679 名前:635[sage] 投稿日:2024/02/27(火) 07:17:41 ID:119-171-250-28.rev.home.ne.jp [2/5]

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその一〇五




ゲートイゼイラのセントイゼイラ中央宇宙港は異様な雰囲気に包まれていた。
イゼイラにとっての現代の神話が凱旋したからだ。

宇宙港のロビーに彼らが現れると最高潮となった。
サイヴァルや総理らを先導しゲートフェルが現れればおかえりなさいやよくご無事でといった言葉が群衆から聞こえる。
しかし、ゲート日本の総理が藤堂ら自衛官らを伴いが現れるとその質は変わる。
総理らが通過するとその前のイゼイラ人達は皆膝を地に着け頭をたれると右手を右胸に当てる…最高位のイゼイラ式の敬礼、
それは声無きイゼイラ人を救ってくれてありがとういう礼、
同胞に対するお帰りという声援が自衛官に掛けられる声援であった。

行動すれば応援より声高いヤジが飛び批判の矢面に晒され続けている自衛官は日本では見たこともない光景に狼狽する。
サイヴァルがそんな自衛官達の様子に怪訝な顔をするとゲート日本の総理が話す。


「彼らはああして誉められることに慣れていないのですよ。
災害や防衛の為に出動した際に彼らには声援より、
罵声や否定の声の方が大きいですから…。」

「何故です?彼らは国民を守る防衛組織の筈でしょうでしょう。もっと賛美されるべきだ。」

「お恥ずかしい話ですが我が国の憲法では元来紛争における解決手段として武力、
つまるところ防衛組織の存在を認めてはいません…。
彼らの存在は憲法ではなく。これこれ書いてあるから問題ないと思われますという憲法の解釈によって保有しても大丈夫、
と我々が判断するが故に存在するのです。」

「ではあの戦いは…。」

「まだ法を犯さぬ範疇であると私達は判断しております。」


その総理の言葉にサイヴァルは唖然となった。
その言葉は静まり返ったロビーにも響き渡り…歓声が爆発人の波が自衛官らへ押し寄せる。
発達過程文明を築き上げイゼイラ人を救った同胞(日本人)の故郷(イゼイラ)への凱旋…彼らの中で言えば現代のノクタル創世記であろうか。
それでかならばまだしも良く分からん理由とはいえ戦い禁じた己の法を犯すギリギリまでして同胞を救うために戦った。
そら感激するなというのは無理な話である。
そこにナヨに銀河連合産フェルさんや電らが続き出てくるが創造主(ナヨ)が出てきたというのに気づく様子もない。


「「「「「バンザーイ!!!バンザーイ!!!」」」」」

「何事でしょう…?」

「な、何なのです!?」


彼女らの視線の先ではゲート総理と藤堂ら自衛官達がイゼイラ人らの手で胴上げワッショイされている。
響き渡る三回どころでない万歳三唱、もはや大和魂にでも火が付きそうだ。
ゲートフェルが事情を説明、フムフムと聞くナヨと銀連フェルさん。
聞き終えるとナヨは電とテイオーとマシュを呼ぶ。


「電にテイオーにマシュ、特にマシュ。」

「なになに?」

「何なのです?」

「この場を鎮めるのです。貴女が歌を歌えば鎮まるでしょう。」

「マシュちゃん…?」

「アハハハハ…。」


疑念の多分に含まれた電の問い掛けに汗流しながら言葉を濁すマシュに対しゲートフェルさんが助け舟を出す。


「マシュサンはイゼイラ滞在中に多くの歌の発表や様々な文化を発信してティエルクマスカに一大流行を築き上げたのデスヨ。
ライブもしまシタシ。」

「何なのですそれ!!聞いていないのです?」

「ア、知らなかったのデスネ。」


所謂国民的アイドルとゲートフェルさんは言う。
それに対しトウカイテイオーがっぽろっと漏らす。

680 名前:635[sage] 投稿日:2024/02/27(火) 07:18:30 ID:119-171-250-28.rev.home.ne.jp [3/5]


