963 名前:モントゴメリー[sage] 投稿日:2023/06/28(水) 23:59:11 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [72/79]
戦後核アレルギーべいてー世界支援SS——Il-40襲撃機——

全長:17.0 m
全幅:16.9 m
空虚重量:8,500 kg
運用重量:15,000 kg
エンジン:2 × ツマンスキー RD-9 ターボジェット, 19.565 kN
最大速度:964 km/h
巡航高度:11,600 m
航続距離:1,000 km
武装:前方(胴体下):NR-23 23 mm機関砲×4
後方(遠隔操作銃塔):NR-23 23 mm機関砲×2
爆装:主翼に4つの爆弾槽、主翼下に6つのハードポイント
   (合計約2,000kg)

イリューシン40(Il-40)は、ソビエト連邦が開発した航空機である。
第二次世界大戦時に活躍したIl-2直系の、ジェット時代によみがえったシュトルモビーク(襲撃機)だ。

1950年代初頭にイリューシンは政府に対して双発ジェットエンジンの地上攻撃機の提案を送付し、その結果試作機を製造した。
I最初の試作機は後退翼にツマンスキー RD-9を内蔵したエンジンポッドを胴体の横に置くという普通の配置であった。
襲撃機という名に相応しく、コックピットや燃料タンク、その他幾つかの脆弱な電子機器と無線機といったものを含む主構造部は装甲殻で覆われている。
もちろんコックピットは防弾ガラスでも守られ射出座席に座った操縦士と銃手を全方向から防御していた。
その他の特徴として、この時代には絶滅危惧種となっている後部銃を装備している点もあげられる。
流石に遠隔操作式に改良されてはいるが、ジェット戦闘機に対してどれだけ効果があるか開発当初から議論が分かれる装備であった。

Il-40 は1953年には初飛行に成功。
その際、機関砲を発砲するとエンジンが停止するという不具合が見つかった。
これは、エンジンの空気吸入口が銃口の後部にあったのが原因であった。
また滑走時の安定性が悪いことも指摘されている。
そこで、試作2号機ではエンジンの空気吸入口を銃口より前の機体最前部まで延伸し、さらに首輪の位置を前に出すことにより降着装置のホイールベースを延長させた。
この結果上記の問題は解消されることになる。

ソ連軍上層部は当初、この機体をあまり評価していなかった。
それは、超音速戦闘機の時代に亜音速機が活躍するとは思えかった事と当時すでに戦術核兵器を実用化していたソ連軍にとって「襲撃機」とは時代遅れの存在であったからだ。
しかし、満州戦争がこの機の運命を変えた。
この戦争から得られた戦訓により、双方が破滅を覚悟した戦略核ならばともかく、戦術核などアメリカ相手にはほぼ使えないことが判明したのだ。
そうなると必然的に通常兵器の重要性が高まるが、現在のソ連陸軍ではアメリカ軍を圧倒することは不可能と結論付けられた。
そこで急遽、近接航空支援用に本機が必要となったのである。
制式採用されたIl-40は先祖のIl-2と同じく大量生産されソ連空軍の一翼を担う存在となった。
さらに、機体構造が単純なため運用が楽なためワルシャワ条約機構の各国軍にも積極的に供与・ライセンス生産されることになる。

964 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/06/28(水) 23:59:49 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [73/79]
以上です。
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みんな大好きシュトルモビークでございます。
史実では「時代はマッハ2の超音速戦闘機と核兵器だぜ!!」ということで歴史の闇に消えていきましたが、戦後核アレルギーべいてー世界では
「あ、ヤベ。アメリカ相手に戦術核なんて使ったら破滅するわ…」
となり、近接航空支援が復権しました。
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最終更新:2023年10月10日 17:07