226 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/02/20(火) 18:02:09 ID:FL1-119-240-154-97.kng.mesh.ad.jp [68/290]
Gジェネ戦記 おまけ設定集3
〇プラントのMS開発・運用歴
プラントはその高い技術力を元に多数のMSを開発、運用していた。
その多様さは多くの生産ラインを稼働させていたジオンを上回る勢いであり、何より各種MSが単独の設計系統を持ち、専用のラインで製造されていたことが特筆される。
このためコロニー枢軸の中では最も複雑で巨大なMS運用体制を運営していた。
これは最も人口が少ないプラント(総人口7000万ほど)において、数を補うための質の向上は急務であり、しかしとて技術や生産体制の限界から高性能機を主力として扱うには限界があったのも事実である。
そこで局地戦用MSを多数設計し、様々な戦場で投入するMSを変え、または乗るMSを変えることで局所的に優位に立とうとした結果が枢軸側で最も多種多様なMSの開発、運用体制の構築であった。
この体制を実現するために整備員は戦前から多様な種類のMSの整備につかせており、パイロットにおいてもシミュレーションを中心に多様なMSの操縦をマスターさせていた。
このため実際地上に戦線が移って以降も多くのMSを短時間の機種転換で乗り回すザフト兵は間違いなく精鋭と呼べたのである。
しかし戦争が長期化し、人員の補充が追い付かなくなると、この精鋭体制も破綻をきたすようになっていき、特にオペレーションスピットブレイク以降は完全に崩壊。
戦争終盤では訓練、運用機種の統一、主戦場が宇宙になったことから局地戦MSの価値がなくなり、操縦系統の一本化などが進められた。
その結果終盤のザフトにおける主力はジン、ゲイツが主軸となり、その脇を数少ないベテランや正規訓練を終えられた兵士がシグーや空間仕様改造機を扱い援護する形を取っていた。
そしてどう考えても無理のある上記の運用体制を補うためにエースにデルタフリーダムを始めとする高性能機を与え、戦局の維持を図ったのである。
だが現実は残酷。連合の数、日本軍の質を相手にしては、この運用体制は早期に崩れ落ち、結局のところ想定していたような理想的な援護体制はまともに機能しなかった。
即席兵はまともに機動戦できずに落され、ベテランは囲まれタコ殴りに。
エースの乗る高性能機こそ善戦したが、最後には消耗し戦闘力を下げたところを打ち取られた。
〇ザフトのMS
ザフトの代表的なMS。ジオンにおけるザク、革命におけるジェニスの枠に位置する。
大戦初期から末期までザフトを支え続けた名機。
原作と違い、ザフト機全てがミノフスキー式核融合炉を標準搭載しているため高性能。
また武装もジオンや革命軍と共通の弾薬を使っており、120mm重突撃銃、90mmマシンガン、240mm無反動砲を採用していた。
近接武装においては原作通り重斬刀が主軸であったが、ザクのヒートホークなども運用。
またグフのヒートサーベル開発後はそちらに近接装備が統一された。
戦時中にも積極的な強化改修が行われており、戦争の半ばではハイマニューバ(以降HM型)が主流となり、大戦末期ではビームカービンガン(枢軸版ビームスプレーガン)を装備したHM2型が主流であった。
戦後は接収した分の多くが日本に買い上げられ、地球圏外(火星や木星)開拓用MSとして流用された。
これはザフトMSのみならず多数の枢軸MSを対象に行われており、地球圏に余計な火種を残さない配慮の一つであった。
日本に連れていかれた元ザフトの開拓民などは慣れ親しんだ作業用ジンを用いて火星開拓に精を出したそうな。
ザフトの開発したMSの一つ。
元々はジンの後継機として開発された機体であるが、地上に戦域が移り、MSの局地戦用MSが主力となり生産量が低下。
結局ジンに取って代わらないまま終わった。
以降は指揮官機やエース用カスタム機の素体として主に扱われたが進歩する技術の波には抗えず、戦争終盤では旧式化してしまった。
一応こちらも強化改修は行われており、戦争後半からはシグーハイマニューバや強化装甲をまとったシグーアサルトが主軸となっている。
しかしジンと変わらない操作性がベテランには好まれており、大戦末期では新型のゲイツよりもこちらを好むベテランは少なくなかったという。
227 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/02/20(火) 18:02:55 ID:FL1-119-240-154-97.kng.mesh.ad.jp [69/290]
ザフトの開発した陸戦用MS。
ザフト開発の局地戦MSの代表格の一つ。ザフトMSを語るうえで外せない名機である。
