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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?特別番外編 サードシーズン中のウマ娘達の出来事 その47


無事日本へと帰国した一行。帰って早々待ち構えていたのは・・・・・
言うまでもなく檄オコ状態な面々だった。
エアグルーヴ、イクノディクタス、キャンペンガール号と共に急遽この世界に飛んできたツインターボ号。
他にも多数の仲間達と、錚々たるメンバーである。ターボの前に来るや否や、


『自分は大怪我した状態でレースに出て、危うく死にかけた大バ鹿ウマ娘です』


と書かれたプラカードを彼女の首に掛けた上で、有無を言わさずに正座させられた。直後に右頭部に拳骨五発が炸裂。
器用な事に誤差無しで同じ所に拳が振り下ろされており、五段の立派なたんこぶタワーが完成している。


グルーヴ「・・・お前という奴は!馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、ここまで馬鹿だったとは!!」

イクノ「・・・全くです。脇腹を刺されて絶対安静な状態にも拘らず、病院を抜け出してレースに参加とか、何考えているんですか!!」

ターボ(おウマさん)「・・・卑怯な奴等に負けたくないという気持ちはよく分かるが、それで命を落としたら、意味無いだろーが!!」


とまぁこの様な感じで、説教が始まったのだが・・・・・・・
その場に何かがいきなり突進して来て、この三人を吹き飛ばしてしまった。
その何かは・・・・・怒り心頭過ぎて逆に絶対零度な状態と化したナイスネイチャだった。
彼女はターボの目の前に来るや否や、空いている左頭部に目にも止まらぬ速さで拳骨五発を炸裂させ、もう一つのたんこぶタワーを完成させてのけた。
そして、目線を合わせた上で懇々と事情聴取と説教を開始。周りのウマ娘達も、ネイチャの絶対零度を遥かに凌ぐオーラの前に、近づく事も出来ない状態だった。
既に説教開始から二時間が経過しているが・・・・・ネイチャの怒りその他諸々は、全く収まりそうにない状態だった。

454:194:2023/11/25(土) 21:31:01 HOST:KD106154151235.au-net.ne.jp
ネイチャ「・・・・・アンタの身勝手さで、どれだけの娘達が青褪めたと思っているの?学園中が大騒ぎだったんだよ?」

ネイチャ「しかもトリーちゃんは勿論の事、ゴーストもレース中にトラウマ呼び起されて、大変な状態だったのよ?分かってんの?」

ターボ「・・・え!?ゴーストもそんな状態だったの・・・?」


走り抜く事で精一杯だった事も有ってか、その事には気づいていなかったのだが・・・
それがネイチャの逆鱗に触れてしまった。彼女はターボのツインたんこぶタワー()をムンズと掴み、レバガチャするかの様にターボの頭ごと振り回し始めたのだ。


ネイチャ「アンタ、ゴーストやトリーちゃんの心をどれだけ傷つけたか、分かってるんですか?分ーーーかーーーっーーーてーーーるーーーんーーーでーーーすーーーかーーーーー?」

ターボ「ちょ!?ネイチャそれヤメて!??!痛い痛い痛いーーーーー??!??!!!?」

ネイチャ「ゴーストやトリーちゃんの心の痛みはこんなもんじゃないのよ!分ーーーかーーーっーーーてーーーるーーーのーーーーー?」

ターボ「くぁwせdrftgyふじこlp」


激痛と振り回し、更にネイチャの怒気やその他諸々に翻弄されて泡を吹きながら目を回しているターボ。
流石にこれ以上はマズいと判断したのか、ルドルフ会長達が止めに掛かる。


ルドルフ「そこまでだ、ナイスネイチャ。流石にやり過ぎだ。泡を吹きながら目を回しているぞ」

ネイチャ「甘過ぎですよ会長!ここはとことんまで叱り付けておかないと、またやらかすに決まってますよ!」

455:194:2023/11/25(土) 21:31:31 HOST:KD106154151235.au-net.ne.jp
ヤバすぎるオーラを纏わせながらそう語るネイチャ。その有様に、皇帝をして一種の恐怖を感じる程だった。
だが、だからと言って放置するのは駄目である。何とかネイチャを宥めようとする。


ルドルフ「・・・・・だが、叱り過ぎもよくない。それはそれで、この娘にとってマイナスにしかならん」

ネイチャ「そこが甘いと言ってるんですよ!今回ばかりは、やった事を徹底的に否定しないと、また同じ様な事が繰り返されてしまいますよ!」

ルドルフ「・・・やった事を徹底的に否定、か。・・・では、ツインターボの絶対に譲れない想いすらも、お前は否定するのか?」

ネイチャ「譲れない想い?」

ルドルフ「彼女は刺されてなお、こう言ったんだ。『ここで棄権したら、卑怯な手段を認めてしまう事になる。そんなのは嫌だ』と」

ルドルフ「そしてこう言ったんだ。『卑怯な手段を使っても無駄だと、自らが勝つ事で証明しないといけないんだ』とな」

ルドルフ「お前は、ツインターボが命がけで成そうとしたその想いまで、完全に否定してしまうのか?」

ネイチャ「!?」

ルドルフ「もし、その想いすら否定するなら・・・私達ウマ娘のレースを汚したあの連中のやり口を、認める事となる。お前は、それでもいいのか・・・・・?」

ネイチャ「・・・・・」


険しい顔をしながら、ルドルフ会長と睨み合うネイチャ。
だが・・・やがて深々と溜息をつく。と同時に、纏っていた絶対零度のオーラも霧散していく。


ネイチャ「・・・・・まったく。そこまで言われたら、これ以上怒る事が出来ないじゃ無いですか」

ルドルフ「お前の言い分もよく分かる。それだけツインターボやゴーストウィニングの事が、心配で仕方が無かったのだろう?」

ネイチャ「・・・まあ、それはそうですが。分かりました、お叱りはここまでに致します」

456:194:2023/11/25(土) 21:32:01 HOST:KD106154151235.au-net.ne.jp
そう言って、気絶していたターボを揺すって起こし、もう一度目を合わせながら語る。


