358 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/14(日) 19:32:03 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [26/32]

ネタ 戦後核アレルギーべいてー世界 第四話べいてーと日本はアレルギー物質に過剰反応しました。


停戦、ストックホルムやジュネーブでの交渉を通し日米双方共に政府や軍がこれ以上の損害を嫌ったが故に正式に成立した。
講和こそまだであったが大東亜戦争、米呼称太平洋戦争は終わりを告げた。それが昭和20年8月15日のことである。
その理由は日本はアメリカが持つ多数の核兵器に恐怖したことアメリカは軍内に潜む核持ったナチという幻に恐怖したことであったが。

そして講和に向けた話し合いが持たれ双方ともに相手が強硬な態度に出ることを予想していた。
日本はアメリカが日本に対し核を以て恫喝を行うと思っていたし、
アメリカは日本が保護しているアメリカンボーイズの処遇、核の被害の詳細やアカによる侵食などの情報をばら撒くという現状のアメリカにとっての最悪の手段を保持していた。

そして日本は戦争で経済が青息吐息どころか破綻寸前で戦争やめたかった。
アメリカはアメリカンボーイズやリソースだけ消耗するだけの最早生産性どころか正義もないこの戦争終わりにしてドイツとその後のソ連に集中したかった。
なので故に双方共に講和の内容については譲歩してい互いが相手を悪いものでも食べたのかと変な顔になった。

日本からの提案は日独同盟の解消、国体護持、占領地域からの全面撤退及び賠償、合衆国による軍事監査の受け入れ、
日独同名の解消、”合衆国”の求める民主化つまりは完全な立憲君主制への移行及び満州国の利権の放棄と処遇のアメリカへの一任等。

アメリカからは日独同盟の解消、天皇制つまりは国体護持及び独立の保証、占領地域をからの段階的撤退、
満州国の民主的な独立及び満州国の日本の利権の保証、日本本土除く朝鮮半島、樺太、千島列島、台湾の日本への帰属の確認等

双方ともに予想からすれば遥かに互いにとって良い内容に困惑していた。これじゃどっちが敗戦国かとは報告見た夢幻会の弁である。
まあ、恐怖からとはいえ双方が例え自身が損をしても戦争を止めようという判断に至ったことは称賛されるべきであろう。
で、双方とも下手に出た結果話し合いは順調に進んだのだが…ここでアメリカ国内で問題が噴出した。


日本というファシズムと講和するのかとかそういう反対の話ではない。
アメリカ国内で原爆誤爆の詳細が降って湧いたのだ。
未だ戦争の終わりすら見えないのにアメリカのみが原爆を保有することを憂慮した赤い癌細胞、
いらんこ以外のナニモンでもないそれが合衆国のもの核保有を阻止するためにマスコミに流したのが発端であったが燃えがったのはそれだけではない。

日本と停戦した結果、負傷したアメリカンボーイズの帰国が叶ったのであるが無論生きて帰れた者だけではない。
元の姿すら分からない程焼け焦げたり損傷しエンバーミング不可能な遺体、
発見時に既に虫が湧いていたため或いは発見時生きていたが病気で死亡したために荼毘に付された骨となって戻ってこれたのはまだ良い方。
死亡通知が来た家族の下に届けられた棺には軍の認識票だけが入っていた場合もあった。

生きて帰れた者達も無傷の者は少なく酷い火傷や発見が遅れ四肢を切断せざるを得なかった者、
原爆の毒(この頃はそう思われていた)により身体が衰弱した者も多かった。
なお、無傷な者達の大半は沖縄に残され乗員が被爆し動けなくなった艦艇の警備や残留した物資の整理、行方不明者の捜索に携わっていたりする。

まあそんななので各地の軍の施設にショットガンやらライフル持って怒鳴り込む父や息子、
ホワイトハウスや軍の施設前でデモを行う妻や母の姿が見られるようになったのもこの頃である。
米国内で反戦や反政府の機運が高まり、流れドイツとの戦争も終わらせるべきではないかとの意見も出たりしていた。
議員の中にも支持者からの突き上げからレンドリースも切るべきでは?と言う者もいる始末。

