155 名前:ホワイトベアー[sage] 投稿日:2023/12/11(月) 16:09:52 ID:om126158207218.30.openmobile.ne.jp [3/7]
日米枢軸ネタ 小ネタ『EBRL装甲車』
全長:6.1m
全幅:2.50m
全高:2.57m
乗員:3名
主砲
:60mm後装式迫撃砲×1門
(EBRL‐60)
:20mm機関砲×1門
(EBRL‐20)
:33口径90mm低圧砲×1門
(EBRL‐90)
副武装
:7.62mm軽機関銃×2丁
装甲
:圧延防弾鋼(30~8mm)
エンジン
:水平対向4気筒空冷ガソリン・エンジン
(初期生産型)
:直列4気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル・エンジン
(中期生産型以降)
概要
EBRL装甲車は世界大戦後にフランス軍が採用した六輪駆動式の中型装輪装甲車である。EBRLはEngin blind?・ de reconnaissance L?・g?・reの略称で軽装甲偵察車を意味している。
植民地における反乱鎮圧を目的として計画され、開発及び製造はフランスの老舗自働車メーカであるパナールが開発・製造を担当した。
車体と砲塔は共に圧延防弾鋼板の溶接構造で構造されており、わずか13個のパーツで構築されている非常に簡素な造りとなっている。
車内レイアウトは船体前部に運転士が配置され、そのすぐ後部に砲塔を備えた戦闘室が設けられている。
戦闘室は車長と砲手の2名が配置され、戦闘室左側に車長が、右側に砲手が座る。
エンジンは正面からの攻撃を警戒して車両後部に配置されている。
機動性を重視しているため防御性能はある程度妥協しているが、それでも装甲は正面が30mm、その他部分でも8mmから12 mmで、7.5x54mm弾や榴弾及び手榴弾の破片などに耐えられるだけの装甲が与えられている。
兵装は対反乱鎮圧任務への投入を前提としていたため、初期の頃は80mm後装式迫撃砲もしくは20mmを車体上部に設置されてた砲塔に装備していた。
一般的な80mm後装式迫撃砲搭載車は副武装として2門の7.62 mm 機関銃を砲塔に備え、砲塔内に53発の迫撃砲弾と3,800発が搭載可能だった。
搭載弾薬数を迫撃砲弾32発と7.62mm弾3,200発まで削減し、通信機器を増強した指揮車型も存在する。
20mm機関砲搭載車は後装式迫撃砲に代わり85口径20mm機関砲を砲塔に装備しており、砲塔内には300発の20mm砲弾と3,800発の7.62mm機関銃弾を搭載できた。
これらのタイプは後装式迫撃砲搭載車がEBRL‐60、20mm機関砲搭載車がEBRL‐20と呼称され、インフラが整っていない植民地において現地武装勢力と戦うフランス植民地軍歩兵部隊に火力支援を提供し、フランス歩兵最優の友として各地で活躍。
当時、戦後復興のためにただでさえ削られていた軍事予算の大半をマジノ線の建設のために費やしており、仇敵であるドイツ帝国軍において機甲戦力の再建が急ピッチで進んでいた一方で機甲戦力の更新が滞ってしまっていたフランス本国軍の目を引き、1930年には反乱鎮圧より空挺部隊や軽装甲部隊を仮想敵として33口径90mm低圧カノン砲を主兵装として装備するタイプも開発された。
156 名前:ホワイトベアー[sage] 投稿日:2023/12/11(月) 16:10:25 ID:om126158207218.30.openmobile.ne.jp [4/7]
33口径90mm低圧砲は無限軌道を持たない6輪駆動車でも使用できるように発射時の反動を抑えようと新規開発された低圧滑腔砲で、対戦車榴弾を使用した場合の砲口初速は1,090m/sを誇り、1,500mの距離でも320mmの装甲を貫徹できる能力を持っていた。
これは当時のドイツ帝国軍の主力戦車であるⅡ号戦車や主力空挺戦車であるJpz38などを撃破するのに十分な威力を有していた。
砲塔内には最大で20発の主砲弾を収容することができ、通常は対戦車榴弾12発、HE(榴弾)8発を搭載していた。
その他の装備としてはFM mle 1910軽機関銃を同軸機銃と車載機関銃して装備する。
エンジンには初期生産型は水平対向6気筒空冷ガソリン・エンジンを採用していたが、敵の攻撃を受け炎上する事態が多発したため中期生産型は直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル・エンジンを搭載。
ギアボックスは前進6速と後進1速の組み合わせを手動で切り換えるマニュアル式で、サスペンションはコイルスプリングとストラット式を合わせたものを採用している。
本車はその安価な調達コストや運用コストから1920年代初頭より反乱鎮圧のために植民地軍やフランス国家憲兵隊への大量配備が行われた。
また、上記した理由から本国軍で不足する機甲戦力を補うべく、1930年代初頭からは低圧砲を搭載したタイプも大量に生産され、フランス本国軍では空挺部隊などの即応部隊や領土防衛装甲騎兵連隊などの二線級部隊や偵察部隊などの軽装甲部隊、また容易に空輸できることから空挺部隊や外人部隊の主力装甲戦力として配備された。
西欧戦争では(運用する側の問題から)あまり活躍できなかった本車であるが、コストの安価さとシンプルな設計による維持の容易さは二線級兵器にまで手を出す余裕がなかったことから、欧州連合加盟国は勿論イギリス連邦に加盟する中小諸国にも魅力的なものであった。
さらにソ連やドイツ帝国、イギリスといった各陣営の盟主達が(日米に追いつこうと)正面装備の開発に注力しており、こうした安価かつ信頼性の高い二線級の軽装甲戦闘車の開発があまり活発ではなかったことと、フランス伝統の節操のない武器輸出精神に基づきこれらの国々に積極的に輸出が行われ、陣営を問わず多くの国々でも運用されている。
157 名前:ホワイトベアー[sage] 投稿日:2023/12/11(月) 16:10:55 ID:om126158207218.30.openmobile.ne.jp [5/7]
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最終更新:2024年03月06日 23:15