139 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/30(火) 15:10:46 ID:119-171-249-242.rev.home.ne.jp [2/10]
外付けチートを得た大日本帝国であるが対独参戦へ速攻動ける訳もなく暫しの準備期間を必要とした。
そらほんの少し前まであの公式チート国家と真正面から殴り合いをしていたのである。
経済は青色吐息、国内の限界までぶん回した各種製造機器、擦り減り酷使した兵器の数々と色々と限界であった。当然と言えば当然である。
そこへ米国より各種支援が来るのである
夢幻会の某魔王などは諸手を挙げて喜んだ。
しかしながらそれらは本来ならばレンドリースとなり日本を米国の経済的植民地に貶めてしまっていただろう。
米国も何やかんやと限界近いし…。
なので国内の関東軍始め不穏分子諸々がドイツの対応に怒髪天を衝き米国の力を借りてもドイツ討つべしとなったのは天佑であった。
満州の利権を切り売りすることで何しろ米国からの支援の数々を賃貸や貸与ではなく同盟国価格で購入することが出来たのだ。
ついでに満州防衛に米国引き込むことも出来るし。
これは米国にとっても喜ばしいことだったこれまで返されるか分からない賃貸や貸与(レンドリース)ではなく、
同盟国価格となれどしっかりとした支払い(大陸利権)での輸出である。
米産業界はツケではない支払いの確定した商売に喜び各種製造機器や民生機器から車両、船までその生産力を始めた。
そして米軍もまた供与(販売)する兵器の選定を準備を始めた。
これらは一般人から軍の高級将校まで日本人に米国に対しての色眼鏡を劇的に外させることとなった。
町工場から軍の工廠までそれまで使用し酷使していたものより高精度かつ動力化された製造機器が大量に格安で政府より卸され、
四輪駆動車にハーフトラック、通常のトラックに各種重機までそれらはまず訓練名目で名古屋の復興に投入された。
海を見れば輸送船団への配備と船会社には撃沈され或いは軍に徴発された各種船舶の保証用としてリバティ船が出回り始めた。
それらを平然と提供する米国の生産力を見てそしてそれらにより生活が再建される様子を見て米国とこれ以上戦争しなくても良いと胸を撫で下ろした。
そして兵器であるが色んな意味で軍人らの度肝を抜いたスケールであった。
まず海。酷使し過ぎた各種艦艇、特に艦隊の車曳きたる駆逐艦の消耗が激しくそれらの幾らかを米駆逐艦で代替えはまだいい。
巡洋艦もいいだろう…5500t型や青葉型とか限界やし…。
史実と違い生き残った海軍の船乗りも多いから艦艇の供与(買取)は涙が出るほど嬉しいが…。
「原爆の被害から逃れて大丈夫な乗員は建造中の艦艇に移すから沖縄から動かせない艦艇いっぱい買い取らない?(満州利権で)」
うん、訳が分からなかった。
いやさあウチ(日本)に足らない駆逐艦にもう限界な巡洋艦勢もいいよ…護衛空母、百歩譲っていいだろよ…。
正規空母とか戦艦も含まれてるんですけど!?日本海軍の担当者はそう絶叫したという。
いやさあ…ミッドウェイで赤城生き残ったけど他沈んだし、鶴姉妹も姉貴生き残ったけど妹沈んで夢幻会の瑞鶴嫁提督絶叫したり、
扶桑姉妹とか伊勢日向とか限界で不幸姉妹嫁提督と瑞雲教提督ズの目が死んでて、
生き残った金剛型ニ隻に追従可能な艦もないからヒエーとネキ嫁がブッダ眠っておられるのですか!?とか言ってるから嬉しいけど…。
米国からすれば日本の海軍力回復急務な上に太平洋艦隊の乗員が激減してる現状で船を遊ばせる余裕も予算もなく、
生き残った乗員らもエセックス級やもうじき完成するアイオワ級ニ隻やミッドウェイ級航空母艦、建造再開決定したモンタナ級に移動すれば良いと思ってた。
同盟締結後に米本土に視察の為に渡た日本海軍の将校がカイザー造船所とか隔月刊空母始めとする目刺し艦艇群見て納得した。
なおそれら日本海軍の高級将校は皆米国との戦争終結に安堵しつつ目が死んでいたがこれはどうでもいい話である。
加え英国からも話持ちかけられた(戦後のあれこれで香港の防衛維持のお願いや満州に食い込みたいらしい)…。
140 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/30(火) 15:12:33 ID:119-171-249-242.rev.home.ne.jp [3/10]
次は陸であるがこちらはべいてーのチート導入しつつも海軍と違いかなりの独自路線も突っ走ることとなった。
まず既存の陸軍主力戦車はみんな大好きチハタンからM4戦車へ変更となった。
皆故障も少なく攻撃力も高い戦車の配備に喜んだ反面自国が戦車開発に手間取っている間にこんな戦車を大量生産したのかと憂鬱な気分になった。
また、欧州派遣ということもあり弾薬の調達の関係から新規同盟国となった米国の小銃を導入となったのだが些か問題が発生した。
M1ガーランドのことではない。
まあ威力が日本人にとって過大な面もあったが受け取った日本兵らがこれ程のオートマチックライフルを全軍に配備していたのかと溜息つくくらいいい銃である。
そっちではなく米軍の軽機とも言えるのがM1918とM1919(のA6)なのである。銃身交換出来なくいのと重いやつなのである。
日本陸軍は頭抱えたM1ガーランド兎も角こっちは提供されても運用が違いすぎて問題が発生。
そこで陸軍は米国より各種製造機器を導入を前提としたM1ガーランドと同じ銃弾を使用する機関銃の開発を決定。
これは無難な案として九九式軽機関銃をベースとするものと先進的な軽機としてドイツとの関係破綻前に輸入されたMG34機関銃をベースとしたものが存在した。
この内九九式ベース案は然程の問題なく、夢幻会の介入によりMG34ベースという名の実質MG42と化した機関銃も問題無かった。
まあやはり工業力の限界から九九式ベースが主力軽機とされたが実質MG42の方別な意味で問題が発生した。
試射した米国陸軍の軍人がたいそう気に入ってあるだけ持ってかれた上にライセンス生産打診された(無論代金支払って)。
ついでにノモンハンのトラウマに対ソ諜報機関からのソ連重戦車の情報、
元同盟国から(この世界では)入手していたVI号戦車のデータからそれらに新型中戦車では歯が立たぬ上、
M4が主力となった以上別の対戦車戦に長けた車両をと別の計画が再浮上した。
それが105mm砲を搭載し米国由来の高速徹甲弾を使用、第二次世界大戦最強の対戦車火力と謳われることとなる砲戦車ホリである。
余談だが海軍も兵器開発を怠っていた訳ではなく某倉崎技師の暗躍により、
後退翼胴体埋め込み式双発ジェットエンジンという近代的な第二案と化した橘花もあったりする。
後に完全な戦闘機として対独戦終盤に投入されたり同盟国と化した米国に持ってかれて戦後同国と日本のジェット戦闘機の基礎となるがこの時はどうでも良い話である。
141 名前:635[sage] 投稿日:2023/05/30(火) 15:13:40 ID:119-171-249-242.rev.home.ne.jp [4/10]
以上になります。
米英艦娘畳化フラグを立てたぞ(コロンビアのポーズ)、後ホリと橘花は趣味ですw
最終更新:2023年10月10日 16:58