235 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:06:14 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [64/91]
今回は合衆国内戦の解説を行う。
第二次日中戦争勃発以前の米国情勢から話をしよう。
当時の
アメリカは台湾紛争での実質的敗北から政権が吹き飛び、翌年の選挙で当時与党が敗北。
経済的な混乱も甚だしかったため新しい与党から送り出された政権は全世界からの米軍の撤退を決定。
国内経済の立て直しを軸とした新モンロー主義政策を打ち出した。
無論米軍に安全保障を依存していた国々からは大きな反発があったが、日米中経済トップ3がぶつかった余波は世界に酷く浸透しており、米国もまた酷い経済混乱が起こっていた。
その中で実質的な軍縮のための撤兵決定であり、旧同盟国への米ドル支援なども減らすことにより支出の改善が目的であったのである。
後に米国崩壊の一因と言われる政策であったが、ボロクソな評価とは逆に当時の米政権は非常に現実的な組織であった。
台湾紛争の敗戦によりパクスアメリカーナの崩壊は避けられぬことであり、ウクライナ戦争での欧州諸国意見対立、台湾紛争敗戦による日本政界及び経済の崩壊などを収められる力は今のアメリカにないと判断していたのである。
そして自分たちの代。それどころか短中期的には合衆国は復活できないであろうということも理解していた。
そして当時の政権関係者が行ったのは撤兵と軍縮による支出の削減と北米、中南米市場の堅守であった。
全てを解決する手段がないのなら最も出血が少ない方法を取り、最も身近な市場を死守。
そして自分たちが悪名を負おうとも後の
アメリカに復活のための余力を残そうとした結果であった。
同盟国を切り捨て、軍と政権をスケープゴートにし、自分たちの政権の炎上、政治生命の断絶すら受け入れアメリカ合衆国の再建の礎を作ろうとしたのである。
何よりこの動きを当時の
アメリカ国民が支持した。
誰の目から見ても合衆国の没落は決定的であり、その怒りのぶつけ先を求めていたからという正直な理由であった。
こうして軍と政府は国民のサンドバッグとなった。
彼ら政治家は大を救うために小を切り捨て、明日のために今日を諦め、自らの政治生命すら差し出し国民の叱咤を受ける姿勢はある種これ以上ないほど真っ当な政治家であったのであろう。
だが彼らの思いは成就されずに終わる。アメリカ合衆国崩壊。そして北米全土を巻き込む争乱によって。
この時期の米軍についても話そう。
当時の米兵は政府が実質同盟国を見捨てたため撤兵作業中に地元民から散々蔑すような目線を向けられた。
そんな視線から逃げるように祖国に帰ってきては合衆国没落の原因と国民から石を投げられ、そして政府は軍縮という名の正義により彼らから職を奪っていった。
無論在郷軍人会などが士たちをどうにか助けまわっていたが全世界から出戻りしてきた米兵の数は想像以上に多く、それら兵士やその家族全てを救うことは到底不可能であった。
このような暴挙により突然放り出せた兵士たちも運よく軍に残れた兵士たちからも、そして在郷軍人会からも政府への信頼は消え去っていった。
生贄の羊が必要だと理解することと、それが自分たちであるということを受け入れることは別なのだから。
特に
アジア配属であった旧在日米兵、旧在韓米兵などについては大きすぎる落胆を実感していた。
台湾紛争時に実際の戦果に身を投じたのは彼ら自身なので政府から見捨てられたのだから。
同様の感情は外国派遣米軍兵士が大なり小なり抱えているものであり、米内戦時には彼ら元派兵組が積極的に州政府側に味方し、連邦政府への攻撃に参加する理由となった。
236 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:06:50 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [65/91]
さてはて。この当時の米政権の判断の結果だけを言おう。
経済は回復しなかった。
世界基軸通貨トップの米ドル。当たり前であったその地位から崩れ落ちた。
そして当時の政権。それどころか米国全体において米ドルがトップ通貨でなかった際の経験を知る人物はおらず、またそのような状況での経済の立て直し方など誰も経験したことがなかったのだから。
不運は連続する。些細なことから大きく広がった欧州革命。
突如現れた日本連合により制圧された令和日本。
軍事的には繋がりを断っていながらも経済的には緩く繋がり続けていた大市場二つが消滅したのだ。
