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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?特別番外編 サードシーズン中のウマ娘達の出来事 その22
遂に始まった大阪杯。GⅠ独特の緊張感の中、レースが進んでいく。
そんな中で、最初に動いたのはダイワスカーレットだった。
ダスカ「よし、ここは飛ばす!」
ジリジリと後続に差を付けていくダイワスカーレット。二位との差が4~5バ身程に開く。
青山「おっとダイワスカーレット、ハナに立ちぐんぐん加速していく。これは」
細井「・・・どうやら、逃げを選択したようですね。競り合いを選ばないというのも、一つの手ですね」
青山「さぁ早くもスタンドからは大きな歓声が上がっております。先頭はダイワスカーレット。3バ身程離れてアイネスフウジン・メジロアルダン・アグネスタキオン・スーパークリーク」
青山「少し離れてエアグルーヴ・ファインモーション・トーセンジョーダン。中段にイクノディクタス・タップダンスシチー・ヤエノムテキ。後方はウイニングチケット・メジロドーベル、最後方はヒシアマゾンという順になっています」
トリー「・・・流石ダスカさん。敢えて差をつける事で、後続にプレッシャーを掛けている・・・」
カナ「何せGⅠやからの。プレッシャーに我慢出来ずに追いかける奴が出るかもしれんが・・・それこそダスカさんの思う壺やな」
ビーフ「どういう事っすか?」
カナ「痺れを切らして追いかければ、脚を使い過ぎて最後に伸びへん。一方で、我慢して足を溜めてもタイミングを誤ると・・・」
スラテン「最後に前を塞がれてしまう・・・。そうなったら、差し切れずに終わる」
ニンスナ『・・・理に適った作戦でゴザルな』
レインボー「だけど・・・その作戦には欠点も有るわ」
ターボ「欠点?どんな?」
ブリッツ「もし誰も掛からなかったら、作戦は成立しない。他力本願で倒せる程、今のイクノ先輩は甘くないぞ」
そう結論付けるブリッツカイザー。そして、彼女が言った通りの展開になりつつあった。
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青山「さぁ追いかけるウマ娘がボチボチ出るかと思いますが・・・各ウマ娘共に、思ったより冷静ですね」
細井「ええ。ですが、そろそろ追いかけないと逃げ切られかねません。どこで仕掛けるか・・・それが勝負の明暗を分けるでしょう」
レースは折り返し地点、1000mを通過。
ストップウォッチを止める南坂。そのタイムを確認すると・・・
南坂「タイムは・・・1分ちょっと。やはり、思ったよりペースは遅いですね」
マチタン「やっぱり抑えて走ってるね。攪乱目的の逃げ、か・・・」
ネイチャ「そしてここに居るのは1流ウマ娘ばかり。流石に引っ掛からないかー・・・」
カノープスメンバー達がそんな事を言い合う内に、レースは終盤に突入。
作戦が空振ってしまった事に、さしものダイワスカーレットも困惑する。
ダスカ(あっれー?もっと追いかけて来るウマ娘が出るかと思ったけど・・・・・流石にそこまで甘くないか)
自身の甘さに、心の中で苦笑するダイワスカーレット。
だが、そこで終わらず気持ちを切り替える。
ダスカ(まあいいわ。ならば・・・このまま逃げ切るだけよ!)
