負う荷物を置きゴソゴソと漁ると中より何かを取り出す。
「あ、トトロット。」
「ほい、キミにとって大切なもの届けに来たぜ。」
「これは…!」
「逃げてる途中の落とし物、勝負服って言うんだろ?もう忘れちゃダメだぜ。」
ゴーストウィニングは差し出された勝負服を受け取ると大事そうに抱きしめる。
その間もトトロットは持ってきた全員分の勝負服をウマ娘達に配りついでに生放送してるスマホのカメラとマイクを塞ぎついでにテントを造成。
ウマ娘らはテントの中で勝負服に着替え始めた。
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:ちょー!?
:ああんひどぅいん
:花舞 神流:誰か知らんがグッジョブ!!うちの子の柔肌見せてなるものか!!
ゴーストウィニングも勝負服に着替えると白亜の城の中庭に出る。
歌う準備を始め話し合うウマ娘達、歌う歌は決まったようだった。
そこへライスシャワー号が来た。
「ゴーストウィニングさん…。」
「ライスシャワー号…。」
「言っておかなくちゃならないことがあるの…。ウマソウルではないゴーストウィニング号さん、
残滓という形で貴女を見守ってたあのゴーストウィニング号さんはもう馬という存在超えてしまってるの…。」
「UMA?」
「そういう問題じゃないの…もうこの世界にはいられない。朝が来れば虹の橋を渡らなくちゃいけない。」
「………。」
「一緒の最初で最後の機会、大切にしてね?」
「うん…。」
白亜の城にウマ娘達が並ぶ、ゴーストウィニングもその列に加わる。
ゴーストウィニングの隣にはニシノフラワーが立ち、二人を挟む様にナイスネイチャとセイウンスカイが並ぶ。
『対州ちゃん!ウマ娘さんたちのライブを聞くのです!!くっ…思ったより力が残ってるのです!?』
暴れる対州要塞姫を赤い大具足が拘束するその光景を視界に納めるゴーストウィニング。
悪夢を見せられた時と違い凛と立つゴーストウィニングはニシノフラワー、ナイスネイチャ、セイウンスカイと視線を巡らせば皆が頷く。
おお、おおと声を出せばファンファーレが鳴り響きウマ娘の歌声が異界に木霊した。
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以上になります。転載はご自由にどうぞ。
トトロットが全員分の勝負服持ってこれた理由、保管室に妖精ぱうわぁー(物理)を使ったから。
なおホントは全員分自作したかった模様。
最終更新:2023年06月27日 20:06