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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?特別番外編 サードシーズン中のウマ娘達の出来事 その21

前回、これまた愉快な二人を新規メンバーとして加える事となったカノープス。今日はそんな二人を加えての、初めてのヤスさんによる特訓の日である。
さて、以前「余裕がある場合は他のウマ娘達にも特訓を施して欲しい」と、理事長がヤスさんにお願いしていたのを覚えているだろうか。
ヤスさんのブートキャンプだが・・・予想以上に注目されていたらしく、受講志願が殺到している。
何せツインターボのGⅠ勝利に貢献し、更にカノープスメンバー達が目に見えてガタイが大きくなり、かつ実力も大きく成長しているのだ。
目に見える結果がそこに有る以上、自分も是非にという声が出て来るのも当然だった。
とはいえ、最優先はカノープスメンバーという事も有って受け持てる人数には限りがある。そういう訳で、受講は予約制かつ1日20人を上限とする事に。
ヤスさん自身はこれ以上の人数を受け持った経験もあるが、学園側の施設のキャパシティ等も加味して、この人数に落ち着いた。なお、予約の方は半年先まで埋まっているらしい。

今日は幸運にも最初の1日目の受講の権利を勝ち取ったウマ娘達も、カノープスメンバー達と共にトレーニングルームへと集まっている。
大半は名も無きモブウマ娘達だったが・・・どういう訳か、この三人も参加していた。
キタサンブラックとサトノダイヤモンド、そして何故かトウカイテイオーの三人だ。


カナ「キタにダイヤも、ブートキャンプを受けに来たんか!?」

キタ「うん。前々から噂されてたし、実際効果が有るのを聞いていたからね。トリーちゃんやカナちゃんに置いて行かれたく無いし」

トリー「・・・まぁ、それはその通りだけど」

ダイヤ「それに・・・私達もゴーストさんとの戦いが有りますし、お二人にも勝ちたいって気持ちは、今でも変わりませんから」

ターボ「いい心がけだな!ここでおっちゃんのトレーニングを学んで、それを毎日継続すれば一流の仲間入りが出来るぞ!」

ネイチャ「何でアンタが偉そうに・・・って、実際に結果出してるしなぁ」

ターボ「・・・で、何でテイオーもしれっとここに居るんだ?」

テイオー「そりゃあボクも、ゴーストに勝ちたいからね。更なる強化は必須だもん」

テイオー「アトジンリュウトカイウヒトニオワコントカイワレタノガムショウニハラタツモン!ボクハオワコンジャナイモンニ!」

ターボ「お、おう・・・」

トリー「・・・て、テイオーさん。メタ発言は禁止ですから・・・」

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露骨なメタ発言に少々引いている二人。余程気にしている様だった。


ヤス「はい、お喋りはそこまで。それでは、トレーニングを開始するわよ」

ウマ娘達「「「はい!」」」


気合の入った返事が返って来る。こうして、その日の特訓がスタートした。

まずは800mランニングを10本。カノープスメンバー達とテイオーは20本こなしている。
キタサトコンビとモブウマ娘達は、自分達の倍の数を平然とこなしているのを見て


*1


と決意を新たにする。
そして次はベンチプレス。キタサトコンビやモブウマ娘達は200Kg・カノープスメンバー達は350Kgでスタートしようとしていたのだが・・・
この三人がこんな事を言い出した。


ブリッツ「350では余には生温いな。もう少し上の400で行こうではないか!因みに今の余が上げる事が出来る、限界の数値だ」

レインボー「私も大体それ位ね。どうせなら限界に挑戦しないと」

テイオー「むむ!新人達に負けてられない!ボクも400にチャレンジするよ!」


この三人の言い分に、カノープスメンバー達は


*2))


と、この後に起こる出来事を察してしまったが・・・


メンバー達は、三人を見守る事にした(進〇!電〇少年のナレーション風に)

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そんな訳で、ベンチプレス開始。カノープスメンバー達を除き、持ち上げられたのは出てこなかったが・・・


ブリッツ「ぐぬぬ・・・・ぬおおおおおおお!!」

レインボー「ぬぬぬ・・・・・はああああああ!!」

テイオー「ゼッタイニ・・・マケナイモンニ!!」


この三人は言うだけあって、持ち上げる事に成功する。


ヤス「あらあら、言うだけの事は有るわね。いきなり400Kgを持ち上げるなんて」

ブリッツ「・・・フフフ、そうであろう。雷帝の異名は伊達ではない!」

レインボー「やはり、これ位は出来ないと・・・」

テイオー「・・・センパイトシテ、マケテラレナイモン!」

ヤス「流石ね。持ち上がらなかった娘達も、力を込めた状態を維持し続けなさい。もし手を抜いたら、最初からやり直しよ」

テイオー「ア、ソロソロオロシテモイイ?」

ヤス「何言ってるの?そのままの状態で維持するのよ。勿論力を込めた状態で」

レインボー「え!?上げたり降ろしたりじゃないの!?」

ヤス「それじゃ特訓にならないでしょ?じゃあそのままの状態で、カノープスの皆と同じ時間頑張る事。あと1時間ね」

テイオー「エエー!?!?1ジカンモ!?!?」

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予想外の事に驚愕する三人を、カノープスメンバー達は生暖かい目で見やる。
特に全く同じ目に遭ったビーフとスラテンは、同情の目で三人を見ている。