これに慌てたのは支援受けなきゃ戦争続けられない英国や各亡命政府、そして前大統領が戦後色々口約束してた赤い癌細胞の大本ソ連である。
戦争は継続すべきと訴える英首相やソ連書記長であったが色々責任突如として背負わされた大統領のこめかみには#が浮かんでいた。
特にソ連…お前何言ってんだ、である。
赤い癌細胞の存在を日本から教えられ確認とれたので今回の騒動の裏にソ連いるの確定であり足引っ張られてる国に対し支援打ち切りたかった。
日本と講和するにも邪魔だし…。

359 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/14(日) 19:32:52 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [27/32]

ついでに反戦運動に火の粉注ぐ事態がまーた発生。
誤爆した陸軍戦略爆撃部隊がナチな疑惑がスッパ抜かれたのである。ちな今度のソースは軍からである。
とある将官が妻に愚痴ってそっから漏れたとかで大統領が執務室でorzの体勢になってたのを秘書が目撃している。

マスコミ曰く原爆投下した爆撃機の乗員は全てドイツ総統に心酔しナチズムを信望していると書かれた上、
爆撃機部隊にナチの思想汚染が蔓延しているとかルメイこそがその元締めと記事には記されていた。
憲兵に拘束されていたルメイは濡れ衣だと叫んだがそんなことが米本土の人間に伝わる筈もなく。
ルメイの爆撃時の部下への爆撃の犠牲者は無視しろという発言まで面白おかしく取り上げられ米国民を絶滅させるために動いていた生粋のナチにされる始末。
これでノーボールツーストライクツーアウトという状況、身内が原因で戦争から脱落寸前にまで追い込まれたアメリカとホワイトハウスであった。





だがここからアメリカとホワイトハウスが逆転満塁サヨナラホームランに至るとは誰が想像しただろう。
とんでもない所から援護射撃が来て対日戦除くこの戦争が正義の戦争となったのである。
世界の裏側、ドイツ・ライヒ…第三帝国よりその電波に乗り世界中に齎された。


「カーチス・ルメイとその部下達は正しく模範的アーリア人であり、ナチ党員である!!」


世界中に流れる酷いドイツ訛の聞き取りにくい英語…アドルフ・ヒトラー総統(ヒューラー)の言葉だった。
彼は米国内の報道、米軍内のナチ信望者により米国始め連合国が大打撃を受けたというニュースに歓喜。
周囲の者が止めるのも聞かず誤爆に関わったカーチス・ルメイとその部下らを素晴らしいナチズムの体現者と称賛した。
加え米国内にもナチが大勢いると勘違いしたヒトラーは彼らを蜂起させ米国を完全に講和のテーブルに付かせるべく動いた。


「此度の連合国被害は全て作戦通りである!!」


原爆の誤爆は全ては作戦通りと発言。つまりは自分の手の内とすることで米国内のナチを勢いづかせようと思ったのである。
ヒトラーは米国と停戦した日本も非難した、対米戦の為にあれこれと引き込んで目をかけてやったが所詮劣等民族かと。
聞く者が聞けば日本をアメリカとの戦争に引き込んだのはドイツとも取れる発言であった。
で、ヒトラーが期待した成果得られたかというか…寧ろ自ら危機を呼び込むこととなった。
アメリカのマスコミはこれに食い付くとセンセーショナルに騒ぎ立てたからだ。


「日本との戦争の裏にナチの影あり!」


曰く、日本との戦争はナチが仕組んだものであり政府はそれに誘導されたんだ!とか、
前大統領は実はナチでアメリカの力削ぐ陰謀だったんだよ!!とか日本はナチに騙された被害者だったんだよ!!とか、
憶測に憶測重ねて好き勝手書かれることとなる。
某史実MMRのキバヤシ張りのトンデモ理論であったが…。

(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)
Ω ΩΩ< な、なんだってー!!

