762 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:47:46 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [252/334]
大日本星間企業連合
時は2XXXくらい。
幾つも勢力が星の海に漕ぎ出した大航海時代。
そんな中で一際大きな輝きを放つ組織が存在していた。
大日本星間企業連合。
それは複数の星系にまたがる企業組織。
通称日星連。第三地球圏(サードアース)の太陽系を統一し、既に外宇宙にも幾つもの植民地を持つ星間勢力の雄である。
これはそんな日星連が活躍したり苦労したりする世界の物語。
第六地球圏 火星圏決戦場 国際連合vsクルト帝国艦隊
此度の戦争は本来ならば何の問題も起こらないはずであった。
銀河に名をはせるクルト帝国の艦隊と近年外宇宙に出てきだしたばかりの第六地球の国際連合では戦力の数も質も段違いだからだ。
国連艦隊は善戦ことすれ戦況を覆すほどのものはなく、左程時間もかからずクルト艦隊の突破を許すだろうと思われていた。
しかし現実は違った。
「戦艦ヴィヤーズ大破!空母レキミドル轟沈!」
「我が方の艦載機部隊の損耗率は9割を超えました。既に部隊の体をなしておりません!」
「第三艦隊旗艦バルグム轟沈!艦隊司令エグファズ閣下の脱出確認されず!」
「第三艦隊の損耗率…73%!?何かの間違いじゃないのか!」
「火星圏に降りていた第二艦隊とは連絡が途絶したままです!」
「我が第一艦隊も既に半数の艦艇が轟沈、または戦闘不能であります。このままでは…」
「何がどうなっているのだ…」
第六地球圏遠征艦隊司令官ガグラム・デゾン侯爵は現状を認識できずにいた。
ついさっきまで我が方が圧倒していたはずである。
相手の国連艦隊とは圧倒的という言葉すら温いレベルの戦力差があったはず。
それが今では…
可笑しい…余りにも可笑しい…なんだこれは…
たった…たった14人の傭兵が来ただけじゃないか…
後に第六火星戦役と名付けられたこの戦いは国際連合側の勝利に終わった。
三個艦隊を動員したはずのクルト帝国側はそのすべてを全損。
生き残りの大半は捕虜となった幸運な者たちであった。
この戦いの優勢を決定付けたのは国連側が雇った14人の傭兵。
たったの14人が銀河の大国に数えられたクルト帝国の三個艦隊を打ち破ったのである。
後にこの傭兵たちは14人のイレギュラーと呼ばれ銀河中を震え上がらせることになる。
763 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:48:26 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [253/334]
火星軌道 新高天原コロニー 日星連定例会議
「いやぁ。今回は上手く勝てましたね」
誰かがそう言い出してからは周りの参加者たちもやんややんやと喋りだす。
「第六には長らく友好関係だったからな。クルトに潰されなくてよかったよ」
「あそこには未開発の星も多いですし、我々の利権も少なからずありましたしね」
「いやぁ。クルト帝国が攻め込んできたときはどうなるかと思いましたがどうにかなりましたね」
定例会議というが実際には此度の戦争の祝勝会みたいなものである。
彼ら日星連率いる第三地球圏は第六地球圏をかつてより支援していた仲であり、大きな顧客であったのだ。
そうしてついには第六も外宇宙に出だしたというところで突然クルト帝国が攻め込んできた。
相手は一応銀河でも名だたる大国であり、流石に日星連もなんの準備もなく全面衝突とはいかなかったため、今回は腕っこきの傭兵を取り合えず送ったわけである。
それが今回名をはせた14人のイレギュラー。
そして彼らの正体は…
「「「そう!何を隠そう我々が雇い入れた歴代AC主人公たちなのである!!」」」
14人のイレギュラー。
それは初代からVDまでの歴代主人公(と思わしき人物)を勢ぞろいさせたドリームチームなのである!
