756:194:2023/10/22(日) 08:15:29 HOST:KD106154150025.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その35 嫉妬と憎しみと暴走と
エクス・グラウコスとの戦いとの決着が付き、念の為に発射準備が始まっていたN6ミサイルが、随時サイロ内部へと戻されていく。
元々総司令部も乗り気では無かった事もあり、幸いにしてコードNが実行される事は無かった。
事前の声明も有ってか、特亜の大半も矛を収める。何せ警告を無視してやらかしたら、人類の敵として滅ぼされるのだ。
当然の事と言えよう。
だが・・・今回やらかした過激派組織は、違った。
「紅色亞洲黎明」
日本語に訳すと「赤い亜細亜の夜明け」となるこの組織は、組織その物は
「欧米列強及び小日本を滅ぼし、偉大なる中華を文字通り世界の中心とする」
という目的の下に、冷戦末期頃に結成された前世紀の遺物ともいうべき代物だったが・・・
今回の戦争を経て徐々に高まりつつあった民衆の不満と共に、支持者を少しずつ増やしていたのだ。
曰く
「偉大なる中華を差し置いて、小日本と異星人達がまるで人類の中心的な存在として振舞っている」
「その様な傲慢を打ち砕き、小日本と異星人共を排除して、我が偉大なる中華がこの戦争を勝利へと導き、もって戦後の人類の中心的存在とならん」
との事。
どう見てもただの嫉妬です、本当にありがとうございました。
としか言い様の無い主張だったが、反日教育という麻薬に頭までどっぷりと浸かっている支那人、特に若い世代に支持されて構成員を増やしており、
共産支那政府も対応に苦慮していたのだ。
何せ戦時故に各種制限が課せられ、様々な我慢を強いられているのだ。
しかも並行世界の連中は、小日本の支援こそ力を入れている物の、こちらへの支援等は最小限しかしてこない。
オマケに、連中の呼称・甲世界の祖国は、連中の手で焼き滅ぼされた挙句、壁で囲われて隔離されたというではないか。
それ等が重なって、嫉妬やら憎しみやらが積み重なっている状態、ぶっちゃけ暴発の危険水域にまで達していたのだ。
757:194:2023/10/22(日) 08:16:02 HOST:KD106154150025.au-net.ne.jp
そんな彼等だが、何故この様な暴挙へと及べたのか。
今回N6ミサイルを発射したベース334だが、トップこそまともだったのだが・・・何とこの過激派組織の隠れ構成員だった中堅将校達が謀反を起こし、基地司令達を射殺して鍵を強奪。
N6ミサイルを発射するという暴挙をやらかしたのだ。
馬鹿A「やってやる!思い上がった小日本と異星人共を吹き飛ばして、主導権を我が国の下に取り戻すんだ!」
馬鹿B「ああ、その通りだ!奴等も消耗し、反撃する事は出来まい!我らが天誅を下してやる!」
馬鹿C「そうだ!偉大なる我が国の恐ろしさを、その身で味わえ!小日本め!」
嫉妬と憎しみが籠りに籠ったセリフと共に、発射スイッチを押す三人。
ベース334から合計10発のN6ミサイルが発射されてしまったのだ。
しかもである、似た様な組織が幅を利かせつつあった南キムチでも同じく謀反が発生し、ベース3304からも10発のN6ミサイルが発射されてしまった。
共産支那と南キムチの暴挙に、攻撃隊が驚きの声を上げる。
兵士C「何を考えているんだ!?こいつ等は!!」
軍曹「・・・恐らくだが、俺達への嫉妬・・・だろうな」
兵士A「嫉妬!?」
軍曹「元々奴等は、この戦争であまりいい所を見せれていない。そこに俺達が、エクス・グラウコスの討伐に成功したという知らせだ」
軍曹「プライドだけは高い両国だ。嫉妬と憎しみに駆られて、ドサクサ紛れに吹き飛ばそうとしても、不思議じゃない」
兵士B「いや、落ち着いている場合ですか!?N6ミサイルが落ちてきたら、俺達は一溜まりもねーんだぞ!?」
本部『クソッ!!迎撃は出来そうか?』
大和艦長「無理だ、まだオーバーヒートから立ち直れていない。どう急いでも、あと15分は掛かる」
本部『駄目だ、着弾まで後10分。とても間に合わない!』
絶望的な状況に青くなる攻撃隊。それでも、懸命に抗う。
