142 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/10/30(月) 17:24:40 ID:FL1-133-209-109-210.kng.mesh.ad.jp [46/187]
日本連合 日本 外伝 プロジェクト25 復活のスズメバチ
(復活のグラーチェ リメイク)
これはロシアの攻撃機Su-25の後継機であるPSSh開発計画の復活を描いたドキュメンタリー作品である。
20XX年。
EORS諸国は飢えていた。具体的には安価で頑丈で大火力な対地支援機に飢えていたのである。
一応ロシアが送り出したYak-133があったがその性能に満足していなかったのである。
ということでEORS諸国はロシアにSu-25の後継機であるpsshの開発再開を求めた。
ロシア「(お金が)ないです…」
まあそうである。元々予算不足で中止された計画なのだが、第二次日中戦争以前よりも更に経済規模が縮小している現在では逆立ちしても計画再開などできない。
ならせめてSu-25の再生産や近代化改修は?と言えば既にロシアには製造ラインどころか治具すら残っておらず、EORS諸国を見渡しても精々ベラルーシに修理工場があるくらいであった。
なお積極的に近代化改修を続けているグルジア改めジョージアとイスラエルは中東でやることやったためEORSと全面対決中である。
しかし諦めの悪さこそ人類の美徳の一つである。
EORS諸国という仲間がいるよ!!!
ということでEROS諸国+αで改めてSu-25生産ライン復活プロジェクトを計画することとなる。
こうして通称プロジェクト25が開始された。
選ばれた開発地はここ!ベラルーシ!
まあ現状最も巨大な修理工場があるのがここであり、最前線の東欧のすぐ近くで尚且つ前線からは一定距離離れているという両方を満たしていたからだ。
というわけでSu-25再建に取り組み始めたのだが最中に色々と問題が起きた。
元が結構古い機体なのでそのまま製造するのは如何なのかという声が上がったのだ。
運用していた国の中では近代化改修して使っていた国も少なくなかったので、ならば初めから近代化改修取り入れた機体の製造を目指そうと少々路線変更。
それなら電子機器やコックピットのレイアウト周りも現代風に弄るべと色々試行錯誤して設計されたのがSu-25R。
良い感じにできたんじゃないか?と言う中でロシアが待ったをかけた。
これうちが計画中止したPsshじゃない?と。
何と両者は見た目は少々違うが凡そ計算される性能は同じくらいだったのだ。
まあ求める方向性が一緒なのだからさもありん。
またロシアもこの時期にはなけなしの予算を使ってPsshの計画を踏襲した新型攻撃機開発計画を進めている最中であった。
その最中でロシア以外のEORS諸国が独自にSu-25の再設計を行っていると聞き、改めて合流してみれば両者が考えていた機体は凡そ同じようなものであったという感じであった。
ここで両者は生産ラインの統一と言う名目で計画の統合を発表。
旧Psshの開発名称であったShershen:シェルシェン(スズメバチ)の名を受け継ぎスズメバチ計画というまんまな名前で開発計画は続行された。
元々のpsshが予算不足で中止されていたわけなのでEORS諸国とロシアと+α(モンゴルやトルコなど)と合わせて改めて予算を出し合ったわけである。
こうして改めて設計の統合、新規製造ラインの設置、配備計画など諸々を調整して出されたのがSu-60。
シェルシェン(スズメバチ)の愛称を持つ現代に蘇ったPssh計画の後継者であった。
性能としてはPSShを順当に現代風に再設計したものである。
電子装備の再設定から始まり、コックピットレイアウトやエンジンなどが手を入れられている。
143 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/10/30(月) 17:26:05 ID:FL1-133-209-109-210.kng.mesh.ad.jp [47/187]
Su-60に関しては凡そEORS仕様とロシア本国仕様の二通りが存在しており、ステルス戦能力を切り捨てコストダウンを図った輸出仕様と現代戦に対応させるためある程度のステルス能力を持たせた本国仕様である。
前者が主にEORS諸国やモンゴルなどに売れ、後者は対イスラエル戦や中華軍閥戦を想定していたロシア本国及びトルコやインドなどに求められた。
製造工場はロシア本国以外にもウクライナ、ベラルーシなどに置かれ、露本国工場でステルス仕様、ベラルーシではEORS向けの輸出仕様、ウクライナではその両方の製造を請け負うこととなった。
値段に関しては性能相応の少々お高い値段になったが、こちらはそのうち量産効果である程度下がることが想定されている。
