666:ライスイン:2023/04/13(木) 01:05:57 HOST:g110-74-111-54.scn-net.ne.jp
注)会話が少なめで、戦闘描写もあっさり。また予定を変えてパスタを生き残らせます。
あと艦これ的轟沈表現?があるのでお気を付けください。
西暦1943年7月7日、地球連合の残存海軍を結集した艦隊がインド洋紅海入り口付近で日本海軍と激突しようとしていた。
~地球連合側~
戦艦:クイーンエリザベス(総旗艦)、ウォースパイト、バーラム、バイエルン(元日向 ※1)、ストラスブール、
巡洋戦艦:レナウン ヤブス
空母:アークロイヤル、イラストリアス、ヴィクトリアス ベアルン
重巡洋艦:ノーフォーク、サセックス、プリンツオイゲン、アルジェリー
軽巡洋艦:イギリス 8,ドイツ 2,フランス 3
駆逐艦:24隻 他
なおドイツ海軍のビスマルクは長躯進出してきた伊168 伊58 伊19 伊47ら潜水艦の雷撃で撃沈。また本来参加予定だったイタリア海軍は日本の工作(※2)により
主要軍港の燃料タンクを軒並み爆破され行動が不能になったため、後方支援以外では参加していなかった。対する日本側は
戦艦:長門、陸奥、
高速戦艦:伊吹、鞍馬、高千穂、早池峰 金剛、榛名、比叡、霧島
空母:大鳳、天城、赤城、翔鶴、瑞鶴、飛龍、蒼龍
重巡洋艦:吾妻型4 妙高型4
軽巡洋艦:利根型2 最上型4 他6
駆逐艦:32隻 他・・・・後方に輸送船団と軽空母含む護衛部隊が待機。なお各艦の性能はすべて憂鬱仕様である。
であった。特に改伊吹型である高千穂と早池峰は3連装主砲を後部に1基追加した砲戦強化型であり、建造が進む大和型を除けば最も有力な戦艦であった。
覚醒「漆黒日本」後編
戦闘は双方の空母艦載機による攻撃から始まった。とはいっても結果は一方的であった。日本側が烈風改や流星に増加試作型の疾風(大鳳のみ)を主力としていたのに対し
地球連合側はシーハリケーン(シーファイアが少数)スクアとソードフィッシュ及びMS406であった。性能と数で圧倒されている為、イエメンや東アフリカ植民地から危険を
冒して陸上機や飛行艇を発進させたが何の意味もなさなかった。地球連合の攻撃隊は日本艦隊に接近する前に全滅。そして3次にわたる攻撃の末に無傷のクイーンエリザベスと
バイエルン、中破状態のストラスブール以外の大型艦はすべて海に沈んでいた。そして・・・
667:ライスイン:2023/04/13(木) 01:06:32 HOST:g110-74-111-54.scn-net.ne.jp
「砲戦用意っ!!はやく日向を苦しみから救ってやるのだ。」
司令官近藤大将の命令の元、地球連合艦隊へ砲撃を開始する。対する地球連合側は
「煙幕を張りつつ後退、エジプトの航空戦力と合わせて反撃する」(統合司令官カニンガム中将)
「突撃開始、劣等人種を叩き潰せ」(ドイツ軍司令官クメッツ中将)
とこの期に及んでもバラバラで統制が取れていなかった。そして突撃したドイツ艦隊は短時間で駆逐艦全てが撃沈されるも
(「直撃だと!?この程度では吾輩は沈まぬ!」)
(「利根っ!!わ・・私は何ということを・・・。」)
バイエルン(日向)の放った砲弾が利根を直撃し大破させたのだった。さらに
「(海の底には・・・何があるのか・・・な・・・)」
「(もしかして・・・沈んじゃうっぽい・・・?)」
「(曙・・・夕立・・・っ)」
更に駆逐艦曙と夕立を撃沈したのだ。しかし出来たのはそこまでだった。
(「もういいっ!!眠れ・・・日向っ。」)
(「これで・・・やっと皆の元へ、姉さんに・・・」)
