334 名前:霧の咆哮[sage] 投稿日:2024/01/01(月) 23:33:33 ID:KD111239163113.au-net.ne.jp [4/17]
〇大陸種世界の台詞集その1 (霧の咆哮ver)
「そんな機体に乗ってまで抗戦を選ぶのは、戦意は買うけど賢明とは言えなかったわね。もう聞こえる筈もないけど」
ーダガーアームレスを構えたシールドごと対装甲散弾砲で粉砕したバスターダガーの女性パイロットの呟き。
「てめぇ、生意気なんだよ!」
ー所詮は雑魚ばかりと、周りの機体と纏めて蹂躙する気で撃った攻撃をダガータンクジャンクカスタムに避けられ、反撃の砲火すら自身が避ける羽目になってイラっと来たオルガ。
返礼の熾烈な砲撃が幾度となく襲い掛かりダガータンクは木っ端微塵となった。
「こんな状態で通常のザウートと混ざられると、びっくりするほど違和感ないなこいつ」
ー砲撃陣地でザウートと共に撃破されていたザウートタンクを発見した大洋兵士。
実際タンク形態でのザウートは(戦車と違って対空砲火が出来たり、主砲塔部位が360度旋回不能な点はあるが)操縦性も運用方式も戦車と変わらんだろう。
「へぇ、面白いカスタムしてるじゃん、遊んでやるよ」
「なんにせよ、お前も滅殺!」
ー105ダガーを含んだ部隊を単騎で切り刻んだ戦果を挙げたシグーブレードアームズ。
だがそれは運悪くというべきか、その暴れっぷりを偶然見ていたフォビドゥン(シャニ機)とレイダー(クロト機)という死神を呼び込む結果に。
1:2で性能差も絶望的ながら、ある程度持ち超えたのは立派なんだが如何せん相手が悪過ぎた。
「正規軍のエースにしては機体のカスタム模様や動きも癖が強いな。傭兵か? 惜しいな、こちらで雇えていても良い働きをしただろうに」
ー残っていた戦闘データを解析し、シグーブレードアームズ使いを評価し死を惜しんだ大西洋連邦の担当者。
「こんな機体でも戦おうって乗ってた奴正気か? いや、あんなネタ全開な機体でもMSではあるし、生身の歩兵が対MS兵装使うよりは危険度とかマシだったんだろうが」
ーキメラビーストのデータを見て呆れる大西洋連邦兵士。
「て、敵機直上、急降下して来ます!」
「対空迎撃急げ!」
「あ、ひぃっ」
ー訓練校をこの時期なら繰り上がり卒業組か。
新米ながら懸命にオペ子としての務めを果たすアビー・ウィンザーだが、ヤキン決戦においてザフト軍の旗色はドンドン悪くなっており、遂には自分が乗るナスカ級のブリッジにマラサイに取りつかれてしまう。
艦橋の空気は完全に凍り付き、自分の口から引き攣った声しか出ないまま激しい死の運命を実感したアビーだが、この直後に広域通信からプラントの降伏が伝えられ、何とか助かった。
PTSDでこれから暫くの間、悪夢としてこの光景やそのまま殺される自分のもしもを幾度となく見ることになるが。
「助かった……? 助かったんですか……ひっく、うぇぇあ゛あ゛!!」
ー通信はマラサイ側にも聞こえたのか、大きく振り被り殺意の光刃を伸ばしていたビームサーベルを格納するとブリッジ前からあっという間に去っていった。
繰り返される降伏云々の放送からの、プラントの敗戦の現実はアビーの耳から耳をすり抜けている。
マラサイがいなくなったことで緊張の糸が途切れ、仮にも一兵士から僅か13,4歳の、本来なら中学生相当なのにこんな戦場に身を置かされた哀れな少女に戻ってしまったアビー。
死の恐怖からの解放と、生の安堵を実感した心から溢れる涙を抑えられず心のままに泣き続けたが、ブリッジにいる艦長を含めた数少ない大人の兵士達はアビーを咎めなかった。
「(まっじかよおい……)」
ーアビーがPTSDも癒えた時期での孤児院のパーティか何かで、同じ元ヤキン参加組で話が盛り上がってた際。
戦闘停止放送が後30秒、いや、10秒もか遅れてたら自分は死んでいた、自分がいたナスカ級のブリッジの目前でビームサーベルを振りかぶってたマラサイの手でみたいなことを漏らす。
話題序にヤキン戦役時に、停止放送直前に自分が何してたか思い出してたフェルナン・イェルネクからしたら心当たりしかなかった。
ただの偶然でなければ、フェルナン自身が乗ったマラサイが同じことしてたのだから。
当時者のアビーがフェルナンの違和感に気づいたかどうかは、現状では会えて曖昧に。
「アビー、ルカイラ、ごめ」
ービームに貫かれ乗機のジンアサルトシュラウドが爆散する間際、愛する娘と妻の名を呼び、もう家に帰れない謝罪も言い切れずに命を散らしたアビー父。
後に自身を殺したMSに乗った男が、自分の娘も殺しかけた挙句に戦後孤児院で保護するとは予想できた筈もない。
あの世で妻と再会し、娘のこと見守ってでもいるなら運命の数奇さに微妙な顔浮かべていそうである。
以上です。
wiki転載は例の如くご自由に。
日企連世界では台詞集作ってたけど、こちらではまだ作ってなかったのでやりました。
最終更新:2024年02月26日 21:36