銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその九十三


「くうぅ!!折角の久々の家族旅行があああああ!!!
提督のご厚意で『まあ多少向こうで調査とかあるだろうが骨休めと思って家族も連れて行くといい』と言って下さったのにぃぃぃぃぃ!!
ヂラールのバカ!アホ!アンポンタン!!折角の旦那様とのキャハハウフフのアバンチュール計画がああああ!!
桜ちゃんと名所巡りとかもしたいのにいいいいいいいい!!!
挙げ句、カルデアのストームボーダーとかあの二人と別の私がいるじゃないですかああああああ!?」

「お母さん…。」

「桜よ、まあ多めに見てやれ。色々とそやつも大変なのだ。」


シレイラ号の中を走るの三人の女性。
絶叫する現在日本の宮内省(色々あって省に昇格した)陰陽寮のトップ、人妻狐こと玉藻(年齢不詳)、
そしてその母を何とも言えない目で見るのはその娘でこの世界ではティーンエイジャーとなった間桐桜。
でそんな桜の肩を叩いて諭すのは元ローマ皇帝、現神崎島鎮守府議会議員のネロ・クラウディウス。

玉藻はイゼイラでの魔術的調査の為、桜はその補佐、術者として経験を積むため。
ネロは政治とかまあその辺が理由である。
そしてシレイラ号の中を走りとある通路の角で彼女らは色々出会っちゃいけない人物達に出会った。
提督は後で聞いてああ、出会っちゃたかあと漏らしたとか。



ロボットスーツ着て美少女侍らせ、もとい率いる柏木真人の祖国である大日本帝国。
当初この大日本帝国はカルバレータ兵器、ティ連の呼ぶ所のドーラを用いてゼスタールのスール体が内偵するシレイラ号を襲撃、
物質造成システムを奪取する予定であった。
この時点で現場の彼らは転生者を除きゲート日本、後の銀河連合日本と接点を持つという上層部、夢幻会の計画は一切知らされていない。
シレイラ号がBETA…敵性隊01ことヂラールにシレイラ号が襲撃されたことによりを方針を転換。
ティ連市民を守るべく彼らは動き出し、所属不明艦よりシレイラ号に突入した"彼ら"と遭遇した。

大日本帝国宇宙軍空間騎兵隊付きの自動人形は困惑していた。
目の前にある存在…どう見ても日本人にしか見えない存在…。
現在の日本人は魂の器、カウサを埋め込んだ己のスール化以前のクローン体をサイボーグ化させた躯体を己の身体としている筈…。
だが自動人形のセンサーは伝える眼前の存在は完全な生身であるヒトだと。
ヂラールに占領された地球に流れつき彼らの中で唯一生体のまま生き残った彼女以外帝国でいや地球人類に存在しない筈の人間だと。


「あんた大日本帝国と言ったか…?」

「あ、ああ…。」


自動人形を纏める指揮官である柏木は向こうからの日本語の言葉にうろたえた。
向こう側の、日本人と思しき一団の一人、カエルの顔をした強化外骨格(ロボットスーツ)…。
自動人形はすかさずデータベースへの検索を掛けるが一致するティエルクマスカ連合の兵器は存在しないが、


「(データベース検索…外見に一致する兵器を確認…娯楽作品『フルメタルパニック』のセミ・マスター・スレイブ方式の機動兵器…?)」


この柏木から見ても昔見た娯楽作品のマスタースレイブ式の機動兵器にしか見えないそれが日本語で声を掛けてくる。
その声もまた聞いたことあるもの別の娯楽作品に同様の音声の記録が残っている。
それらを生み出した柏木や自動人形達の故郷である地球は既に彼らのものではない。
し二十一世紀初頭にヂラール…それも明らかに魔術的な強化を受けたものの侵攻を受け陥落。
大日本帝国やそれ以外の国家も当時地球を守る為に来ていたゼスタールの支援の下這々の体で母星を脱出しスール化し現在に至っている。
それが大凡百年以上前のこと、全ての人類が絶えて百年以上の月日が流れた。


「全くこれで日本が三つか…いや先にあいつら接触したあの世界とか諸々加えれば四つ目いや五つ目か…?」


その目の前のロボットスーツはカエル型のヘルメットを外し話しかける。
顕になるのは眼帯をした男…日本人ではないが…男は葉巻に火を付ける。


「俺らは銀河連合日本という国のものだ、俺の名はそうだなスネーク、ネイキッド・スネークとでも呼んでくれ。」

「銀河連合…日本、それにスネーク…メタルギアの…。」

「そいつの並行存在と思って貰って構わん。色んな所で言われてることだ。いい加減に慣れた。」


男はふぅと葉巻の煙を吐く。
自分を娯楽作品の登場人物の並行存在と主張する人物に困惑する大日本帝国の者達。
いや接触経験というか今回の作戦にとある創作作品の登場人物が参加していると上から伝えられてはいる。
柏木自身もその人物と接触している
そして柏木…スール柏木は尋ねる。

354 名前:635[sage] 投稿日:2023/03/11(土) 07:48:30 ID:119-171-248-234.rev.home.ne.jp [72/92]


「ということはそっちの迦具夜…いや日本人も…。」

「いやそっちはこの宇宙にある地球の日本国の日本人達だ。俺らは別の宇宙の日本の人間だ。」

「別の日本…。」

「スネークが日本人…?」

「日本人で悪いのか?」

「いやそうではないですが…。」

「柏木大尉!!敵性体01の接近を確認、接触まで後10秒足らず!!」


男、スネークの問にしどろもどろになるスール柏木であったがその時柏木の副官を務める自動人形が叫ぶ。
迦具夜、いや日本人の存在に気を取られヂラールの接近に気付かなかった自分に嫌悪しつつ指示を飛ばす。


