855 :New ◆QTlJyklQpI:2012/03/15(木) 18:00:16
ネタSS  ~型月的夢幻会

この日伽藍の堂で黒桐幹也は至る所に置いてある物を見て、ここの主である蒼崎橙子を呼び出していた。

「橙子さん、今度は一体何買ったんですか?!」
「違う違う、これは売り物だよ」
「売り物?見た所中身は人形ですよね、一体誰が?」
「もうすぐ来る頃だが・・・ああ、来た」

普通の人間なら見つかる事がない事務所に普通に入ってきたのは黒服にサングラスを掛けた屈強な男たちだった。

「蒼崎さん、これで全部ですね?」
「ええ、それで全部」
「分かりました。では振り込みは例の口座にしておきますね」

そう言って男たちはどこぞに宅急便よろしくホイホイと人形らしき物を運んで行った。

「あの人たち誰です?」
「私のスポンサーさ」
「スポンサー?
「そ、封印指定の私を魔術協会から匿って金を渡す代わりに人形を作る」
「魔術協会からって・・・・・」

どれほどのバックがいればそんなこと可能なのかと黒桐は考えつつ、同時にお金もらってるのだったら
給料未払いとかしないで欲しいと本気で思った。

ー日本某所

「これが例の品です」
「ほう・・・流石は蒼崎」
「早速冬木市に運び込もう」
「聖杯システムは汚染されたはずでは?」
「システム自体は解体した。だが大霊脈の受け皿としての機能はまだある。それを儀式に使う」
「了解しました」

そして・・・・・・・・某日

「さて、皆さん。調子はどうですか?」
「辻!?これは一体どういうことだ!」
「何って、”死んでも働いてもらいますよ”と言ったじゃないですか。それにようやく完成した憑依システムの試験も兼ねて」

「俺達モルモットかよ!」「流石辻!」「謝罪と賠償を要求する●ダー!!」という復活したメンバーの叫びを聞きつつ
辻がほくそ笑んでいる。

第3次聖杯戦争で手に入った冬木の膨大な魔力に人形師の精巧な人形、そしてようやく完成した憑依システムにより
夢幻会メンバーは呼び出されたのだ。
(因みにアンリ・マユを呼んで聖杯を汚染したアインツベルンは最後まで抵抗し北欧の拠点ごと滅亡、マキリは
蟲爺の所業を理由に滅亡、遠坂家は蟲爺の件で管理不足を指摘され、経済的にも追い詰められて聖杯解体を泣く泣く承諾した)

「さて皆さん、某蟲爺みたく魂が劣化する前にしっかり働いてもらいますよ」
「「「いやあああああああああああああああ!!」」」

こうして新たな夢幻会の仕事が今始まったw。

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最終更新:2012年03月17日 16:17