611 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/20(土) 08:00:19 ID:119-171-250-164.rev.home.ne.jp [8/24]
1964年冬、北京
燃える燃える燃える。北京と呼ばれた街の全てが燃えていた。
貧民街も富裕層の住む場所も宮城も別け隔てなく貴人も賤民も平等に業火に焼かれていた。
黒い煙の立ち昇る空には幾つもの影が空を舞う。
その側面には白地に赤い丸…日の丸が描かれ青地に白い星の描かれた小型の影を引き連れている。
米軍識別呼称B-52…いやここでは日本空軍の重爆富岳というべきか、それがこの中華の大地に死を振りまいているのだ。
通常爆弾から始まり焼夷弾やクラスター爆弾、一部では実験的に史実より早く生まれたサーモバリック爆弾まで投下されている。
空から幾つもの火の雨が降り注ぎそれをのそのそと焦げた瓦礫の山から立ち上った男がそれを見つめる。
その腕には既に事切れた我が子を抱いたまま血を吐くが如く男は叫ぶ。
「天よ!我らがしたことはそんなに邪悪であったのか!?幼子を!罪なき民を!全て殺す程に我らは悪だったのか!?」
ことの発端は10数年程前に発生した西側と東側の本格的な『戦争』まで遡る。
ソ連が戦後日本からの完全な独立を果たした満州国の先進的な工業地帯と労働者の確保を狙い満州国に侵攻したのが所謂【満州戦争】である。
ソ連は史実と違い放射能の瓦礫まみれとなったドイツからの収奪物が少なく技術的に劣っていた上、
日本人の抑留などもなかったので労働力も無かったからだ。
当時戦後復興の最中ということもあり在満米軍や戦後のご褒美として完全に日本領となった遼東半島駐留する日本軍は一時規模が縮小されており時のソ連書記長はそれを狙い戦争を始めた。
そして、ソ連の行動に呼応し人民解放軍も満州国を『解放』すべく満州国南部へと侵攻。
当初こそ押していた東側は満州国の国土半分を占領したが体制を整えた日米側が反転攻勢を始めると一転敗走に転じた。
ソ連はドイツよりの収奪が少なく兵器の質量共に西側に劣り、
対してべいてーはアカへの恨みから戦後の対ソ戦を睨み通常兵器の開発に余念が無かったのも拍車を掛けていた。
後、戦後は核アレルギー発症で核兵器に金掛けられなかったというしょうもない理由もあるが…。
某倉崎の爺様の関わったせいで米陸軍航空隊や日本空軍F-86どころか第二世代戦闘機が主力を占め、
陸においてもM4ではなく戦後第一世代型MBTが主力、
日本に至ってはかつてのノモンハンや欧州でのティーガーⅡやパンターに遭遇したトラウマからか大陸専用重戦車に加え、
大口径砲載せた軽量な(大陸用戦車に比べ)本土防衛用駆逐戦車まで開発、それこそ和製センチュリオンと言うべき代物まで存在した。
対しソ連はなんとか戦後第一世代ジェット戦闘機を配備、戦車は未だにT-34が主力という有様だった。
場当たり的対応でT-44ら新鋭兵器を送り込んだが焼け石に水であった。
そこでソ連はやらかす。簡潔に述べるならば原爆を日米軍に投下したのだ。
この時使われたのは爆撃機はTu-4。
ドイツより接収したMe264たJu390など所謂アメリカ爆撃機計画の機体の原型とする爆撃機であり日米からは飛来した方向からウラル爆撃機と呼ばれていた。
これに対する反応はアメリカの反応は苛烈だった。初期アレルギー症状が発生し阿鼻叫喚の反撃を求める機運が高まりロシア人を殺せの大合唱。
ここで報復核を使うべきだがホワイトハウスは困った。核兵器、あるにはあるが使えないのが現状だ。
自国が核兵器使ったらそれこそアレルギーが悪化した国民によりどうなるの分からない上に現状原爆運用可能なB-29は陸軍航空隊に存在しない。
機体の大半はスクラップか同盟国に渡してる上、海軍のも戦艦用のあるけど政治的理由で使えない。
そこは現場の機転とホワイトハウスの柔軟さで日本が運用するというウルトラCキメて報復核攻撃でシベリア諸都市やウラジオストクを灰燼に帰したりした。
結果として核兵器が戦争終わらせる形となった。
612 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/20(土) 08:00:56 ID:119-171-250-164.rev.home.ne.jp [9/24]
まあそこで中華人民共和国は夢見てしまったのである。核兵器保有を…。
ソ連や日本が保有しながら世界最強のアメリカが保有していない兵器。
弟である日本に惨敗し夷狄である欧米に国内を食い荒らされ中華のプライドはズタズタになりコンプレックスを抱えた中華民族にとってとても魅力的に思えた。
そして中国共産党書記長は核兵器開発を厳命、ソ連へも支援を求めた。
しかし、ソ連は満州戦争でアメリカのアレルギー反応受けたので断固拒否、寧ろ寝た子起こすなとキレ国連に中国の核開発を訴えた。
予想通りにアメリカは核アレルギー反応を発症、中華人民共和国に対し即刻の核開発の停止と既に設立されたIAEAの査察を受け入れる様に通告。
受け入れなければ如何なる手段も行うと宣言した。
これに対し中国共産党は米ソの反応を見て核開発を続けることが正しいと判断。
国連総会において中華人民共和国国連大使は核兵器開発を国家の持つ正当な権利と主張し米ソを帝国主義と痛烈に批判した。
そして1964年10月、中華人民共和国は原爆実験を成功させ核保有国になる…筈だった。
欧米と肩を並べる中華民族国家、それは叶わぬ夢となった。
核アレルギーが悪化したアメリカが宣言通りに中華人民共和国に対してありとあらゆる手段を断行。
経済から輸出入までありとあらゆるヒトモノの出入りを停止させた上に満州国や朝鮮半島、台湾に展開した米軍を投入。
なお、日本や満州国もそれに付き合わされた。
結果中華人民共和国の都市という都市は海に近ければ戦艦の艦砲射撃を受け、
内陸部の都市も日本の戦略爆撃機や米軍の戦闘爆撃機などの爆撃を受け灰燼に帰した。無論全て通常兵器である。
先の北京もそんな状況の一つであった。
そしてそんなアメリカの所業を天に訴えた男への返答は簡単であった。
落ちてきた火の雨に男は貫かれ絶命、そのまま事切れた我が子と一緒に火で葬り去られる。
中華民族、その行いは当人達にとっては善きものであったのかもしれない、だが世界にとって悪だった。ただそれだけのことなのだ。
これ以降中華の大地は分裂、21世紀に入っても統一の兆しはない。
ついでにべいてー怒らせるとこえーと核開発は亡国フラグがが世界の常識になったとさ。
613 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/20(土) 08:06:51 ID:119-171-250-164.rev.home.ne.jp [10/24]
以上になります。
べいてー(全てキレイに片付けてスッキリした顔)+(0゚・∀・) + テカテカ +
日本・満州国(付き合わされ疲れ顔)(o´Д`)=з
ソ連(ノ∀`)アチャー
ソレ以外ヒィー)ガタガタ
最終更新:2023年10月10日 16:50