「チッ!総員戦闘配置!そっちも迎撃体勢を!っておい何で葉巻悠長に吸ってんだ!!」


未だ葉巻を手放さないスネークに怒声を浴びせるスール柏木に対しスネークは冷静そのもの。
その時、天井を破壊しならが大型のヂラールがそれよりは小さい兵隊の様なヂラールを大量に伴い現われる。
自動人形や自分達含め銀河連合日本とやらが応戦しても勝てるかどうか…。
ヂラール達が悍ましい声を上げこちらを見つけてきた。
スネークは葉巻を加え、自分や自動人形達が持つものよりも大型の銃をやっと構えたが焦る様子もない。


「大丈夫だ。"彼女"らが来た。」


スネークが言葉を出した次の瞬間、キンッ!とそんな音がスール柏木達のいる通路に響く。
次の瞬間、ヂラール達の側面の壁に線が引かれるとそのままその壁が複数のヂラールごと切断される。


「日本国自衛隊の皆様に被害が及ぶとフリーライダー、詰まる所社会の癌の皆様が勢いづくので割り込ませて頂きます。」

「Tes.一人居れば三十は居る社会の癌がこれ以上増えても困りますので宇宙害虫の皆様には鉛色のプレゼントを持ってご退場頂きます。」

「Sf.それは害虫に失礼かとアレでも立派な生態系の一部なのですから…アレらは害虫以下の何かです。」

「Tes.ではどうでもいいことですので、さっさとくたばれこの野郎。」


音にすればブオーンという音と共に小型ヂラール達が血潮を吹き上げ粉砕されていく。
ヂラールと相対するのは大型ブレードを周囲に浮かせた着物に割烹着とガトリング砲構えたメイド服というこの場にそぐわない存在。
彼女らに続き同じ容姿ばかりのメイド服やらヤクザらしき集団が突入してきた。
それを見てスール柏木は呟き副官の自動人形が答える。


「カワミン式…重力操作型自動人形は開発を中止された筈だ…。」

「はい、大尉。データバンク上の固有名『鹿角』及び『Sf』と姿が一致しています。
しかし、初期の艦娘型に続き開発されど技術力不足から開発中止になったと記録されております。
それが何故ここに…それに…。」

「どうした…?」

「彼女達は自動人形ではありません…信じ難いことですが…繊維型強化外骨格こそ装備していますが生身の人間です。
発する生体波動に相違が見られますが…。」

「何だって!?」


そういう間にもメイドさんやヤクザ達の攻撃でみるみるヂラールが消えて行くが大型の個体が残る。

355 名前:635[sage] 投稿日:2023/03/11(土) 07:49:27 ID:119-171-248-234.rev.home.ne.jp [73/92]

「Jud.では雷様アレの処理よろしくお願い致します。残り物には福があると申しますので。」

「この雷様に任せときなさい!!」


振り向きお辞儀をする割烹着の女、そのお辞儀の先には背に軍艦の機関部の様な物を背負うセーラー服を着た少女。
そう、【艦娘】の姿と名を持つ少女、その姿に驚愕する。


「特Ⅲ型…暁型駆逐艦【雷】だと…!?艦娘型自動人形は最後の一隻、彼女を残し全滅した筈だ!!」

「同意します。第二次本土防衛戦にて轟沈の筈…。」


柏木は叫ぶあの艦娘はもう居ない筈だと叫び副官の自動人形も同意する。
艦娘型自動人形最後の一隻は地球脱出最後の一隻を送り届け、人類と自動人形達の墓標を百年以上に渡り守り続けた。
その間に艦娘の名を持つ者の圧倒的火力で大型ヂラールは粉砕される。
艦娘型最後の一隻は地球に現れたカルデアの人間…他の者が命を落としスール化される中、
最後の人間となったカルデアマスターを守り抜き…。


「はい、最後の一隻…暁型駆逐艦、墓守の【電】も我々の地球に現れた彼女を守り抜き、彼女を我々に託し…。」


爆風が柏木達の所まで来ると自動人形の髪が爆風に靡く。


「自身は敵性体01の超大型特殊個体に艤装の機関をオーバーロードさせ特攻…散華した筈です…。」





「なんでさ…。」


赤い外套纏う浅黒い肌で白い髪の男…カルデアのサーヴァントのエミヤははその光景に天井を仰ぐ。


「「「「…………。」」」」

「ウム!タマモナインやタマモヴィッチーズ以外にもタマモがおるとは…驚愕!!」

「貴方達…やはり私の結婚を妬み愛しの旦那様と娘の桜ちゃんを奪いに来たのですね!?」

「ちょっと待ちなさい!?そっちの私結婚と子供ってどういうことです!?」


変な緊張を孕み睨み合う玉藻の前と人類悪(なり損ない)な光と闇のコヤンスカヤ…タマモキャットは…まあ…。
その相手も玉藻の前(?)である。


「アハハハハハ…私と同じ顔で…あのカッコが何人も…もう笑うしかありませんね…( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \。」

「桜!桜よ!!大丈夫だ!ただ致命傷になっただけではないか!!!」

「何でオリジナルが居るんですかぁぁぁ!?」

「これもBBの陰謀…?」

「うっかりという可能性も否定できないわね。」


叫ぶBB、原因がBBじゃないか思うパッションリップとメルトリリスの見つめる先には虚ろな笑い声を出すどう見ても後輩な人物。
ネロ(?)に介抱されているがそのネロは自分の隣で自信満々に腕組んでる。


「うむ!わけわからん!!」

「なんでさ…。」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年07月04日 21:54