地上戦においては日本軍MS以外(あいつらはノーカン)ではついぞ、こいつとドムが最強の地位を維持して終わったほど。
最も流石に空中からの攻撃には弱かった。
特に平地、砂漠などでの機動性に長けており、地球連合軍の主力戦車部隊はこいつとドムのせいでほぼ絶滅した。
こいつの凄いところは戦後も連合や日本に接収され運用され続けたという点である。
地球連合では地上戦力の一角として、日本では火星開拓のお供として使われ続けた。
地球連合では苦汁をなめさせられ続けたせいか、特段こいつを使い倒しており、連合各国で後継機が出るほど。
ユニオンは主力機であったダガー系列と融合させた可変機ワイルドダガーを生み出し、AEUでは純粋にバクゥを強化発展させたバクゥハウンドを就役させ、人革連ではバクゥの機構を学び、森林・山岳戦に適応させたセイバータイガー、新技術を用いてバリアを標準搭載させたシールドライガーなどを開発するなどバクゥそのものが系統化させた。
日本ではだだっ広い火星で動かすには便利だよね!と火星開拓において輸送や移動、牽引などで活躍した。
ある意味生みの親であるプラントよりもその後の人生の方が長く使われた稀有な例である。
ザフトの運用していた水陸両用MS。
グーンと並びザフト海軍の主軸を担った機体。
グーンは非常に良くできた水陸両用機であったが、近接戦闘能力、陸上戦闘力が乏しい機体であった。
この点を反省し、近接戦能力と陸上戦闘力の強化を図り誕生したのがゾノである。
武装は原作と同じであるが、腕部クロー部分がヒートクローとなっている。
また大戦後期ではグーン共々強化改修が施され、音波兵器であるフォノンメーザーから熱量兵器であるメガ粒子系ビームへと武装が換装されている。
水中においてはジオンのズゴックと並び大戦半ばまで最強と言えた機体であったが、大戦終盤にユニオンが繰り出してきたディープフォビドゥンの登場により、その座を追われた。
なお人革連が投入してきたアクアジム、AEUが投入してきたキャンサーやパイシーズ相手には最後まで性能的優位を保ち続けたという。
ザフト地上軍の主力機の一つ。
空のディンと地上のバクゥによりザフトは地上戦を制したと言ってもいい。
オールMSドクトリンを目指すザフトが開発した飛行型MS。
(実際には戦闘ヘリや武装装甲車など全ての兵器をMSで代用することはできなかった)
ザフトが自信をもって送り出しただけあり、ミノフスキー粒子影響下では、非常に高い戦闘力を誇った。
事実誘導兵器やレーダーが使えなくなった空では、新しい戦場に対応できなかった連合軍の航空部隊をジオンのグフフライトタイプと共に次々と葬る快挙を成している。
最も大戦後半からは連合側もミノ粉影響下の戦闘に慣れてきたため、航空機部隊のヒット&アウェイ戦法の徹底や新型戦闘機であるスカイグラスパーやコアブースターの登場により、空の戦況も逆転されてしまった。
ジオンのグフフライトタイプと比べ、高速、高運動性能を持つが、反面装甲が犠牲となっている面は否めず、同じ航空兵器同士の戦いよりも地上に降りての近接戦や対空火器からの攻撃による損失数の方が多かった。
大戦終盤のアフリカ戦線では空は完全に連合の物となっており、まともに飛べなくなったディンはアサルトシュラウドなどの追加装甲をまとい地上戦に駆り出される姿が見られた。
228 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/02/20(火) 18:03:43 ID:FL1-119-240-154-97.kng.mesh.ad.jp [70/290]
ザフトの運用していた重MS。
タンク形態への可変機能を持ち、厚い装甲と多数の重武装を持つ。
しかし機動性は従来の戦車並みか、それ以下しかなく、地上戦に移ってからは連合の戦車部隊相手に敗北するさまが見られた。
バクゥやドム登場後は完全に地上戦の主役を取って変わられ、連合軍からも「ザウート如きに何を手古摺っている!」と言われるほどの扱いとなった。
だがその火力は終戦まで通用し続け、主に拠点攻略戦などで間接砲撃の火力源として活躍。
また大戦末期のアフリカ戦線では肩の主砲をレールガンやマシンガンに換装した対空タイプが作られ、制空権を奪われたコロニー枢軸地上軍においては頼もしい対空要員として重宝したという。
また宇宙においても本国生産ロット分の機体が肩の方をビーム砲へ換装され、主に月面戦線や要塞へと配備。
移動砲台として活躍した。
こちらの改修タイプはガズウートの名称を与えられている。
ザフトの開発した高性能兵器。ザフト版ガンダムである。
奪取した連合のG兵器を参考に開発されており、比較的短時間で開発、製造まで移れたのは技術のプラントの面目躍如と言える。
非常に高性能は反面、扱いも性能に比例しており、まともに扱えるパイロットはエースと呼ばれた人材の中でも更に一握りであった。