最終的にバイエルン(日向)は長門の放った砲弾9発及び他の戦艦群の放った数十発の主砲弾がすべて命中するという奇跡の末に爆沈。これを見たカニンガム中将が降伏を決断し、海戦は終了したのだった。
海戦に勝利した日本軍は紅海に突入、途中にエリトリアに寄港?し、飛行場建設の工兵と警備の陸戦隊を降ろす。そしてスエズ運河を突破し地中海に出たところで
驚愕の事態が発生した。
「我々は真の友邦と共に極悪非道の地球連合を打倒する事をここに宣言する」
イタリア国王の容認の元でムッソリーニが内外に向けて発表、イタリアが日本側へ寝返ったのだ。米英仏独のあまりの狂いっぷりに正気に帰った統領とファシスト党は表向きは地球連合に加盟しつつも
極秘裏に日本と交渉を開始。その際に密かに保護していた国内の日本人を上海租界の自国民の撤収船団に乗せ、途中で台湾に寄港して解放。またリビア油田の共同開発や東アフリカ植民地への
恒常的な日本軍駐留基地建設など魅力的な提案をしていたことから日本はイタリアと組むことを決定。当面は地球連合加盟国を継続して情報を知らせつつ、国内/植民地に富嶽を
運用可能な大型飛行場の建設を依頼していた(この時期はピアッジョP.108が就役していた為、英仏独は疑問に感じなかった)。
668:ライスイン:2023/04/13(木) 01:07:56 HOST:g110-74-111-54.scn-net.ne.jp
この声明に英仏独はイタリアを”劣等猿に媚び諂った地球のゴミ”と罵りつつ制裁攻撃を加え様としたが、イタリア各地に展開し始めた富嶽によって阻まれてしまった。
イタリアの飛行場を利用することで航続距離と搭載量に余裕が生まれたことで、富嶽は今まで出来なかった作戦も可能になった。手始めにパリとベルリンに原爆を投下。不幸にも
ヒトラーは地方視察に出かけており、仕留める事は出来なかったが多くの軍政府施設(ナチス党本部やSS本部など)を吹き飛ばし多くの要人(※3)を抹殺。パリでも
エッフェル塔やノートルダム大聖堂、ルーブル美術館や凱旋門といった多くの名所を破壊した。
「日本人は歴史的建造物を平然と破壊する非文明的で無知蒙昧な蛮族だ、過ちを悔いる心があるなら直ちに無条件降伏しろ。」
多数の重要文化財や歴史的建造物を吹っ飛ばされたフランスは激怒して非難声明を出すも、当然ながら日本は無視した。
そして非人道的行為や地球連合艦艇へのヤブスへの派遣の報復としてアンカラとイスタンブールにも原爆を投下。これによりトルコ政府は崩壊し、旧オスマン貴族や少数民族などが
各地で蜂起し一気に無政府状態に突入。この様を見たサウジやイエメンなどイギリスの属国を含めた中東諸国は日本に対して恭順したのだった。
さらにイギリスに対しては鹵獲した船舶や専用輸送船だ長躯運んできた半島人/大陸人のバイオソルジャー20万(※4)を上陸させる。海軍力を失ったイギリスにこれを防ぐ事は出来ず、
イギリス本島全域に彼らの上陸を許してしまった(アイルランドは対象外)。更に富嶽によって無差別にダーティボムや放射性廃棄物を散布され、止めにアイルランド軍やIRAによる
破壊工作(※5)により政府機能は完全にマヒ。また食料供給が非常に不安定かつ困難になった事から各地で暴動や略奪が頻発し、イギリスは上陸の必要がないほど無力化した。
この様を見届けた日本は次に地球連合結成後にそれぞれの祖国に復帰した旧自由政府の要人の抹殺作戦を開始。大型爆弾や地中貫通爆弾に加え、”洗脳処置をした白人による
自爆テロや特殊部隊による暗殺なども行い、ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・ノルウェー・デンマーク等の旧自由政府各国及び散々支援を受けながらもあっさり手のひらを返して兵器の情報や
