銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその九十二


シレイラ号へ強引な着艦を行いこれ以上のヂラールの侵入を阻止したマシュ。
そのマシュにサーヴァントのギリシャ勢より質問が殺到していた。


『マシュどこでなにしてたんだい!?』

『マシュ殿、何故かつてのオリンポスの神々が如きそんな姿に!?』

『というか中身も角生えたり、尻尾生えたり!?』

『なんか神格もあるわねえ…』

「色々とありまして…あ、通信です。」

『あー、マシュ戦闘中だけどちょっといい?』

「ヘスティアさん?」

『『『『ヘスティア!?』』』』


ゼル通信のモニターがポップアップする。
炉の女神ヘスティア、ギリシャ神話でも表に出ること殆どないその名に反応するもの多数。まあそうだろう。
ヘスティアはその姿こそ現すことは殆どないがギリシャ各地のポリスの神殿から個人邸宅まで全ての炉を司る生活と政治に密着した女神。
それこそアポロンやアルテミスより身近である。


『色々情報あるじゃん?マシュ戦闘中だしボクの方から話そうと思って…。
で、話するのに理解して纏められそうなヘクトールかオデュッセウス出して欲しいんだけど?』


まあギリシャの真面目なの呼ぼうとするヘスティアであったがアルテミスとアポロンが顔を出す。


『あ、ヘスティアじゃない。久しぶり。』

『ヘスティアじゃないかい。いやあいも変わらず今y『はいアポロン様は黙っていて下さいね!』ムゴォ!?』

『ああ、キミ達が【汎人類史】のアルテミスにアポロンかい?』

『ええ。ヘスティア、そう言うということは貴女は【汎人類史】の存在(モノ)ではないのね?』

『何!汎人類史の存在ではないだと!?』


そこへ更にポップアップする通信、そして割り込んで来るゴルドルフ、だが黙っていろという声が背後から聞こえてる。
それをしげしげと見つめるヘスティア。


『へぇ…キミがノウム・カルデアの所長(ヒロイン)ゴルドルフ・ムジークかい?』

『私を知っているのか…何か所長の所に含むものがあるような…。』

『気にしないでいいよ。ま、君たちのこと…ノウム・カルデアも人理焼却も人理漂白も観測と聞き取りで大体把握している。
ま、この世界とそこは汎人類史じゃないよ。汎人類史の観測世界ではあるけど。』


そこへ会話にストームボーダーのホームズが入る。


『この世界とそこ…ヘスティア神、貴女の口振りだと貴女のいるそこはこの世界ではないようだが…?』

『ああキミは異星の神の使徒だったシャーロック・ホームズだね?その通りソコ、君たちのいる宇宙とはまた別…、
まあ所謂平行世界というやつだね。西暦2020年の地球だよ。』

『私のこともご存知のようで…(しかし汎人類史の観測世界とは一体…?)
して貴女のいる世界は西暦2020年で貴女の様な高位の神が存在しているのでしょう?オリュンポスが現代まで続いたのですかな?』

『先に言っとくけどココは異聞帯でもなんでもないよ。ボクがいるトコは異聞帯にあった星間都市山脈オリュンポスだけど…。
途中まで君らと同じ人の時代だったんだけど色々あってねえ…世界自体が何年か前にとある島の出現以降神秘が復活。
その後あった戦争でティアマトの出現。四文字の顕現。アマテラス、アルテミス、イザナミの召喚。
そしてケルヌンノスとか色々重なって以降完全に環境が神代に逆行しちゃったんだよ。』

『『『『…………。』』』』

『神々の出現、神代に逆行…それもそれで興味深い…』


色々愉快なことになってる世界に唖然とする人々ホームズだけ熟考している。


『貴女のいる場所…我々が切除した異聞帯…星間都市山脈と申されたか!!』


一早く復活したゴルドルフが叫ぶ。

305 名前:635[sage] 投稿日:2023/03/04(土) 21:37:21 ID:119-171-248-234.rev.home.ne.jp [66/92]


『我々が無かったことにせざるを得なかった人の営み…!存在することを許されなかった可能性…!!
炉の女神よ!最早我々の記憶とデータにしか存在しないその名を語るか!!』

「あの、ゴルドルフ所長。」

『キリエライト!私は「実際に大西洋異聞帯のオリュンポスが向こうにはが存在するんです。」…は?』

「座礁という現象で異聞帯や汎人類史他、異なる世界のモノが流れ着くんです。
私、マカリオスさんやアデーレさんと再会しましたし…妖精國のトトロットさんやパーシヴァルさん他、他の異聞帯の方も座礁したりしてます。」


