487:194:2023/10/02(月) 19:00:34 HOST:KD106155013193.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その25 異聞・怪鳥撃滅計画
AI・マリスのやらかしから数日後。
地下空洞を調査中だったチームから、緊急電が入った。地下空洞の最奥の地底湖にて新たな怪生物を確認したと。
巨大な蒼い怪鳥・サイレンだ。
人類側は急ぎ迎撃部隊を派遣し、攻撃を開始。史実よりも遥かに大規模な攻撃を行った事により、大きなダメージを与える事に成功したが・・・
退避していくサイレンを空軍が追撃しようとした物の、敵飛行ドローンの犠牲を顧みない防衛のせいで取り逃がしてしまう。
とはいえ、エルギヌスやアーケルス程の高い再生能力を持たないサイレンは、傷を癒すのに休眠する必要がある。
逃げ込んだ場所は、北海道札幌市。八幌駅の駅舎の上に着陸し、眠りについた。
そのサイレンだが、この地の違和感に全く気付いていなかった。実は事前に住民が退避しており、この周辺一帯が完全な無人状態だったという事に。
そう、ここはEDFと超大陸世界が共同で用意した対サイレン用のキルゾーンだったのだ。
そうとは知らずに、サイレンはのこのことやって来て眠りについているのである。
プライマー側は周辺一帯の様子のおかしさに気付き、慌てて戦力を抽出。スキュラ12体とメデューサ1体のグループを派遣。
周辺一帯に大規模な濃霧を発生させつつ、毒霧を噴出しながらサイレンの護衛を開始。眠りから覚めるまで守り抜こうと試みる。
だが・・・それを上回る戦力が、この地に投入されようとしていた。
兵員輸送車・グレイプで移動を開始しようとする嵐山と戦場。その二人に、ストーム2・・・軍曹隊の面々が声を掛ける。
兵士B「よう、大将達。何かエライ目に遭ったそうだな?」
嵐山「・・・・・」
戦場「・・・その事は言わないでくれ」
兵士A「そうだぞ。マリスとか言うAIが暴走するのを予見しろとか、幾ら嵐山達でも無理だしな」
兵士C「歴戦の戦士達も、読めない物は有るんですね」
軍曹「お前達、その辺にしておけ。・・・嵐山達も、もう少し『報連相』には気を付けるようにな」
嵐山「・・・・・はい」
戦場「・・・了解です」
488:194:2023/10/02(月) 19:01:04 HOST:KD106155013193.au-net.ne.jp
嫌な出来事を思い出して陰鬱になる嵐山と戦場だったが、気を取り直してグレイプに乗って戦場へと向かう。
今回の参加戦力だが、大規模な霧のせいも有って地上戦力とウイングダイバーのみとなっている。以下が今回の参加戦力だ。
EDF
ストーム1(嵐山・戦場)
ストーム2
ストーム4
レンジャー隊(ロケットランチャー)20名
ウイングダイバー隊(マグ・ブラスター)10名
フェンサー隊(ハンドキャノン)20名
対空戦車・ケブラー8両
EMC・8台
コンバットフレーム『エイレン』8機
バトルマシン『ハイペリオン』4機
超大陸世界
178式汎用人型戦車2機
154式汎用人型戦車6機
36式可変機動戦車改4両
戦娘
ラン
オーシャ
主にEDFが主戦力となっており、並行世界の戦力は少なめだ。何せ他の戦域でも引っ張りダコな状態であり、休息も必要という事で余り動員出来なかったのだ。
とはいえ、人型戦車8機に機動戦車4両と十分な破壊力を持っているのは流石だが。
探知偽装モードで目標へと近づいていく兵士達。ティ連の誇る探知偽装技術は完璧であり、護衛のスキュラとメデューサは接近に気付いていない。
489:194:2023/10/02(月) 19:01:34 HOST:KD106155013193.au-net.ne.jp
EMC・A『EMC、有効射程まで前進します』
EMC・B『止まるな。 進め』
EMC・A『EMCのエフェクティブレンジまで接近する』
R隊員「これ以上は危険だ。 目の前だぞ」
EMC・A『巨大すぎて、そう見えるだけだ。まだかなりの距離だ』
R隊員「くそっ。 やつはでかすぎる」
少佐『サイレンは力を失うと休眠状態に入ります。EMCと人型戦車による攻撃で、サイレンを撃破します』
本部『了解だ。・・・・・バスターは使用しないのだな?』
バスターとは、原作で対サイレン戦で使用された衛星軌道配備型の高出力レーザー砲の事である。
少佐『はい。ストーム1達やプロフェッサーの証言、そして並行世界からの情報から、バスターの使用は、サイレンをより厄介な存在であるグラウコスへと変貌させてしまうのは確実です』
少佐『そのリスクが有る以上、使用はお勧め出来ません』
本部『わかった』
本部『まずは護衛のサイレンとメデューサを排除する。護衛を排除後、サイレンに攻撃を仕掛けて、これを撃破する』
本部『サイレンは飛び起きるだろうが・・・奴が眠り始めてから殆ど時間は経っていない。力は殆ど取り戻せていない以上、恐れる必要は無い。ここでサイレンを撃破する。・・・攻撃用意』
F隊長「攻撃用意・・・」
F隊長「ファイア!!」
490:194:2023/10/02(月) 19:02:04 HOST:KD106155013193.au-net.ne.jp
探知偽装を解除し、護衛のスキュラとメデューサに襲い掛かる。突然の奇襲をまともに喰らい、サイレンとメデューサが慌てて反撃に移る。