この時点で米国経済はフリーフォールを飛び越し地面を掘削しているような状況となった。
米国民は経済不調と貧富の差とリベラル思想と難民・移民を理由に大きく治安を悪化させ、そして悪化した世情に合わせ犯罪組織やカルト宗教の勃興が始まることとなる。
経験したことのない経済混乱に連邦政府は右往左往しており、それを見て元々一連の敗戦によって連邦政府への信用無くしていた各州政府は密かに独自通貨の計画と発行を開始した。
これに対して各州の地元の名士や大富豪、大企業などが協力し、独自通貨の信用の裏付けとしていったというのだから当時の連邦政府が実質上流階級から見放されていた証拠と言えよう。
そんな州政府の思惑を知らずに当時の政権関係者はまだアメリカ合衆国政府というものにも信用が残っていると思い込んでいたが、そんなものは当の昔に消え去っていたに等しかった。
そして消えるはずのない火事を消そうと必死になっている政府関係者をしり目に最後の審判が始まった。
日中開戦。第二次日中戦争勃発である。
日中開戦。朝鮮連邦の中国側での参戦表明。
東シナ開戦にて中国艦隊及び上陸部隊壊滅。
第二次日本海海戦にて朝鮮海軍壊滅。
中朝両国湾岸部に日連軍による破滅的な爆撃開始。一週間足らずで湾港機能を持つ都市全てが焦土と化した。
日連軍進撃を開始。
朝鮮半島に上陸。抵抗を続ける朝鮮軍を抵抗の姿勢を見せる民間人ごと粉砕。
コリアレッドカーペットと言われるスチームローラー作戦によって朝鮮連邦軍は国民ごと北部へ追いやられていった。
台湾上陸。同地域を解放。地元住民は日連軍を大きな歓声で歓迎した。
海南島上陸。即日同地域の制圧を達成。協力的ではない地元住民を物理的に排除していき、中国南部攻撃のための拠点を制作。
日連軍の攻撃は第二段階に突入。同軍の誇る大型戦艦からの超長距離電磁砲砲撃及び台湾、朝鮮、海南島に配備した列車砲からの“弾道砲撃”開始。
中国内陸部の主要な軍事基地、工業地帯、物資集積所、発電所、鉄道網が“消滅”し始める。
同時に各地に配備された日連軍の対空“支配”網により中国全土の制空権が消滅。
軍民問わず空に上がったものは全て消し去られた。
制空権確保及び中国後方地帯へのかく乱攻撃(日連比)の結果から日連軍は作戦の第三段階へ突入。
無人兵器を主力とした上陸部隊、空挺部隊を中国沿岸部全域に展開し始める。
日連無人部隊は廃墟と化した街々を占領し、抵抗の意思を見せた中国軍を粉砕。
レジスタンス的抵抗活動を見せ始めた中国人民を残存する近隣集落諸共焼き滅ぼし、徐々に徐々に西進していった。
日連軍の侵攻を止められない中国軍は核兵器の使用を決断。
弾道弾、巡航ミサイル、砲撃、航空爆撃、ロケット弾、トラックまたは歩兵による自爆特攻を含めた全面使用を敢行。
そのすべて悉くが日連の迎撃網、または迎撃衛星により破壊された。
弾道弾の類はわざと高空にて迎撃し、中国本土を中心とした東アジア全域に核兵器由来の無差別パルスを発生させ、残存していた中国の民間電子網と電子機器を破壊しつくした。
核攻撃失敗後北京の軍司令部は内陸部へと避難しようとした最中に日連軍に補足され殲滅された。
当時の中国首脳部も同様に逃げ出していたが、こちらも補足され捕虜とされた。
捕獲した首脳部を台湾にまで連れて行き、台湾近海に浮かばせていた日連軍戦艦の艦上にて全面降伏サインをさせ戦争は終結。
戦争は半年ほどで日本の勝利に終わった。
そして同時に米軍敗戦以降中国関係株を買いあさっていた全世界の投資関係者やセレブの破綻を決定付けるものとなる。
無論それは米財政界にも致命的なダメージを与えた。
237 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:07:39 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [66/91]
米国崩壊は第二次日中戦争中に始まったと言われている。詳しい時期は分からない。
気づけば米国全土で火の手が上がっていたのだから。
日中開戦時にはまだ火は上がっていなかったのは確かだ。
中国艦隊が上陸部隊と共に東シナ海にアイアンボトムサウンドを作り上げたあたりから不穏な空気が流れ始め、中国沿岸分が日連軍の攻撃により悉く廃墟となった時点で中国株のフリーフォールが始まり、最後に中国軍が核を含めた一斉反攻作戦に失敗した時点で決定打となった。
その後は米国各地で晴れ時々投資家の雨が日常と化し、財産を失った半端な金持ちが発狂していき、実質的な世界経済崩壊から各地で暴動が連発し、それらを鎮圧するため警察や州軍が出動していった。
