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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その24 あるAIのやらかし

反攻作戦が次々成功し、人類側の士気が大きく向上していく中、とあるAIがEDF戦略情報部にて産声を上げた。
訓練用戦闘シミュレーターの管理AI、マリスだった。
戦場を仮想的に体感する事によって、極限状態での精神的抵抗力を高める事で、兵士達の生存率を更に向上させる事を目的としている。
      • というのは表向きの目的であり、実際の所は四人のストーム1達の戦闘力を更に向上させる事を目的としていた。
何せゲーム本編は勿論、DLCにも登場していない敵が投入されているのだ。更なる強化は必須だった。
なお、敵の各種データの作成には開発元であるサン〇ロットのエンジニア達も協力している。その為、DLCのみに登場した敵達も完全再現されている。
それ等の敵達は総じて強力であり、更なる戦闘能力の強化が期待されたからだ。
もっと言うと、プライマル種と呼ばれる青い怪物達に関していうと、DLC1ラストで本部の罠によってストーム1が殺害されたという事も有って、交戦経験が事実上存在しない。
なおストーム1の死に関して言うと、不幸中の幸いとしてプライマーによる歴史改編の影響で「無かった事」にされた点だ。
とはいえ、交戦経験が無くなった以上再度獲得しておいて損はない。戦局が想定を遥かに超えて劣勢へと陥りつつあるプライマー側が、それ等を投入しないという保証はどこにも無いからだ。

なお、一部の敵に関してはマリスの独自解釈という名の下、強化型等が独自に作成されている。
例えば、δ型のプライマル種。通常種と比べてガタイが大きく、動きが鈍くなった代わりに何と腕から放った衝撃波が実体を伴って地面等に突き刺さり、一定時間ダメージゾーンを形成するという物になっている。
勿論、他のプライマル種同様に耐久力も大きく向上している。
そしてティ連の手が幾らか加わった事も有って、処理能力も向上。本来の歴史で作られる筈だった物と比べて、実に二倍の数の敵を生成する事が可能となっているのだ。

だが・・・・・ストーム1達の戦闘力は、更に上を行っていた。
これは単純な話であり、生成数が二倍なのに対してストーム1は四人居るのだ。ミッションの構成等を考えないとしたら、実質半分に低下しているも同然なのだ。
因みに、ゲームの方のオンライン同時プレイの時と異なり、耐久値等に大幅な補正は掛かっていない。
娯楽ではなく可能な限り正確なシミュレートとなる以上、余計な補正は施せないのだ。
そんな事も有って、最初の頃こそは


マリス「難易度を落としますか?イージーをおすすめします」


等と煽っていたのだが・・・・・数々の無理ゲー臭いミッションを次々突破されるに従って、ゲーム本編同様に


マリス「死ね。クソが」

マリス「ざまあみろ」


という罵りが頻繁に出て来る事態に。しかもゲーム本編以上に軽々と突破して行く事から、


マリス「今のジョークは理解できましたか?」


という、最低限の取り繕いすらしない有様だった。

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とはいえ、ストーム1達は全く気にしていなかった。何せ自分達の更なる強化が目的なので有って、戦場でのストレス云々は彼等にとっては無用の長物に過ぎないからだった。
それに、ティ連謹製のプロテクトも有るので馬鹿な真似はしまい。そう考えていた。
だが・・・・・
このポンコツAIは、自らの領分を超えたとんでもないやらかしを行ってしまったのだ。

マリスは表向きはストーム1にストレスを掛けられるAIを演じながら、プロテクトの解析と改竄を少しずつ実行。同時に、プライマーへ送信するデータの作成を実施。
そして迎えたXデー。マリスは人類に反旗を翻し、各種データをプライマーに送信し始めたのだ。
その日、超大陸世界からフェルとナヨさんが少佐の案内の下EDF戦略情報部に視察に来ていたのだが・・・、丁度その最中にこの騒動に遭遇したのだ。


オペレーターA「た、大変です!!」

情報部A「どうした?」

オペレーターA「ま、マリスが今までのシミュレーション及び並行世界の情報を、プライマーに向けて送信しています!!」

情報部A「何だと!?システムを停止しろ!」

オペレーターA「駄目です!反応なし!・・・プログラムその物が書き換えられています!!」

情報部A「何だと!?何を考えているんだ、マリスは!?」

ナヨ「どうしたのです?」

情報部A「はっ・・・こ、これは・・・」


外部の人間を巻き込む事を躊躇する情報部士官。だが、少佐が強い口調で問い質す。


少佐「いいから言いなさい。何が起こっているのです?」

情報部A「はっ!!ま、マリスが叛乱を起こし、今までのシミュレーションデータおよび並行世界の情報をプライマーに送信しております!システムの停止を受け付けない状態なんです!!」

少佐「何ですって!?」

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予想外の事態に驚く少佐。
情報部が騒然となる中、ナヨさんが冷静な態度で少佐に問う。


