銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第十九話「ウマと馬の濃い一日だそうですその3」
ウマ娘ゴーストウィニングの下からウマソウル・ゴーストウィニング号が去ったことを嘆く少女を両親や生徒である姉にあやされる様を見て、
その場はなんとも言えない空気に包まれトレセンの生徒らは皆Wゴーストウィニングの二人の方に目をやりつられて見た生徒の家族らが驚愕。
トレセンの制服着た方とおウマの着る神崎島鎮守府陸軍軍人の女性制服を着た方という組み合わせに混乱した。
配信の時に被っていた馬の被り物(ゴーストウィニング号の配色)を被り忘れたから仕方ない。
それに気付いたその場に居合わせたゴールドシップとゴールドシップ号に引っ張られてその場を後にする二人。
その背に視線を受け続けながら…。
「あの時、あの女の子にどうするべきだったんだろう…。」
あの涙するウマ娘に何か出来たのか、ゴールドシップ号達にサッカーグラウンドまで連れてこられた二人。
ベンチに座ったゴーストウィニング号は隣のゴーストウィニングの呟きを聞きながらトレセン学園のサッカーグラウンドに目をやる。
そのグラウンドには翌々日に控えた国交祭に向けデメテルから降ろされて来た公開用機動兵器の設置作業が進んでいる。
例えば可変翼持った烈風改が設置されそれを父と一緒に見に来て見てたマヤノトップガンが喜びの余り奇声を上げ、
降ろされてくる国防軍の人型戦車より某チートな白い機動兵器してるヒロイックな自由号見てピコーペガサスが興奮してたり、
むせるコマンドローダーに乗せて貰った男の子がガチャガチャと楽しそうに操縦桿を操作している。
なお流石デカすぎるのでベアー号こと摂津式大具足・熊野は今回出していない。
「たく…オメエついてながら何してんだよゴースト号…ゴースト単体だったら分かるケドよ。」
お前もおウマさんだろう、そう言いながら二人に飲み物を手渡すゴールドシップ号。
一方のゴールドシップは何か鬱憤を晴らす様に機動兵器に群がる子供らの所へ突撃すると子供達をウマ娘の力で振り回して歓声を得ている。
『真面目苦労人ポジはアタシのキャラじゃねえええええええ!!』
「で、どうしたダブルゴースト?」
「ゴルシなんか叫んでる…。」
「あれいいの?」
「ゴールデンタイムで劇場版ゴルシちゃん続ける必要あって疲れてるだけだ。」
叫ぶゴールドシップを無視しゴーストウィニング号とゴーストウィニングに問うゴールドシップ号。
そして二人はゴールドシップ号に泣いているゴーストウィニング号ファン(推定)に自分らはどうすべきだったかと話す。
それをほむほむと聞くゴールドシップ号。
「ゴースト号、そりゃオメエやることたあ単純だろ?」
「え?」
「その子は泣いてたんだろ?競走馬ゴーストウィニング号を襲った理不尽に。怒ってたんだろ?どうにもならねえこの世の不条理に。」
「うん…。」
頷くゴーストウィニング号。
「アタシらはおウマさんだ。あの夜オメエも歌い言霊に出して誓ったんだったら違えちゃいけねえ。」
「うん!」
「うし良い返事だ!でゴーストの方だけどよ。オメエはウマ娘だアタシらの誓いに縛られることはねえ。」
「え?」
自分らのすることに関わらなくて良いというゴールドシップ号の言葉。
だがあの自分の為に泣いているウマ娘の少女の為に自分も何かしたいと言い出しかけた所でゴールドシップ号はだがと言う。
「だがな、オメエは日本の馬達の競馬に携わる皆の夢を背負って花の都の門を見事潜り抜けた馬(『ゴーストウィニング号』)を継ぐもの、
そしてウマ娘の悲しみも嘆きも運命も全部背負おうとしたそんなウマソウルいや魂(『ゴーストウィニング号』)そのものを継いだウマ娘。
あいつ(『ゴーストウィニング号』)が背負う関わったやつらの悲しみも嘆きも全部とは言わねえ、少しでも背負ってやれるか?」
「うん、うん!」
389 名前:635[sage] 投稿日:2023/06/25(日) 22:51:02 ID:119-171-230-44.rev.home.ne.jp [6/19]
頷くゴーストウィニングでもどうするのかとゴールドシップ号に問う。
「そりゃオメエの足は何の為にある?その口は何の為にある?
ウマ娘の家族もそっち行く予定がコースに移動中でそのコースじゃおウマさんどもと騎手が会う頃だしだし、
その後ウマ娘の家族歓迎の為のウェルカムライブも控えてたべ。
ちょっとお前さんの騒動でどうにかなりそうだが…どうにかするべ。おいゴルシやるぞ!」
「ウェーイ…って、へ?何をだよゴルシ号?」
子供を振り回していたゴールドシップがこちらを向く。
「アタシらお得意の悪巧みってやつだ。破天荒は破天荒らしくやらんとな…おいゴースト号、暇なおウマさん連中呼んで来い。
ゴーストは集められるウマ娘緊急招集。」
「アタシらは?」
「ま、電に怒られて最後の責任取る役だな。」
「貧乏くじかよ…。」
「それが年長者の努めってやつだぜ、ゴールドシップ。」
所変わり日愛会談の場と化したトレセン校舎の一室。
「では日本政府として今回のトレセンでの事件は想定外だと?
