398 名前:陣龍[sage] 投稿日:2023/07/20(木) 16:57:55 ID:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp [2/30]
一発ネタ
【日仏独三国同盟ルート ~別名:戦艦リシュリュー戦記~】
「なんともトンチキなのか真っ当なのか分からんなこの世界」
「開口一番なんつぅ言いぐさだよ。その通りでは有るんだが」
日本国内某所の某組織所属会員による小規模会合。幾度も世を繰り返し、また生を受けた者達が集まりながら、
何時もの流れで【この世界の歴史】を学んでいた。時は『修文』、既に鉄火場は終わって世界的に争乱は殆ど起きなくなった時代である。
「『同君連合を組んだスペインを本国化吸収したフランス』とかも相当だが、他世界線と最も違う大きな目立つ点は
『イギリス帝国、
アメリカ独立阻止』って所か」
「ワシントンだらしねぇなぁオイ、てかこんな事初めてじゃね?」
「割と過去の事だし各国の機密も有るしそもそも『三回の世界大戦』で書類散逸や当事者死亡も有って微妙に詳細分からんのよね、
日本からだと遠いし」
「課税その他が史実よりマシで独立蜂起が限定的だったのか、それともイギリスお得意『分割統治』が功を奏したのかは兎も角、
重要なのは北アメリカ大陸全部イギリスの勢力圏で英連邦に組み込まれたって事だ」
「WW2でイギリスの世界帝国が崩壊したし、その後のWW3で調子に乗ったアメリカも正面から殴り倒されて心バッキバキにされたけどな」
「それなぁ……」
その言葉に何とも言えない表情になる夢幻会員その一。
「この世界の事は『日仏独三国同盟ルート』って一応呼称されているが……」
「WW2とWW3の活躍とか見て見れば『戦艦リシュリュー戦記ルート』って言えそうなんだよなぁ……
無幻世界とか日蘭世界出身者が
万感の感情で眺めていたらしいし」
「『加賀の姉御』筆頭の日蘭世界の戦艦群を含めても頂点君臨しそうな戦績とかどう言う事何だってばよ」
「初陣で『フッド』と『レパルス』を爆沈させて救援に突撃して来たアメリカの戦艦も序でに一隻沈めて蹴散らすとかね」
「WW3でも艦隊決戦して完勝してる戦艦とかリシュリューだけじゃね?」
そんな会話をしながら今いる飯屋のテレビに『戦艦リシュリューの横須賀来航を同じく戦艦大和と港に押し掛けた群衆で歓迎するニュース映像』を
眺めてラーメンを啜る一同であった。
399 名前:陣龍[sage] 投稿日:2023/07/20(木) 16:59:49 ID:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp [3/30]
成り立ちから大航海時代から始まる世界各地の進出等は史実と同じ流れであったが『アメリカの独立阻止』に
成功してからは急激に【流れ】が変わり、インドも史実と同じく統治下に置いた事で文字通りの世界最強帝国として長年君臨。
また如何なる手腕を用いたのか、ロシア帝国のロマノフ王朝にもイギリス系の王族を婚姻させる等、
最早ゲームVict〇riaのロールプレイングをリアルで行っているかと言わんばかりの勢力圏拡張を成功させ続けた、
当時の
夢幻会を揃って卒倒させた自然発生の超大国。余りの強大化の余り、本来水と油の相性であるフランスとドイツが
対英・対露同盟関係を長期間継続し、それが現代まで続いている有様な程。
尚『第零次世界大戦』と称された、イギリスが後援したロシア帝国が日露戦争で大敗し、日本海海戦でイギリス最新鋭艦隊が
日本連合艦隊の準ド級戦艦に殲滅させられた事でケチが付き始め、その後のWW1にて日仏独同盟を潰し切れなかった事で
それまでイギリスの追い風となっていた勢いや神通力が消失。復権を狙ったWW2にて、フランス海軍に艦隊決戦から機動艦隊の航空戦、
更にはドイツ海軍の潜水艦隊による通商破壊戦に至るまでロイヤルネイビーがプライド諸共木端微塵に撃砕されて戦後は海外利権、
植民地が独立等した為に欧州の一島国に完全転落。『フランス人の情け』と称された外交的嫌味かでブリテン島内で
独立国家を作られる事は無かったが、現在では観光立国と軽工業が主体で過去の栄光等残滓程度しか見る影もない中進国レベルが精々の国力である。
