355 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/06/16(金) 19:40:43 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [79/295]
スーパーロボット大戦G!
「今回の戦いも無事終えられましたね」
「そうだな。毎度毎度大変だ」
ゲッターやらマジンガーやらが存在しているスーパーロボット大戦な世界での話である。
毎度の如く起こる侵略者からの侵攻に対して現地のスーパーロボットチームを日本政府として支援している夢幻会は今回の戦いの反省会&感想会を開いている最中であった。
「特機と言えばあれはその…なんでああなっちゃったんでしょうね…」
「わからん…私にも何もわからん…」
様々な作品のロボやその活躍が語られる中で一つだけ雰囲気が違う語りがあった。
「「「どうしてガンガルなんてのが出てきているんだ!!」」」
そう!その名はガンガル!
かつて転生者たちがいた世界では有名パチモンプラモとして有名だったモビルフォースガンガルである!!
「この世界のガンガルってモビルフォース…だったけ?」
「そもそも設定が全く違う。この世界のは日本政府が公式に依頼して開発したスーパーロットだ」
「令博士が開発したスーパーロボット…超合金Gにミノフスキー反応炉を備えて、ガンガルウィングで空を飛び、ガンガルドリルで敵を砕く…」
「パイロットは息子の亜室君だったかな」
「いやこれどう見てもテム・レイ博士とアムロ・レイやんけ!」
そう。この世界のガンガルは見た目こそ元のパチモンとそっくりだが、誕生系は大きく違っていた。
マジンガーやゲッターに匹敵するスーパーロボットを欲して、著名な科学者に依頼して開発したのがガンガルである。
依頼された学者の名前は令 天無。政府系機関に属している科学者の一人である。
そんな彼が中心となって作り上げたのが特機一号ガンガル!
その強さはマジンガーやゲッターに負けず劣らずであり、毎度の全方位から来る侵略者に苦労している日本政府として心強い味方であった。
「強い味方ができたのは別にいいのですが…」
「味方が増えれば敵も増える」
「いやジオン軍団ってなにさ…」
ガンガルが登場して少し経った頃。
突如現れたのが秘密結社ジオンである。
世界征服を掲げる総帥ギレンは世界に宣戦布告。
ジオン獣という機械獣の親戚みたいのを繰り出し、まずは日本を襲い始めた。
そこに偶然居合わせてしまったのが試運転中のガンガルであり、これまた偶然乗り込んでいたのが天無博士の息子であった亜室君であった。
亜室君はそのガンガルの性能もあり、見事ジオン獣を撃破。
以降ジオンはガンガルを天敵視し、日本を重点的に襲い続けることとなる。
「ジオン獣…ジオン獣ってなんだ」
「分析の結果は宇宙から投下されてくる機械兵器とのこと。ジオンは多分宇宙に拠点がありますね」
「そういうことを聞きたかったんじゃねぇ!!」
「ズク、ゲルグ、ジドム、アッカム、ザイッグ、ギャン。ガンガルのラインナップ通りの敵が今のところやってきているが」
「いやギャンはラインナップにはねぇよ!元ネタの方だよ!!」
「プリンス・ガルマが駆る機体がギャンなんだよなぁ」
「あと赤い彗星っぽい奴はシャーシャシャシャ!とか変な笑い声挙げてたな」
「少なくとも宇宙世紀の方の知識は役に立たなそうだわ」
時は西暦。舞台はスパロボっぽい世界。その中の日本。
そんな日本をけん引する夢幻会は今日も頭を悩ます。頑張れ夢幻会。負けるなガンガル。
ところで強化型ガンガルって腕がドリルになるんだよね。
356 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/06/16(金) 19:41:29 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [80/295]
〇ガンガル!
令博士が作り出したスーパーロボット。超合金Gの装甲にミノフスキー反応炉で動いている。
日本政府が出資し、政府関係機関が令博士を中心として作り出した日の丸印のスーパーロボット。
それがガンガル。
武装は胸部のブレストレーザー、頭部の角から放つGサンダー、腕が飛んでいくマッハパンチ、脚部のニーカッター。
武装としてはガンガルハンマー、ガンガルジャベリン、ガンガルドリルがある。
背部にはガンガルウィングが搭載されており、空も飛べる。
戦闘力はマジンガーZやゲッターロボに勝るとも劣らず、市民たちからスーパーロボット御三家と呼ばれているとか。
転生者的には殆どみしらぬ代物が、まったく聞いたことない設定の下で出来上がったロボットのため、今後どのような強化や進化を遂げるのか全く想像できないでいる。
〇機動戦士ガンガル
機動戦士ガンガルとは一昔前に一世を風靡したスーパーロボットアニメのこと。
今ではゲッターロボ、マジンガーZと共にスパロボ御三家として有名である。
世界征服を目論む秘密結社ジオン団の魔の手から日本を守る正義の守護者。
邪心にも守護神にもなれるスーパーロボット!がキャッチコピー。
当初はマジンガーの模倣品と見られていたが、シナリオの随所に盛り込まれるシリアスな内容、美形の敵であるプリンス・ガルマと米大統領令嬢イセリナの悲哀、お笑い枠だと思われていたシャアが見せるガルマとの熱い友情と格好。
ただの悪の組織だと思われていたジオン団は家族経営のアットホームな組織で、スポンサーからの出資と小言に苦しむ中間管理職だったという設定も話題を呼んだ。
第一期はジオン団との戦いが描かれ、終盤では新勢力アクシズ教団が襲来。
ジオン団最終兵器であったビグザムが焼け落ちる背景を背に女帝ハマーンの「今日からアクシズ元年じゃ!」というセリフはあまりにも有名。
新たに繰り出されるアクシズ獣相手にズタボロにされるガンガルの前にクワトロを名乗る謎の人物が赤いギャンに乗り、窮地を助ける。
突然現れたクワトロとは何者なのか? 亜室は無事だったなのか?