ブリッツ「・・・き、貴様等・・・知ってて黙っておったな!?」

スラテン「いや、事前に言っちゃうと過少申告するかもだったし・・・」※苦笑した顔をしている

ビーフ「まぁアタシ達もやれたから、気合入れて頑張るっすよ!まぁアタシ達の場合は、200Kgで15分だったけど」

レインボー「ま、待って!?実は割と一杯一杯なんだけど!?」

ヤス「頑張れ頑張れ♪あ、もし落としたら持ち上げる所からやり直しね♪」

ブリッツ・レインボー「「ぬあああああああ~~~(涙)」」

テイオー「ワケワカンナイヨー!??!(涙)」


エライ目に遭っている三人を見て、キタサトコンビやモブウマ娘達は


*3


と、心からそう思うのであった。

~1時間後~


ブリッツ「・・・おおお・・・腕が・・・腕が・・・・・orz」

レインボー「・・・・・こ、これ・・・・・間違い無く翌日に、激痛でのたうつ事になる奴だわ・・・・・orz」

テイオー「・・・コ、コンナワナガアルナンテ・・・・・アンマリダヨー・・・・・orz」

ターボ「しかし3人とも凄いな。ターボは200Kgでも全然上がらなかったし。400Kgを1時間も上げられるなんて、流石だな」

ブリッツ「・・・カ、カナよ・・・。何故事前に教えてくれなかった・・・」

カナ「いや、スラテンが言うた通りや。事前に教えたら、過少申告するやろ」

ブリッツ「ぐぬぬ・・・」

ヤス「はい、お喋りはここまで。しっかり汗を流した上で、水着に着替えてプールに集合する事。いいわね」

ウマ娘達「「「はい」」」

573:194:2023/04/02(日) 18:42:34 HOST:KD106155013118.au-net.ne.jp
次はプールでの運動に取り掛かる。例によって、ターボとビーフ・そしてブリッツが準備運動無しで飛び込もうとして、イクノとニンスナ・そしてレインボーに髪を掴まれて止められているが、これは様式美という奴である(ヲイ)


ヤス「さて、次は下半身の強化する為に、平泳ぎと水中スクワットをしてもらうわ。それぞれのグループに分かれて取り掛かる事。時間が掛かってもいいから、最後までやり遂げる事。いいわね?」

ウマ娘達「「「はい!」」」

ヤス「いい返事ね。さて、私はこの後の料理の仕込みが有るから、一旦席を外すわね。監視カメラで様子を見ているから、絶対にサボらない様に。じゃあ、南坂ちゃん。後はよろしくね」

南坂「分かりました」


その後も、何度かヤスさんの怒鳴り声が響くも、何とか無事に全員が特訓を終える。
シャワーと着替えをしながら、ウマ娘達がおしゃべりに興じる。


キタ「噂には聞いてたけど、やはりキツイ内容だったね」

ダイヤ「そうだね。でも、これでへこたれちゃゴーストさん達に勝つのは、夢のまた夢になっちゃうから。頑張らないと」

テイオー「でも、ターボ師匠達が強くなったのも分かるよ。これを毎日やってる訳なんだし」


テイオーのセリフに、他のウマ娘達も頷く。


ターボ「それだけじゃないぞ。この後出てくる食事も、肉体作りの強い味方だしな」

ブリッツ「ほう。具体的には何が出て来るのだ?」

ターボ「メニューは幾つかの種類があるけど・・・一番人気は、おっちゃん特製のカレーだな!絶妙な辛さとホロける肉の味が溜まらないんだ」

レインボー「へぇ。それは楽しみね」

574:194:2023/04/02(日) 18:43:31 HOST:KD106155013118.au-net.ne.jp
そんな会話をしながら、食堂へ。
その日のメニューは特製カレーであり、その味に皆が絶賛した。


ブリッツ「フム・・・流石おススメされるだけあるな。素晴らしいカレーだ!」

レインボー「普通にお店でお金取れるレベルね。感服したわ」

ヤス「あらあら、そこまで褒められるとちょって照れるわね」

ブリッツ「トレーニングだけでなく、食事の方も抜かりが無いとは。貴様n」

レインボー「ブリッツ?」

ブリッツ「ビクン!?・・・あ、貴方の指導ぶりは、本当に神がかっているかと」


何時もの調子で「貴様」と言いかけて、レインボーに睨まれるブリッツ。慌てて「貴方」と言い直す。
完全に尻に敷かれている状態だ。

この後も、ヤスさんの特訓は随時メンバーを変えつつ行われており、ここでの指導をベースに努力を重ね、GⅡやGⅢ制覇・GⅠ入賞を成し遂げるウマ娘も出る様になり、ますます人気が高まって行くのだった。

