943 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/12/11(月) 00:02:10 ID:softbank126036058190.bbtec.net [194/215]

憂鬱SRW ファンタジールート 設定集【MPF武装設定集(ユニコーン)】



対大型種ミサイル「ユニコーン」

型式番号:MAOM-1000
設計・開発・製造:CMA
誘導方式:セミアクティブ・エーテルレーダー・ホーミング
誘導システム:演算宝珠
ミサイル全長:1.2メートル
ミサイル直径:50センチ
重量(ミサイル):96キログラム(エーテルエンチャントによる軽減効果含み)

概要:
 MPF-001琥珀桜の制式量産型から配備・運用されているミサイル。
 大型種を主なターゲットとし、一撃で致命傷を与えることを狙った高火力兵器である。

前史:
 航空戦力に搭載可能な誘導兵器、特にミサイルというのは開発が非常に難航していた。
 というのも、ストパン世界側の技術的な発達が未だに不十分であり、広く普及させるには習熟を待たねばならなかったのである。
無論平成世界や日召日本から歩兵が携行できるミサイルを輸入すると言う手もなくもなかったのだが、現地での整備・運用・生産には無理があった。
それだけ目標目がけて誘導させる技術というのは研鑽を重ねたモノであり、一足飛びに入手できるものではなかったのである。

演算宝珠の採用と模索:
 この問題の解決案として立案されたのが、ロケット弾に誘導機能を与える演算宝珠を取り付ける、というものであった。
機能を限定し、ネウロイを補足して追尾させることができれば、立派な空対空あるいは地対空ミサイルになるという理屈である。

 しかし、問題となったのはその演算宝珠の調達コストおよび運用コストにあった。
 ネウロイの補足、さらにミサイルの誘導および加減速を行うだけの機能を持たせた演算宝珠の開発は難航し、出来たものも量産効果抜きとはいえ高すぎたのである。
誘導装置だけでなく、ミサイルそのものやその発射装置なども含めれば、想定されるであろうコストは青天井とさえ言えた。

 さらに厄介なのは、ミサイルが目標に命中した場合、爆発するということにある。
 即ち、搭載されている高価な演算宝珠を丸ごと使い捨てる、というわけである。
当たらなくても当たっても使い捨て、命中してもそれに釣り合うネウロイを撃破できるかどうかは別問題という悪条件だったのだ。
これは専門家でもなくともわかる欠点であり、制式配備など夢のまた夢というわけで、一旦は停止せざるを得なくなった。

 そこで扶桑皇国はストパン世界各国を代表し、シティシスに対してこの誘導兵器の問題解決について打診した。
 しかし、シティシスとしてもそれだけ高性能な演算宝珠を安価且つ潤沢に用意できるわけがなくこれを断るしかなかった。
シティシスが仮に量産するにしても結局のところ対価は払ってもらう必要があるし、現地国家で運用できるレベルと求める質の両立は厳しかったのである。

 そも、携行ミサイルというのはウィッチにおいては重視される長時間戦闘での運用に難があった。
圧倒的多数のネウロイに一々ミサイルを使っていると、いくらあっても足りず、生産能力を超えることは明白であったのである。
それだけの予備弾を持っていくことも難しく、抱え過ぎると空戦であれ陸戦であれ何らかの支障をきたすというわけである。
 これらの事実から、ウィッチでのミサイルの運用は技術不足により断念せざるを得なくなった。

944 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/12/11(月) 00:03:26 ID:softbank126036058190.bbtec.net [195/215]

方針転換:
 他方、シティシスにおいて研究開発が進んでいたYPFおよびMPFでは事情が多少違った。
 MPFの積載可能な武装の量は当然であるがウィッチなどよりもはるかに上であったため、上記の問題をある程度クリアできていたのである。
 しかし、現地国家で用意できるもので、という条件は厳しく、シティシスではやむなく費用対効果の高い運用を前提とする形で開発を進めた。
一般的に携行される予定の火器だけでは倒しきれない大型種に致命傷を与える、という形へのプラン変更であった。

