752 :YVH:2012/03/13(火) 22:45:17
宙京沖に突如出現したゲートの調査のため、政府からの命を受けた軍はゲート周辺や
ゲートの向こう側に小型無人偵察機を多数放った。その結果、ゲートの向こう側はWWⅡ直後の世界と判明した。

さらに調査を進めた結果、かの世界では日・独両国が完全に滅亡させられており、生き残った国民たちも戦勝国による
民族浄化を念頭に置いたかに見える(事実そうだが)所業に悄然となった。
丁度、そんな時に当の戦勝国代表である‘あちらの‘アメリカ合衆国より特命全権として
ヘンリー・モーゲンソーなる人物が此方を訪れ、かの大統領の要求を‘彼ら基準‘の紳士的態度で
日本側に通告した。その態度に一瞬、唖然となった日本側だったが、意味が分かるとこれに明確に拒否の意を示し
それに対し脅迫紛いな事を喚く米側特使をゲートの向こう側へ‘丁重に‘叩き返した。

この事態を受けて政・軍の首脳陣は対応を協議したが、あちらの戦勝国の所業に皆、完全に頭に血が上っており
この事を聴聞した御上も、珍しくお声を荒げられて断固とした対応をとる様、政府に厳命した。
かくして、帝国政府からゲートの向こう側の各戦勝国に対して「極めて遺憾」の文言が入った宣戦布告が届けられた。
それに対する各国の態度は「冷笑」であった。

大日本帝国軍は宣戦布告発令を受けて、以下の戦力を現地に派遣する事を決定した。

旗艦 都市級攻撃型機動要塞:一隻

残存民の救出、治療用に病院艦として、都市級病院艦「小石川」:一隻>>10参照

改・種子島級砲艦:五千隻
(従来型に母艦機能を加えた物)

坂東級戦闘艦:二千隻 星風級量産型戦闘艦:三千隻

天川級量産型巡航艇:四千隻 雪風級量産型駆逐艇:六千隻


艦載機として雷龍(VF-25Sトルネード・メサイアバルキリー)五千機

電子戦機として銀河(RVF-25メサイアバルキリー)百機

核については十三日戦争のタブーがあった為、十数発の核融合弾のみとし
替わりに、極低周波ミサイルを搭載できるだけ各艦や機動要塞に装備する事とした。
また在庫不足に備え、ミサイル生産特化型の都市級工廠艦も随伴させる事とした。

以上の戦力でゲート向こう側に進軍した日本軍は、出現した日本軍の威容に唖然となっていた各国に対し
攻撃を開始した。
大統領ご自慢の米海軍は、改・種子島級砲艦一隻の砲撃で文字通り‘蒸発‘し米側の飛行隊も
無人操縦の雷龍の機動に対応しきれず、次々と撃墜されていった。
中には運良く(悪く?)艦隊に取り付いた機も居たが、濃密な対空砲火に捕らえられて細切れにされていった。
こうして、ある程度米戦力を殺いだ日本軍は部隊を幾つかに分け、連合構成国に対する攻撃を開始した。

大抵の場合は、改・種子島級砲艦数隻による砲撃の後、極低周波ミサイルをダース単位で撃ち込んで
目標都市を文字通り更地に変え、その都市が所属していた国に対して無条件降伏を勧告し、受諾されると
そのまま占領した。

幾つかの国は勧告を拒否したが、その場合は徹底的な砲爆撃が敢行され、場所によっては
核融合弾が使われ、結果としてその国に居住する人民諸共、国家そのものが消滅させられた。

753 :YVH:2012/03/13(火) 22:45:57
アメリカに対しては、五大湖工業地帯とノーフォークに要塞砲が撃ち込まれ
両箇所を蒸発させられたのを皮切りに、首都を除く主要都市が艦隊からの攻撃で
次々と瓦礫の山に変えられていった。特に大統領の出身州に対しては残存の融合弾が
すべて使われ、クレーターの集合体に変貌させられた。

事ここに至り、遂に大統領は発狂、職務を遂行できなくなった。
これを受けて副大統領がそのまま昇格し、新たに大統領となったトルーマンは日本に降伏
こうして戦闘は終わった。

尚、この攻撃が行なわれてた間、「小石川」に所属していた雪風級駆逐艇は、方々で生き残りの
日本・ドイツ両国の人民の救出を行い、「小石川」に送り届けている。

先方からの降伏を受諾した日本側は戦闘終結後、持ち前の電脳技術を駆使して戦犯の洗い出しを行い
これに引っ掛かった悪質な者たちは、随行してきた内郭国家連合の代表者との評議後、
内郭国家連合の手で、即刻処刑された。


【あとがき】

リクエストがあったので書いてみましたが
見事なまでに蹂躙系に(冷汗)

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最終更新:2012年03月17日 15:36