銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようです 幕間 ヂラールと戦闘中、その頃のぐだ男


シレイラ号で戦う者達、その映像もまた銀連ゲート両ティ連やゲート日本などでも配信されている。
とある一人の少年がゼルモニターに縋り付き泣いていた。なおここはゲート火星、現アクアの大草原のど真ん中である。


「みんなぁ…良かった…。」

「立香君…。」

「ダ・ヴィンチちゃん…みんな…みんな生きてたよ…。なんか女の俺がもう一人いるみたいだけど…。」


キリシュタリアが少年…藤丸立香の肩を叩く。


「言った通りあの生存戦略特化ノウム・カルデアが消滅する訳がないだろう?」

「いや…キリシュタリア。キミのそのカルデアへの良く分かんない信頼感はなんだい?(汗)」

「ダ・ヴィンチちゃん…今まで戦ってきた相手を思い浮かべて見たまえ。」


キリシュタリアの言葉に頭に汗浮かべる杖を持った少女レオナルド・ダ・ヴィンチちゃん。
秋刀魚漁に付き合わされたカドックもこの場にいるがカルデアの今までの相手思いだし頭抱えてる。



時間は数日前に戻る。藤丸立香とダ・ヴィンチ(小)が銀河連合日本の八王子に出現した後、
ヂラールとの戦闘前でゲート側イゼイラに向けて順調に航海していた頃くらい。

ケルヌンノスとティアマトが自分(藤丸立香)を探し回るという戦慄の状況であったあの後、
立香は妖精國で消えた筈のトトロットに再会、何も知らされぬままトトロットに導かれ神崎島のある場所へと赴いた。


「ダ・ヴィンチちゃん、地球にこんな島あったけ?」

「無い筈だよ…それに空間転移もコレほど手軽に行うなんて…。」


そこは元人理継続保証機関、現知的生命体継続調査機関の名を与えれた星見の天文台、その入口。
だがそこがその天文台そのものだとダ・ヴィンチと立香は今は知る由もない。


「ここは…?」

「見るからに重要そうな施設…心なしかカルデアのゲート…ぽいけど…。」

「ちょっとゲート開けるからちょっと待ってな?」

【IDをスキャン…神崎島鎮守府陸軍のIDを確認。ゲート解錠します。ようこそ妖精騎士トトロット】


ゲートの上から光が降り注ぎトトロットを照らすと電子音声が流れる


「あれは…。」

「見るからに探査ビームかなんかの類だね…。」


トトロットは二人の方を向く。


「次は二人の番だぞ。」

「いや見るからに重要そうな施設だよ!?」

「関係者なキミがいるとはいえいきなり来て入るってそりゃ流石に…。」

「ダイジョーブダイジョーブ。」


渋る二人をトトロットは見た目に合わぬ怪力で無理矢理探査ビームの照射地点まで連れて行く。


【IDをスキャン…認識電子IDなし…DNA及び霊基、魔力パターンによる確認へ変更…該当IDを検索中…。】

「いや流石に無理でしょ…。」

「トトロット…なん【人理継続保証機関フィニス・カルデアのIDを確認及び該当IDの更新申請を確認。】

「「え?」」


ダ・ヴィンチと立香は声を上げる。

836 名前:635[sage] 投稿日:2023/04/27(木) 17:23:45 ID:119-171-248-113.rev.home.ne.jp [34/37]


【更新申請者確認】

【知的生命体継続調査機関フィニス・カルデア所長オルガマリー・アニムスフィア及び医療部長ロマニ・アーキマン、申請を受理】

【知的生命体継続調査機関フィニス・カルデアのIDへ更新…更新完了】


自動音声…いやカルデアの統括システムが告げる旧カルデアの名と懐かしい名前、
そして耳に入るのは新たなる星見の天文台の字。


【藤丸立香、小さなダ・ヴィンチおかえりなさい。我々は貴方達の帰還を嬉しく思います。ようこそ新たなるカルデアに】


歓迎の声に混乱し呆然とする立香とダ・ヴィンチ。


【ゲート開きます。ご注意下さい】


警告の音がけたたましく鳴り響き重い音と共にゲートが開くとその先には立香にとって見慣れた懐かしいカルデアのエントランスホールの光景が広がる。
カルデアの紋章を背後に立つ白衣を着た一人の男性がいる。立香の記憶に残る姿そのままで。


「トトロットから話聞いて急いで来たけど…ホントだったんだねえ…。」


しみじみと呟く男性に立香は怖ず怖ずと足を、手を伸ばそうと声を掛けようとして思い留まる。
触れてしまえば声を掛けてしまえば消えてしまいそうで。
苦笑いしながら男性は立香に歩みを進め立香の前に立つと両手で顔を挟む。


「はい、ちゃんとロマニ・アーキマンはここにいるよ。立派になったマスター君…。」


立香は男性、ロマニ・アーキマンに抱き着くとそのまま泣き崩れた。
その後に唸れ鋼のサイボーグと化したキリシュタリアやカドックも合流、
二人で秋刀魚漁をしていたというトンチキ具合に目が点となったがまあどうでもいいことだ。

その後は死んだ筈の職員とも再会、無事だったか!と肩を叩かれ、
ゼルルームに連れて行かれゼル通信越しマシュやオルガマリー、
同行してる宮本武蔵やオリンポスの双子にパーシヴァルその他異聞帯の方々とも再会。
ついでに神崎提督を紹介されたのはまだいいのだが、
何故そこに居るんだ!?と二人が絶叫するサーヴァントじゃない異聞帯のモルガンそのものがいたり、
源じゃない頼光やらメリュ子ではないアルビオンやら生前アルトリアやら…。
マシュの実姉妹と電と雷を紹介され実母とティアマト出されてマシュが人間じゃなくなったとエライことまで暴露され大混乱であった。