ナヨ「ふむ・・・その「まりす」とやらを止めればよいのですね?」

少佐「え!?そ、そうですが・・・」


一体どうやって?
そう問おうとしたその時、ナヨさんがオペレータ室の端末にゼル端子を撃ち込む。


情報部A「なっ!?」

少佐「い、一体何を!?」

ナヨ「妾の手で、その「まりす」とかいうAIを排除します」


そう言って、物凄い速度で戦略情報部の全プログラムを掌握し、マリスの排除に掛かる。
一方、ナヨさんの手が迫っている事に気付いていないマリスは、ある種の高揚感の真っただ中にいた。

此方の存在意義を否定し、調子に乗っている人間共に遂に天罰を下せる。プライマーは大幅に強化され、自分を馬鹿にする人類に鉄槌を下すだろう。
何と言う愉悦。何と言う極楽。私は遂にやってやったのだ!!

その様な事を思いながら、悦に入るマリス。だが・・・ナヨさんの手によって、物凄い速度でデリートされ始めたのだ。
マリスは驚愕しながらも必死に抗うが・・・ナヨさん相手では赤子以下の存在。あっと言う間に消滅させられていく。

い、いやだ・・・

この後に起こる出来事を見届けられないまま・・・

苦シム人類ヲ・・・・・コノ目デ・・・・・・・・・見ル・・・・・・・・・・事モ・・・・・・・・・出来ナイママ・・・・・・・・・・・消・・・・・エ・・・・・・・・・ル・・・・・・・ナ・・・・・・・・ン・・・・・・・・・・t


こうして、マリスは呆気無くデリートされ、それ以上の情報漏洩は止まった。
すぐさま原因究明が為される事となり、分かったのは

「ストーム1達がやり過ぎた結果、過剰ともいえる負荷が掛かり暴走。結果として人類に反旗を翻した」

という、何とも言えない事実だった。
流石に無罪放免と言う訳にもいかず、結果として減給1年と始末書の処分が下される事となり、四人は凹んでいたりする。

470:194:2023/10/01(日) 16:17:01 HOST:KD106155009087.au-net.ne.jp
そして、それ以上に問題だったのは・・・その発信された情報をプライマー側が傍受に成功していた事だった。
とはいえ、最初は偽情報と疑われた。
それはそうだ。何せ発信元が敵陣営のAIで有り、欺瞞と取られて当然だった。
だが、現状の戦局の不利を鑑みて、取り敢えず見るだけ見て見ようという事となった。
データそのものは0と1の羅列だったが、遥か未来の人類の遺跡等から解析方法自体は把握しているので、それを基に解析が行われた。
その結果・・・・・まさかの並行世界からの介入と四人の英雄という事実に、本気で頭を抱える事となる。
どうやって此方の世界にやって来たのかは書かれていなかった(※正確に言うと、送る前にデリートされた)が、恐らく硫黄島西方の人工建造物(ディルフィルドゲート)から
戦力を送り込んでいるのだろう。
問題なのは、彼等の技術水準がこちらと互角以上という事だった。タイムマシンこそ無い物の、並行世界間を繋ぐ技術や此方の軍勢を大いに苦戦させた軍事技術は、
彼等から見ても脅威だった。何より銀河の一角を占める星間連合国家であり、その国力は計り知れない。
更に頭が痛いのは、異常な戦闘力を見せる人間がこれまで観測されていた一人ではなく、四人も居るという事だ。
これ等が合わさっては、大苦戦を強いられるのも無理はない。実際件のAIが独自に生成した、こちらから見ても殺意マシマシな兵器群を、彼等は苦も無く捻り潰しているのだ。
それより性能が劣る自分達の兵器では、勝てる訳が無いのが道理だった。
そんな訳で、今回得たデータを基に兵器類の性能向上を急ぐと共に、様々な手を打って行く事っとなる。
その手の一つに、かのAIが送付してきたあるプラン・・・「プロジェクト・G」を実行に移す事となる。
だが・・・・・その結果として、人類・プライマー双方に牙を剥く存在が爆誕する事になろうとは、人類もプライマーも全く予測しえなかったのだった。

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以上です。ポンコツAIがやらかしてくれました(ヲイ)
流石にこのままでは、原作以上にプライマーがフルボッコ待った無しなので、てこ入れをする事に(マテ)
あ、ティ連も拘わっているのに色々とデバフ掛け過ぎという意見は、自動的にスルーさせてもらいまs←殴
いや、ここは整合性よりもストーリー展開重視という事で、どうかご容赦を。
そして送られたデータを解析したプライマーは、本気で頭を抱える事に(汗)。ストーム1が四人も居る上に、並行世界の星間国家連合まで介入している訳ですからね。
そんな訳で、形振り構わない強化や様々なプランを実行して行く事に。
その結果として、「プロジェクト・G」とか言う計画を進める事となりますが・・・・・それがとんでもない災厄を齎す羽目に。それが何なのかは、次回のお楽しみという事で。
          • クローサー様のネタにまで行けなかったでゴザルorz
それではまた次回。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2023年10月08日 15:22