マシュの発言に唖然とするノウム・カルデアの面々。


「大西洋異聞帯やその他も…大小ありますが幾つかの異聞帯…。
いえ、その世界の文化や技術、歴史も神話も…それらは伝えられ受け継がれました…。
例えば星間都市山脈そのもの、そこに住む人々。それらは確固たる存在としてそこにあります…大体日本になってますが…。」

『彼ら…生き残ったオリュンポスの市民たちも自分の足で歩き始めてるよ。おっかなびっくりだけね。
まあ、大体ボクら現世のオリュンポスの神々含め大体日本になってるけど。』


消え去った筈の世界、空想でり忘れ去られる筈のそれは遠い世界で続いた…大体日本になってるが…。



で、舞台は代わり同じ頃の地球(ヘスティアいない方)、
戦後初の戦闘を初めた日本であるがその数時間後の国会議事堂周辺には平和主義者やらヂラール保護を求める活動家が参集。
大規模デモと暴動に発展…。




しなかった。




昨日の今日という時間どころの話でなくつい先程の公表、即断即決の様なそこまで命かける野党議員なぞ一人も居るはずもない。
それでも集まった千数百人、学生や運動家のインテリ気取り、未だ完全に国交を遮断した訳でないので中国共産党の指示や間違った義憤で集まった留学生。
デモの気概も直ぐに折れた。

それもその筈、彼らの視線の先には異星人の姿。
そう先に集結していたイゼイラ人その他含め大凡二万人に包囲されていたからだ。
それをハラハラとした表情で見るのは人が集まっているとの通報により駆けつけた警察である。
しかし上より指示も何もないので見守ることしか出来ず衝突が発生、どちらを鎮圧するか決まらない限り動けない…。

そんな警察の現状を先の柏木家襲撃事件に動員された警察官は歯痒い思いでみている。
現在日本の警察は他国により国内での軍事活動と相対或いはそれに危機感を覚えた少数の改革派と多数の現状維持派で対立していた。
現在の状況で対応出来るのにそれ以上のことを求めてどうするのか、と。
現状維持派が多い現在の状況では有事や大きな事件があっても改革派含め警察は満足に動けないだろう。

話は戻るがこのイゼイラ人らヤルバーン、沖縄の浮遊大陸に月軌道上の亜惑星要塞住まいについ先程イゼイラから到着した便の乗客まで、
その数なんと既に一万人飛んでまだ増えてる。この勢いなら何処まで行くのか見ものである。

つまるとこ同胞(ゲート日本人)が自らの枷をブッ壊してまで同胞イゼイラ人を助けに来たという決意への喜びを表す為である。
それは北は札幌から南は那覇までゲート日本各地、ゲート側のイゼイラまで見られ、
皆日本の伝統的に喜びの表現と伝えられた提灯掲げ行列を作り喜び示している。
【神州不滅】【八減一宇】【皇軍万歳】…挙げ句【祝・出征ケラーXXX】と知り合いで今回の作戦に参加している自衛官の名前書いた旗まである。

そんな旗やらのぼりが立ち上る。いいのかとも思うがイゼイラ人には日本の政治とか国際関係とか余り関係ないので良いのだ。
またイゼイラ人達に誘われた日本人達もそれなりの数に昇り、イゼイラ人と合わせ合計で現在二万人超えてる。
イゼイラ人の中で好まれたのが八減一宇であり日本人もイゼイラ人からそれらの言葉の書かれた旗やら提灯やら持ってる。

306 名前:635[sage] 投稿日:2023/03/04(土) 21:38:16 ID:119-171-248-234.rev.home.ne.jp [67/92]

ついでに今回のゲートイゼイラ行きに同行しているゲート、銀河連合日本両方のティ連人がリアルタイムで情報流していることもあり、
広域情報データバンクを通じて生中継している。
なので国会議事堂前始め全国のイゼイラ人が集まった所では大型ゼルモニターによるパブリックビューイングまで開催されている。

ネット上で大天使だろ!!とツッコミ入る護衛艦グレイファントム。
その艦より110センチありそうな斥力砲が唸りを上げヂラール艦艇を吹き飛ばすと歓声が上がる。
続いてはシレイラ号に突入したロボットスーツを着用した陸自の隊員達が89式小銃でイゼイラ人を襲う小型ヂラールを銃撃し撃退する。
それを見る提灯行列に参加した日本人からはヂラールと戦闘を行う自衛隊に対し応援の声が飛ぶ。

ヂラールがどう見ても悍ましい醜悪な姿であり、それは例えるなら特撮の怪獣か映画エイリアンのゼノモーフかという存在である。
ついでに生命体攫って消化しているのとか教えられてるしどう見てもドイツや環境保護団体が言うような保護すべき生命体には見えない。
大多数の日本人がどう見ても自衛隊が正義であり、ヂラールが悪である。
そのゼルモニターに今度映るのは追い詰められる女性自衛官。