実物を地球連合に献上したスウェーデンの国王と政府要人を抹殺(但しとある理由から結婚適齢期及び若年の女子王族は除外)。そしてついに日本軍は本格的に欧州本土に陸戦部隊を送り込む。
欧州の海軍力がほぼ消滅したのをよい事にイタリア軍の協力で占領したジブラルタル経由で大西洋に進出。ピストンしてきた追加のバイオソルジャー達を積載した船団を含む艦隊はフランス方面部隊と
ドイツ方面部隊に分かれる。フランス方面部隊はオーバーロード作戦(別名:汚いノルマンディー上陸作戦)を発動。巡洋艦による援護射撃(無差別)の元でバイオソルジャー凡そ20万が上陸。
フランス側は混乱からまとまった迎撃が出来ず、付近の小部隊や民兵・警察による散発的な迎撃にとどまる。付近の村や町は瞬く間にバイオソルジャー達に制圧され、略奪や破壊そして
ラブロマンスが多発する。
ドイツ方面でも最終便のバイオソルジャー10万人(※6)をヴィルヘルムスハーフェンへ突入させる。ヒトラーを除いた政府・軍首脳部が蒸発したドイツは効果的な迎撃が出来ず、現地警察や武装SSに
再編成中の陸軍部隊がバラバラに出動するも日本軍の航空支援(無差別)により大損害を出し、最終的に制圧されるまで多くの都市で略奪や虐殺そしてラブロマンスが繰り返された。
669:ライスイン:2023/04/13(木) 01:08:31 HOST:g110-74-111-54.scn-net.ne.jp
「お・・・おのれぇ劣等人種どもがっ!!」
地方視察に出ていて生き残ったヒトラーは、辛うじて統制を保っている地域へ避難中に専用車の中で吠える。だがこの数分後、対空車両を伴う護衛を同伴していた事から空爆中のイタリア軍の目を引き、
ピアッジョP.108編隊の集中爆撃でこの世から退場した。指導者を失ったドイツだが、辛うじて生き残っていたアデナウアーら非ナチスの政治家がルントシュテットなど国防軍首脳部の生き残りらと
協議し、イタリアを仲介に日本へと無条件降伏。これにフランスや東欧諸国も続くのだった。またソ連も亡命皇女を旗頭にした日本軍と旧白軍などの連合軍の前に各地のソ連軍やコサックが次々と
合流。ほとんど戦火を交えることなくソ連全域の制圧に成功するのだった。
だがイギリスに関しては日本は一切手加減や妥協、そして慈悲を与えるつもりは無かった。完全な武装解除をせず、降伏した各国軍に歩兵火器や100㎜以下の野砲に75㎜砲以下の戦車や単発機などの
装備の使用を許可して自分たちがばら撒いたバイオソルジャーの狩り集めを命令。そして生き残っていた3万人を接収した船舶に詰めてイギリス本土へと送り付けたのだ。
これにより辛うじて維持されていた治安は崩壊し、ロンドン以南が暴徒やバイオソルジャー達の手に落ちロンドン正面で壮絶な市街戦を繰り広げていた。進退窮まった英政府は日本に対して
「無条件降伏するからアイツラら(暴徒やバイオソルジャー)を何とかして下さい」
と無条件降伏を求める。これに応じた日本は暴徒たちに制圧されたロンドン以南に富嶽や連山にP.108などで大規模な無差別爆撃を敢行。そしてこの後のイギリス軍の反撃で一部が山岳や森林地帯に逃亡。
以後少数民族(もしくは部族)として生き延びることになる。
なお
アメリカについては東部はほぼ崩壊しており、中部も頭部から押し寄せる難民(疫病感染者含む)によって対応力が飽和状態で崩壊しつつあった。南部ではテキサス州が独断で食料を求めて
メキシコに侵攻しており、辛うじてワシントン州とオレゴン州が連名で日本に降伏した(※7)。
