517 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/10/09(月) 18:10:06 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [48/115]
ДB-1 120㎜迫撃砲

口径:120㎜
重量:150kg
有効射程:約2000m
発射速度:20発/分

ДB-1 120㎜迫撃砲はロシアで開発され欧州広域支援機構(略称EORS)各国で採用された迫撃砲である。
その特徴は火薬ではなく空気圧で砲弾を発射すること(ДBは「空気圧」のロシア語の頭文字)であり、構造の平易さと軽量さからEORS軍正規軍のみならず民兵や町の自警団などでも活躍した。

リベラル革命諸国の脅威にさらされることになった欧州広域支援機構加盟国にとって、軍事力を強化は喫緊の課題であった。
それも従来もてはやされたステルス戦闘機などのハイテク兵器ではなく、単純で安価、それでいて敵(ホモ・サピエンス)を確実に粉砕できる火力を併せ持つ…そんな兵器である。
このドクトリンを基に開発されたのがBRDM-Uであるが、本兵器もその系譜に属するものである。
革命軍が使用すると想定される戦法は“人海戦術“であるが、それへの対応策は既に確立されている。
それは砲兵や機関銃、すなわち「火力の壁」を以て粉砕することである。
しかし、対応策を「知っている」事と「準備できる」事は=ではない。
EORS加盟国の多くも致命傷とはならずとも革命の余波により傷ついており、それ以前に世界的なサプライチェーンの崩壊により工業生産力は大きく低下していた。
そんな状況であり、一番マシなロシアを筆頭に何とか兵器生産体制を再構築していたがとてもではないが要求量を満たすことはできなかった。
そこで、砲兵火力の不足を補うための簡易迫撃砲として計画されたのが本兵器である。

518 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/10/09(月) 18:10:43 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [49/115]
本兵器の最大の特徴は、発射機構に空気圧を用いていることである。
これにより構造が単純となり、極論すれば鉄パイプと圧力容器、エアコンプレッサーがあれば完成してしまうのである。
これにより、いままで兵器製造に関わっていなかった家電メーカーや町工場でも生産することが可能となった。
欠点としては射程が短いことである。
最大2000mという数字は同じ口径のロシア軍の2B11 120mm迫撃砲の1/3未満である。
(最大約7000m)
されど生産性では大きく上回っている。そしてそれ以外にも利点はあった。
まず「軽量」である事。
150kgという数字は2B11(210kg)の7割程度でしかない。
また、発射時の音と閃光が非常に小さいため敵に発見される可能性が低い。
(革命軍が対砲兵レーダーなどという高性能機器を装備している可能性は低いから尚更である)
さらに、装薬が不要なので、砲身に入るものならば何でも発射することができる。
手榴弾の束や工兵用爆薬くらいは序の口で、工事用ダイナマイトは勿論実戦ではコンクリート片やその辺の石まで発射された。
「空を飛んでいるものは脅威」、これは人類がホモ・サピエンスである限りステルス戦闘機でも路傍の石でも変わらないのである。

本兵器は設計され次第、即座にEORS各国で量産体制を整えられた。
その主役になったのは、前述した通り家電メーカーや町工場である。
生産されたものは順次前線に配備された。
やはり2000mという射程の短さは問題となったが、その軽さから陣地変換が容易であるため、射撃後即座に後退するという運用法が確立された。
それは奇しくも、BRDM-Uと同じ運用であった。同じドクトリンに則って開発された兵器であるため当然かもしれないが…。
また、見つかりにくいという特性を利用し主防衛陣地から外れた側防陣地や遊撃部隊などにも活用されたという。
また、正規軍のみならず民間人の自警団などにも提供され貴重な火力として重宝された。

519 名前:モントゴメリー[sage] 投稿日:2023/10/09(月) 18:11:15 ID:116-64-135-196.rev.home.ne.jp [50/115]
以上です。
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トゥ!ヘァ!さん支援ネタその2です。

空気圧迫撃砲はWW1で実戦投入されましたが、「圧縮空気の確保が難しい」という理由で廃れました。
しかし、現代ならば小型軽量かつ安価なエアコンプレッサーが用意できますので活躍できるでしょう。
(実際、シリア内戦ではハンドメイド空気圧グレネードランチャーが確認されています)
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最終更新:2023年11月03日 20:04