425:194:2023/09/29(金) 19:40:31 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?特別番外編 サードシーズン中のウマ娘達の出来事 その29
今回行われる、NHKマイルC。出走ウマ娘は以下の通りとなっている。
1枠①ニンジャスナイパー
②スタンコプター
2枠③サイレントコプター
④ハンマーコプター
3枠⑤ケーエムシックス
⑥カムイ
4枠⑦ウェスタ
⑧フォボスゼット
5枠⑨ライオニック
⑩テンペスト
6枠⑪デスバード
⑫バルジレーザー
7枠⑬スプライトフォール
⑭サプレスガン
8枠⑮ボーダーライン
⑯デコイブラック
9枠⑰スピードスター
⑱インセクトボム
そして、言うまでも無くパドックでニンジャスナイパーが出てきた瞬間、
334:名無しさん@NHKマイルC(ウマ娘) 投稿日:~
アイエエエエ! ニンスナ!? ニンスナナンデ!?
335:名無しさん@NHKマイルC(ウマ娘) 投稿日:~
アイエエエエ! ニンスナ!? ニンスナナンデ!?
336:名無しさん@NHKマイルC(ウマ娘) 投稿日:~
アイエエエエ! ニンスナ!? ニンスナナンデ!?
337:名無しさん@NHKマイルC(ウマ娘) 投稿日:~
334-336
ジェットストリームアイエエエエ!に草生えるw
というお約束が見られたが、本編とは関係が無いのでこれ以上は割愛させていただく。
426:194:2023/09/29(金) 19:41:01 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
萌木「桜の季節が終わり、夏へと向かい始めているここ東京競バ場。NHKマイルCが間もなく始まろうとしております」
萌木「天気は晴れですが、前日の大雨でバ場は重バ場。これがレースにどの様な影響を与えるのか、全く想像が付きません」
萌木「実況は私、萌木。解説は武勇 隆さんです。よろしくお願いします」
武勇「よろしくお願いします」
萌木「武勇さん、今回のレースですがどうご覧になられますか?」
武勇「そうですね・・・。前日の大雨も有ってバ場が良くない状態ですからね。この悪条件の中で上手く走る事が出来るウマ娘が、有利だと思います」
武勇「その点で言うなら、こういう重バ場に強いニンジャスナイパーにとっては有利になると思われます」
武勇「その他にも、カムイやフォボスゼット・ライオニック辺りが有力ウマ娘となると思います」
武勇「勿論、他のウマ娘達も自分の思う通りのレース展開を出来れば、十分勝機はあると思われます。どのウマ娘にも頑張って欲しい所ですね」
萌木「有難うございます。最後の一人、デコイブラックがゲートイン。各ウマ娘、態勢が整いました」
ガッチャン
萌木「スタートしました。デコイブラックがやや出遅れたか?それ以外のウマ娘達は順調な滑り出しとなっています」
萌木「各ウマ娘達は、ポジショニングを意識しつつ突き進んで・・・・・おや、これは!?」
萌木が異変に気付く。と同時に、観客席からも大きなどよめきが。
萌木「に、ニンジャスナイパーが他のウマ娘達に包囲されております!まるで示し合わせたかの様だ!」
武勇「・・・恐らく、ニンジャスナイパー対策ですね。重バ場に強い彼女を好きに走らせては不利と判断し、終盤まで封印して消耗させようとしているのでしょう」
武勇「唯一開いている内ラチは、前日の雨で非常に泥濘んでいる状態です。さしもの彼女も、消耗は避けられないでしょう」