ワシントンが下手を打ったのか、それともイギリス側の魔手が優れていたのか、『アメリカ独立戦争』は『独立運動』止まりに終わって鎮圧され、
アメリカ含む北アメリカ大陸はイギリス連邦内に組み込まれたまま時を過ごした。またアメリカが英連邦に組み込まれた関係で陰に陽に
イギリスの方が技術力が先行している様に抑圧や調整がされて居た為、その状況に絶望したアメリカ人科学者や技術者が多数ドイツやフランス、
後には満州国を勢力圏に治めた日本に亡命し、各国の技術開発に良性で大きな影響を及ぼしている。
WW1では宗主国にくっ付く形で対日仏独宣戦を行い、30年早い第一次太平洋戦争を行ったが、技術的限界や根拠地がハワイで東南アジアに
存在していない事もあって初期の勢いや掛け声も尻すぼみに海戦も行われず、殆ど太平洋戦争はファニーウォーのままで終息。
代わりに大西洋とヨーロッパ大陸に戦力が多数派遣されたが、猛烈な徹底抗戦を繰り広げたフランス軍の猛威にイギリス軍と共に損害過多のまま終戦した。
根本的に、この時代に大規模上陸戦等無謀でしか無かったのだが。
WW2では今度こそマトモに第二次太平洋戦争が行われたが、開戦初頭のトラック諸島襲撃では日本の機動艦隊により一敗地に塗れ、
その後も損害に見合わぬ戦果しか得られず艦隊決戦でも大和型戦艦に圧し潰される等劣勢のままハワイ諸島を失い、
大西洋でも先の戦艦リシュリューを筆頭としたフランス海軍とドイツ海軍の潜水艦隊に、イギリス海軍と共に大打撃を受け、
宗主国イギリスとロシア連邦の降伏に連動して停戦。イギリス帝国の解体が主眼となった為比較的課された制限が軽かった事も有って、
戦後軍縮やイギリスの枷が剥がされた事から国力の急拡大が発生し、その事で調子に乗って軍備再建と共に先のイギリス帝国の栄光を
受け継ごうと策動したが、それに反発し、イギリス帝国の継承者等認められない日仏独間でWW3が勃発。
WW3の時期はとっくに核開発が終了していたが、日仏独陣営が『核兵器は使われない限り使わない』と宣言した事で通常戦力同士による戦争となったが、
敗戦国イギリスから受け入れた技術者や戦時中に入手し発展した各種技術・工業力を基に三度再建されたアメリカ艦隊は、
大西洋では幾度の大改装を施され『現代型戦艦』に昇華したフランス海軍の至宝、戦艦リシュリューと二番艦ジャンバールによって、
同じくアメリカ側でも近代化改修が行われたハズの戦艦アイオワ他複数が艦隊決戦によって纏めてその主砲弾で撃沈された。
また太平洋側でも時代錯誤な艦隊決戦こそ起きなかったが、順当に機動艦隊同士の決戦でアメリカの機動艦隊はねじ伏せられ、
アメリカの覇権主義は初っ端で抹殺された。現代では世界の敵扱いで内部分裂した北アメリカ大陸内部で静かに内ゲバに明け暮れているそうな。
400 名前:陣龍[sage] 投稿日:2023/07/20(木) 17:01:29 ID:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp [4/30]
史実ではドイツの皇室と後に婚姻関係が作られるロマノフ王朝に、それより遥かに早くイギリス王族と婚姻関係が
締結された事でロシアその物の行く末が決定付けられたと現代でも言われている。言葉巧みに、そして適切な様々な技術、
物資支援等を王朝との血縁関係がある国家と言う背景に付けこんで恩を売り付け、そしてイギリスの望む様に動くように
誘導され続けていたのだが、ロシア人の多くが農奴と言う遅れた体制であったり、ロシア貴族がイギリスに丸め込まれて
居たりした事等も有って、ロシア側に不満が上がる事は殆ど無かったと言う状況であった。
そんな事実上国家のかじ取りが他国に握られていたも同然なロマノフ王朝ロシアだが、『第〇次世界大戦』こと日露戦争で
日本に真っ向勝負で粉砕され、続くWW1でもドイツ陸軍による攻勢で蹂躙された事でイギリスとは関係無く国内不満が限界に達して革命が勃発、
ロマノフ家が国外に亡命して新政権が樹立。だがロシアの根に浸透していたイギリスの『魔手』は手広く、
『革命外交』と称して様々な契約・関係を破棄しようと目論んだロシア共産党が多数毒殺や射殺、暗殺される等して、
結局イギリスから見てのロシアは大同小異でしか無い政治体制に収まって行った。余りにイギリスに都合が良すぎる流れに、