そして中国首脳部が日連戦艦艦上で調印している頃には米全土で暴動がエブリデイな状態となり連邦政府が正規軍を用いた鎮圧を命令…したのだが多くの現場組がこれを拒否。
むしろ暴動側に与したり、脱走が頻発し米軍は半ば機能不全を起こすこととなる。
この時期では既に連邦政府に事態の収拾する力はないとされ、各地の州政府が独自の対応を取り始めることとなる。
この時点で既に米国崩壊、または米国内戦であったとされる。
暴動と一口に言っても参加している人々は様々で理由も様々であったが、戦車や戦闘ヘリすら用いた州軍またはそれらに合流した元正規軍による徹底的な鎮圧は効果を上げた。
そして逃げ散った暴徒が何をしたかと言えば州国境を飛び越え別の州へと逃げ出したのである。
これは地元に住処を持たない違法移民や難民などに多い行動だったという。
そして州ごとにバラバラに対応していたことが祟り、各地で州同士のいさかいにまで発展していった。
やれこの暴徒共はそっちがけしかけただ、難民共が向こうから逃げ込んできてこっちの暴徒に合流しただ、うちの州の人間が犯罪者に間違われてそっちの州兵に撃ち殺されただなんだエトセトラ。
一体どこの州か街か村かが始まりだったかは今となっても不明であるが、気づけば自警団同士の衝突や州軍同士の武力衝突があちらこちらが頻発していくこととなる。
米国内戦の始まりであった。
ホワイトハウスの戦い
この時点でワシントンDCの連邦政府には打つ手がなかった。
というかホワイトハウス含めDC全土が戦場と化していた。
元は武装した暴徒との戦いであったが、そのうち各地から合流した反政府主義者や米政府に恨みを持つ元正規兵なども加わり大規模な戦闘と化していた。
海兵隊そして陸軍の一部などは未だ政府に忠誠を誓い、絶望的な抵抗を続けていたが、ホワイトハウスから脱出しようとしていた大統領一行がどこからか撃ち込まれたミサイルによるホワイトハウスごと爆散したことにより事態は終結する。
正規軍残党は残存する閣僚を護衛しながらもバラバラに撤退を開始。米連邦政府はここに首都を失陥することとなる。
最もこの時期に至っては既に合衆国の首都というものにこれといった価値は存在していなかったが…
隣国に様子。
アメリカ合衆国が実質的に内戦状態に突入した状況で隣国であるカナダやメキシコはどうなっているかと言えば、こちらも内戦状態となっていた。
欧州革命と日中開戦による世界経済の崩壊は等しく加墨両国にも襲い掛かったのである。
経済不調による治安悪化から始まり、地元民と移民、難民の衝突を中心とした暴動が全土に波及。
おまけに
アメリカから逃げてきた米国難民や暴徒も合流して両国政府の手が付けられな状況へとなっていった。
元より移民人口が全体の1/4にまで達していたカナダでは移民、難民グループによる州ごとまたは街ごとの独立表明が頻発し、中央政府こそ健在であったが国家としては崩壊と言っていい有様となった。
メキシコに関してはもっと単純で各地のマフィアが表に出てきては移民、難民、暴徒、元正規軍まで取り込み抗争を開始。
当時のメキシコ大統領を始めとした閣僚たちも暗殺されるか、関係のあるマフィアの元に逃げ込みメキシコ全土は無政府状態となった。
その後マフィア連合によりマフィア・メキシコ国が誕生するのだが、それはもう少し先の話となる。
そして両国の混乱は内紛が続く
アメリカとも繋がっていくこととなった。
元々お隣なのだからさもありん。
両国の何かの勢力と米国内のどっかの州が手を組んだり、逆に戦争状態に突入したりとこの時期では北米全土を巻き込んだ大紛争へと発展していった。
そして年単位での争いの結果幾つかの勢力にまとまっていくこととなる。
238 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:08:11 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [67/91]
戦後の
アメリカ
合衆国崩壊から始まる大北米紛争と名付けられた一連の争いは年単位での衝突の先に一応の終結を見た。
それは複数の勢力に分かたれ、定期的に武力衝突まで起こるようなかつての栄光の欠片もない姿であったが、それでも紛争全盛期と比べればまだ平和と言えた。
戦前
アメリカをまとめていた政府。その残骸。通称は正統政府。
現在ではハワイを拠点としている。現大統領は元々継承権15位の退役軍人長官であった。
領土はハワイを中心にミッドウェーやグアムなどの太平洋諸島領を維持している。
軍事に関しては太平洋艦隊と本土から脱出してきた海兵隊残党を中心に結構なものを持つが、経済基盤が貧弱であり、残存艦艇も半ば錆び付き艦隊と化している。