萌木「これは大変な展開となってきました!何とか脱出出来るのか?それともこのまま沈んでしまうのか?間もなく第三コーナーへと差し掛かろうとしています!」
427:194:2023/09/29(金) 19:41:31 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
他ウマ娘達による、対ニンジャスナイパー包囲網。
まさかの展開に、カノープスメンバー達も焦りを隠せない状態だ。
ブリッツ「・・・ぐぬぬ。内ラチギリギリ以外は完全に塞がれておるな」
トリー「・・・非常にキツい展開になったね」
カナ「そんだけニンスナの事を意識しとるという事やろうが・・・」
イクノ「これは流石に予想外ですね。外に出る事もままならない・・・」
ターボ「あーもー!汚いぞー!」
ネイチャ「残念だけど、これも戦法の一つよ。ターボ」
マチタン「で、でもどうするの!?このままじゃバ群に沈んで、一巻の終わりだよ!?」
スラテン「・・・どこかが崩れた所を抜けるしか手は無いと思いますが・・・、果たして他のウマ娘達が、そんな展開を許すかどうか」
レインボー「それだけじゃ無いわ。あの最終コーナー付近のバ場を見て」
レインボーが指摘する最終コーナー付近。
そこのバ場は特に酷く、最早泥沼と化していた。
レインボー「幾ら彼女が重バ場に強いとはいえ、あんな所に突っ込んだら・・・」
南坂「最低でも大幅なスピードダウン。最悪脚を取られて、転倒すら有り得ますね」
ビーフ「そんな!?何とか、何とかならないっすか!?」
レインボー「そうは言うけど・・・私達に出来る事は」
ビーフ「・・・ッ、それでも・・・それでもニンスナの事を信じるっす!!」
スラテン「・・・・・そうだね。信じよう、ニンスナちゃんの事を!!」
ターボ「おう!頑張れー!ニンスナ―!!」
428:194:2023/09/29(金) 19:42:01 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
カノープスメンバー達が必死に声援を送る中、ニンジャスナイパー本人もこの状況を打破すべく、必死に頭を働かせていた。
ニンスナ(・・・流石はGⅠレース。ここまであからさまに包囲をされるとは。このままではバ群に沈みかねない。何とか・・・何とか、打開策を見つけねば)
そう考えながら各ウマ娘の挙動を見るが、残念ながら隙が全く見当たらない。
そうこうしている内に、最終コーナーの泥沼地点が近付いて来る。
ニンスナ(包囲がやや外側に?・・・だが、あの泥沼は。あそこに突っ込んだら、無事では済まない)
ニンスナ(だが・・・外側は他のウマ娘達に抑えられている。・・・ここまでなのか!?)
普通に考えたら、まさに『詰み』な状態。さしものニンスナも弱気になる。
ビーフ「ニンスナ―!!負けるなっすー!!」
ニンスナ「!!」
カノープスメンバー達の声援が、彼女の耳に飛び込んでくる。
スラテン「頑張って!!こんな所で諦めないで!!」
ターボ「そうだぞニンスナ!!泥沼の一つや二つが何だ!!超えて見せろー!!」
マチタン「最後まで諦めないで!!」
ブリッツ「そうだ!!貴様の根性、ここで見せて見ろ!!」
ニンスナ(・・・皆。まだ拙者に勝ち目が有ると信じて・・・)
ニンスナ(・・・そうだ。今の拙者には、信じてくれる仲間達が居る。誰からも相手にされず、一人だったあの頃とは違う!)
ニンスナ(あの頃の孤独と寂しさに比べたら・・・あの泥沼の一つが何だというのだ!)
ニンスナ(超えて見せる・・・!信じてくれている仲間達の思いに、答える為に!!)