あととある組織について述べておこう。
対日聖戦宣言を出したバチカンはイタリアが日本側に鞍替えしたことで恐慌状態に陥っていた。何とか和解しようと必死に工作をしたが、日本人聖職者や親日派聖職者を粛清してしまった為、
日本との繋がりは無くなり、イタリア王室や政府も無視を決め込んだ。そうしている内にバチカンへイタリア軍の案内で日本軍が迫っているとの報告が入り、教皇や枢機卿らがバチカンを脱出した。
しかしアナーニまで到着した所で日本軍空挺部隊に捕縛されるという”第2次アナーニ事件”が発生し、この時のショックで教皇が1年後に死去(※8)。また1947年に日本の”要請”により
教皇庁が日本領となったニューカレドニアの離島ウベア島に移設された。この島は戦争前に発表されたとある小説の影響で天国に一番近い島と呼ばれており、その影響で
この教皇庁の移設は”教皇の天国捕囚”と呼ばれることになった。
670:ライスイン:2023/04/13(木) 01:09:57 HOST:g110-74-111-54.scn-net.ne.jp
※1:対空火器やレーダーがドイツ製に変更された以外は元の日向のまま。但し極めて使い勝手が良かったらしく、ビスマルクよりもはるかに評価が高い。
艦これ的な容姿は将官用武装SS制服と鉄兜を着たレ〇プ目な日向。背後の妖精さんも虚ろな表情でナチス式敬礼をしている。
※2:日本の工作に偽装したイタリアのサボタージュ。施設は派手に破壊したが、燃料は地下タンクなど極秘の貯蔵施設や国内各地に分散させており無事。
※3:ナチス党・親衛隊・政府閣僚や官僚に加えて会議の為に前線から戻っていたマンシュタインやルントシュテットなど一部高級将官も蒸発している。
※4:食料や欧州女性とのラブロマンスを餌にしても中々集まらなくなり、陸軍部隊や警察を動員して某漆黒世界のマンハンターみたいに狩り集めた。
※5:日本から供給された武器を使って北アイルランドの軍・政府施設への攻撃だけでなく、爆撃などの隙を突いたロンドン近郊に潜伏していたメンバーによる暗殺作戦など。
この一連の工作により、第1海軍卿や大蔵大臣など閣僚や政府要人も多く犠牲になった。
※6:これ以上の募集や狩り集めは手間がかかる割にはコストが高くなると判断された為に中止になった。
※7:2州は当初カリフォルニアも引き込むつもりだった。しかしサンディエゴに原爆を受け、KKKと黒人組織の抗争や漂着したバイオソルジャーの影響で荒廃しつつあったため、
自分達だけでの降伏に変更した。
※8:日本の黙認でコンクラーベは速やかに行われ新教皇は選出されたがその間の一時期にとある日本の邪気眼将官が”教皇トミー1世”を名乗る事件もあった。
おまけ
艦これ的IF改装
「日向壊惨」 日向 → 日向改 →(専用アイテム”騎士鉄十字章”と”英国産毒ガス”を使用) バイエルン →(専用アイテム”旭日旗”を使用) 日向壊惨
↓
→日向改2(41㎝連装砲換装型)
紅海海戦にて日本軍による奪還作戦が成功した場合のIF改造の日向。容姿は現実の日向改2だが巫女服の色が白から漆黒に変化し、鉢巻きに裏切☆滅殺と書かれている。また獲物が刀から
血の付いたチェーンソーに変更。背後の妖精さんに至っては血の付いた手斧と八つ墓村みたいな懐中電灯2本を差した鉢巻きを頭に巻いている。
いかがでしょうか?
期間が開き過ぎて整合性が取れない部分もあるかと思いますが3話目が完成しました。
文章が長くなりすぎたため、アメリカの扱いや戦後処理などは4話目(終編)で書く予定です。
掲載おねがいします。
最終更新:2023年07月16日 20:27