 ここまでこだわったのも、ストパン世界側の誘導兵器についての技術発達を促すためであった。
 平成世界をはじめとした西暦2000年代の誘導兵器ではまだ無理でも、その先にさらに進めばブレイクスルーが発生し、使いやすくなるのである。
その到達のためにも、多少は無理があっても普及させ、足掛かりとして発達を促す必要があったのである。


性能:
 本ミサイルの性能の説明に移る。
 種別は前述のように大型種撃滅を主としている。高価な演算宝珠を使い捨てにする分、倒すのに苦労する相手にぶつけて高い戦果を得るためであった。

 誘導方式としてはセミアクティブ・エーテルレーダー・ホーミング方式を採用。
 射出装置に付随するエーテル式の電波誘導装置の電波を、演算宝珠を使用したシーカーがとらえ、ミサイルが誘導される形である。
 この方式が採用されたのは、セミアクティブ・レーダー・ホーミングが誘導方式としては極めて原始的で、最初期に実用化されたという実績があるため。
技術的な要求度が低く、また使い捨てにする演算宝珠に要求される性能も抑えられ、コストを下げられる強みがあったのである。
 また、現地技術の極めて単純な近接信管も交えることで、ある程度の距離に近づけば起爆するようになっており、大雑把な誘導でも効果が出るようにしている。

 上記の都合、そして大型種を想定しているため、炸薬量は多く、また飛翔のための燃料などを詰め込んだため、ミサイルは1メートル以上となった。
これでも小さくした方なのだが、確認されていた大型種のサイズや必殺となる炸薬を持たせるために許容されることになった。
 そのため、MPFでも標準装備としては肩部のランチャーに2発、多く積み込んでも6発というのが限界となった。
これだけの重量物を抱えて飛ぶリスク、あるいは被弾時に誘爆するリスクを鑑みて妥協した結果である。

評価:
 完成と配備はオーバーロード作戦後であったが、欧州陥落後、間引きのための渡洋攻撃などの際に実践投入された。
加害範囲が広く、対地目標でも対空目標でも、誘導をきちんとしつつ撃ち落されなければ高い効果を発揮できたため、一定の評価を得られた。
 また、ネウロイ側からの渡洋侵攻の迎撃にも用いられ、大型種を周囲の随伴個体諸共吹き飛ばす威力を発揮した。

 評価の一方で、誘導方式の関係上一定距離に張り付く必要があり、その間無防備になりやすい欠点も指摘された。
他にも搭載によって飛行速度が落ち、また使う場所と場面が限定されるのでそれを抱えたまま戦闘するリスクも問題視された。
これらは想定されたとおりであり、シティシスおよび生産を引き継いだCMAとしては、仕様の通りだと答えるしかなかった。

発展:
 その後、このミサイルの導入と運用、あるいは研究が進んだことにより、各国でのミサイル技術の発達は進むこととなった。
 具体的には小型化して携行数を増やし空戦で使いやすくしたモデル、あるいは大きさなどを据え置いてより性能向上させたモデルなどに発展した。
 MPFの装備品としてだけでなく、空対空・艦対空・地対空のいずれかでネウロイの排除に転用されることも見受けられたが、ここでは割愛する。

945 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/12/11(月) 00:04:43 ID:softbank126036058190.bbtec.net [196/215]

以上、wiki転載はご自由に。

誰得な設定集ぅ!
なんとかミサイル兵装を普及させるために屁理屈をこねました。
一発当たりの値段が高いなら、それに見合った相手に使用を限定するしかないよね?という発想です。

命名とスペックの由来は有翼のフロイラインの背部兵装の一つである対艦ミサイルからでした。
威力は高いんですが、如何せんリロードを頻繁に挟むのでね…
他の兵装---スウォームミサイルランチャーであるクラビアや誘導レーザー兵器のゲシュテーパーが優秀でそっちばかり使っていました。
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最終更新:2024年01月13日 16:31