萌木「ニンジャスナイパー、泥沼ゾーンへ追いやられ・・・いや、自ら突っ込んでいく!!」
ネイチャ「ニンスナ!!」
イクノ「このスピードで自ら突っ込んで!?」
429:194:2023/09/29(金) 19:42:31 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
猛スピードで自ら泥沼へと突っ込んだニンスナを見て、最悪の想定が頭を過り、青くなるメンバー達。
だが・・・
ニンスナ「おおおおおおおおおおお!!!!!」
萌木「ニンジャスナイパー、何度も足を取られながらも物凄いスピードで泥沼ゾーンを駆け抜けて行く!!普段の彼女らしからぬ泥だらけの状態だ!!」
萌木「だが、転ばない転ばない!!そして・・・抜けた!!泥沼ゾーンを突破し包囲網を抜け出した!!」
スピードスター「何っ!?」
テンペスト「嘘でしょ!?」
萌木「あと200!!ニンジャスナイパー、そのままの勢いでスピードスターとテンペストに猛然と喰らい付く!!」
トリー「行けー!!」
カナ「後少しや!!」
萌木「あと100!!三者が遂に並び立つ!!三者とも一歩も引かない!!」
萌木「あと20!!ニンジャスナイパーが、ニンジャスナイパーが僅かに前に出た!!ゴォォォォォ―――――ル!!」
萌木「勝ったのは、勝ったのはニンジャスナイパーです!!見事な大逆転勝利でした!!」
スラテン「・・・勝った!!ニンスナちゃんが勝った!!」
ビーフ「やったすよーーーーー!!」
萌木「虎穴に入らずんば虎子を得ず!スマートに勝利する彼女らしからぬ、泥だらけの勝利!」
萌木「ですが最後まで諦める事無く、窮地の中に勝機を見出したその走りが、彼女にGⅠ制覇の栄光を齎しました!」
萌木「あっと、チームメンバー達が彼女の元へと駆け寄っていきます!」
430:194:2023/09/29(金) 19:43:01 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
泥だらけになり、膝を付いて息を整える彼女にメンバー達が駆け寄っていく。
ビーフ「やったすよニンスナ!!GⅠ制覇っすよ!!」
ニンスナ『・・・今は抱き着かない方がいいでござるよ。泥で汚れるでゴザル』
ビーフ「何言ってるっすか!!これは汚れなんかじゃ無く、勝利の勲章っすよ!!」
スラテン「うん。うん。ビーフちゃんの言う通りだよ!本当に・・・本当におめでとう!!」
トリー「・・・GⅠ初勝利、先を越されちゃったね」
カナ「ホンマ、大したやっちゃで。おめでとうな、ニンスナ!」
ブリッツ「・・・あの泥沼を突破するとは、大したものだ」
レインボー「どうなる事かと青くなったけど、御見それしたわ・・・」
イクノ「貴女だからこそ、この戦いに勝利出来たのです。おめでとう」
ネイチャ「あー、本当に若いっていいわねー。アタシだったら、ダメダメだったかも」
マチタン「何言ってるの、ネイチャと殆ど年は変わらないでしょ!本当に凄かったよニンスナちゃん!おめでとう!」
ターボ「流石だな、ニンスナ!勝つと信じてたぞ!」
ヤス「よく頑張ったわね。故郷のご両親も、きっと喜ぶわよ」
南坂「さぁ、ファンの皆さんが待ってます。皆さんの声援に応えて来て下さい」
ニンスナ「・・・・・はい!」
南坂に促され、スタンド前へと向かうニンスナ。恰好こそ泥だらけだが、その日の彼女は誰よりも輝いていた。
再びチームの雰囲気も明るくなってきていたが・・・・・、そこに立ちはだかるのはやはりターフの亡霊。
五月後半に行われたオークス及び日本ダービーだが、前者はキタサトコンビと同着1位・後者はまたもやゴーストウィニングが勝利するという結末に終わる。
トリーとカナは
「自分達こそが、今年のチーム目標に関してブレーキと化していないか?」
と密かに悩んだりもしたが、そんな気持ちでは勝ち目が無くなると無理矢理暗い気持ちを振り払う。
そして六月。ターボやトリーは、魂の本拠地とも言うべき福島の七夕賞に出走する為、六月のレースは見送りを表明。
出走するのは、安田記念にバーニングビーフ。
そして・・・・・
カナが出走を表明した宝塚記念に、ブリッツとレインボーが参戦。因縁の対決が、間もなく始まろうとしていた。
431:194:2023/09/29(金) 19:43:31 HOST:KD106154149046.au-net.ne.jp
以上です。序盤にいきなりガッチリとした包囲網を敷かれて苦戦するも、死中に活を求める走りで、ニンスナが見事勝利しました。
何と言うか、ゴルシワープを彷彿とさせる展開でしたが、その辺はご容赦の程を。
その後に軽く触れた日本ダービーの惜敗にて、トリーとカナが軽く凹んでいたりもしますが何とか奮起。GⅠ勝利を目指して頑張って行きます。
六月に走るのはバーニングビーフ、そしてカナ・ブリッツ・レインボーの因縁の対決と相成ります。お楽しみに。
次回ですが、再びフォースシーズンに戻ろうと思います。クローサー様の手による新たな脅威も登場します。お楽しみに。
それでは。
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最終更新:2023年10月01日 09:28