702:194:2023/10/18(水) 21:45:29 HOST:KD106154148115.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その33 血戦!エクス・グラウコス殲滅作戦・フェイズ4


エクス・グラウコスと人類連合の、互いの存亡を掛けた戦いは佳境へと突入する。
ここまでで大きなダメージを負わせる事に成功していたが、人類側も徐々に疲労が積み重なりつつある。
決着の刻は近い。


オペ子『エクス・グラウコスの体温の上昇、鈍りつつあります。此方の攻撃に、代謝の方が追い付かなくなりつつあるようです』

本部『あと一息だ。攻撃隊、攻撃を続行しろ』


激しい攻撃がエクス・グラウコスに浴びせられ、更にその体温を奪っていく。
吸収したエネルギーの総量が急速に減っていくのを、エクス・グラウコスは自覚し、焦りを見せる。
その一瞬の隙を突いて、嵐山が、試製MR200Cファング(試製MR200ファングのコールド仕様)でエクス・グラウコスの目を狙撃する。
エクス・グラウコスの左目に銃弾が直撃。目が潰され、堪らず悲鳴を上げるエクス・グラウコス。
その隙を、攻撃隊は見逃さなかった。


軍曹「今だ!攻撃を集中するんだ!」


軍曹の号令と共に、次々撃ち込まれる攻撃。急速に熱を失い、体が凍り付いていく。そして・・・
遂にエクス・グラウコスが、三度目のダウン。悲鳴と共に地面に落下する。


オペ子『エクス・グラウコス、停止しました』

エピメテウス艦長『改チラン爆雷、全射出』

703:194:2023/10/18(水) 21:45:59 HOST:KD106154148115.au-net.ne.jp
残っていた改チラン爆雷全てが、墜落したエクス・グラウコス目掛けて発射され、全弾命中。
周辺が凍り付く程の攻撃に、エクス・グラウコスの熱量が急速に奪われていく。
勝負はついた。この光景に、誰もがそう確信していた。
だが・・・

エクス・グラウコスは認めた。認めざるを得なかった。
マザーシップをも撃墜した自らを、死の淵にまで追い詰めた人類こそが、我を上回る強者だと。
そして自らは、人類に負けた弱者だと。
だが・・・例えそうだとしても、惨めな弱者として死にはしない!死ぬのならば・・・宿敵・強者として誇り高く死んでみせる!
そう決意したエクス・グラウコスは、己の全て・・・残されていた自らの寿命すらをもエネルギーとして注ぎ込んでいく。
文字通りの全身全霊。何もかもを注ぎ込んだ、最終形態へと進化したのだ。


オペ子『そんな!?エクス・グラウゴス、活動再開!』

本部『何だと!?奴は瀕死だった筈、熱量も無いに等しかった筈だ!!』


熱量の大半を奪ったにも拘らず、尚も屈せずに飛び立つエクス・グラウコスに、一堂は驚愕する。
と同時に、異変にも気づく。


オペ子『か、体のあちこちから炎が噴き出ています!』

本部『何だと!?』

少佐『・・・恐らく、奴は己の寿命すら注ぎ込んで、無理矢理活性化したのでしょう』

少佐『自らの肉体を以てしても耐えられない熱量。奴は・・・自らの命と引き換えにしてまで、こちらを倒そうとしているのです』

本部『クソッ!総員、戦闘再開!あらゆる手段を使ってでも、今後こそ奴の息の根を止めろ!!総力戦だ!!』

本部『今すぐ総司令部に通信を入れろ!作戦は未だ継続中、総力を以ってエクス・グラウゴスと交戦中と!コードN発動を引き伸ばせ!』

オペ子『了解!』

本部『奴に全火力をブチ込め!損害は考慮するな!此処で奴を倒せなければ意味が無い!!此処まで奴を追い詰めたんだ、此処まで来て全てを吹き飛ばされてたまるか!!』


エクス・グラウコスを巡る攻防戦。
苛烈なる戦いは、いよいよ最終局面を迎えようとしていた。

704:194:2023/10/18(水) 21:46:30 HOST:KD106154148115.au-net.ne.jp
以上です。エクス・グラウコス三度目のダウンと、自らの寿命すら注ぎ込んだ最終形態への変貌と相成りました。
この辺のアイデアも、クローサー様から頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。
この最終形態、仮称レッド・グラウコスの設定ですが、次回のネタバレも含むので、公開の方は次回に持ち越しです。
エクス・グラウコスとの戦いも、いよいよ次回で最後となります。お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2023年10月22日 21:59