世界各国が戦慄を覚えたのは言うまでもない。
ロシア人がある意味本当にイギリス人の頸木から逃れたのは、WW2にてWW1に続いてドイツ軍にロシア軍が粉砕され、
首都のモスクワが一撃で陥落した事であった。とうとう我慢の限界に達したロシア人が、モスクワが陥落したのを契機に旧体制を打倒し、
ドイツと講和すると共に日仏独陣営に加盟を宣言。WW2事態はその後ドイツ軍にやられ過ぎたせいで目立った軍事力の派遣は出来なかったが、
ウクライナの食糧等各種資源の輸出や、何より長年イギリスと【蜜月】等と言われた程に深い関係に有ったロシアが寝返った
政治的衝撃は極めて巨大だった。戦後も旧イギリス陣営との関係強化は拒絶し、巨大な東欧の一国と言う立ち位置にて
ヨーロッパと共同体制の強化に勤しんでいる。
この世界では『維新』が起きるまで中途半端な動きが目立つも、『維新』後は太平洋最強の列強に即成りあがった我らが母国。
『太閤殿下』が大陸では無く南方、東南アジアに興味を向けて進出を図り、そしてその『太閤殿下』の頼みで『三河武士を
放り投げられるとか最高だぜヒャッハー!(超訳)』した『(後の)征夷大将軍』が進出、その後『太閤殿下』が病死後日本本土で
南方に進出した彼の将軍が目障りな勢力と南方進出勢が鋭く対立、東軍が既存勢力側、西軍が東南アジアから本土に戻って来た
『大将軍』が関ヶ原で衝突、西軍が勝利等と微妙に混乱しそうな流れの末、イギリスが東南アジアに再進出して来た頃には
日本勢力圏にはインドシナ半島からオーストラリア大陸らオセアニア地域を飲み込んでいた。
史実とは違い、北アメリカ大陸とインド亜大陸を勢力下に置いている事も有って日本も第三の英連邦統治下に置こうとして来る
イギリスとは江戸時代中期以降から対立関係が成立しており、そして自助努力に加えて対英抵抗勢力を求めていた
フランスとドイツが日本と関係締結するのは必然で、その成果は『第零次世界』こと日露戦争にて華開き、
日本軍がイギリス(+アメリカ)が支援したロシア軍を粉砕する様は大きくフランスとドイツで報道され、
友好関係を深めつ一助となった。その後のWW1、WW2、WW3でもフランス、ドイツと共にイギリス、アメリカ、
ロシアを殴り倒す際に活躍を重ね、現代では世界最大の重鎮として世界的安定に助力すると共に、
同盟関係に有ろうが何だろうが対抗意識が何時でも強いフランスとドイツの調停・仲介役を度々行っている。
『何が悲しくて不良バトル漫画の主人公同士の喧嘩収め役をせにゃならんのだ、何だかんだ相互に信用・
信頼関係は有ると言うんに』と言う非公式の発言は、後に日本人が描く国家擬人化美少女化漫画にて
ツンデレ同士の関係性に勝手に昇華されたとか居ないとか。
401 名前:陣龍[sage] 投稿日:2023/07/20(木) 17:03:36 ID:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp [5/30]
中東欧最強の帝国にして対ロシアの欧州第二次防衛ライン(最終はフランス)。独露間には緩衝国としてポーランドが
存在しているが、当のポーランドはドイツと友好関係を締結しているので陣営がどちらなのかは明白である。
元々フランスとは隣国と言う事も有って不仲であったのだが、イギリスがロシアと関係を深めてロシアが外交・
国力共に強大化し、それ以前にイギリスが世界地図の多くをイギリス色に【染色】した恐怖感から、
フランスと関係改善を実施して後背の安全を確保し、尚且つ『フランスとドイツが団結して侵略に対抗する』と言う
政治目的を打ち出した。勿論あくまで目の前の脅威に対抗する為で、21世紀現代に至ってもその同盟関係が継続するとは、
当のドイツは夢にも思っていなかった。
WW1、WW2、何方とも基本的にロシア陸軍を押し留めて逆襲する戦いであり、その為陸空に関連する兵器や活躍は
後世に多々残っているほどに有名であり、特に機甲師団による戦術機動戦では人類最強との名声を欲しいままにしているが、
そのせいかフランスとは欧州の強国として当て擦りを恒例行事に行っており、関係性や歴史を表面でしか知らない
他地方の人間からは『本当は仲が良いんじゃ無いの』と言われてはフランス人と同時に即否定する流れがお決まりであった。
フランス帝国