この宇宙。転生者方の知っている既存宇宙ではない。
星座、星系は頓珍漢だし、同じ地球の名を持つ星々は大量にあるし、そこらに同じような人類が住んでいたりいなかったりしている。
星々の海に領土を広げている国々も珍しくない。
今回攻め込んできたクルト帝国もその一つである。
転生者たちが切り盛りしている日星連率いる第三地球圏もそんな星の海に領土を持っている大勢力の一つだったりする。
そんな彼らがあちらこちらで発見されたAC主人公と思わしき人物たちを土下座する勢いでどうにかこうにかスカウトしてきたのが今回の14人たちである。
最も大半は子飼いというよりは、支援するから敵対しないで!くらいのお得意様な関係であったが。
そんな彼らをフル投入したのが今回の第六火星戦役。
まあ以前から色々支援して取り込んでいた第六地球を渡してなるものかとクルト帝国に精鋭傭兵をけしかけたわけであったが…
「クルト帝国…反乱起きちゃいましたね」
「皇帝直下の三艦隊が消滅したとあればさもありん」
「あそこが想定している通りの作品の舞台なら、壮絶な内戦となるはずですが…」
「まあ宇宙帝国になっているし、名前だけ同じ別国家と考えた方がいいだろう」
「できればこっちには余計な火の粉掛からないといいですがねぇ」
「他にも懸念事項はあるぞ。星間企業連合においてうちの地位は安泰だが、虎視眈々と狙っている連中は多い」
「民主勢力の連邦、王制勢力の王国などとも睨み合いが続いてますしね」
「良いこともあったが悩みが尽きないのも変わらないからな」
会議という名目の祝勝会は続く。
しかし今は浮かれている彼らもこの後に特大の冷や水がかけられることとなる。
惑星ルビコンへの621及びハンドラーウォルターの密航が発覚。
15人目のイレギュラーが目覚めようとしていた。
764 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:49:44 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [254/334]
〇設定
何か色々な作品が混ざり合った宇宙。
最も参戦勢力の過半は原作通り越して宇宙進出しているところも多いので名前だけ同じの別物となっている場合が多い。
表立っては科学万歳!な世界観だが裏ではソウルな感じのオカルトもひしめいている。
火と獣と月光の三位一体にて生まれた世界の一つ。
最初の火が原初の獣と月光剣の影響でなんかこう原作より良い感じに燃えた後に育まれた世界である。
前々世では
夢幻会、前世では日企連。今世では星間国家の主導部としていつもの面子+αがやんややんやと引っ張っている勢力。
日本が大陸化しているのが特徴。
4世界のように国家解体戦争仕掛けて、邪魔な国も他の企業も全部ぶっ倒して世界統一した後に宇宙進出した歴史を持つ。
名前の通り日系企業が非常に大きな力を持っており、前世で聞いたことあるような名前の企業も多い。
永世名誉大会長陛下(皇室)をトップとして新三菱、ネオ倉崎、シン川崎か…の通称三種の神企が支える体制を持っている奇妙な国家。
ACっぽい世界だなぁっと思っていたら本当に別の星系でACそのままな名前の企業や人物を見つけて慌てて歴代主人公を探し出してスカウトしている。
勢力としては結構大国でこの世界の銀河でも指折りの勢力だったりする。
別名企業勢筆頭。
自前の植民惑星の他にも第六地球のような支援している他星系や友好関係を構築している国家も多い。
初代主、PP主、MOA主、2主、AA主、3主、SL主、NX主、NB主、LR主、4主、fa主、V主、VD主の計14人。
日星連最大戦力の一角。
初代主からレイヴン1のタックネームから始まり、VD主のレイヴン14まで。
一応FFの主人公二人もスカウトされているが、彼らはアーキテクト(設計屋、技術屋)なので戦闘部隊には入っていない。
半分ほどは日星連に正規雇用されているのだが、残りの半分ほどは日星連との不戦契約を行ったお得意様くらいの関係で、割と自由にやっている。
PP主や3主、4主、V主などは雇用勢。
初代主、2主、LR主、VD主などは不戦契約のお得意様こと半雇用勢である。
最近15人目の候補がルビコンで確認された。
765 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:50:22 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [255/334]
六番目に発見された地球の名を持つ星のこと。
統一された星ではなく複数の国家が国際連合に属して個々に国家運営している形。
実は現在の大統領の名前がマイケル・ウィルソンだったり、オリヴァーポートなる実験都市があったりする世界。
メタルウルフカオス、叢 MURAKUMOとの類似性が発見されたため日星連が支援を決定した。
突然クルト帝国に攻め込まれるが、14人の傭兵の手助けもあり無事退けることに成功した。
なお火星に降下していたクルト第二艦隊相手には傭兵の手も借りず専用のパワードスーツを着込んだ大統領とその息子が蹂躙しており、日星連は「やっぱり大統領魂ってすごい」と思ったとか。
惑星エルセクアを首都に持つ星間国家。
非常に巨大な軍事力を持つことで有名であるが、帝国制ながらも絶対王政ではなく、選定侯による選挙制で皇帝を決めている国。
このため国軍とは別に各選定侯ごとの私兵戦力がある。