本土の争乱が一段落する頃には実質日本の経済支援下に身を置いており、実質日本の保護領または自治領といった具合になっている。
現在の主な産業は旧軍人を中心としたPMC派遣業。
元太平洋艦隊関係者や在日米軍関係者が多く属しており、その中でも最大手であるパシフィックインダストリーは空母を保有する海軍系PMCとして自衛軍の一翼として雇い入れられている。
西海岸諸州を中心に発足されたリベラル政権連合。
旧カナダのブリテッシュコロンビア州や旧メキシコのバハ・カルフォルニア半島なども参加しており、国を跨いで成立された勢力である。
通称リベラリスタン。
実態は自由とは名ばかりの無法者。
リベラル政治を謡う上流階級や政治家、企業などが国政と経済を牛耳っており、彼らが金とお墨付きを出して、傘下の私兵や軍という名の無法者の暴力屋を肯定している。
移民、難民、低所得層などに対して武装をばら撒き周辺地域を略奪させている。
リベラルの名の元に暴力が肯定されている国家と言える。
それらをけしかける上流階級は潤沢な装備を整えた私兵に守られた巨大私有地(領土の約5割が上流階級や企業のための土地となっている)に閉じこもっている。
このため最低限の装備の国軍と戦前政府の正規軍に劣らぬ装備の私兵という力関係が逆転しており、国軍に関しては雇用対策という名の無法者を放り込むゴミ箱と化している。
国軍側も力関係は理解しており、政府のお墨付きを経て国内で威張っては、国外へ略奪しに出かけるなどその姿は戦前の合衆国正規軍から遠く離れた姿である。
違法なものを含めた移民や難民を多く取り込んでおり陸上戦力では旧米国系国家でも随一だが、反面航空戦力は半ば政府の私兵集団に独占されており、海軍に関してはほぼ全てがハワイの正当政府へと逃げ込んだ結果ろくな船が残っていない。
もっぱら南部の荒野を通って中部諸州や南部連合へ戦争という名の略奪を仕掛けている。
核兵器保有疑惑あり。
テキサスを中心に南部諸州が寄り集まった連合国家。通称は南連。
保守的な人々の集まりで移民や難民を嫌う。
良くも悪くも古き良き大草原の
アメリカと言った感じ。
戦力数ではリベラリスタンに叶わないが旧陸軍関係者を多く引き入れており、また航空戦力でも優越しているため質ではリベラル軍を上回るものを持つ。
反面孤立主義的なところがあり、外交態度は左程良くない。
また立地上西のリベラリスタン、南のマフィア・メキシコと常に衝突している。
核保有疑惑あり。
中部諸州が加盟している同盟勢力。
国家というよりは近隣州国や都市国家が隣国に対抗するため結成したよる緩やかな経済、軍事同盟。
しかし世界経済及び国際流通網が崩壊して等しく、また地下水の枯渇によりかつてのような豊かな農業地帯ではなくなっている。
そして西からはリベラリスタンの略奪部隊が、南部からはマフィアメキシコのならず者たちに悩まされており、更に北部のイミグラント合衆国とは緊張状態が続いている。
また米国崩壊時に独立を宣言した州や都市の集まりのため、まとまりがなく、経済不調と農業地帯の壊滅により治安も悪い。
全体的に西部開拓時代のような雰囲気に覆われ、街々で治安や繁栄具合がまちまちである。
軍事力も州や街ごとに整備されており、統一された指揮系統を持たない。
大まかな国内情勢はリベラリスタン対策を叫ぶ西部諸州群と経済的な復興の優先を叫ぶ東部群に分裂気味。
この国が存続できている理由は南部連合と五大湖連邦から肉壁目的で支援されているため。
239 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:09:06 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [68/91]
オタワを死守した旧カナダ政府が音頭を取り、旧米国の五大湖地域と北部諸州を取り込んで誕生した。
唯一正当な政府(カナダ政府ではあるが)から続く国家で、日本を始めとした国々からも国家承認を受けている。
必死で復興させた五大湖工業地帯を用いた潤沢な工業力を有しており、現在の北米国家では最も繁栄していると言える。
反面国際輸送網の壊滅からまともな輸出先が減っており、高い工業力を持て余し気味である。
現在余っている工業力に関しては南部連合と中部同盟に武器弾薬を支援することで消費している。
軍事力としては旧カナダ正規軍の多くを抱えており精強。
しかし数が少なく、また北米大紛争の際の消耗を回復しきれていない。
また米国内戦の際に同士討ちしていた大西洋艦隊の残余を抱えており、北米系国家の中では米正統政府以外では唯一空母を保有している。
しかしハワイの正統府同様経済的な問題から錆び付き艦隊と化している。