そしてその後はトトロット主導で諸々の手続きやら説明受けたり神崎島を案内されたり…、
ゼルシミュレーターでイゼイラのテーマパーク(チェイテピラミッド姫路城)のアトラクション(トンチキイベ)を体験。
余りの再現度に立香とカドックの目が死んだりしてた。キリ様?軍人なのでお仕事あるのよ。

で、現在はキリシュタリアの休日に合わせてティアマトマッマぱわーでゲート火星ことアクアに居るのである。
広がる大草原でのサファリラリー、大草原とp多くの恐竜達という光景に立香とダ・ヴィンチとカドックは感傷を感じたりしていた。
そんな最中にヂラールによる襲撃とストーム・ボーダー出現の一報が入ったのだ。


「マシュのアレ…なんかベアー号みたいのに乗ってるけど…。」

「なんなんだろうね…アレ。」

「あれは神崎式大具足【霓】…摂津式大具足のデータを下地に機神の残骸とこの世界の技術をあわせて作り上げられた機体だ。
実質君達の知るゴールデンヒュージベアー号の異母兄弟とも言える機体だ。」

「機神の残骸…?」

「君たちが倒したのや共生派のなどこの世界に座礁した機神の残骸だね。」

「キリシュタリア、コロニーとか全身サイボーグなお前とかSFなのか神が実体持ってたり妖精やらが跋扈したり大具足作ったり神代かハッキリしろ…。」

「どちらもこの世界の本質だよ、カドック。」


画面の中では別のサーヴァント達の戦いも映されその中には異聞帯のサーヴァント達もいる。
その姿をしげしげ見るキリシュタリア、彼も流石にノウム・カルデアのサーヴァント全て把握している訳ではない。

837 名前:635[sage] 投稿日:2023/04/27(木) 17:25:32 ID:119-171-248-113.rev.home.ne.jp [35/37]

「あれはスカサハ=スカディ…異聞帯の者達もサーヴァントとしているのか…他の異聞帯の者達も喜びそうだな。」

「確かにねえ。」


画面の中ではパーシヴァル連れたモルガンがサーヴァント妖精國組に遭遇、
バーヴァンシーがサーヴァントモルガンとオリジナルモルガンの間で視線を彷徨わせ困惑したり、
パーシヴァルが感極まったメリュジーヌに抱きつかれている。
別の所ではスカディに大きくなったゲルダら北欧異聞帯の者らが抱きしめられてたり、後、中には妖精國以降の者もいるので。


「緑色のケツァルコアトル…何処となくウルトラマンぽいのと湿度高そうなアステカの神官ぽいサーヴァントなんだ…?
そしてあちらのは妖精國の妖精騎士か…ん?モルガンもいるのか。」

「あーバゲ子じゃん!うわぁ相変わらず背が高い…うへぇ!?モルガンがもう一人…パーシヴァル鯖折りされてない!?」

「いつの間に…まあいいか…後あれ見てみろ。」

「ブッ!?なんで私がもう一人いるの!?」

「アレは厳密には消滅した君ではないらしいが…そういえばどうしてここに…?」

「えー、男の立香とダ・ヴィンチが来るって聞いたから彼らの背中に乗せて貰って急いで来たのってうわわああああ!?」

「なんか胴上げが始まったな…。」


立香とダ・ヴィンチの耳にどっかで聞いた声がする。


「キリシュタリア、宜しければあの二人についてお話しましょうか?」

「ん?ああ彼女が背に乗せて貰ったとか言ってたな…良ければ解説頼む。」

「ええ…アレは我々ミクトランの…。」

「ほう…ではあれが…。」


などという話が聞こえ喜びあってた立香とダ・ヴィンチは向く。


「「何あれ…。」」

「「「「WASSHOI!!WASSHOI!!」」」」」

「うひゃあ!?何でみんなで私を胴上げしてるの!?」

「「「「WASSHOI!!WASSHOI!!」」」」


そこにはドコかで見た恐竜達と猫科のお面被った者達に胴上げされているどっかで…それこそ異聞帯で見たアルトリア顔。
そしてこちらもどっかで見た小型恐竜と話すキリシュタリアの姿があった。
立香達がこちらを向いているのに気付いた小型恐竜とキリシュタリアはこちらを向きその恐竜は一礼をする。その姿に涙を浮かべる立香達。


「まさか…。」

「キリシュタリア…そっちは…?」

「ああ最近、というかここ一月以内だが…この星に、アクアに現れ交渉の末に帰化した。ディノス系日本人の…テペウだ。」

「ディノス系…。」「日本人…。」


間違いなくもう会えないと思ってた知人であったが何か色々と変な装飾語に涙が引っ込み目が点になる二人であった。


「そしてあっちが胴上げされてるのがいつの間にか流れ着いてた楽園の妖精系日本人、
残りのディノス系日本人とオセロトル系日本人の皆さんだ。」

「「に…日本人…?」」

「何を言ってるんだ?君たちだって銀河連合日本の国籍取得したのだから今は日本人だろう。
分類としては汎人類史系日本人と人工サーヴァント系日本人だが。」

「日本人て…。」「一体…。」


妖怪から妖精、幻想種果は異星人までと愉快なことになり過ぎている日本人の定義について悩む日本人二名であった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年07月04日 23:28