第六火星戦役は支持が不安定であった現皇帝の威信高揚を目的として行われた出征だったが、皇帝直下の三個艦隊全てが失われてしまった。
同戦役以降は現皇帝が崩御(敗戦の報告を聞いてのショック死とも、誰かしらの暗殺ともいわれている)以降は選定侯の一人が反乱をおこし、内乱状態に陥っている。
元ネタはフレームグライドというフロムのゲームに出てくる帝国クルト。
766 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:51:20 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [256/334]
〇勢力
銀河の勢力は幾つかあるが、大まかに三つに分かれている。
企業、連合、円卓の三つ。これらはある意味通称であり、詳しくは近しい政体グループのことを指す。
あくまで政治体制を元にしたグループ分けにすぎないため勢力としてまとまって敵対しあっているわけではない。
別政体同士でも仲の良いところもあれば、同じ政体同士でも敵対しあっているところもある。
日星連も所属している多企業間連合。連合と言っても統一された組織ではなく現実の国連みたいなもの。
通称企業。略称は星企連。
企業体制勢力が属しており、日夜様々な利権や取引についての話し合いがもたれている。
企業連合と言っているが普通に国家などの企業以外の勢力も加盟したりしている。
最もどいつもこいつも内心どう抜け駆けしてやろうかと考えている腹黒の巣である。
企業勢同士の衝突の日常茶飯事であり、和平の斡旋、仲介はあれど軍事衝突への罰則などは存在していない張りぼて組織。
日星連はこの連合において最大勢力の企業勢筆頭とされており、日夜他所の国家から難癖つけられ、他の企業からは下剋上を狙われと余り良い目にあっていない。
加盟企業には日星連を始め、クローム、ムラクモミレニアム、ジオマトリクス、エムロード、ミラージュ、クレスト、ナービス、GA、オーメル、インテリオル、ヴェニデ、EGF、シリウスエグゼクティブなどが揃っている。
他の勢力と比べると経済力は高いが企業同士の足の引っ張り合いが酷い。
通称傭兵ギルド
星間企業連合の直下組織として傭兵の管理、運営、サポートを主な仕事としている。
星企連の加盟国のみならず非加盟国、他勢力、更には敵対国家まで客を問わず様々な依頼を斡旋している。
この傭兵ギルドは中立を評しているが、各企業からの出資で運営されている組織のため実際には出資元への忖度が割と強い。
しかし上位ランカーに関しては各企業が面子にかけて精鋭を送り出しているため大体ランク通りの腕前に落ち着いている。
767 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:51:56 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [257/334]
通称連合。略称は自共連。
民主共和制国家による星間国際組織である。
最も内実は理事国と呼ばれる少数の大国による列強クラブであり、言うほど民主主義的というわけではない。
加盟国の中にも実質的な独裁制国家が結構な数紛れている。
第一地球圏地球統一政府と呼ばれる国を筆頭とし、第二地球圏地球圏統一機構、第五地球圏地球連邦の三カ国が列強とされている。
統一政府を始めとして外宇宙に進出はしているが、中央政府が引きこもり気質であり、本土と植民地で意識差にずれや隔意があるのが特徴。
民主共和制の鏡やら自由主義の砦やらと謡っているがアースノイド、スペースノイド、外宇宙移民者、太陽系内住民、地球人類とゼントラン、他星系宇宙人などなどへの差別や確執が多く、火種が尽きない国家ばかり。
第一地球圏(アナザーセンチュリーストーリーズ(ACE)2~3)、第二地球圏(ACE初代)、第五地球圏(宇宙世紀。ゲームガンダムUC)が元ネタ。
この他第十一地球圏国際連合(重鉄騎)、第十二地球圏国際連盟(クロムハウンズ)なども加盟している。
三勢力の中では最も巨大な勢力圏、国力を有しており、加盟国家間の連携もそれなりに出来ているが内輪揉めや内部の火種が酷く、常に内紛の危険性に晒されているか現在進行中で内紛状態だったりする。
因みに第六地球圏の国際連合にも加盟の是非を送ったが、第六地球圏からは友人くらい自分で選びたいと保留されている。
王権制国家による連合組織。
通称は円卓。略称も円卓。
こちらも連合組織と謡っているが複数国家間の連絡会議程度にすぎない。
最も巨大な人口を有しているが、国家間の人口比のばらつきが酷く、また戦力や領土においても同様である。
また星企連以上にまとまりがなく、常に加盟国同士で戦争が起こっていたりもする。
最近は円卓の中でも大きな勢力を誇っていたクルト帝国が内乱状態に陥っており、会議内のパワーバランスが大きく乱れている。
加盟国で有名なのはリューベーン、オランジュ国、アイルーキングダム。
それぞれゲームエヴァーグレイズの舞台、ゲームルーンの舞台、ポカポカアイルー村が元ネタとなっている。
768 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/02(土) 17:52:33 ID:FL1-133-205-218-123.kng.mesh.ad.jp [258/334]
投下終了
息抜きで作ったスペースフロムワールドであります。
最終更新:2023年09月27日 20:28