そのまま余力を解放し、逃げ切りの体勢へ。
最終コーナーを回り、一気に加速していく。
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青山「先頭は以前ダイワスカーレット!このまま逃げ切り体勢へ!これはセイフティーリードか?それともここから他のウマ娘が追い込むのか!?」
青山「エアグルーヴ・アグネスタキオンが上がって来る!勝負はこの3人・・・・・いや!外からイクノディクタス!外からイクノディクタスが追い上げて来る!物凄いスピードだ!」
密集している内側を敢えて避け、外から追い込みを見せるイクノ。
他のウマ娘達も懸命に追い上げるが、勝負はこの4人に絞られた。
タキオン「・・・おやおや、思った以上の加速だねぇ。だけど・・・私も負ける訳にはいかないよ。勿論後輩(ダスカ)にも・・・勝つ!」
グルーヴ「・・・イクノディクタス。大きく成長したとは聞いていたが、ここまでとはな。だが、女帝の名に懸けて勝利して見せる!」
後方から迫るイクノの加速に内心感心する二人。だが、それはそれとして勝利は譲らない。二人も残る僅かな力を振り絞る。
対するイクノは、レース前に南坂から貰ったアドバイスを頭の中に思い浮かべながら走る。
~回想シーン~
イクノ『・・・トレーナー。今の私は、自分で言うのも何ですが最高の状態にあると思っています』
イクノ『ですが・・・あと一つ、何かが足りない気がするのです。レースに勝つ為の何かが・・・』
南坂『レースに勝つ為の何か、ですか・・・・・。・・・イクノさん』
イクノ『はい』
南坂『かつての事、まだ覚えていますか?怪我で走る事もままならず、学園を去るか否かで悩んでいた頃を』
イクノ『・・・はい。練習場を走っている他のウマ娘達の姿を見て、悔しくて拳を握り締める毎日。あの時の辛さは・・・生涯忘れる事は有りません』
南坂『ええ。それでも、イクノさんは諦めませんでした。蹄鉄師へ相談し、再び走れる様になりましたね。また走れるという事実に、涙を流した事も』
イクノ『・・・ええ』
南坂『沢山の人達との出会いを経て、今のイクノさんが居ます。その事を忘れなければ、勝利への道は開けるでしょう』
~回想終わり~
625:194:2023/04/10(月) 11:52:01 HOST:KD106154151024.au-net.ne.jp
イクノ(そうだ・・・私は、沢山の人達に支えられてここに居る。数え切れない位の沢山の恩を受けて来た。だけど・・・その恩を返せていない!)
イクノ(数多くのレースを走れてる?・・・否!GⅠで善戦出来ている?・・・否!そんな程度で、満足してはいけない!)
イクノ(GⅠ制覇!それこそが・・・支えてくれた人達に返せる、最高の恩返し!私は・・・!)
イクノ「・・・絶対に勝つ!絶対に!!」
グルーヴ&タキオン「「何っ!?」」
青山「い、イクノディクタス!心臓破りの坂を超えて更に加速!エアグルーヴとアグネスタキオンを抜き去り、ダイワスカーレットに喰らい付く!」
ダスカ「ちょっ!?冗談でしょ!?」
青山「3バ身!2バ身!差が縮まっていく!」
青山「残り30!並び立った!!鉄の女が女王と並び立った!!両者一歩も引かない!!そのままゴールへと突き進む!!」
青山「大接戦だゴォォォォォォォォルッ!!!!!」
ほぼ差の無い状態で、もつれ合う様にゴールに飛び込む二人。
肉眼では差が分からず、写真判定に移る事になった。
ダスカ「・・・ハァ・・・ハァ・・・。凄いじゃない、ここまで喰らい付いてくるなんてね。でも、勝ったのはアタシよ」
イクノ「・・・・フゥ・・・ハァ・・・、その自信は大した物ですね。ですが、勝ったのは私です」
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息を整えながら睨み合う二人。
そして肝心の着順だが、3位以下は既に出ているが・・・1位と2位がなかなか出ない。
スタンドにいる全ての人々が固唾を飲んで見守る。判定は・・・・・
Ⅰ ②
>2cm
Ⅱ ⑨
青山「イクノディクタスだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!勝ったのは、イクノディクタスです!!鉄の女が!遂に悲願のGⅠ初制覇を成し遂げました!!」
観客達「「「「「おおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
僅差で勝利したのは、イクノディクタス。観客達が大きな大きな歓声を上げる。
掲示板の1着の所に表示された自身の番号。遂に夢を叶えたという事実に、イクノの目から涙が零れ落ちる。