『キャア!?』

「あああああ!?」


ゼルモニターを見る人々から悲鳴が上がる。
シレイラ号の壁をブチ抜いてきたヂラールに吹き飛ばされ被っていた88式鉄帽が宙を舞い、長い黒髪が顕となる。
そのまま壁に叩きつけられるがシールドにより怪我はないがそんなこと知らない民衆からは悲鳴の声。
何とか立ち上がり銃を構えようとするがその手にあった89式小銃は体当たりされた時に手から離れていた。
直ぐさま再造成しようとする女性自衛官に醜悪なヂラールが迫り、逃げろとゼルモニターに伝わらない悲鳴の様な声が飛ぶ。


『フェルさん!』

『フェル!!逃ゲロ!!』


銀河連合日本のロボットスーツと赤い髪の女性自衛官がその名前を叫ぶが間に合わない。
造成する間を許さずヂラールが女性自衛官を押し倒しその上に馬乗りとなる。


『【GuGAAAAAA!!】』

『クッ!』


大凡知的生命体はおろか獣でさえ出さない様な声で女性自衛官の首に食らいつこうとするヂラールを女性自衛官は両腕で抑え込む。
しかしロボットスーツを纏っていようともそのロボットスーツはゲート日本製の試作品、
ティ連の戦闘用や銀河連合日本のものならば押しのけれられたであろうが力の差は歴然徐々にその顎は女性自衛官の首に近づく。
ヂラールの牙が女性自衛官の首を捉えようとしたその刹那、ヂラールの頭が弾けた。


『え…?』


呆然とする女性自衛官、そしてヂラールの開けた大穴を覆う煙よりより人影が複数出てくる。
出てきた存在は言葉を放つ、その言葉はゼルモニターを見る日本人にも理解出来た。。


『政体01…いや、ティエルクマスカ連合市民の保護を最優先!!』

『全自動人形部隊展開!!敵性体01BETAとの間に壁を作れ!!』


わらわらとそこより武装はしてはいるがロボットスーツも纏わない明らかに地球人類の少女に酷似した存在が大量に出てくる。
明らかにその身体に対して大型の、生身の人類には装備不可能な重火器だ。
それらはイゼイラ人や自衛官らを守る様に展開する。
それらの話す言葉に赤毛の女性自衛官は驚きの声を上げる。


『日本語ダト!?』


そして穴の土煙の向こうより少女達より大型の影が出現した。
明らかにロボットスーツ、それも12mm以上の重機関銃と思しき兵器やらミサイルランチャーらしきものやらと中々の重武装。
銀河連合日本のフルメタルなカエル顔の中型ロボットスーツ同じ規模のものだが使用されている技術は劣っている様に見えた。
二足歩行に二本の腕の明らかに人型の知的生命体が入っていると思しきロボットスーツは今度はイゼイラ語を話し始める。
無論これは翻訳されゲート日本にも流れている。


『あー、ティエルクマスカ連合市民の皆様。こちらは大日本帝国、我々は皆さんの敵ではありま…!?』


そのロボットスーツは自衛官の姿を認めると言葉を詰まらせ、自衛官らを見渡すと一点を凝視し言葉を漏らす。
カグヤ…と、その日本語を自衛官や銀河連合日本の者達は聞いた。
その視線は黒髪の女性自衛官、いやキグルミシステムで日本人に偽装したゲートイゼイラのフェルに向けられていた。

307 名前:635[sage] 投稿日:2023/03/04(土) 21:39:46 ID:119-171-248-234.rev.home.ne.jp [68/92]











なおその頃のシレイラ号甲板。


『私が結婚!そういうのもあるのか!!』

『アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ。』

『なんかアポロンが脳が破壊された様な声出してる――――!?』

『ヘスティア神、処女神が結婚ていいのですか…?』

『ガガーピーピーピーガガガガガ―――。』

『アポロンから何かコンピュータが壊れた様な音も出てきたぞ!パリスいいのかあれ!?』

『ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガガガガガガ―――プ――――【深刻ナエラーガ発生シマシタ】【深刻ナエラーガ…】。』

『壊れたHDDみたいな音出てますがどうでもいいです!それよりヘスティア様!
兄さんの魂継いだとかいう疑似サーヴァント?の話をもっとして下さい!!』


なんかアポロンが壊れたのでマシュは大具足の中で冷や汗かいていた。
自分より先に生まれて自分取り上げた妹(アルテミス)と初恋の人(ヘスティア)の結婚で脳が破壊されたとかなんとか。

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最終更新:2023年07月04日 21:50