978 名前:635[sage] 投稿日:2023/12/31(日) 21:33:26 ID:119-171-249-50.rev.home.ne.jp [2/11]


銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその一〇三


『原作』…大日本帝国からそう称されたデータ一式渡された銀河連合日本の反応にビクついた大日本帝国…というか夢幻会だが。


「そういうこともあるだろうな…。」

「良くあるコトデスネ。」


突撃バカ筆頭にした「まあ、そんなこともあるよね」といった調子に拍子抜けした。
銀河連合日本からすれば創作が現実になるなぞそれこそ山程存在するからだ。
艦これ然り、ウマ娘然り、FGO然り…寧ろヤルバーン来訪すらも来訪以前ならば未来の話とされても創作と断じていただろう。
まあそれが今では神代回帰だの超古代文明の後継になっただのといったとてつもない日本になっている銀河連合日本、まあその程度の扱いである。


「寧ろ夢幻会の皆が出してきた『原作』通りならばヂラールがあの星の最終兵器でなかった方が問題だ…。」

「そうデスネ。各宇宙に拡散しどれだけのバリエーションがあるコトか…。
先の戦争でドイツが使用したものと今回、シレイラ号を襲った魔術的に強化されたヂラールもありマスシ…。」

『ちょっと待って下さい!ドイツが使ったとか魔術的に強化されたってどういうことです!?』


寧ろ原作知る夢幻会の方が驚愕の新事実突きつけられて驚愕しいたりする。
そんな者ら他所にヤベエ状態の人々も居た。

カルデア聖人会の皆様 ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)→ナンノモンダイデスカ?>(??? ハトさん
カルデア聖人会の皆様 ; ゚д゚)゚д゚;)ザワ; ゚д)ザワ(;゚д゚;)ザワ(д゚; )←ドウイウコトナノ…>(??? ハトさん
カルデア聖人会ry)  ゚д゚:)゚д゚:)゚д゚:)゚д゚:)゚д゚:)
マシュ ^0_0^)<コレガコッチミンナトイウカンカクデスカ… クロウカケルネ>(??? ハトさん

で、全員が知ってそうなマシュを呼び聖女マルタが代表して質問するが…その声は震えていた。


「マシュ…アレ…いえ…あの方は…一体誰…?」

「ハトさんです。とっても優しい方なんですよ。」

「ハト…?」

「はい、ハトさんです!神聖四文字さんとか主さんとか呼ばれてますが。」

「あ、やっぱりそうだったんだ。どっかで見知った気配だなと思ったんだけど。」


マシュの言葉にのほほんとしたダビデの言葉であったがカルデア聖人会の皆様はマシュの言葉に即座に膝を着くとハトさんの前で祈りを捧げ始めた。
救世主どころかその先がいるのであるが祈り捧げる間もダビデがマシュに経緯とか聞き耳に入る情報に気が気でない。
世界の危機に自らの意思を示し人に希望与える為に地上に姿現すだの、
異教徒に力貸すだの、マシュの復活にも一枚噛んでるだのとトンデモ情報多数である。
後で銀河連合日本の世界のフランスでは復活したジャンヌが枢機卿やってるとか聞いてジル・ド・レェが感涙に咽び泣いたがどうでもいいことである。
なお余談だがこの後マシュは姉共々カルデア聖人会に誘われることになる。

979 名前:635[sage] 投稿日:2023/12/31(日) 21:33:59 ID:119-171-249-50.rev.home.ne.jp [3/11]




諸々の後処理を駆けつけ冥王星基地駐留部隊と在ゲート日本ティ連艦隊に任せ常世ら遣ゲートティ連艦隊はゲートティ連へ再び舵を取った。
ノウム・カルデア、ついでに大日本帝国…ゼスタール含めたスールらの代表として冨永と一部護衛としてスール化してた柏木や痛い子中隊に自動人形らも連れて行くこととなった。
残りの大日本帝国の艦艇などはそのままナーシャ・エンデへ帰還予定だ。
夢幻会からは冨永が代表で大丈夫かと本気で心配されていたが、まあどうにかなるだろう。