米国民が食い付いた。
自国が悪い自分らが選んだ政府がアレだったよりは余程精神安定的に良いからだ。
加え原爆もナチ信者のルーズベルトが作ったナチの産物扱いとなり果全てはナチの責任となった。
第三帝国許すまじという空気になりデモの声も反政府、反戦から悪の第三帝国を倒す正義の戦争をすべしへと変わって行った。

それは原爆の被害受けた軍も同じで誤爆の内容知る者兎も角一般の将兵などは一般国民と同じだった。
死ぬ必要のなかった戦友のアメリカンボーイズ達を殺したのはナチス・ドイツである、
そう考えた方が戦争より命を優先し同じ釜の飯を食った日本と戦争を続けるよりは遥かにマシだったからだ。

ホワイトハウスはこれに乗った。というか乗るしかない日本をナチの被害者にすれば講和も行ける。ドイツも倒せる。
引けば全て失うので進むしかないのがこの時のホワイトハウスであった。

これに困惑したのがドイツというかヒトラーであった、当初の予定と違うと。
米国内のヒトラー信望者が動き米国を交渉のテーブルに付かせられる筈が米国民の敵対心を煽りに煽り消えかけた戦意を燃え上がらせてしまったからだ。
そこで未だ米国内大勢いる(とヒトラーは思っている)ヒトラー信望者を勢いづかせる為にヒトラーはさらなる手を打つことになる。

360 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/14(日) 19:33:37 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [28/32]


「勝手に停戦した裏切り者の日本人はユダヤ民族、根絶やしにすべき人類の敵である!!」


日本人はユダヤ民族とか主張、リトアニアでのユダヤ人へのビザ発給も日本人がユダヤと同じ民族だから行ったとか言い出した。
どっから知ったのかヒトラーは日ユ同祖論を持ち出して日本人はユダヤの失われし十氏族であると断定し、
アーリア人が絶滅させるべき民族であるとの持論を展開し米国も同調するように言い出した。
特に日本の皇帝はユダヤの象徴故に確実に根絶やしにすべしと。

これに日本は混乱した。米国と停戦し同盟破棄を提案するも未だにドイツとは同盟国であり同盟破棄には至っていない。
また同盟破棄すれどもドイツとの国交は維持し米国など連合国とのパイプとなることも考えられていた。
日本は外交ルートを通じドイツに抗議や翻意を促したがその返答は日本の想像を絶するものだった。

日本を擁護した者らはドイツ要人であろうとも尽く処刑或いは収容所へ送られ、
帝政ドイツ時代に捕虜となり日本と良い関係を築いた軍人らは全て前線へと追いやられた。




そして…



ヒトラーは在独日本大使を日本がドイツへの背信を行ったとして処刑、在独日本人は全て絶滅収容所へと収監されたのだった。



だがヒトラーは知らなかった。


「これが…これが同盟国に対する仕打ちか…!!」


満州で、


「皇統を根絶やしにすべしだと…我らは斯様なやつらと同盟を結んでいたのか…!!」

「御親政などと言っている場合ではないぞ。やつら日本人そのものを絶滅させるつもりだ。」


東京で、


そして昭和20年9月2日、日米講和会議にて握手が交わされた。


日米対独同盟締結。


総統の不用意な言葉が本来ならば対米戦継続を訴え講和を潰そうとする連中の考えを翻意させた結果がこれだ。
軍の主力、そして本土と満州の産業がまるまる生き残り米国という外付けチートを得た極東の狂犬がかつての同盟国に牙を剥くことになる。

361 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/14(日) 19:37:23 ID:119-171-254-71.rev.home.ne.jp [29/32]
以上になります。

日本国民・米国民「鬼畜ナチスドイツ許すまじ!」

日本軍・米軍「ゆ”る”せ”ん”!!」

日本政府・ホワイトハウス「そうだよ!その通りだよ!!」

夢幻会「どうしてこうなった…。」
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最終更新:2023年10月10日 16:48