三隻の潜水母艦のVLSから長距離空対空ミサイルが多数放たれる。だが、さしもの潜水母艦も専門外な事も有って殆ど落とせない。
辛うじて20発中2発を撃墜した物の、残りのミサイルは横須賀目指して飛翔していく。
758:194:2023/10/22(日) 08:16:35 HOST:KD106154150025.au-net.ne.jp
本部『駄目か!?たった2発しか・・・』
麗華「・・・ッ!!まだ、まだ諦めない!!」
軍曹「麗華!?」
麗華が損傷した艤装に鞭打って、成層圏へと駆け上がる。
下から追い縋る形で、コールドタキオンキャノンを放つ。威力よりも複数への迎撃を重視して拡散モードで放たれたレーザーが、複数のN6ミサイルに直撃。
残り18発中8発を撃墜。第二射を放とうとするが・・・既にダメージを負っていた艤装が限界を迎え、停止してしまう。
麗華「・・・まだっ!!」
艤装をパージし、月光・月明で後方からミサイルに斬りかかる。
辛うじて最後尾の2発は撃墜したが・・・残りは麗華の攻撃範囲外へと離れて行ってしまう。
麗華「ああっ!!」
麗華の、そして攻撃隊の顔に絶望が浮かぶ。
こんな所で、味方のフリをした馬鹿共の暴挙で死ぬ事になるのか!?
皆が諦めかけた、その時だった。
何と複数のディルフィルドゲート砲の奔流が、N6ミサイルに叩き込まれたのだ。
N6ミサイルは一発残らず爆散。炸裂する事無く終わったのだ。
慌ててレーザーが放たれたと思われる地点を見る麗華達。そこには・・・
改装を受けたらしいフリンゼ・サーミッサの姿が、そこに有った。
759:194:2023/10/22(日) 08:17:07 HOST:KD106154150025.au-net.ne.jp
レイ『麗華ちゃん!大丈夫?』
麗華「レイ!?レイなの!?」
レイ『改装が終わったフリンゼ・サーミッサに同乗させてもらっているの。・・・無事で、本当に良かった』
柏木『いやはや、ディルフィルドゲートを抜けて直ぐに、エクス・グラウコスの討伐の知らせが入ったと思ったら、とんでもない事が起こったと聞いて、慌てて駆け付けたのよ』
柏木『何とか間に合って、本当に良かったよ。・・・しかし、甲世界の時と言いこの艦って、こういう場面に縁が有るというか何というか。むはは』
そんな柏木達の通信に、今度こそ安堵の域を突く攻撃隊の面々。
どうにか最悪の事態は回避出来たのだ。安堵感もひとしおだ。
「一部の反乱兵達の独断なんです!本当なんです!信じて下さい!」
という声明を即座に発表すると共に、それぞれの基地に特殊部隊が派兵され、基地を制圧。これ以上の発射を阻止している。
その時の様子とその後の顛末は、次回にて語るとしよう。
760:194:2023/10/22(日) 08:17:37 HOST:KD106154150025.au-net.ne.jp
以上です。やらかしたのは全盛期の遺物ともいうべき組織でした。しかもドサクサに紛れてキムチもやらかしています(ヲイ)
何で基地単体でN6ミサイルが撃てたのかというと・・・、本来ならEDF総司令部が直接管轄すべきでしたが
- 敵は圧倒的なテクノロジーを持つ宇宙人
- 相手が相手である以上、総司令部が無事である保証はどこにも無い(事実、5の終盤で総司令部が壊滅している)
- なので、万が一に備えて独自での反撃能力を持たせる必要性有り
という理由で、基地単位での運用能力が持たされていました。
- 最も、今回のやらかしはこれが仇となった形であり、EDFの面子が丸潰れな状態です(汗)
そんなですが、攻撃隊の必死の足掻きと、遅れてやってきたフリンゼ・サーミッサのお陰で、辛うじて最悪の事態を免れる事が出来ました。
なおフリンゼ・サーミッサですが、機関出力の大幅な向上と主砲である中型重粒子・斥力切替兼用砲を改装。
ディルフィルドゲート砲の運用能力を得ております。差し詰め他の方がここで言っていた、改二仕様と言うべき代物です(ヲイ)
さて次回ですが、やらかした馬鹿共及び両国の末路を描く事になるかと。それでは。
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10/22 誤字修正及び一部箇所の修正
最終更新:2023年10月22日 22:11