一応旧米軍から接収した核兵器の一部を管理していることを正式に表明している。
リベラリスタンに取り込まれたブリテッシュコロンビアを除いたカナダ西部の州によって構成される国家。
イミグラントとは移民という意味。
北米大紛争の際に移民グループに乗っ取られたか、彼らに親しかった州や都市群による連邦国家。
自称リベラリストなリベラリスタンよりはずっとマシなリベラル系国家ではあるが、理想主義を優先させがちなため、近隣諸国相手にも口うるさく、また現実とのずれが年々酷くなってきている。
国内経済や産業の立て直しも上手くいっておらず、近年は政府への不満が高まっているのが悩み。
リベラリスタンほど軽挙妄動ではないが、国内の不満をそらす目的として近隣への出兵を計画しだしている。
軍事力はカナダ政府及び旧米国政府から離反した元正規兵を中心に移民、難民から募った元自警団経験者を合わせ組織している。
このことからもわかるように軍事的には脆弱な類であり、上層部が望んでいるような近隣への出兵など言語道断な状態なのだが軍の権威が低いため、まともに上申が通らない日々が続いている。
北米大紛争の際に中央政府が消滅し、その後各地のマフィアによって設立された連合国家。
国家と自称しているが実体は各地のマフィアが各々の縄張りを収め、好き勝手しているだけの集まりであり、中央政府のようなものは存在していない。
このため北米の外の国々からは正式な国家として承認されていない。
近隣に対して度々略奪、犯罪、薬物売買、密輸など大体の犯罪行為を行っている犯罪帝国。
統一された軍事力は存在しないが旧メキシコ正規軍関係者及び旧米国正規軍関係者を各地にマフィアが大々的に取り込んでおり、個々のマフィアの武力は中小国の正規軍にすら劣らない規模と質を保っている。
240 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:09:57 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [69/91]
立地故に合衆国崩壊や北米大紛争とほとんど無関係でいられた地域。
一応はアラスカ州国というのが正式名称で、これまた一応旧合衆国からは独立を宣言している。
最も左程強い軍事力もなく、リベラル系や移民、難民のようなアホな主張もせず、南部連合のように孤立主義でもなく、中部同盟のように土地が壊滅しているわけでもない。
このため合衆国崩壊前と左程生活環境が変わっていない稀有な国。
近年はハワイの正当政府やその支援者をしている日本と誼(よしみ)を通じながらも、内々にロシアや英仏亡命政府と何かしらの密談を持つなど水面下で行動している模様。
〇他設定
内戦の際に残った正規軍ができる限り対処したが、全て対処できたわけではなく各地に残存している。
残存した核兵器の類は独立を表明した各州政府や連合国家が改めて管理している。
最も維持費用が高く付くので管理を所属している共同体に丸投げ、または自ら解体、破棄する例も多い。
因みに原発やダムなども同様地元の勢力が個々に管理している。
崩壊前に実質スケープゴートにされた結果内戦の際には数多くの離反者を出してしまった。
海軍と海兵隊は米軍の中では数少ない離反者の少なかったが、反面陸軍、空軍はその大半が離反している。
また海軍と海兵隊に関しても全てが忠誠を誓い続けたわけではなく、海兵隊の何割かは離反して各勢力に味方していたり、大西洋艦隊が仲間割れして同士討ちから消滅したりなど無傷とは言っていない。
旧政府関係者の多くがワシントンDCを始めとする東部から脱出できず行方不明になったのも大西洋艦隊が仲間割れから壊滅したせいである。
現在旧カナダ政府が受け継いでいる五大湖連邦と旧合衆国政府直系のハワイ政府、そして南部連合のみが国家承認されており、残りの国々は正式な国交を他国と結べていない。
最もリベラリスタンとイミグラントは日連やロシア、インドなどを口うるさく批判し続けまともに国交交渉が進まず、マフィア・メキシコについては国とすら見られていない。
最も国連が崩壊した今となっては国家承認は個々の国々がどう他国を見ているかの表明の一つに過ぎない。
241 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/09/26(火) 18:10:55 ID:FL1-133-202-247-108.kng.mesh.ad.jp [70/91]
投下終了
米政府「どうしてこんなことに…」
米兵士「政府は人の心がわからない…」
最終更新:2023年11月03日 19:21