969 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/11/07(火) 19:20:20 ID:softbank126036058190.bbtec.net [295/308]
憂鬱SRW ファンタジールート 証言録「割と気軽に投げつけられる無理難題」
『「それ」について直接は言えないが、同じものを目撃した人間ならいるぞ』
「それは、一体誰が?」
『サラマンダー戦闘団のターニャ・フォン・デグレチャフ。
奴はオーバーロード作戦時に「それ」を見た。気になるなら……知りたいならば聞いてみるといい』
「含みのある言い方ですね」
『当然だ……知って後悔するかもしれないのだからな。知るということは知ってしまった責任を負うということでもある』
「……は?」
『委細は送った書類の通りだ。502から問い合わせがあれば、答えてやってくれ』
「それは……その」
『フッ……もっと能動的になることだな。
そして、能動的になったとしても、周りは自分の思う通りにならないのだとも学ぶべきだ』
- デグちゃまに話を通しておくリーゼロッテ。ついでに若輩な彼女にもアドバイスをした。
「口述筆記装置ですか、ラル少佐?」
「ああ。上層部はネウロイから賄賂をもらって私に書類を押し付け、腱鞘炎で戦えないようにするつもりのようだ。
サインやタイピングをずっとしていると気も狂いそうになる」
「作戦が成功したのは良かったのですが、これでは素直に喜べませんね」
「手伝ってくれるか、サーシャ?」
「……少しくらいでしたら」
- 大量の書類と格闘するラルとサーシャの会話。武器よりもペンを握っている時間の方が長いのが部隊長の辛いところであった。
「大佐、ガリア政府の---」
「皆まで言うな……テンプレートで返答をしておけ」
「はい。それともう一つ---」
「ああ、ガリアへの統合航空戦闘団の設置についての助力はできないと言っておけ。
後生大事に抱え込んでいるだけで最前線での活用ができないクソ共の自己満足に付き合うなどまっぴらごめんだ」
「……懲りないものですね、ガリア政府は」
「自分を正しいと思い込んでいるからどこまでも厚顔無恥になれる。
殺しても治らないのだから厄介なものだ、全く」
- エネラン戦略要塞に日々送られてくるガリアからの陳情というか要求を跳ねのけるリーゼロッテと、対応するフラワーの会話。
「ガリアもそうだが、アフリカもオラーシャも戦力はいくらあっても足りないからな……」
「合法的にブリタニアから戦力を絞り出せても、なお足りませんからね」
「転科訓練を短くした促成兵では役に立たんが、かといって悠長な時間もない。
無人機でいいからMSでもACでもよこせと言いたいな」
「それについてはどの戦線も同じですからね……」
- リーゼロッテとフラワーの愚痴。ファンタジー世界の戦力のやりくりは決して楽ではなかった。
970 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/11/07(火) 19:22:25 ID:softbank126036058190.bbtec.net [296/308]
「101に待望の増員……けど、これはねぇ」
「どうしたの、カーチャ?」
「こら、バルバラ……まあ、見てごらんなさい」
「カリブチ?」
「そう、雁淵軍曹の姉の孝美中尉がウォーザードに転科して配属になるそうよ」
「ウィッチじゃないのかー」
「ええ、まさか彼女が転科をするなんて……いえ、もしかしたら本人の意志じゃない?」
- 年明けに101の増員が実施されることになった通知を受け取るカーチャと、それを覗き込むバルバラ。そこには孝美の名前が記載されていた。
「もう一人は?」
「ブリタニア出身のエマ・ホワイト少尉。私たちと同じウィッチからの転科兵みたいね」
「……あのさ、カーチャ隊長」
「何かしら?」
「私が言うのもあれだけど、問題児じゃない?」
「そう見えるわね……」
「どうにかしろってこと?重要な作戦の前に?」
「そうとしか思えないわね……11月に先に配属されるってことは、それまでに『躾けろ』ってことかしら、ウフフ」
(ひぇ……カーチャが本気で躾けるって……)
- ブリタニアの貴族階級出身のエマ・ホワイトの履歴を見る二人。彼女は成績は優秀だが、端的に言って問題児であると履歴書に記載があった。
「鉄道復旧も急がないとならんとはな……」
「決戦兵器が列車砲だって話だしな。それに、使う武器弾薬は列車じゃないと運びきれないとか」
「簡単に直せるけど、何度も襲撃されるのは面倒なんだよな」
- ペトロザボーツク基地所属の工作隊の会話。ペテルブルクとペトロザボーツクを結ぶ鉄道ラインは、定期的にネウロイの襲撃を受けていた。
「ムルマンからもとは、上層部も無茶を言う……」
「多方面から一斉に巣に戦力を叩きつける、有効なのはわかりますがね。
ネウロイの襲撃を潜り抜けて白海にたどり着くまでのルートの確保が必須です」
「いつまでも放置できないのはわかるが、無茶ぶりをされると辛いな」
「寒冷地に適応する兵士の準備も楽じゃないからな…まだガリアへの派兵の方が楽だ」
- ストパン世界の軍部の会話。多方面からグレゴーリの支配域に攻め入る作戦であったが、当然負担はストパン世界にものしかかった。
971 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/11/07(火) 19:24:34 ID:softbank126036058190.bbtec.net [297/308]
以上、wiki転載はご自由に。
スムーズに動いているように見えて、あちこち苦労しているのです。
最終更新:2023年11月12日 15:07