視聴者がやきもきする中で第二期が始まった。
突如襲来したアクシズ獣にズタボロにされてしまったガンガル。
しかし謎の第三者クワトロの提供した新素材超合金Gγにより新しく生まれ変わることになった。
ガンガルγ!それが新しいガンガルの名前である。
強化されたガンガルと赤いギャンことギャンγ(通称ギャンマ)を駆るクワトロのダブルヒーロー体制で物語が進んでいく。
物語の中でクワトロの正体が前作の敵役の一人であるシャアで、本名はキャスバル。
彼は元々ズム星のプリンスであり、クーデターで星を追われた後でジオン団のザビ一家に拾われたことが判明。
彼らの子供同様に育てられていくなかで、ズム星を支配したアクシズ教団からジオン団が取引を持ち掛けられたのが始まり。
妹のアルテイシアの身柄を盾にされ、地球侵略を命じられたキャスバルに対して協力していたのが彼を拾ったジオン団の人々だった。
しかしガンガルとの最終決戦の最中でジオン団は最終兵器ビグザムを繰り出したが、最後の最後で介入したアクシズ教団の手により壊滅。
シャアは再び孤独の身となりながらも育ての親たちの仇を打つためにジオン団が独自に研究していた超合金γの技術を持って日本政府へ亡命してきたというのが真相であった。
彼の乗るギャンマは親友であったプリンス・ガルマの乗機であるギャンを改良したもの。
最終決戦でアクシズ教団女帝ハマーンは洗脳されていたキャスバルの妹であるアルテイシアであることが判明。
宰相デラハゲーにより操られていたが、亜室少年とクワトロことキャスバルの手により無事洗脳が解かれることとなる。
無事デラハゲーとアクシズ教団を撃破したところで真の黒幕であるアナハイム帝国が登場する。
ズム星を支配し、裏からアクシズ教団を。間接的にはジオン団をけしかけていた黒幕である。
サイコミュ装甲を搭載する多数のアナハイム獣にガンガルとギャンマが囲まれるピンチの中で第二期は終幕となる。
番組として亜室とクワトロというダブルヒーローの導入と、Gアーマーやフルアーマーパッケージなどの追加装備やお助けメカの投入による盛り上がり。
物語終盤では量産されたダンガルに今まで主人公たちが助けたキャラたちが乗り込み、最終決戦で助けに来る展開など従来作品との差別化が図られ、商品展開も広く行われた。
特にGアーマーを代表とするサブメカが多く登場しており、設定当初から商品展開を手広く行うことが組み込まれた番組であった。
357 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/06/16(金) 19:42:22 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [81/295]
突然新たな敵であるアナハイム獣に囲まれる形で始まった第三期であったが、そこに天無博士から新型のガンガルであるνガンガルが届く。
キャスバルのギャンマは新たな亜室少年が新たなガンガルに乗り換えるまでの時間を稼ぎ、機体は大破。
しかしνガンガルに乗り込んだ亜室少年がその圧倒的な性能でアナハイム獣を蹴散らし、キャスバルを助けるシーンで第一話は終わるという衝撃の始まり方となった。
第三期では真の黒幕であるアナハイム帝国が登場。
月に拠点を構えるアナハイム帝国からはひっきりなりに多数のアナハイム獣が日本に襲来。
サイコミュ装甲という特殊な装甲と超能力兵を戦力とするアナハイム軍はディ・アスー、ネッモー、マ・ラサイ、ハンドレッドゴールド、ゼッター、ツインゼッターなど次々に強力なアナハイム獣を繰り出してくる。
そんな中でガンガル側も負けては折れないとキャスバルから提供されたズム星の技術を使って生み出されたサイコフレーム合金を用いた新型ガンガルであるνガンガルを開発。
亜室少年の新たな乗機となり活躍してくこととなる。
キャスバルも機体を新型であるサザ・Bに乗り換え共に戦い、最終話ではズム星を舞台にアナハイム帝国を支配する帝王バン・ダイムを撃破。
ズム星の解放と地球との国交締結で話は終わる。
番組としては第三期というマンネリ期に突入しており、新キャラ、新サブメカの追加なども行われたが視聴率は左程回復せず、業績の低迷を受け、放送期間が短縮されてしまっている。
一期、二期と比べ凡作のレッテルを張られている三期であったが、敵であるアナハイム獣の奇抜なデザインやνガンガルやサザ・Bで見られた敵が今まで使っていたビット兵器を自らの武装として流用するという発想は後の作品にも影響を与えている。
また作風としては珍しく主人公が年数に沿って成長して形であり、三期の亜室は既に成人した大人として活躍。
本業の学者の卵としての仕事とガンガルパイロットという二足の草鞋による苦労。
夢見ていた社会人生活と現実もギャップによる苦悩が良く描かれており、昔を懐かしむ会では子供と共に見ていた親世代からも多大な共感の声が上がっている。
ストーリーとしても話数短縮の煽りを受けながらも非常によくまとまっており、後にこのことも再評価されている。
総じてガンガル
シリーズは味方だけではなく、敵にも苦悩や事情があることの描写。
そして子供から大人になった主人公の苦悩などを描いた当時のロボット作品として移植の作品として評価されている。
358 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/06/16(金) 19:43:00 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [82/295]
投下終了
なんか唐突に思いついてしまったのでネタにしてみました。
最終更新:2023年07月09日 20:05