949 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/07/08(土) 19:32:22 ID:sp49-105-12-120.tck01.spmode.ne.jp [2/6]
近似世界日本の“帝国圏”形成までの主要な動き
1620年 ジャワ戦争
当時の南洋地域で活動を活発化させてきた日本の勅許会社である朱印船団と、競合するVOC(オランダ東インド会社)の間の軋轢から起こった戦い。
VOC本拠地のバダヴィア要塞を始めとした重要拠点数ヶ所を日本艦隊によって破壊・占領された結果、オランダ側の実質的敗北としてバダヴィア条約が締結された。
『バダヴィア条約:オランダは東インド地域を日本の勢力圏と認め、これを侵害しない。日本は平和的貿易が行われている限り東インド(VOCの旧進出地域)~欧州間貿易におけるオランダの優先権(事実上の独占権)を保証する。また、秘密協定として対スペインにおいては協力体制を取ることとする』
1623年 アンボイナ事件
オランダによるアンボイナ島のイングランド商館襲撃事件。
この事件によって、イングランドの東インド進出は一時頓挫し、以降はインド方面へ注力していくこととなる。
平和を乱したとして日本からオランダに抗議が行われたが、日本自体がそれ以降に特に問題としていない為、一説では知っていながらも黙認したと言われている。
1628~1648年 日西二十年戦争
当時スペインが支配していたフィリピン総督領およびマラッカ、ティモールの支配権を巡る西・葡同君連合と日本、それに利害関係を持つ現地部族によって20年間の中で断続的に行われた戦い。
後期には日本の意を受ける日本人傭兵団や交易商人が、同時期に行われていた八十年戦争(オランダ独立戦争)や、三十年戦争(新旧教徒による宗教戦争)のプロテスタント同盟側でスペインを圧迫した。
また、オランダを通してスペイン支配を不満に思うポルトガル諸侯に援助を行い、これは後にポルトガル王政復古戦争と同国の再独立に繋がっていく。
日本は非キリスト教国・非欧州国としては唯一、ヴェストファーレン条約に使節を派遣して講和条約に参加した。
ここで日本は西葡に平和的貿易の継続と引き換えに、サラゴサ条約(
アジアにおける両国の勢力圏を分ける条約)の無効化と、ジャワ島より東、ホーン岬より西における日本の優越性を認めさせた。
この条約によって欧州諸国の間に、中華に代わる東洋の強国としての日本を強く印象付けさせることとなった。
1624~1636年 丁卯・ 丙子の役
朝鮮半島に侵攻した後金(清)と李氏朝鮮及びそれを支援する日本の間に起こった戦争。
結果として朝鮮は、明への服属と清に対して政治的な独立の維持に成功する。
尚、日本国内の一部からはこの介入に反対や懸念の意見が出された。
1645~1683年 明清戦争
中華を簒奪した清帝国と、なんとか体制を維持している南明政権との間で断続的に起こった戦い。
南明は日本の支援によってこの戦争を乗り切り、南京和約によって一応の停戦と相互承認と取り付けられた。
950 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/07/08(土) 19:34:04 ID:sp49-105-12-120.tck01.spmode.ne.jp [3/6]
1650~1670年 アラビアへの進出
印度朱印船団がヤアーリバ朝オマーンに協力し、この地域におけるポルトガルの影響力を一掃する。
後にオマーン海洋帝国が成立し、印度朱印船団は見返りとしてアラビア半島や東アフリカ沿岸部に幾つかの交易拠点を入手した。
1688~1697年 大同盟戦争
強大化するフランスと、それに対抗する欧州諸国の間に起こった戦争。
日本の動きの結果アウクスブルク同盟の勢力が弱く、フランス王ルイ14世の膨張政策を止められないと判断。
フランスの一方的な強大化を危惧して同盟側に大規模な援助を実施した。
1703~1755年 第1~3次ジャワ継承戦争
ジャワ島とその周辺諸国により、イスラム教勢力と南洋神道勢力に分かれて行われた複数回の戦争。
日本との交易により力を付けていた神道諸国が、日本の支援を受けながら南洋地域のイスラム勢力をほぼ制圧する。
日本がこの地域における絶対的な影響力を確保する為に、文化的に日本に同化しようとする親日的な勢力を継続的に支援してきた勢力圏化プロトコルの総仕上げである。
同時期にスラウェシ島やカリマンタン島でも同様の島嶼統一戦争が起こっており、この地域の大きな文化的転換点と言える。
これによって、大きな島一つにつき一つの国が支配するという、現在の南洋諸国に繋がる諸国家の形が成立した。
『南洋神道:八百万信仰の寛容さを維持したまま、キリスト教など侵襲性能の高い他の宗教を参考に学問や生活指針としての側面や救済の概念を取り入れて“文化侵略兵器”としてアレンジされた神道。現地の在来宗教を取り込む形で成立していき、主に東南アジアや布哇等で広まっている』
1760年 西海岸戦争
新須賀方面から南下してきた日本人と、現地のネイティブアメリカン、そして北上してきたスペイン人の衝突を切っ掛けに起きた戦争。
アジアでの拡張を日本に阻止された結果、北米での更なる植民を実行しようとしていたスペインは、ヌエバ・エスパーニャ副王領の更なる拡大を目論んでいた。
この動きを察知した日本は、これ以上の拡大を許して新須賀に到達される事を阻止する為に、ネイティブアメリカン部族によるスペイン勢力への抵抗を支援することとなった。
