690 :デン:2012/03/05(月) 23:35:01
!警告!
この話は憂鬱日本の異世界転移SSです。
私、「デン」はあまり文章力や会話はうまくはありません。
この異世界転移はその話から必ずご都合主義があります。
この話から推測するのはいいですが、あまり縛らないでくれるようお願いいたします。
自分はSSを書くときのテンションが恐ろしく変わる為、投げたあと放置の可能性もあります。
このSSをwikiに載せるのを許可します。
このSSを軸にした新たなSSを作ることも許可します。
これらの警告を読んだ上でお読みになられるとうれしい限りです。
「第1話 異変」
1945年4月15日 午前5時45分
その時、大日本帝国は転移した。友邦や、さらに未来でその勢力に入る国やその勢力圏の国も少々遅れつつも連れて…。
その異変に最初に気づいたのは逆行者達…
夢幻会のメンバー達である。このまま史実で行けば起こる9月10日の鳥取地震、1944年 12月7日の昭和東南海地震などの地震や災害に衝号による影響に心配しながらも備えていた夢幻会ではあったが…来なかった。
それらの災害が起こらなかったのである。しかも衝号作戦で起こるはずの気候変動もである。
そんな予期もしない異常事態に夢幻会は慌てた。
「鳥取地震が起きなかった!?」
「気温や日射量も平年通り…一体これはどういう事なんだ?」
地震は衝号による影響…と理由が付けられるが衝号による気候変動が解らない。これが『歴史の修正力』だったとしてもそれでは史実に起こるはずの地震が起きない理由が解らないのだ。
いつ何が起こるか分からない恐怖に感じつつも月日が流れ、1945年3月15日に次の異変は起きた。
「おい…何だあれは…」
「ママー何か怖いよー」
「ウーーワワワン!!!」
突如として東京湾に現れた不気味な渦を巻いたオーロラのように色が変わる正体不明の雲…。
それは見る者に何ともしがたい恐怖を与え、一時は周辺に避難命令も出る程であった。
だがそれが発生したのは大日本帝国だけではないのである。それは福建共和国やイギリス、カリフォルニア共和国にフィンランドなどその他の国々でもそれは観測された。
そんな異常事態に夢幻会は急遽、会合を開いた。
「この正体不明の雲ですが…直径10km、渦を巻いているものの風は吹いておらず、触ると透ける以外特に何もないようです。」
「各国で発生している雲は?」
「特徴については先ほどと同じですが、唯一大きさのみ違うようで我々と同じ大きさのは北欧3国、福建、カリフォルニアで次に直径9kmの大きさでインドを含めた東南アジア諸国、次に7kmのイギリス、華南連邦、ドイツ、イタリア、ソ連などの列強とその勢力に置かれた国々といった所です。」
「雲の発生していない国との違いは?」
「分かりません…現在も調査されていますが何等手かがりが掴めていません」
「そうか…」
この歴史史上類を見ない事態に有効な手は無く、話は何が起こるかになったが、夢幻会メンバーには心当たりがあった。
「次に何が起こるかについてだが…おそらく皆も薄々分かっているだろう」
「…異世界転移か?」
「ああ…この手の現象は異世界転移には付き物だ」
「だが異世界転移とは…」
「確かに異世界転移とは決まったわけではないがそれくらいしか思い当たるものはないだろう…」
夢幻会が思い浮かべたのは異世界転移である。そういうのは決まって事前に超常現象が起きたり、どこかの研究者がワームホールの一種だとかいうものだ。
異世界転移の言葉を聞いてエルフだとか何とかの話も出たがこの現象は不確定要素が大きく、異世界転移とは限らないのですぐに話は終わった。
「一応万が一に備えて備蓄はあの起きなかった時から備えてあります。短くて1年…長くて1年半は持つでしょう」
「あとは事が起きるだけか……ーーっ!!」
「嶋田…大丈夫か?」
「…ええ大丈夫です」
一瞬よろめいた嶋田にメンバーは心配の声をかけたがすぐにいつものように戻ると次の話題になった。
(な…何だ?一瞬目眩が…?いや、何か違う気が…)
目眩は激務やMMJにより起こることはあるが今起きた目眩は何かが違うような気がした。
(…きっと気のせいだ気のせいにしとこう)
そうして思考を切り替えた嶋田であったがこれが転移後に嶋田の胃をさらに痛め、MMJ達が歓喜する事が起きることなど誰も知る由もないことである…
…こうして月日はさらに流れて1945年 4月15日 午前3時45分、今まで微動だにしなかった雲が急激に国を包み、2時間後、雲に完全に包まれた国はその存在を地球上から消したのである。
続く
最終更新:2012年03月06日 23:42