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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その42 星喰らい出現後の現状


アースイーターの出現から三カ月。
世界各地で今も激戦が続いており、戦火は激しくなる一方の状態であった。
深刻そうな表情をした少佐が、この三カ月の状況の報告を行っていた


少佐「アースイーターの出現後、低下傾向にあった被害が再び上昇し始めています」

少佐「ディルフィルドゲートや人類側の主力が集まる地域こそ一進一退の状況が維持出来ておりますが・・・」

少佐「そうでない地域は・・・アースイーターによって、完全に空が覆われてしまった所も出ております」

一同「「「・・・・・・」」」

少佐「アースイーターに覆われた地域は、太陽光が届かなくなり環境が激変しています」

少佐「ですが、そもそもアースイーターに制圧された地域は、圧倒的な砲撃と人型兵器の攻撃で壊滅しており、環境以前の問題です」

少佐「アースイーターは地球を閉じ込める檻であると同時に、驚異的な力を持った戦艦だと言えます」

本部「・・・マザーシップを、空に隙間無く敷き詰める様な物だな。物量の差等という、生易しい物では無い」

オペ子「そのせいもあって、一部の地域は・・・ティ連の助け無しでは、偵察もままならない状態です」

555:194:2024/02/17(土) 18:41:01 HOST:KD106154146002.au-net.ne.jp
状況の悪化ぶりに、一堂は沈黙する。
だがこれでも、ティ連の助力が有るからこの程度で済んでいるのだ。もし丙世界単独だったら・・・今頃は敗戦の憂き目に遭っていたかもしれない。
そんなネガティブな考えを振り解こうと、本部が柏木達に問う。


本部「それで・・・アースイーターの弱点、ブレインと言うべき存在は見つかりましたか?」

柏木「・・・それが、おかしな事にその様な存在が見つからないのです」

本部「何ですって!?」

柏木「この三カ月の間、我々の総力を挙げて探し求めていました。元ネタ同様、隕石の墜落箇所も重点的に探したりもしました」

柏木「ですが・・・それらしき物は見つかりませんでした」

少佐「・・・まさか、元ネタと違って一枚一枚が連携し合って動いていると?」


もしそうであるなら、最悪だった。プライマー側は、ただ安全圏からアースイーターを量産しつつ、片っ端から地球に投入すればいいという事になる。
兵器や弾薬の補充はティ連の助けがある為問題にならないが、それを扱う人間はそうではない。何れ先に力尽きるのは明白だった。
だが、その仮定を神崎提督は否定する。


神崎「いえ、それは有り得ませんね」

本部「その根拠は?」

神崎「アースイーターは飛来する時も撤収する時も、一切の乱れ無く纏まって行動しております」

神崎「あそこまで統制された動きを、一枚一枚がバラバラな状態で行うのは無理が有ります」

神崎「ましてや惑星規模です。頭脳と言うべき統率する物無しでは、あの様な動きは不可能です」

横手「そうなると・・・ブレインに変わる何かが、アースイーターを制御していると?」

神崎「ああ。怪しいのは・・・月の裏側に居るのが確認されている存在。ナンバー11(イレブン)」

本部「情報に有った司令船・・・コマンドシップ、ですか!」

556:194:2024/02/17(土) 18:41:34 HOST:KD106154146002.au-net.ne.jp
本部の言葉に、神崎が頷く。


神崎「ブレインが存在しない以上、最も怪しいのはそいつでしょうね。月の裏側からアースイーターを制御し、地球を閉じ込めようとしているのでしょう」

少佐「ですが・・・仮に、コマンドシップが無関係だったら?」

柏木「その時は、また別の可能性を探るべきでしょう。どちらにせよ、コマンドシップは撃破すべき重要目標の一つです。ここは、こちらから仕掛けるべきです」

本部「・・・そうですな。このままでは、こちらが一方的に消耗するばかり。ここは、こちらが動くべきでしょう。総司令部と作戦の詳細を詰めていきましょう」


かくして、方針が決定。コマンドシップの撃墜を試みる事に。
その後決まった作戦は、この様になった。

  • 世界各地の戦線で、人類側による大規模陽動攻撃を行い、プライマー側の戦力を釘付けにする
  • その隙に、探知偽装を施したティ連の戦力を月の裏側に差し向け、コマンドシップに奇襲を仕掛ける
  • そこで仕留める事が出来ればよし。万が一仕留め損ねた場合は、ストームチームら主力が待ち受けている地域に追い込む
  • 主力部隊の総力を挙げてコマンドシップを撃墜する


なお、奇襲の成功率を少しでも高める為に、奇襲を仕掛ける各戦力(やまと型戦艦・ふじ型戦艦・フリンゼ・サーミッサ・大和級特重機動戦艦)は、整備の為に本土へと引き上げる様に順次ディルフィルドゲートを通過し、直後に探知偽装を展開。
事前に待機していた補給の為の船舶と同時に通過する形で、ディルフィルドゲートの通過時に発生する光を誤魔化し、これ等の戦力が帰還したと錯覚させる事となった。
人類とプライマーの運命を掛けた決戦が、もう間もなく始まろうとしていた。

557:194:2024/02/17(土) 18:42:05 HOST:KD106154146002.au-net.ne.jp
以上です。アースイーター襲来後の世界の様子でした。
アースイーターの最も厄介な点は、ある程度落とした所で一瞬で消失後から、新しいのが再配置される所でしょうね。
リアルであれをやられたら、下手すると心が折れる(汗)
そして予想に反して、ブレインは見つからず。だけど統制を担当する存在無しで、あの様な水際立った動きは無理という事で、未だ月の裏側で待機しているナンバー11に目が向く事に。
アースイーターの制御の有無とか関係なく、撃破すべき目標の一つに変わり無しという事も有って攻撃を仕掛ける事となりました。
あ、先に言っておきますが奇襲は成功する物の、撃破には至らず地球に逃げられます(ヲイ)
甲世界や乙世界でもそうでしたが、最終的な決着はやはり現地の世界の人という一種の拘りが有りますので(汗)
次回ですが、再びウマ娘ネタに戻ろうかと思います。それでは。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2024年03月17日 19:15