102 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/10/29(日) 00:33:20 ID:sp1-79-88-218.msb.spmode.ne.jp [2/5]
近似世界 of 日本連合 【終末戦略攻撃提言】


これは、ゲートを通して多数の世界が繋がる日本連合系世界において、近似世界が提唱するであろう全面戦略攻撃に関する提言の一つである。

内容としては単純な、地球近傍小惑星の中でも特に「PHA/Potentially Hazardous Asteroid(潜在的に危険な小惑星)」と分類されている、特に地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星の兵器転用である。

現在のところ転用が想定されているのは小惑星2001 WN5(2028年最接近)と、小惑星2004 MN4“アポフィス”(2029年最接近)の二つである。
他には2002 GT、6344 P-L、2007 VK184、2011 AG5 等の利用が考慮されている。

具体的な行程としては、第一段階的としてこれら小惑星に向け、軌道変更用ブースター及び設置用機器を搭載した宇宙船を発射する。
第二段階として、小惑星とのランデブーを行うと同時に対象小惑星の詳細な分析を実施し、誘導に効果的なブースター設置位置を算出する。
第三段階で、ブースターの噴射によって地球への衝突軌道に遷移させ、細かい姿勢制御、速度制御によって目標地域に落着させる。

この際、衝突直前に敢えて小惑星を破砕させることによって分散した破片による広域への落着。脆化した小惑星片が大気中で粉砕されて起こる運動エネルギーの熱転化による空中炸裂。
これらの効果によって、その破壊力は最低でも核出力換算数百メガトン級、断片落着半径数百~数千キロメートルと推定されている。
また、細かく分散した事で地表に対する貫入能力は抑制され、地殻成分が高高度に滞留して起こる“衝突の冬”の被害を、想定よりも抑えることが可能と推定されている。

最大の利点は、情報統制能力にもよるが「偶発的な自然災害に偽装して敵勢力をその地域纏めて、厄介な難民予備軍ごと一撃で破壊し尽くす」事が可能であるという点である。
地球規模での影響も、ゲート越しの他世界であれば無視できる公算が高い。
故に、戦略兵器を乱れ撃ちするのは難しいが、厄介な勢力(敵だけとは限らない)を完膚なきまでに破壊したい……そんなニッチなニーズが存在するかもしれないとして、この策は提言されている。

103 名前:奥羽人[sage] 投稿日:2023/10/29(日) 00:36:10 ID:sp1-79-88-218.msb.spmode.ne.jp [3/5]
短いですが以上です。転載大丈夫です。
これもまた、何気なくふと思い付いたもので、宇宙開発をするなら一度は考えるよねと思ったので……


誤字
細かい私生活→細かい姿勢制御
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最終更新:2023年12月09日 12:34