「まあ、電もライブしたことあるし。」

「ドリームトロフィーのG1勝利で行うウィニンライブですわね。」

「電お姉さんもアイドルだったんですか!?」

「ライブしたというか…やらされたというか…おウマさん達兎も角騎手の皆様踊らせる訳にはいかなかったのです…。」

「まあ、絵面がねえ…で、騎手代表としてセンターで僕と踊ることになったと…。」

「アイドルと言えるのはオグリさんとかハイセイコーさん辺なのです。」

「電さん、日本で一大ムーブメント巻き起こしたそこらと一緒はマズイですわ。」


そんな脱線する話をナヨはコホンと咳をするとさっさとゲリラライブする様に促すと渋々いった感じで電は動きだしテイオーも苦笑いし、やれやれといった様子のマックイーンが続く。
後、マシュの首根っこ掴んだ雷。


「ちょ!?雷お姉さん…まさかこのマシュに歌って踊れと!?テイオーさん!」

「諦めなよ。」

「マックイーンさん助けてください!」

「ナヨ様やフェルさんの言葉が纏めるとこの国に一番影響力あるのマシュさんですのよ。」

「後、人数足りないので神崎島の方のアルキャスさんも来るのです!」

「な、なんで私まで!?」

「鏡の前でアイドル風に歌って躍る練習してたというネタはテペウさんとかから上がってるのです。」

「オ・ノ・レ・-テペウ!オンドゥルルラギッタンディスカー!!」

「ハンカクハボクノモチネタダヨ‐!」

「さて…言い出し元ですし妾も行きますか。」

「寧ろセンターなのです!」

「なんと…。」





そして十分程経過。




未だ興奮収まらないロビーでは胴上げが続くが中には胴上げから降ろされイゼイラ人に肩組まれて日本の歌謡曲歌わされてる自衛官やら同期の桜歌うイゼイラ人やらもうカオスである。
そんな中、ロビーの明かりが落とされ窓にはカーテンでも引かれたかのように外の光が入らなくなり暗闇に閉ざされる。
その中高らかになる音色、その音に胴上げ中のイゼイラ人らが驚き胴上げされていた自衛官が落とされる。


「イテテテ……何だって…これは…ファンファーレ…?」


腰打った自衛官が腰を擦りながら起き上がる。
パーパパーパパーパパパパパーーーー文字にすればそんな音が響き渡るとライトが照らされる。
白い肌に極彩色の髪のイゼイラ人女性を中心に左に茶色い髪に似た顔の双子の雷と電、
テレビなどマスコミで広く知られる様になったマシュ…なんか角と尾が映えてるが…、、
反対側には頭から伸びる長い耳と何かの尾を持つ白い髪と茶色い髪の少女にどこかで見た金色の髪の少女。
全員が貴方と夢を駆けるよとか歌いだした。


「あ、あれは創造主ナヨクァラグヤ様!?」

「ウソ!?」

「隣にいるのは偶像(アイドル)歌手のマシュ=チャン!?」

「情報バンクの映像に映ってたけど戻ってきてたの!?」


騒ぐイゼイラ人の中自衛官はポロっと言葉を零す。


「ユメヲカケル…まさか…ウィニンライブ…?」


ライブ、その言葉にイゼイラ人らはゲート自衛官への対応もなんのやら自衛官もろとも急いで整列しだすと全員が手元になんかを仮想造成し自衛官や総理にも手渡す。
何か光ってる棒だ。

681 名前:635[sage] 投稿日:2024/02/27(火) 07:19:55 ID:119-171-250-28.rev.home.ne.jp [4/5]


自衛官&総理 ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)<ナニコレ…光る棒?
白木 ゚д゚)<ケミカルライト…まさか…

イゼイラ人 ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)<うおおおぉぉぉぉぉ!!
イゼイラ人 ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)<ハイ!ハイ!ハイハイハイ!

ゲート日本人の皆さん ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン…


ポカーンとするゲート日本人らを他所にナヨ達の歌に合わせ叫び光る棒…ケミカルライトを振り出した。
その振ってる中にはゲート側のサイヴァルやマリヘイルの姿もある。
キャーナヨクァラグヤ様ーーーという黄色い声援やマシュ=チャアアアンというイゼイラ人的に野太い声もしている。
…まあ兎に角混沌とした騒ぎはまあ収まった。
異星での統率され振られるケミカルライトにアイドルへの声援という情報量多すぎな状況にゲート日本人達は置き去りとなったが…、
このライブはゲート日本人、イゼイラ人双方にとって色んな意味で伝説となった。



なおこのライブの影響(やった人らがやった人である)で色々祓われた結果宇宙港周辺の医療施設で変異型精死病…、
呪いに囚われていたイゼイラ人が一斉に完治して別な意味でもヤベエことととなった。

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最終更新:2024年02月27日 20:40