938 :ひゅうが:2012/02/28(火) 20:11:49
※ こんなネタですが思いついたので(汗
――ジッキンゲン・ゴールデンバウム大公家紋章
「十六夜月に桂」。
当初、大公家はゴールデンバウム王朝の名の通り黄金の樹を暫定的に家紋として採用していた。
しかし、日本移転後になると初代大公フリードリヒは日本式の家屋を愛し、そこにいかなる紋章を飾るかを考え始めた。
この場合、大使館の双頭の鷲や家紋である黄金の菩提樹は使えない(使用は皇帝や政府のみに限定されていたため)。
大公家独自での家紋の採用の必要性から専門家が招集されかけたものの、結局はフリードリヒ自身が原案を思いつき、律儀に日本の宮内省や「茶飲み仲間」であった時の帝に相談を行った。
当然混乱が起こったものの、これを帝もよしとし、家紋を下賜するのではなく相談に乗るという形でこの原案は出来上がった。
意匠の由来は、古代の「月には桂でできた大きな宮殿がある」という伝説に基づく。
これは、ゴールデンバウム帝室の黄金樹の紋章が恒星を象徴していること、そして日本の国旗もまた同様であることを意識し「自分は月である」という宣言を行っているものである。そしてそれをとりまくように旧桂宮家の家紋の外枠、つまり中心の月紋が内接する五芒楕円(桂の花を象徴する)とその五芒の部分に配された桂の葉の意匠が配され、桂を象徴していた。
この紋章は大公邸となる「桂花宮」に初めて用いられ、大公夫妻は好んでこれを用いた。
なお、マントに記す紋章が複雑化を極めていた銀河帝国においては、単純で家具や道具類にも配すことができるこうした「ヤーパンスタイル」の紋章を略紋章として使用するのが一時流行することになった。
最終更新:2012年03月07日 22:21