青山「ご覧下さい。泣いています。鉄の女が泣いております」
青山「無理も有りません。そもそも一時は走る事すら出来ずに、引退の危機すら経験しました」
青山「その危機を乗り越えた後も、今まで数多くの戦いを繰り広げながら、後一歩及ばず何度も何度も、悔し涙を流してきました」
青山「ですがそんな日々は、今日この時をもって終了しました。多くの苦難を乗り越え、悲願だったGⅠ制覇。彼女は遂に、夢と主役の座を勝ち取ったのです!」
青山「彼女のウマソウルでもあるイクノディクタス号も、きっと虹の先で彼女の事を祝福している事でしょう。本当におめでとう!イクノディクタス!」
後から後から溢れ出て来る涙と体の底から湧き上がる感情を前に、ただただ呆然としている。そんな彼女に、拍手を送るウマ娘が。ダイワスカーレットだった。
ダスカ「・・・あーあ、負けたか。でも、今日だけよ。次は勝つわ!」
むすっとした顔をしているが、それでも素直に勝者を讃える。
観客達も、見事1着に輝いたイクノに惜しみない拍手と声援を送っている。
と、そんな彼女に声を掛ける者が。カノープスの皆だ。
627:194:2023/04/10(月) 11:53:01 HOST:KD106154151024.au-net.ne.jp
ターボ「イクノ―!遂にやったなー!」
マチタン「おめでとう!イクノ!」
ネイチャ「遂にやったわね、イクノ」
トリー「おめでとうございます、イクノさん!」
カナ「やったで!遂に悲願のGⅠ初制覇や!」
ニンスナ『お見事でござった、イクノ先輩』
ビーフ「やったっす!本当に、本当におめでとうっす!」
スラテン「これでターボ先輩に続いて二人目のGⅠ制覇!本当に凄いです!」
ブリッツ「見事な走りだったぞ、イクノ先輩」
レインボー「流石私達の先輩、お見事でした」
イクノ「皆さん・・・。本当に、本当に・・・有難う」
チームの仲間達の祝福の言葉に、イクノは頭を垂れて謝意を表す。
南坂「おめでとうございます、イクノさん」
イクノ「トレーナー・・・本当に有難うございます。ここまでこれたのも、トレーナーやヤスさん、そして皆のお陰です」
南坂「私はほんの少し、手助けしただけですよ。栄冠を勝ち取ったのは、間違いなくイクノさんの努力の賜物です」
ヤス「南坂ちゃんの言う通りね。あと、言うまでも無いだろうけどここで満足しちゃ駄目よ?」
イクノ「はい。ただ・・・今だけは言わせてください」
そう言って眼鏡を外し、涙を拭うイクノ。
イクノ「主役になるというのも・・・・・中々良い物ですね」
こうして、大阪杯はイクノの勝利という形で幕を閉じた。
次はクラシック三冠の一つ、皐月賞。トリーとカナ、そしてゴーストの三人の宿命の対決は、目の前まで迫っていた。
628:194:2023/04/10(月) 11:53:31 HOST:KD106154151024.au-net.ne.jp
以上です。カノープス全員・GⅠ制覇の先鋒となったイクノの大阪杯での戦いの様子でした。
そして事前に謝っておきます。全てネームドのウマ娘にも関わらず、大半が空気と化してしまいましたorz。自身の力量不足が原因なのを、この場を借りてお詫び申し上げますorz
そしてレースの方は、接戦過ぎてドゴーンしちゃいましt←殴
まぁ青山アナウンサーの元ネタ的に、つい出てしまいました(ヲイ)。まぁ流石に「高低差200mの坂」や「真ん中に犬」はやりませんが。・・・ホントだよー?←殴
そして、見事イクノは夢でもあったGⅠ初制覇を成し遂げました。チームメイトやファン達は勿論の事、実馬のイクノディクタス号のファンの皆さんも涙を流している事でしょう。
次回は転生者3人の宿命の対決第1弾とも言うべきレース、皐月賞。その前後の様子と、可能ならばレースの方も描写出来ればと思います。
あ、ブリッツとレインボーですが、出走条件的に厳しいかなと思うので(何せ来たのが年度末なので)、皐月賞は未出走です。本人達は歯噛みしておりますが、どうしようもないかと(汗)
なので、日本ダービーでの出走を目指して頑張っております。ではまた次回。
wiki掲載は、自由です。
629:194:2023/04/10(月) 11:55:04 HOST:KD106154151024.au-net.ne.jp
それと誤字を見つけたので訂正を。
627
ネイチャ「遂にやったわね、ネイチャ」
トリー「おめでとうございます、ネイチャさん!」
↓
ネイチャ「遂にやったわね、イクノ」
トリー「おめでとうございます、イクノさん!」
wiki掲載時に、修正をお願いします。
最終更新:2023年07月16日 19:53