だが、行動を開始する前に早くもスキュラ4体が撃破。残りのスキュラとメデューサも大きなダメージを負う。
懸命に反撃を行う護衛部隊だったが、初撃で三分の一近い戦力を失い、残りも傷ついて浮足立っている。
最終的に少数に分断された挙句、各個に撃破されていった。
そして・・・メデューサが倒されて霧が晴れると同時にサイレンが目覚め、攻撃隊に襲い掛かる。
R隊員「スキュラが目覚めたぞ!!」
本部『EMC隊、攻撃をサイレンに集中しろ。絶対に逃がすな!』
サイレンは素早く飛びながら激しく抵抗。上空から火炎弾を吐き出し、更にはブレスを横薙ぎで放射して来る。
だが、歩兵部隊が回避出来ない攻撃は人型戦車がエネルギーシールドを展開する事で補う。その為、歩兵部隊も安心して攻撃が出来た。
それだけでなく、人型戦車隊のビームマシンガンやビームランチャーに36式のハイパー粒子ブラスト加農砲。更にはランの28cm砲弾やオーシャの203㎜砲弾まで加わるのだ。
十分に力が回復していないサイレンが耐えられる訳が無かった。そして・・・
サイレンが悲鳴を上げながら地面へと墜落した。
オペ子『サイレン、活動を停止!』
本部『よし!攻撃隊、トドメを差せ!』
墜落した怪鳥に、攻撃隊が止めを刺すべく攻撃を仕掛けようとした・・・・・その時だった。
オペ子『待って下さい!マザーシップ・ナンバー8がこのエリアに急接近中!』
本部『何だと!?』
オペ子『砲台を展開!・・・これは!?』
本部『どうした!?』
オペ子『ほ、砲台の形状が違います!初めて見る形状の砲台です!エネルギーをチャージしています!』
491:194:2023/10/02(月) 19:02:34 HOST:KD106155013193.au-net.ne.jp
オペ子の報告に、本部の脳裏に最悪の展開が過る。
急ぎ、攻撃隊に命令を下す。
本部『いかん!ナンバー8の狙いは、攻撃隊だ!サイレンを守る為に、攻撃隊を吹き飛ばすつもりだ!直ちに退避しろ!』
本部からの命令に、兵士達は歯噛みする。だが、ナンバー8が接近して来ている以上、やむを得ない。
攻撃して破壊しようにも、既にチャージが完了して今にも発射しようとしているのが見える。破壊は間に合わない。
急ぎ退避を開始する攻撃隊。だが・・・・・この展開に、ある疑問を抱いている人物がいた。プロフェッサーだ。
P(どういう事だ?何故、今このタイミングで飛来して来たのか・・・?)
このタイミングでの襲撃に疑問を抱くプロフェッサー。もしサイレンを守るのなら、もっと早いタイミング・・・襲撃直後に駆け付ける事も不可能では無かった筈だ。
探知偽装で攻撃隊の発見が遅れたとはいえ、攻撃直後から駆け付ければ十分に間に合う筈だ。そう考えると、このタイミングでの救援は不可解だった。
更に言うと、砲台の形状が新型というのも気になる。恐らく従来の物を改良した物だろうが・・・サイレンが完全に力を失う前に何故投入してこなかったのか・・・?
P「・・・・・ッ!!」
次の瞬間、プロフェッサーの脳裏に恐ろしい予測が過る。
瀕死状態のサイレン。砲台にエネルギーをチャージするナンバー8。これが意味する事は・・・・・。
プロフェッサーが急ぎ通信に割り込む。プライマーの目論見を阻止する為に。
P『嵐山!戦場!急いでナンバー8の砲台を破壊するんだ!!』
本部『いきなりどうしたのだ!?砲台の破壊は間に合わない。そんな事をすれば、最悪巻き込まれる事になるぞ!』
P『奴等の狙いは攻撃隊じゃない!瀕死のサイレンだ!』
本部『どういう事だ!?』
P『今の状況は、サイレンにバスターで攻撃した時と酷似している!奴等の真の狙いは・・・サイレンを無理矢理グラウコスに進化させる事だ!!』
本部『何だと!?』
プロフェッサーからの通信を聞き、急いで攻撃を仕掛けようとした嵐山達だったが・・・一歩遅かった。
瀕死のサイレンに向けて、ナンバー8が極太レーザーを照射。眩い光の奔流に、サイレンが飲み込まれて行った・・・・・。
492:194:2023/10/02(月) 19:03:04 HOST:KD106155013193.au-net.ne.jp
以上です。・・・あと一歩、あと一歩ですがキリがいいのでここで切りますorz
引っ張る形となって申し訳ないですが、どうかご容赦を(汗)
そんな訳で、EDF6の新たな怪獣枠である怪鳥・サイレンの登場となりました。
しかしながら、原作より遥かに攻撃力を増した人類側の攻撃で、早々と退避する羽目となり北海道で力を回復させるべく眠る事に。
ですが人類側の攻撃の前に、十分な力を取り戻す前に戦う羽目となり、結果地面に伏す事に。
さぁトドメ・・・・といった所で、マザーシップ・ナンバー8の横槍が。急ぎ退避する攻撃隊でしたが・・・
狙いは攻撃隊ではなく、瀕死のサイレン。プライマー側の真の目的は、人工的にグラウコスを誕生させる事でした。これが、前回出ていたプロジェクト・Gの真相です。
そしてバスターの比ではない高出力のレーザーに晒されたサイレンは・・・・・この後とんでもない存在と化します。
次回こそ、クローサー様謹製の敵が登場となります。お楽しみに。
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最終更新:2023年10月08日 15:28