また安価な攻撃機枠としては既にYak-133がいるため、予算で足りない場合はこちらで補う方法でやりくりしていくこととなる。
後にこのEORS諸国一丸となっての共同開発という経験はある種の成功体験として記憶され、後に兵器再誕計画なる計画中止された兵器の再開や既に製造ラインが閉じた兵器の再製造また近代化改修を行う一大プロジェクトとして動き始めることなる。。
144 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/10/30(月) 17:32:14 ID:FL1-133-209-109-210.kng.mesh.ad.jp [48/187]
〇説明
余力のないロシアに代わってEORS諸国が一致団結し、互いに金と人員を出して発足したSu-25再誕計画。
あくまでSu-25の生産ラインを復活させることが目的であったが諸々の近代化改修プランを組み込んでいった末にロシアが計画していたPsshに似通った性能に到達。
その後はロシアの新型攻撃機開発計画と合流しSu-60への発展していくこととなる。
名前まんまなやつ。通称はプロジェクトR(リメンバー)
ロシア含めたEORS諸国による共同開発によるSu-60開発成功体験に味を占めたEORS諸国が改めて拡大発展させた代物。
古い兵器の再設計、再製造、既存機の近代化改修、計画中止されたプロジェクトの再開などの企画を各国が持ち寄って相談、融資、開発するための大規模計画である。
専門の部署がベラルーシに設置されており、日夜どの案を進めるべきか政治と予算と相談されている。
この計画で設計された代物はEORS諸国全体に共有され、製造工場で量産された代物は順次必要な国へと出荷されていっている。
ロシアからしても予算不足で難しかった開発計画の再開や欲しい代物の製造ライン新規設置などに対してEORS諸国からの融資が受けられるという点が利点となっており、EORS諸国もロシアに製造工場が設置されればその生産力の恩恵を受けられると両者の目的が合致した結果のプロジェクトであった。
この計画を進める際にロシアと東欧、南欧諸国の橋渡しをしていたのがプロジェクトの拠点が置かれたベラルーシであり、この計画の進行役として以降のベラルーシはロシアやポーランドとは別に独自の影響力を増やしていき、後にウクライナ事変※でロシアとウクライナの信用が失墜して以降はロシア系勢力の筆頭に君臨することとなる。
なおあくまで既に存在していた兵器や計画の再開、再生産、近代化改修がメインのため全くの新規兵器開発は各国が独自に行うことが多い。
場合によってはSu-60の例のように似たコンセプトの新規計画が合流することもあるが、大概は新規兵器開発は別プロジェクトで行われる。
※ウクライナ事変
ロシアのドイツ侵攻失敗を契機にウクライナで発生したクーデター騒ぎ。
ロシアが再建した欧州方面の機甲戦力が革命軍によるベルカ式戦術で吹き飛び、更にその報復として西欧側の幾つかの街も吹っ飛ばした結果に終わり軍事と政治の両方でロシアが大混乱に陥った際に起こった事件。
ロシア戦力の空白が生まれたことをチャンスと見た旧ウクライナ勢力が中心となりウクライナ全土で武力蜂起を起こした。
ウクライナの真の独立を目指し起こった蜂起であり、当時のクーデター首脳部は未だ欧州革命軍やイスラエル枢軸の争いも収まっていないためウクライナの工業力目当てで穏便に事を収められるだろうと、なし崩し的な新政権の樹立を目論んでいた。
しかしクーデター首脳部の思惑とは逆に周辺諸国はこの反乱に過剰反応を起こし、周辺国がどうにか戦力を絞り出し鎮圧軍を編成。
後方国家故に余力のあったベラルーシが中心となり、穏健にことを終えられると高望みしていたウクライナクーデター軍の虚を突き鎮圧に成功した。
なお当のロシアは欧州方面の主力が半壊していたため突然のウ軍クーデターと合わさり対応が後手に回り、各方面から戦力を抽出し送り込もうとした時には既にベラルーシを中心としたEORS連合軍にウクライナが制圧されていたという屈辱的な終わりを迎える羽目となった。
以降忙しい時に空気を読めなかったウクライナ、ドイツ侵攻を失敗させ22年由縁の尻ぬぐいすらできなかったロシアの看板は失墜し、EORS盟主という地位から実質転がり落ちることとなる。
ウクライナ事変後のEORSではクーデター軍鎮圧の中心となったベラルーシと最前線国家の雄ポーランド、日本との繋がりが強いフィンランドの三カ国がEORSトリニティとして欧州情勢を引っ張っていくこととなる。
145 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/10/30(月) 17:32:45 ID:FL1-133-209-109-210.kng.mesh.ad.jp [49/187]
投下終了
前に投下したSu-25ネタのリメイクです。
最終更新:2023年12月09日 12:38