ネイチャ「・・・ターボ。二度目は無いからね。もし同じ事をやったら、今度こそ絶交だから」

ターボ「・・・うん、分かった」

ヤス「あと、アタシからもいいかしら?」


そう言って、ターボと視線を合わせるヤスさん。


ヤス「いい?ターボちゃん。貴女の強くなりたいという願いを叶える為に、アタシは協力しているわ。でも、流石にこう言う事をする為に、協力している訳じゃ無いわ」

ターボ「・・・」

ヤス「ターボちゃんにもしもの事が有ったら、皆と同様に、アタシも悲しいわ。だから・・・こういう無茶は、二度としない様に。良いわね?」

ターボ「・・・ハイ。ゴメンナサイ・・・」

ヤス「分かればいいのよ。じゃあ、お説教はこれで終わりね」


そう言って、駆けられていたプラカードを外すヤスさん。


ターボ「・・・へっ?」

457:194:2023/11/25(土) 21:32:31 HOST:KD106154151235.au-net.ne.jp
突然の事に、頭が付いて行かないターボ。
そして・・・


ネイチャ「・・・よし、それじゃ皆!せーのっ!」

ウマ娘達「「「「「「「「「「凱旋門賞制覇、おめでとう!ツインターボ!!!」」」」」」」」」」


先程とはうって変わって、今度は祝福モードとなるウマ娘達。


マチタン「凄いよターボ!まさか、凱旋門賞を制するなんて!!」

イクノ「しかもただ勝利しただけじゃない。私達ウマ娘の誇りを賭けて戦って、見事勝利したんです。大した物です」

ネイチャ「まさかアンタが、あの凱旋門賞を制するなんてね。アンタは偉い!!」

ニンスナ『本当に・・・見事な走りでござった・・・』

ビーフ「憧れの人が、凱旋門賞を制する所をこの目で見れるなんて・・・本当に凄過ぎっすよ!!」

スラテン「本当に・・・本当におめでとうございます!!」※目が潤んでいる

ブリッツ「・・・まさか、本当に余達と並ぶ存在になるとはな」

レインボー「・・・寧ろ、追い抜かれた感すら有るかもね」

ヤス「また一つ、強くなったわね・・・。アタシも感無量だわ・・・」※目が潤んでいる

ターボ(おウマさん)「本当に、よく頑張った!ターボも鼻が高いぞ!」

テイオー「本当に・・・本当に凄かったよ、ターボ師匠!」

ターボ「ふぇ!?ふぇ!?ふぇええ!??!?」

458:194:2023/11/25(土) 21:33:01 HOST:KD106154151235.au-net.ne.jp
事態の急激な変化に、思考の方が追い付いていないターボ。
そんな彼女を半ば置き去りにする形で、事態は進んでいく。


ゴルシ「おーし!それじゃ、お約束の胴上げといこーじゃねーか!」

マックイーン「全く、この娘は・・・。でも、今回はパーッと行きますわよ!」


そうして、あれよあれよという間に胴上げ開始。


ウマ娘達「「「「「「「「「「わーっしょい!わーっしょい!」」」」」」」」」」

ターボ「ちょっ!?まっ!?おおおおおお?!!!?!」


目を回しながら、皆に胴上げされるターボ。
そんな様子を、エアグルーヴは半ば呆れながら、南坂トレーナーやルドルフ会長達は微笑ましそうに見守るのだった。

因みに凱旋門賞のトロフィーだが、カノープスの部室に飾られる事となり、部員達が交代で綺麗にしているそうな。

459:194:2023/11/25(土) 21:33:31 HOST:KD106154151235.au-net.ne.jp
以上です。帰った後のトレセン学園の様子でした。
皆からあれこれと叱責される羽目となりましたが、特に激怒具合が強かったのが、ネイチャでした。
まぁこれは、陣龍氏の支援SSでの描写も有ってこうなりましたが。
まぁ少々(大本営発表)やり過ぎ感も有ったので、ルドルフ会長が止めに入る事に。
そして𠮟責の終了後は・・・・・それをも上回る祝福の嵐でした。
なおターボ師匠は、目まぐるしく変わり過ぎな状況に、半分付いて行けてない状態に(汗)
あ、そうそう。描写こそカットしましたが、他のカノープスの部員も色々とお小言を言ったりしておりまして、特に欧州出身の二人は
ターボが意識不明になったのを見てパニックになった挙句、ブリッツは


「パリに!?今すぐパリに駆け付けるんだ!??!?!?」


とか叫んで、レインボーに


「間に合う訳無いでしょ!?」


とツッコミを受けています。
まぁそんな彼女も、実家の医療チームをパリに派遣させようとして、ブリッツから


「いや、そっちもそっちで間に合わないだろーが!?」


と言うツッコミを受けています。・・・やっぱ似た者同士だわ、この二人は(苦笑)
次回は、政治面での後始末の描写になるかと。凱旋門賞編は次回で終了となります。少しでも楽しんで頂けたら幸いです。それでは。
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最終更新:2023年11月26日 14:49