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日米枢軸ルート『Z38型防空駆逐艦』

Z38型防空駆逐艦
基準排水量:3,200トン
満載排水量:4,450トン
全長:136m
全幅:14.27m
機関:ワグナー式高圧水管ボイラー×4基
  :ワグナー式蒸気タービン×2基
出力:78,000 馬力
推進機:スクリュープロペラ×2軸
速力:最大32ノット(公称)
航続距離:5,500海里 /20ノット
乗員:388名
兵装
  :45口径SK35 127mm単装速射砲×1基
  :50口径SK31 76mm連装速射砲×2基
  :FW36 単装ミサイル発射機×1基
  :SK32 30mm連装機関砲×2基
  :三連装短魚雷発射管×2基
  :RW35 単装対潜ロケット発射機×1基
  :RW34 四連装艦対艦ミサイル発射筒×2基
C4ISTAR
  :TISS-10(後日装備)
FCS
  :SAVS-1(武器管制システム)
  :FLS-35(ミサイル誘導用)×2基
  :FLS-33A(砲射撃用)×1基
  :FLS-31C(砲射撃用)×2基
レーダー
  :LSR-9三次元レーダー×1基
  (後にLSR-11に換装)
  :FSR-28対空捜索レーダー×1基
  :SÜR-33対水上捜索用×1基
  :FLR-35×2基
  :FLR-33B×1基
  :FLR-31C×2基
ソナー
  :DSQS-28A
電子戦装備
  :EloUM-35 電波探知装置
  :EloGM-38 電波妨害装置
  :ARWS-3B ミサイル警報装置
  :TS-28 6連装デコイ発射機
同型艦×6隻

8:ホワイトベアー:2024/01/12(金) 21:33:42 HOST:om126158145166.30.openmobile.ne.jp
概要
Z38型防空駆逐艦はドイツ帝国海軍のミサイル駆逐艦のひとつ。
ドイツ海軍で始めてミサイルの装備を前提として設計された駆逐艦で、四カ国協定発足後に建造された新世代艦隊型駆逐艦の1つでもある。

世界大戦において日本海軍が運用していたジェット戦闘機を仮想敵として新開発されたAVL艦隊防空ミサイル・システムや、同大戦でドイツ海軍も積極的に運用した潜水艦への備えでもある対潜兵装、それらを統括する戦術情報処理システム(SAVS)を搭載する強力なシステム艦として設計された。
再建が進むドイツ帝国艦隊の対空防御の一翼を担う防空艦として、1937年度建艦計画にて4隻が、1939年度建艦計画で2隻が建造された。

来歴
ヴェルサイユ条約によるドイツ海軍の軍事制限の大幅な緩和を認めた四カ国海軍協定(日米英独海軍協定)の発足後、ドイツ海軍は旧式化・陳腐化が著しい駆逐艦戦力を更新することを目的に本格的な大型艦の建造を再開。1927年度建艦計画にて1,800トン級駆逐艦である『1927年型』駆逐艦を4隻、1931年度建艦計画で2,600トン級駆逐艦である『1931年型』駆逐艦を12隻建造するなど大型駆逐艦の整備も進められた。

これらの大型駆逐艦は世界大戦時の戦訓からレーダー等の電子兵装やCICなども有し、プラットフォームとしては他国の水準に追いついていた。
一方で、艤装に関しては軍備制限や技術開発の制限からミサイル兵装は装備できず、45口径127mm単装砲と4連装魚雷発射管を主兵装とするなど大戦時の駆逐艦の流れを組む砲装型駆逐艦として完成する。

当時は世界大戦時からジェット機を大々的に運用していた大日本帝国はもちろん、欧米諸国でも航空技術の発達に伴いレシプロ機からジェット機への転換が急速に進んでいた。
ドイツ海軍が整備した大型駆逐艦は砲装型駆逐艦としては高い性能を有していたが、砲装型駆逐艦ではこれらを相手にするのは困難であることは世界大戦で日本軍と相対したドイツ海軍が最も理解しており、ミサイル艦の整備が最重要課題とされた。

