386 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/06/29(木) 23:34:03 ID:softbank060146109143.bbtec.net [45/112]
憂鬱SRW 融合惑星編「The Hound Dog in Megapolis」証言録「前日譚、あるいは未知との遭遇」
『犯罪係数------測定中、エラー発生----』
「本当に、ドミネーターが使えない……」
「色相判定もエラーが出ているな」
「ど、どうなっているんですか……!?」
- 公安局刑事課の面々が、共同歩調をとる治安維持PMCなどに試しにドミネーターなどを向けてみた結果。
「ち、近寄らないでください!」
「いや、そんなに怯えなくても……」
「色相がどうかもわからない相手と喋るとか、こっちの色相が濁るんですけど……!」
「そんな大げさな……」
- 外から来た人間を極度に警戒する霜月監視官。自己の色相や犯罪係数への影響におびえていた。
「地球連合を名乗る国家連合組織……信用できるものかね?」
「なんとも……外務省の管轄だろう、どうなのか?」
「現在のところ、連合の開示した情報の精査および信頼性について確認中です。
ですが、分析を行う人員の色相の悪化などの影響から作業は難航中です」
「なんだそれは、我が国への攻撃ではないか!」
- 外務省が地球連合との折衝の先頭に立ったが、やはり色相や犯罪係数への影響があるため、難航した。
「それで、色相悪化の原因は?」
「断定はできませんが……やはり、国外どころか惑星外からの勢力との折衝という未知への恐怖でしょう。
加えて、これまでの常識の多くが通用しないことによるストレス、さらに刺激の強すぎる情報の奔流。
これらを受ければ、誰だって色相が濁りますよ……」
「うーむ……」
「一応ケアはしますが、一度色相などの悪化によりショックを受け、さらに悪化させる負のループに入っている人もいます。
正直、刺激が強すぎて精神的に参ってしまう人の方が多いですよ」
- 外務省役員とメンタルケア医の会話。多くの情報や刺激、ストレスなどから色相を濁らせてしまう患者が増え、対処に追われた。
「厚生省のように潜在犯を登用して折衝などにあたらせるのはどうだろうか?」
「馬鹿な!犯罪係数の高い人間をこんな国家事案に深くかかわらせるのは危険だ!」
「だが、色相や犯罪係数の悪化が多発している現状、これ以上の負担は避けたい。
監視官をつけ、動向や言動などについて逐次監視させるというのはどうだろうか?」
「そうはいうが、公安局の監視官と執行官のような制度を一朝一夕に作れるわけではないぞ……」
- 外務省での緊急対策会議。潜在犯の登用も検討されたが、流石に危険視された。かといって他にアイディアもなく、会議は遅々として進まなかった。
「はぁ……犯罪係数に色相ねぇ」
「犯罪を起こすのはそういうことを考えたり、そういう心理状態にあるからって考えか。
でも、そういうのっていくらでもごまかせるよね?」
「その手の向精神薬とか使えばいいだろうし、脳内物質の分泌量とかなら制御するのは容易いしな」
「そしてその犯罪係数を導き出すのが、シュビラシステム。包括型の社会保障システム。
ゆりかごから墓場まで。仕事から結婚相手、人生の選択までも可能性を示して支援し、適性を割り出すと。まあまあ優秀なコンピューターかな?」
「経済崩壊からの、職業適性を導き出すシステムから妙な発展をしたもんだな……」
- シュビラとそれに関わる事案を調べた連合外交官たちの会話。シュビラに対して妙な違和感を覚えつつも、本国にこれらを報告していった。
「よりにもよってシュビラかよ!」
「市民、貴方は幸福ですか?」
「市民、幸福は義務です」
「気を抜くな!誰も信用するな!レーザーガンを手放すな!」
「ドミネーター欲しいなぁ!」
「現実逃避してないで対応策考えましょうよ!
現場からは矢の催促なんですから!」
- 某TRPGを思い出し、ちょっと錯乱する夢幻会の会合にて。
387 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2023/06/29(木) 23:34:59 ID:softbank060146109143.bbtec.net [46/112]
以上、wiki転載はご自由に。
短いですが、接触の直後の様子を。
パラノイアがモチーフの一つっぽいのでそっちからも絡めたネタを。
市民、貴方は幸福ですか?
最終更新:2023年08月03日 10:45