日本人傭兵と原住民の連合による対スペイン戦の結果、スペイン勢力の北米での拡大が抑えられたが、日本も新須賀以南への進出に消極的だった為、結果的に白紙講話状態となった。
1772~1779年 南方戦争
南方大陸(英語:オーストラリア)及びマオリ国(英語:ニュージーランド)における日英入植者による戦い。
南方地域への入植に関しては日本が先んじていたものの、その広大さからどうしても全土を完全に支配することはできていなかった。
その隙をつく形でイギリスが一部地域への入植を行っていた。日本は、英入植者の現地人に対する横暴を理由に、現地人からの保護要請があったとして介入してイギリスと戦端を開いた。
戦い自体は、原住民の支持を得た日本側の有利に進み、日本は両地域からイギリスの影響力を消し去ることに成功した。
また、この戦いによって日本は現地部族を親日的にすることに成功した。
951 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/07/08(土) 19:36:36 ID:sp49-105-12-120.tck01.spmode.ne.jp [4/6]
1775~1783年 アメリカ独立戦争
日本は直接的な参戦こそしなかったものの、北米13州(アメリカ合衆国)に対して武器や資金の援助を行った。
また、小規模ながら
アメリカ側に傭兵や義勇兵を幾つか派遣している。
1788~1792年 清・ネパール戦争
チベット問題から発生した清帝国とネパールによる戦争。
戦闘自体は清の有利に進んだものの、清の勢力拡大を警戒した日本と、それに反応したイギリスが動きを見せ始めた為、両国の介入を恐れて講和条約は極めて穏当なものとなった。
1811年頃 蘭英交代
フランス革命の結果、本土をフランスに併合されたオランダに代わって東インドのオランダ交易拠点を経営したのはイギリスだった。日本は東南アジアにおけるイギリスの勢力拡大の意図を察知し、オランダの喪失を理由にしてバダヴィア条約の失効を宣言した。
イギリスとしても東南アジアでの勢力拡大を求めていたが、日本がそれに反発してインド洋・アフリカ地域等の英勢力圏への露骨な進出意図や、当時欧州で猛威を奮っていた第一帝政下フランスへ肩入れする素振りを見せたので流石に自重した。
1824年 緬英戦争
ベンガル地域の係争を切っ掛けに、イギリスがビルマ南部に侵攻したのを受けた日本がビルマ側で参戦した戦い。
日本陸海軍が英軍を完膚なきまでに粉砕した上で、同時期に欧州で行われていたギリシャ独立戦争での商船保護を理由に強力な艦隊を欧州方面に派遣してイギリスを精神的に圧迫。
日本としてはインド領内まで逆侵攻するつもりはない為、ビルマ国内から英軍を追い出し、日本海軍がベンガル湾を封鎖した時点で講和を結んだ。
この講和条約において、日本はセイロン島と引き換えにイギリスによる清への進出を邪魔しないと確約した為、後のアヘン戦争・アロー戦争へと繋がっていった。
1830年代~ グレートゲームへの参加
中央アジアや西アジア、中華等を巡る英露間の対立に英国側として参加する。
イギリスとしては、西アジアや中央アジアの利権をエサに日本をロシアとの対立に引き込むつもりだったが、このころから戦費調達等により英の対日債務(つまり借金)は増加の一途を辿り、最終的には英の中東利権の大半を日本に奪われることとなった。
1853~1856年 クリミア戦争
英仏伊土とロシア帝国の間に起こった大規模な戦争。
当時の列強のほぼ全てが利害関係に取り組まれた結果として、実質的にフリーハンドを得た日本の動向を両陣営が注目したが、日本は以前から日英露間で入植係争地となっていた神阪、新須賀の日本による併合と引き換えに双方に対して中立を宣言した。
1858年 ダナン危機
スペイン人宣教師の処刑を理由として、阮朝越南にフランスが軍を派遣し植民地化を目論んだ事件。
日本がいち早く察知して艦隊を送り込み、日仏両艦隊によるにらみ合いが行われた。
一時は日仏戦争目前まで事態が逼迫したが、越南での布教の停止と引き換えに越南が補償金を支払うという形で和解が成立した。
1890年代~ 中華分割
清露密約によって両国関係が接近したことを利用して日本が列強各国の焦りを煽り立て、清への欧州諸国進出を扇動した。
これにより、清は欧米列強各国によって分割・半植民地支配されていくこととなる。
952 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/07/08(土) 19:42:42 ID:sp49-105-12-120.tck01.spmode.ne.jp [5/6]
『引き篭るだけだと、白人至上主義や日本への蔑視が強くなりすぎて後で大変な苦労をすることになりますよ』
「……って感じで労力を少なくするために積極的に動いてるんですけど、これはこれで大変じゃないですか?」
「そりゃあ、大きな変数として日本が大陸化してますからねぇ」
953 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/07/08(土) 19:48:35 ID:sp49-105-12-120.tck01.spmode.ne.jp [6/6]
以上となります。
とりあえず、欧米が白人至上主義や列強意識のせいで後々発狂しないように、天下統一後すぐからほどほどに衝突させていただきました。
スペインをぶちのめし、イギリスを吸い付くし、
アメリカを手玉に取る。日本は西洋覇権国が三代交代してもまだ覇権国として成り立つ特異点ですね。
最終更新:2023年08月26日 22:06