以前に明確にウマ娘に害意を持った者のせいでウマ娘の代わりにあの競走馬が犠牲になった事件もあったというのに?」
「仰る通りデス…ハイ…。」
アイルランド国王、ファインモーションの父の問に対し日本政府の者としてそれ以外に答えを持ち得ないフェルは肯定の返事を返すしかない。
なお突撃バカであるが今回の件は日本とアイルランドの間のことなので出る幕はあまりない。
「あなた…学園への侵入兎も角ファインモーション号から詳細を聞いた事件のあらまし、
トレセン学園が異世界になりあの様な怪物が現実に顕れるという状況、それを想定しろと言う方が無茶でしょうに。
それに外交交渉が王家の仕事で無くなって久しく、三女神様やウマソウルの母神様もいらっしゃる此の場での追求は…。」
国王の発言を嗜めるファインモーションの母である王妃、ファインモーションもウンウンと頷いている。
なおそのファインモーションのその手にはPVMCGがしっかりとありこれも国王、王妃とアイルランド政府は仰天した。
ティ連技術提供されていない国家との国際問題となりそうだがこの世界の日本ではなく提供:異世界電ちゃんなので問題ない。
「ッ!そうであったな…三女神様そしてウマソウルの母神様御前にて斯様なことを。」
「余り気にすることもないと思うのです。皆さんファインモーションさんから見届けを頼まれただけですし。」
電はそう言う。
ファインモーション母の言う三女神とウマ娘の母神様、三大始祖のダーレーアラビアン号、バイアリーターク号、ゴドルフィンバルブ号、
加えデメテルであるが話し合いの開始以降一言も発していないし政治的発言をするつもりもない。
それでも尚発言に注意を払うのは日本にとっては示した力故の畏怖とウマ娘らにとっては連綿と紡がれたウマ娘の歴史からの畏敬からだろう。
特に日本などゴーストウィニング号を襲った悲劇などを三女神(日本視点)やデメテルがどう思っているのかなど気が気でない。
390 名前:635[sage] 投稿日:2023/06/25(日) 22:52:30 ID:119-171-230-44.rev.home.ne.jp [7/19]
その時緑茶を飲んでいたバイアリーターク号が無表情に口を開く。
「死ぬという今頃になって私を一生明るくするためにこんなさっぱりした雪の一椀をお前は私に頼んだのだ。
ありがとう私の健気な妹よ私も真っ直ぐに進んで行くから…。
激しい激しい熱や喘ぎの間からお前は私に頼んだのだ。銀河や太陽、気圏などと呼ばれた世界の空から落ちた一椀を。」
ゴドルフィンバルブ号は手に持った湯呑に浮かぶ茶柱を見つめならが柔和に微笑む。
「雪と水との真っ白な二相系を保ち透き通るほど冷たい雫に満ちたこの艷やかな松の枝から私の優しい妹の最後の食べ物を貰って行こう。
ああ、あの閉ざされた病室の暗い屏風や蚊帳の中に青白く燃えている私の健気な妹よ。
この雪は何処を選ぼうにもあんまり何処も真っ白なのだ。あんな恐ろしい乱れた空からこの美しい雪が来たのだ。」
ダーレーアラビアン号は快活に笑う。
「お前が食べるこの二椀の雪に私は今から心から祈る。
どうかこれがこれが兜率の天の食に変わってやがてはお前と皆に聖い資糧を齎すことを私の全ての幸を賭けて願う。」
デメテルが話を締める。
「あの子らが他の幸福を願ったのならばあの子らの意思を尊重しましょう。」
ガチャリとドアが閉じる音がしてファインモーションが先導しファインモーションの父母に加え三大始祖とデメテルが退出した。
それを見送ると柏木夫妻は息を吐き茶を一気飲みする。
飲み終え空っぽの湯呑を見ながらフェルは呟く。
「最後の三女神サマとデメテルサマの言葉なんでショウ?」
「あーあの言葉聞いたことあるようなないような。」
やよいは言葉を漏らす。
「…まさか…電よ…。」
やよいは視線を電へと向けるがその電は椅子から立ち上がると既にドアを開きかけていた。
電はやよいの声を聞き立ち止まると身体はそのまま言葉を返す。
「……止めたのは半身の下を去ろうとも半身と皆さんの幸せを願ったゴーストウィニング号さん、
そしてそんなゴーストウィニング号さんの為に涙を流したウマ娘さん達なのです。」
パタンとドアが閉められた
最終更新:2023年07月05日 23:27