- この世界に置ける最大のエンターテイナーにして出世頭。元々中世頃にスペインの王家と同君連合を組んでいたが、
有る頃欧州を襲った流行り病にてスペインが大打撃を受け、その復興にフランスが支援した事で何時しかスペインがフランス本国領へと統合、
統一されていった。因みにポルトガルは生まれる前に関係者が流行り病で壊滅したらしく、歴史の表舞台に出ても来ることは無かった。
イギリスが北アメリカ大陸を完全に支配下に置いたのは、このスペインがフランスに呑み込まれた事に対する対抗措置と言う説もある。
スペインを取り込んだ事で国力も強大化したが、その分防衛すべき領域が拡大した事は事実であり、
その為仮想敵国であるイギリスと渡り合える国力の増進に加えて対抗勢力の捜索に自然と力を入れるようになり、
結果隣国のドイツ、そして極東の日本に白羽の矢が立てられた。時代的に日本に対しては人種差別問題も有ったのだが、
当の日本には普通に見た目白人種の日本人が存在していた事や、イギリスの階級社会制度が転じて
人種差別も固定化していた事に対する対抗精神も有って、少なくとも表層上は無遠慮に深入りされない限りは
表に見せる事は無いと言う驚天動地のスタイルとなっていた。全ては巨大化を超えて肥大化したイギリス帝国の脅威が成せた業である。
402 名前:陣龍[sage] 投稿日:2023/07/20(木) 17:05:25 ID:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp [6/30]
工業化が達成された近代以降、それまで以上に対立関係が深刻化したイギリス人とはWW1にて激発したが、
アメリカの増援も込みのロイヤルネイビーは恐ろしく巨大で、最終的な結果はドローに終わったが、
戦争半ばにフランス海軍が半壊に追いやられた上にイベリア半島に強襲上陸戦を仕掛けられた事はフランスに
大いなる屈辱と共に恐怖を煽り、ドイツや日本を巻き込んでの多国間技術交流、工業力向上に狂奔。
工業力増進が良性の内需拡大に転化すると言う幸運も有り、WW2に置いては『41㎝4連装砲塔3基12門』と言う、
日本の46㎝砲装備の大和型戦艦に並ぶ常識外れの巨大戦艦リシュリュー級戦艦を複数建造。
そして開幕したWW2ではフランス海軍の機動艦隊に加えてリシュリュー級が米英艦隊を相手に大立ち回りを連発し、
終戦後にイギリス海軍の艦艇を数えてみれば新鋭艦は殆どリシュリューか航空機に撃沈され、
旧式艦や武勲艦も尽く海底の漁礁へ転任しており、残っていた戦艦は海岸に座礁して残骸になるまで
砲爆撃後放置されていたキング・ジョージ五世級戦艦ただ一隻のみと言う、外野から見れば引き攣り笑いをするしかない
徹底した撃破模様だった。
尚、WW2にて無双したリシュリュー級戦艦でも一番艦のリシュリューはフランス人にいたく気に入られ、
新型空母や艦載機開発で軍事費のやりくりに軍政部門がアタマを抱える中、フランス国民の圧倒的支持の元で
『現代化改装』と揶揄された大改装を度々実施され、その結果アメリカの大国主義が発端となったWW3でも
この『現代型戦艦』リシュリューがフランス機動艦隊が掛けた【笠】の元にアメリカ大西洋艦隊に
時代錯誤の艦隊決戦を挑んで殴り掛かり、改装されたアイオワ級戦艦を複数爆沈させる
空前絶後の大戦果を記録していた。因みにこのWW3では日本の大和型戦艦もリシュリューと同じく実戦投入されるも、
第三次太平洋戦争では敵艦撃沈スコアを獲得出来なかった為に、人類最後の戦艦の撃沈スコア記録は
リシュリュー級戦艦一番艦リシュリューがタイトルホルダーである。その為、41㎝4連装砲塔3基と言う威容と、
フランス人特有の美的センスが合わさったリシュリューの見学が出来るとなったならば、
全世界から応募が殺到するのが恒例行事ともなっている。
403 名前:陣龍[sage] 投稿日:2023/07/20(木) 17:29:39 ID:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp [7/30]
|д ) いやぁ、書き込みと言うか通信出来てないのは強敵でしたねぇ(白目)
と言う事で謎の一発ネタでした。どうしてこうなったのか?それはきっと誰にも分からない
最終更新:2023年08月26日 21:36