さて、この頃は635氏の世界から複数人の人達が召喚されたり、大馬鹿共の暴走でトレセン学園に異界が出現したり等のゴダゴダが発生した事も有り、一時期はレースの予定通りの開催が危ぶまれた物の、
関係各所の不断の努力のお陰も有り、何とか予定通りにレースが開催される事となった。
この日行われるのは、阪神競馬場の大阪杯。自身の初のGⅠ制覇を掛けて、イクノが出走する。
この日の出走ウマ娘達は、以下の通りとなっている。

1枠①エアグルーヴ
  ②イクノディクタス
2枠③ファインモーション
  ④メジロアルダン
3枠⑤スーパークリーク
  ⑥ウイニングチケット
4枠⑦アグネスタキオン
  ⑧ヒシアマゾン
5枠⑨ダイワスカーレット
  ⑩ゴールドシチー
6枠⑪トーセンジョーダン
  ⑫アイネスフウジン
7枠⑬メジロドーベル
  ⑭ヤエノムテキ

575:194:2023/04/02(日) 18:44:02 HOST:KD106155013118.au-net.ne.jp
この日のイクノは万全の状態だった。人気こそ7番人気と振るわなかったが、虎視眈々と上位を・・・いや1位を狙う。
脚も上半身も、すこぶる良い。だがもし、ここで敗北すればGⅠ制覇の夢は遥か遠くに行ってしまう。


(ターボさんは見事に結果を出した。そして、ターボさんに続くべく必死に努力を重ね続けた。もう善戦で終わるなんてしたくない。絶対に勝ちます。後に続く皆の為にも!)


心の中でそう誓うイクノ。スタートは刻一刻と迫っていた。


青山「桜舞う、春の阪神競馬場。GⅠレース・大阪杯が間もなく始まろうとしています。果たして、GⅠ制覇の栄光を勝ち取るのはどのウマ娘となるのか」

青山「実況は私、青山。解説は細井 澄子さんとなります。よろしくお願いします」

細井「よろしくお願いします」

青山「さて、今回の大阪杯ですが、多数の有力ウマ娘が参戦しておりますが・・・細井さんはどうご覧になりますか?」

細井「そうですね・・・。今回14人が参戦していますが、主に先行を得意とするウマ娘達が揃っており、熾烈なポジション争いが展開されるでしょう」

細井「更に逃げを得意とするアイネスフウジン、同じく逃げも打てるダイワスカーレット。一方差しを得意とするメジロドーベルや追い込みが得意なヒシアマゾンと、それぞれ得意とする走りが異なるウマ娘達が出揃っています」

細井「ライバルのウマ娘達の挑発に乗せられる事無く、冷静にポジションを確保しつつ、自分の走りが出来るウマ娘が勝つのではないかと思います」

青山「有難うございます。さぁ、春の風吹きすさむこの阪神競馬場。大阪杯の栄冠を掴むのはどのウマ娘となるのか?各ウマ娘、ゲートインが完了。体勢が整いました」


ガッチャン!


青山「さぁ始まりました大阪杯!各ウマ娘、出遅れ無し!果たしてどんなレースとなるのか!?」


チーム全員GⅠ制覇。その夢の指針となる戦いが始まった。

576:194:2023/04/02(日) 18:44:32 HOST:KD106155013118.au-net.ne.jp
以上です。長くなったのも有って、大阪杯の様子は次回に持ち越しです(汗)。出来るだけ早い内に投稿しますので、どうかご容赦をorz
ヤスさんのブートキャンプにキタサトコンビやテイオーが参加しましたが、ゴーストに勝つならばこれ位はやらないと勝利は覚束ないですからね。
そしてブリッツとレインボー・ついでに(ヲイ)テイオーがウェイトリフティングの洗礼()を受ける羽目に。三人とも1時間の間涙目状態で必死に上げ続けましt←殴
いや、このネタだったらこういう展開はお約束かt←殴
そして何気に、他人に対する口調の矯正を受ける羽目になっているブリッツ。流石に目上に「貴様」は問題ありですからね、仕方ないね。
そんな中、関係各所の必死の努力のおかげで予定通り開催出来た大阪杯。これまた錚々たるメンバーが勢揃いしています。
果たしてイクノは無事に勝利する事が出来るのか。次回をお楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2023年07月16日 19:36

*1 (自分達も、頑張って喰らい付いていかないと

*2 (あっ(察し

*3 (最初から限界ギリギリでなくてよかった・・・