736:194:2023/10/20(金) 17:20:32 HOST:KD106155011123.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その34 血戦!エクス・グラウコス殲滅作戦・最終フェイズ


自らの命すらをも注ぎ込み、超越した何かへと変貌したエクス・グラウコス。
攻撃隊が愕然とする中、いち早く再起動して攻撃を再開したのはストーム1達だった。


嵐山「みんな、本部の言う通り奴に止めを刺すんだ!」


嵐山の叫びで漸く他のメンバー達も再起動。攻撃を再開する。


軍曹「自らの命すら投げ捨てるとは・・・敵ながら見上げた物だ」

兵士B「んな事言ってる場合じゃねーですよ、軍曹!」

兵士A「さっきよりも更に暑さが増している。早くケリを付けないと、こっちが焼け死にますよ!」

兵士C「アクエリアスはまだなのかよ!」


口々にそう言いながらも、必死にコールドブレイザーを放つストーム2。
そんな彼等のセリフに呼応するかの様に、アクエリアスが放たれる。更にゲシュテーバーや冷式対空弾が同時に弾着する。
しかし・・・極短時間で体勢を立て直して攻撃を仕掛けて来るではないか。


Sp隊長「駄目だ!先程までと比べて効きが悪い!」

GR隊長「奴もまた、死神と言う訳か・・・」

737:194:2023/10/20(金) 17:21:03 HOST:KD106155011123.au-net.ne.jp
苦しそうにそう語る二人。今までよりも更に酷いスリップダメージも有ってか、攻撃隊も限界に近付きつつあるようだ。
だが、限界に近付きつつあるのは攻撃隊だけでは無かった。


オペ子『え、エクス・グラウコスの左腕と右脚が炭化しています!』

本部『何だと!?』

少佐『体が耐え切れずに、燃え尽きつつあるようです。奴も限界が近いのでしょう』

本部『各員、奴も確実に死へと近づきつつある!持ち応えるんだ!』


激励する事しか出来ない状況に歯噛みしつつも、必死に攻撃隊を鼓舞する本部。
そこに再びアクエリアスの一撃が。オーバーヒート覚悟で高速チャージを行い、最大出力で照射したのだ。
その一撃は、炭化しつつあった左の翼を直撃。急速に劣化させて粉々にする。
四度大地へと堕ちるエクス・グラウコス。最早劣勢を覆せないと悟ったのだろう。
全てを揺るがす咆哮と共に、今までとは比較にならない熱波と衝撃波を、全方位に放ってきた。


大和艦長『拙い!シールド最大出力!機関を限界まで回せ!攻撃隊を守り切るんだ!!』


三隻の人型特重機動戦艦と三隻の三胴式超大型戦艦が、エネルギー・シールドを全開にして攻撃隊を守る。
熱波と衝撃波の力は凄まじく、シールドエネルギーが物凄い速さで減少していく。
何せ、鉄筋コンクリート製のビルが溶けるのを通り越して、あっと言う間に蒸発しているのだ。もし生身でそれを浴びたら、一溜まりも無い。


大和オペレーター「このままでは、シールドが持ちません!」

大和艦長「機関が焼き付いても構わん!持ち応えさせろ!」

738:194:2023/10/20(金) 17:21:34 HOST:KD106155011123.au-net.ne.jp
特重機動戦艦すらをも揺るがす衝撃に翻弄されそうになりながらも、持ち応えさせる様に叱咤する。
この間僅か十秒。だが、その十秒間が永遠の物にすら感じられた。
結果だけ言うと、辛うじて持ち応えられたはしたものの、各艦共に機関がオーバーヒート。暫くの間、行動が不可能となった。
次に同じ攻撃が来たら、持ち応える事が出来ない。顔を青くする攻撃隊。だが・・・


オペ子『・・・・・え、エクス・グラウコスの生命反応が・・・消えました・・・』

本部『何ッ!?』


そこに映し出されていたのは・・・・・全エネルギーを使い果たした、エクス・グラウコスの亡骸が。
最後の最後まで強者として、全てを出し尽くして逝った物言わぬ躯が、膝を付く事無く其処に存在していた。


ラン「・・・勝ッタ、ノカ?」

麗華「・・・ええ。けど・・・これじゃどっちが勝者か、分からないわね」


死者こそ皆無ながら、みな膝を付いて戦闘不能寸前な状態であり、胸を張って勝ったとは言えない状態だった。
だが・・・それでも、人類は勝ったのだ。地球史上最悪の存在とも言うべきエクス・グラウコス。煉獄の王を、この手で討ち取ったのだ。
どうにか立ち上がり、エクス・グラウコスの亡骸に目を向ける攻撃隊。敗れながらも、全てを出し尽くした悔いの無い表情をしている。そう思えてならなかった。