元々ザフトではこの二つを量産し、最終決戦に望む構想があったが、上述の扱いにくいさから頓挫した。
以降は扱えるパイロットの分だけ少数製造し、ボアズ戦やヤキンドゥーエ戦で活躍した。
戦後、地球連合軍に接収された際もその性能は高く評価されており、各国が戦後に開発したガンダムタイプの参考にされている。
前述のフリーダムとジャスティスの性能を扱いやすいレベルにまで下げた廉価版。
フリーダムと名がついているが、設計は自由と正義を折衷させたような代物となっている。
ビームライフル、ビームサーベル、頭部バルカン、背部ビーム砲(ジャスティスのと同系統)を搭載。
自由の腰部レールガンやジャスティスの分離可能な背部兵装はオミットされた。
戦局を変えられるレベルの殲滅力はなくなったが、その分扱いやすい高性能機へと化けた。
プラントやザフト上層部はデルタフリーダムの性能に納得していなかったが、現場のパイロットや戦後デルタを接収した連合軍からは扱いやすい、癖がないと好評化を受けている。
ザフトの有名エースの多くは自由や正義に乗ったため、実はこいつに乗った有名人はソロモンから近場のヤキンへと撤退し、そのままジオン本国に帰れなくなったジオンエースの方が多かったりする。
アナベル・ガトー専用機やシン・マツナガ専用機は有名である。
229 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/02/20(火) 18:05:25 ID:FL1-119-240-154-97.kng.mesh.ad.jp [71/290]
ザフトが決戦に向けて開発…というよりでっち上げた急増機。
元々近接機として開発していた機体にドラグーンシステムとサイコミュを急遽搭載した機体であり、機体バランスは劣悪であった。
そしてザフトトップエースのラウ・ル・クルーゼが乗り伝説となった機体。
原作と比べサイコミュが搭載されているため比較的扱いやすくはなっているが、逆に操るための適正が更に高くなってしまった。
このような急増のクソバランス機ながら、ボアズ戦からこの機体を駆ったクルーゼは名だたる連合のエースを単独で抑え、撃退し、更には多数のMSやMA、艦艇を撃破した。
ヤキンドゥーエ戦における日本軍相手にも善戦しており、ドラグーンをビーム発射端末ではなく、直接相手にぶつける質量兵器として運用し、日本MS部隊相手にも予想外の痛打を与えた。
ボアズ戦は凡そ原作と同じような兵装であったが、ヤキン戦では日本MS相手にビームが効かなかったため、実弾兵器を中心に装備した対日本軍仕様として運用された。
MS用対艦ライフル、全身に装備した使い捨て式のミサイルポッド、背中と腰に無理矢理括り付けた重斬刀四本と中身に爆薬を搭載させたドラグーンビットといった具合。
この最終決戦仕様をもって日本軍MSやMA相手に見事に善戦した。
最終的にはこいつを自爆させ、日本軍の目をくらましながらクルーゼ本人は見事脱出し、味方部隊に合流した始末である。
この世界のクルーゼは割かし良い空気吸っていたようであった。
ザフトが開発したMS用追加兵装。
他国からはどう見てもMAの類と言われているが、プラント、ザフト関係者は一貫してMS用追加兵装と強弁している。
きたる宇宙決戦に向けてザフトが特に重点的に整備した兵器であり、MSをコアユニットとした巨大な兵器庫兼ブースターと言った具合。
元は動力も装備するMS側に負担させる予定であったが、余りにも負荷が強かったため急遽ミーティアそのものにも個別に核融合炉を搭載している。
強力なビーム砲多数、同じくミサイル多数、対艦用大型ビームソード搭載。
正に動く武器庫。
こいつの凄いところは個別に核融合炉を搭載しているためコアとなるMSは極論なんでもいいところ。
原作では自由と正義専用機だったが、この世界では一足早く他MSを用いた運用体制が確立された。
このためボアズやヤキンの戦いではジンやシグーなどの旧式機をコアとしたミーティアが多数運用された。
ジオンや革命軍の力を借りてまで増産されており、もちろん同両軍にも配備されている。
こちらはザクやジェニスをコアユニットとして扱っていた。
大戦末期の宇宙の決戦では地球連合相手に大きな戦果を挙げており、日本軍相手にも善戦できた数少ない兵器である。
対日本戦では搭載兵器よりも専らその大質量を活かした質量弾、または体当たりをもって日本MSやMAと渡り合った。
230 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2024/02/20(火) 18:06:08 ID:FL1-119-240-154-97.kng.mesh.ad.jp [72/290]
投下終了
本編中で余り語らなかったからか、おまけ設定集の方が多くなってしまったこの頃…
最終更新:2024年05月19日 21:26