そしてイゼイラ到着までの間、ディルフィルド航行中は暇なので皆思い思いに過ごしている。
キリスト・ユダヤ圏の鯖が主(現物)に祈り捧げてミサ開いたり、本好きの鯖が図書館に籠もった上に某イリアス大好き王が子供相手に読み聞かせしたり、
妖精円卓がマシュ作妖精国のお話を知る子供にキラキラしたお目々で見られ背中がむず痒かったり、それをドヤ顔で見る冬の女王様が居たり、
マシュの母親はどちらかという争いが発生したり、電が円卓に巻き込まれたり、戦艦ローマがローマでローマ帝国でローマしてたり…。
そんなの政府中央艦常世の一室。


『異世界転生とかいう言葉と現象をリアルで聞くことになるたあなあ…。』

「私も衝撃でしたよ…何よりも世界違うとはいえ歴史改変なんてあり得るなんて…」

『しかし、私達イゼイラ人の死生観もあながち間違ってはいなかった訳ですか…。』

『まあ、そこいらはおエラい学者先生の領分だろうよ』


ゲート日本に割り当てられた区域の一室でゲート日本の総理は閣僚やゲートヤルバーンのヴェルデオとゼルモニターで会議を行っていた。
先の会合で夢幻会や銀河連合日本よりも余程深刻な影響が出たのはゲート日本だった。
まあ当然であろう。
国民に既に広く知れ渡ってしまったが大日本帝国が未だ存在する世界があるのだから。


『何よりも帝国である日本の存在が認知されたのは影響がデカいぜ。
戦後初の日本の本格的な戦闘と合わせて早速国内のブンヤや知識人気取り共が騒ぎた立ててやがる。』

『私も見ましたが酷いものデす…イゼイラ陣を守る為に戦ったジエイカンらを辱め、
憲法の理念に沿い死ぬべきだったと暴言を放つとは…。
広域情報を取り扱う者とは思えまセん。』

『そこら辺は俺等が今までやってこなかったから…戦後日本の罪だな…許されよ、許されよ…我らが罪を許されよ、と身勝手な訳にはいかんが…。』

『アア、アレですか…フリンゼ・モルガンの…。
ま、カレらはその糾弾している大日本帝国が憲法九条の理念を実現したと知り如何様な反応をするのかは気になりますネ。』


ゲート日本の副総理とヴェルデオがそう言うと総理は溜息をつく。


「諸外国は?」

『銀河連合日本が大量破壊兵器保持し使用したと中露が音頭取って国連安保理招集掛けるみたいだ。
ウチも対象になってるが…ま、アメリカとフランスが拒否権発動する気だが…特にフランスは乗り気だな。
ついでにお前ら言えた立場かと非難してる。』

『あの国はファーダ・リシュリューを敬愛というか信仰していますからな。』

『この短期間でどうしてああなったのか未だに謎だが…。』

『あの国の変わりようとニホンへの支援する姿勢から議会ではフランスを支援スべきでは?という意見もあるそうですが…。
ドチらにしても我が国としてはニホンを守るために動くツモリです。』


意外と明後日の方向にカッ飛んでったフランスが頑張ってるらしい。

980 名前:635[sage] 投稿日:2023/12/31(日) 21:35:18 ID:119-171-249-50.rev.home.ne.jp [4/11]





「艦娘だけでなく紐神様に英霊にもなってる人物…ククク…嶋田さんもそれ程愛されてるとは大変だな。」

「冨永…笑い事ではないのだぞ…。」

「ククク、実際我が同胞ら(邪気眼派)にも後宮の陣容聞いて呪詛を送る者もいるから笑い事ではないといえば笑い事ではないな。」

「後でルーンで呪詛返しするぞ?」

「どうぞお好きに。まあ自業自得だろう。」


同じ頃の提督執務室付きのバー。
そこで神崎の話を聞いてさも愉快そうにグラスを傾けるクルーゼ姿の冨永、厨二病もあいまって様になっている姿にちょっと怒りを覚える神崎であった。
そしてクルーゼ…もといトミーは琥珀色の液体を飲みながら視線を神崎に送る。