本部『最後の最後まで、『強者』として逝ったか・・・。敵ながら、本当に見上げた存在だ・・・』

本部『総員・・・・・エクス・グラウコスに、敬礼!』


本部の号令と共に、各員がエクス・グラウコスに敬礼する。
エクス・グラウコスの亡骸が、風と共に塵となって消えていく。その最後を、ここに居る全ての人間達が最後まで見送った。

こうして、エクス・グラウコスの討伐が成功し、人類は皆安堵のため息を漏らした・・・その直後。
とんでもない知らせが飛び込んで来た。


オペ子『た、大変です!!』

本部『どうした?』

オペ子『ち、中国のベース334からN6ミサイルが発射されました!着弾箇所は・・・・・こ、ここ横須賀です!!』

本部『何だと!?』


何故N6ミサイルが発射されてしまったのか?
それには、共産支那内部に潜んでいた過激派集団が関わっていた。

739:194:2023/10/20(金) 17:22:04 HOST:KD106155011123.au-net.ne.jp
オマケ

レッド・グラウコス(仮称)
瀕死にまで追い込まれたグラウコスが魅せる、最期にして最高の形態。
微かに残されていた熱量を元に、己の肉体を触媒とし、限界以上に代謝能力を引き上げた。その結果、体内にて超燃焼形態にも劣らぬ熱量を取り戻す。その代償として、最終形態の発現から僅か数時間で己の肉体が灰になる、生存戦略からも最早逸脱した形態。

エクス・グラウゴスとなり、怒りのままにマザーシップを一撃で叩き潰した事で己以外の全てを、己を生み出したプライマーですらも「弱者」と見做していた。
しかし超燃焼形態の力を以ってしても尚屈せず、それどころか対等以上に戦いを繰り広げ、遂には己を死の淵まで追い込んだ種族たる「人類」を「強者」と認め、そして己は人類に負けた「弱者」であると認めた。
故にグラウコスは全身全霊、己の全てを僅か十数分に注ぎ込み、強者たる人類に初めて弱者として戦いを挑む。
「弱者/敗者」として惨めに死ぬのではなく、「強者/宿敵」として誇り高く死ぬ為に。

二度復活したグラウコスは、己の身体に強引に宿した膨大な熱量によって身体を炭化させながら、疲弊していた人類に再び苛烈な戦闘を繰り広げる。
最終的にはほぼ全部隊を戦闘不能に追い込むものの、ストームチームを倒す事は遂に叶わず。
最期は地上に降り立ち、大地と空気を震わせる大咆哮と共に全方位に凄まじい熱波と衝撃波を拡散させながら、灰となって死に絶えた。


※超燃焼形態との差異
  • スリップダメージ、ダメージカット率が大幅減少
  • グラウコスの体力が時間経過で減少
  • 攻撃力、攻撃速度、機動力が上昇。攻撃間隔大幅減少
  • 体力1以下で強制的に不死属性が付与される。ファイナルアタックの超強化熱波拡散の発動から数秒後、不死属性が外れることによりスリップダメージで自滅する。

グラウコス撃破ミッション「煉獄の王」
  • このミッションでグラウコスの撃破が可能となる。舞台は作戦司令本部直近。
  • ステージギミックとして、冷却攻撃が定期的に実施。一定以上の冷却効果がある間、グラウコスのダメージカット率が0、もしくは大幅に減少する。他にも、作戦本部に備えられた防衛兵器による火力支援も行われる。
  • グラウコス:超燃焼形態を撃破後は勝利BGMが流れ始めるが、勝利BGMが断ち切られるのと同時にグラウコスが最終燃焼形態に移行、戦闘が再開される。冷却攻撃も再開されるが、最終燃焼形態の仕様上ほぼ無意味。
  • 増援含め投入される人類戦力は、灼熱の戦場に匹敵する物量。

740:194:2023/10/20(金) 17:22:34 HOST:KD106155011123.au-net.ne.jp
以上です。漸くエクス・グラウコスとの戦いに決着が付きました。
自らの命すら注ぎ込んでの全力攻撃でしたが、一歩及ばず。ファイナルアタックと共に、遂に死に絶えました。
とはいえ、人類側も無傷ではなく、ティ連製兵器の産物である人型特重機動戦艦・大和級ややまと級戦艦も、オーバーヒートで行動不能になったのを始め、皆が倒れる寸前な状態でした(汗)
人類をそこまで追い詰めたエクス・グラウコスを敬礼と共に見送った直後、あり得ない報告が。共産支那がやらかしました(ヲイ)
やらかした過激派集団も含めて、その辺の事を次回書こうと思っていますので、お楽しみに。それでは。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2023年10月22日 22:05