826 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/03(水) 09:31:07 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [11/20]

ネタ 戦後核アレルギーべいてー世界 第一話アレルギーに至る始まり


いつもの様に日本に転生した夢幻会。日本に転生したはいいが当初嶋田さんら主力オブ主力はおらず、
来た頃には日露どころか大正や昭和入っててもう対米戦、所謂太平洋戦争避けられないトコまで来ていた。
嶋田さら夢幻会はもうしょうがないとせめてマシな戦後迎えようと腹くくった。

在来組の妨害受けながらも少しでもマシな戦車作ったり、少しでもマシな航空行政やったり、少し改善した建艦計画立てたりなどなど。
しかし相手は大正義、質と量で殴ってくるべいてー様である。史実以上の損害与えながらも確実に日本の戦力は削られていった。

それでも史実なら大損害被ったガダルカナル始め南方戦線の縮小や各種資源の回収にはなんとか漕ぎ着け、
マトモな電探の早期配備や史実以上の哨戒網、防空網の構築や小型潜水艦による通商破壊もあって史実より侵攻を遅らせ本土空襲もなんとか防いでいた。
後、赤城や武蔵ら史実で沈んだ面々が多少なりとも生き残っていたり、大和が元気良くレイテで暴れまわり悪魔と呼ばれたりしている。
お陰でヨーロッパ方面へのリソースが太平洋に割かれドイツがまだまだ元気でなんとか通商破壊やって米英のリソース更に消費させたりする他、
ソ連を釘付けにしてるので極東方面への戦力の移動がなかったりする。

それでもなお日本側の戦力はすり減り戦線は後退、史実より遅れること3ヶ月の1945年6月に沖縄戦が開始された。
日本本土攻略の為には沖縄攻略が必須でありここを抜かれれば後がない日本は防備を固め乾坤一擲のこの戦いに賭けていた。
レッドセルの情報とこの戦いの結果を以て米国との条件付き講話、それこそが夢幻会の狙いであった。

しかしこの戦いは米英にとっても乾坤一擲の作戦であった。
未だにドイツ元気で一部通商破壊行われてるわ、西の戦線も押し上げが遅れてるわでせめて太平洋の戦争を終わらせたかった。
これ以上両方の戦争が継続すればドイツが息吹き返したり英米の疲弊からソ連がヨーロッパ亜大陸を『解放』することさえ考えられたからだ。
そこで米国は投入可能なリソースを全て投入、それこそ都市すら破壊する強力な新型爆弾の投入も決定された。

そして迎えたD-DAY。
米英の大艦隊が沖縄へ来襲、日本の偵察機は有名な「船が七分に、海が三分!」の電文を送り撃墜され沖縄戦が開始、
同時に生き残っていた赤城ら空母機動部隊と戦艦大和始め水上打撃部隊が横須賀、呉、佐世保より抜錨し沖縄に向かった。
皆苦しい戦い、生きては帰れぬ戦いと覚悟を決めならがも日本の為にとその心は一つであった。


艦隊はそうして沖縄向かった…向かったのだが偵察と思しき艦艇や航空機こそ姿を見せたが、
米国や英国の主力艦隊が沖縄まで姿を現すことはなかった。
訝しんだ日本海軍は未だ組織抵抗を維持する沖縄陸軍司令部に問い合わせ、
根こそぎ総動員された練習空母となっていた鳳翔の艦載機による偵察を決定。
鳳翔に搭載された機体は一線級の機体であったがRATOで無理矢理発艦させる予定であり失っても惜しくはなかったという身も蓋もない理由もある。


「陸さんは?」

「向こうも詳細な情報がなく混乱しているようです。米軍の油槽船が大爆発したとかとか米軍が化学兵器使用した。
おかしなとこでは我が国の新型兵器が大打撃を与えたと流言飛語が飛び交っているようです。」

「そんな兵器あれば苦労せんよ…風の噂で聞く原爆とやらなら出来るかもしれんが…我が国では開発されていないと聞くしな。」


大和の艦橋ではそんな会話が交わされるそんな頃の沖縄近海上空。

827 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/03(水) 09:31:38 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [12/20]


「全く…転生して天号作戦に参加するとかどういう状況だ…。」


偵察に出た鳳翔の艦載機、零式艦戦64型の中でパイロットは愚痴を零す。
かつての世では大宰相とも呼ばれこの世界ではお艦から大鳳までを母艦とししぶとく生き残ってきた歴戦のパイロットだ。
将来某艦隊をこれくしょんするゲームでは日本の全空母に補正が乗るという贅沢仕様になるがどうでもいいことである。
鳳翔艦載機は沖縄全域に偵察を飛ばし情報収集にあたりこの機体は本島中部方面の偵察を担っていた。


「さて何があった…?」


沖縄に近づく零戦、本島上空は数日前の悪天候程ではないが厚い雲に覆われているのが見て取れた。
その中を陸軍が連合軍の攻勢により放棄した司令部の偵察を行う予定であった。
その時零戦のパイロットは雲の上に光るものを見つけた。


「なんだあれは…?銀色に光る…ッ!?爆撃機だとッ!?」


それを認識した瞬間に視界に光が映り、次の瞬間には柱の様な火柱が立ち上がる。
それだけでパイロットは何が起きたかを認識する。火柱と共に昇る煙が傘の様な形を形作る次の瞬間。


「ッ!!」


機体をレイテやミッドウェーで敵機や対空火器で攻撃を受けた比ではない衝撃が襲う。
操縦桿の操作が聞かず機体が悲鳴を上げる。その中パイロットは無意識に叫んだ。


「かつて最強と呼ばれたなら耐えて見せろ零戦!」


パイロットの脳裏に「ガンダ○だと!?」「なんとでもなる筈だ」と謎の声がしたがどうでもいいこと。
零式艦戦64型は荒れ狂う嵐、いや衝撃波の中を木の葉の様に舞うが強化された機体構造は何とか耐え抜きパイロットに応えた。
衝撃波が収まり機体を何とか立て直し零戦は水平飛行に戻った。


「ふぅ…酷いことになってるな…。」


体勢を立て直し一息を吐いたパイロットは機体を確認する。
機器のガラスにはヒビが入り、風防は一部吹き飛び一部計器は動いていない。前方の視界こそ維持され飛行こそ出来るが戦闘は無理だろう。
側面の風防はヒビで見えないしエンジンに異常があるかもしれない、機銃もちゃんと発泡出来るかどうか…。
ため息を吐くと吹き飛んだ風防から偵察先であった陸軍司令部のあった場所を見つめる。


「3日前に米軍に何かあったという話があったがアレか…夢幻会の他の奴らの話じゃ日本じゃないのは確実…。」


パイロットはソレを見つめボヤく。


「状況からどう考えても米軍のB-29による誤爆か…?」


その視線の先にあるのはキノコ状の雲が立ち地面に影を落とす。
この後戦艦大和を旗艦とする連合艦隊にこの戦闘機より一報が入る。


【テキシンガタバクダントオモワレルバクハツヲカクニン】


時は昭和20年8月9日午前11時02分沖縄本島、人類史上2発目の核爆発を日本が公式に確認。

828 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/03(水) 09:34:16 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [13/20]
以上になります。
なお人類初の原爆実戦使用()はこの3日前の8月6日のインプロージョン方式の原子爆弾が最初になります。
零戦パイロットが確認したこちらはガンバレル式ですけえ。
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最終更新:2023年10月10日 16:36