「で…群れる魂の束縛を解き(合議体解除)、我が内なる囁き(共有情報)も止めたた上で話しとは?」

「……本当に合議体もスールの情報共有も解除したんだな?」

「ああ…この不滅の肉体に宿るは我が強靭なる魂のみ…。一応皆には嶋田さんの愚痴を聞くと言って納得してもらった。」


その言葉に溜息を吐く神崎、愚痴で納得して貰うえるとはあいつら(夢幻会)の中で俺はどういう認識されているのかと。


「夢幻会の一般会員や他国の者には聞かせられないからな…イゼイラの日本への入れ込み具合については知っているな?」

「ああ、黒歴史(原作)は須く把握している。発達過程文明ヤルマルティア、神が告げし神話に謳われし約束の地…ならばそれも致仕方なし。」


冨永の言い回し、厨ニ的だが的確である。


「では…その伝説の地が自分らと同じ血を引く者が作り上げたとしたら?」

「それならば入れ込み様は…まさか嶋田さん…。」

「ああ、この世界の日本はイゼイラの血を引いてる。」




まあそんな時間も過ぎればあっというもので…。
特大の空間波動を纏い全長7キロを超える巨艦と付き従う艦艇らがディルフィルドゲートより現れる。
その光景を見ていえるイゼイラ中央ゲート施設の職員はやんややんやの大喝采。
それもそうだろうあまり見ること無い政府中央艦それもゲートティ連非加盟国のものに加え、
それら艦艇の中に発達過程文明を築き上げた同胞の乗る艦の姿があったのだから。


「アレが…イゼイラ本星…ですか。」


常世の艦橋から広がる光景を見て呟くゲート日本の総理。
同じく艦橋に居るマシュが感慨深く声を出す。

981 名前:635[sage] 投稿日:2023/12/31(日) 21:35:53 ID:119-171-249-50.rev.home.ne.jp [5/11]


「イゼイラも久々です。」

「あれがマシュのお世話になったイゼイラ…。」

「はい!先輩その通りです!」

「アレ?あのトコに浮かんでるのは?」

「ダイソンスォームからのエネルギーを受信する施設ですね。」

「ダイソンスォームってカオスの!?」


先輩らの質問にもしっかりと答えていたりする。


「いやはや思えば遠くへ来たものだね!」

「地球から約5千万光年…遠いといえば遠いわね。」

「何…!?ここはそれ程の距離にあるのかね!?」

「ハハハ平行世界も光の速度の壁も越える技術…私達の世界からすれば正しく魔法だね。」


そんなことを話し合うダ・ヴィンチ(大)とオルガマリーとゴルドルフ。
画面の向こうには星を取り巻くリングをクロスさせた青い主星ポダールを背に浮かぶイゼイラの姿が見える。
まあ、何はともあれ無事に到着した。
そして、ゲート側のフェルは同胞たるゲート日本人の方を向くと芝居掛かった動作と言葉を紡ぐ。


「フフフ、ミナサン…ようこそイゼイラへ!!ワタシ達イゼイラは同胞の帰還を歓迎するのデスヨ!」


その姿を見ながら艦橋の隅に立つ冨永は神崎との会話を思い出す。


『ああ、この世界の日本はイゼイラの血を引いてる。』


絶句する冨永を他所にそう告げ、これだけならばまだ良かったんだがなと呟き透明な器に入った琥珀の液体を飲み干す。


『千年前、女帝ナヨクァラグヤによる帝政解体令によりこの世界のイゼイラも完全な共和制へ移行した…。
だがある意味、別の歴史を歩んだ帝政イゼイラは未だに続いている…しかも発達過程文明としてな。』


普段纏う仮面も脱ぎ捨て狼狽する冨永を他所にただ淡々と事実のみを告げる。


『千年前、神代よる続く日の血と一万年超える異星の皇統は交わり二つの卵が生まれ別れた…。
この世界の日本とイゼイラ…その二つの国は双子なんだよ。』

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最終更新:2024年01月18日 02:37