ドイツ軍は世界大戦時より日本軍やアメリカ軍の戦略爆撃機への対抗策としてミサイルの開発を進めており、ヴェルサイユ条約で軍事研究が制限された後もソ連と協力することで研究を継続。
1930年には地上発射型ではあったものの本格的な対空ミサイルであるFlaRak-7を実用化し、1933年には本格的な艦対空ミサイルであるAVL-7の実用化に成功していた。

AVLは巡洋艦への搭載を目指し開発されたミサイルシステムで、1932年度建艦計画ではAVLを主兵装とした3隻の『ライプツィヒ』級ミサイル巡洋艦の建造に着手した。
しかし、同級の建造を通してALVはより小型の船体でも十分に機能させられることが判明する。
『ライプツィヒ』級ミサイル巡洋艦クラスの大型艦を大量に整備することは、敗戦から未だ20年と経っていない上に世界恐慌が到来したドイツ帝国の経済上不可能であった。

そうである以上、より安価なミサイル艦が整備できる可能性にドイツ海軍が飛びつかないはずがなく、1935年にドイツ海軍は『1931年型』駆逐艦をベースとしたミサイル駆逐艦の研究に着手。これを基に設計されたのが本級である。

9:ホワイトベアー:2024/01/12(金) 21:34:21 HOST:om126158145166.30.openmobile.ne.jp
設計
本型は『1931年型』駆逐艦をベースとして設計が行われたため、ドイツ海軍駆逐艦の伝統に基づき平甲板型を採用する予定であった。
しかし、電子兵装や情報処理システムなどをより多く搭載するためスペースの拡充が求められ、長船首楼型の上部構造(船首楼)を艦尾まで延長することで艦内容積を拡大できる遮浪甲板型を採用した。

上部構造物はミサイル戦の指揮管制区画を含むCICを収容する必要があったため大型化を余儀なくされ、トップヘビーを避けるためにアルミニウム合金が多用された。
煙突はマストと一体化したマック方式を採用している。

艦尾甲板はフィンスタビライザーと給油機能を有する飛行甲板(ヘリコプター甲板)が設けられ、限定的ながらも回転翼機の運用も可能としている
機関には蒸気圧力1,200 lbf/in2 (84 kgf/cm2)、温度510℃のワグナー高圧蒸気タービン株式会社(WAHODAG)式ボイラーと78,000軸馬力 を発揮できる同社製の蒸気タービンを採用。
ボイラー2缶とタービン1基をセットにして、両舷2軸を駆動するため2組を搭載している。
また、これとは別に電力不足を起こさないように出力750キロワットのディーゼル非常発電機が4基搭載された。


装備
C4I・センサー
主兵装であるALVシステムのセンサーとして本級では三次元レーダーであるLSR-9三次元レーダーを搭載している。
これは1937年に実戦配備が開始された最新鋭のレーダーで、ドイツ海軍が配備したはじめての三次元レーダーでもあった。
また、これを補完するため二次元式の対空捜索レーダーであるFSR-28対空捜索レーダーを搭載している。

ソナーにはドイツ海軍初のマルチモードソナーであるDSQS-28A が搭載された。

電子戦としては電波探知装置であるEloUM-35を装備している他、1942年から行われた改修により電子攻撃も可能とした電波妨害装置であるEloGM-38やARWS-3B ミサイル警報装置、チャフやフレアなどのデコイを展開して電子妨害を行うTS-28 6連装デコイ発射機も搭載された。

戦闘艦艇の性能を決める武器管制システムはソ連と共同で開発したアナログ式のSAVS-1を搭載。これはシステム固有のアナログコンピュータおよびPPIコンソールを有するシステムで、半自動で手動操作も必要ではあったものの通常は8個程度の目標情報を処理できた。

1942年からは全艦にTISSの搭載を目的とした近代化改修が順次行われていった。
ただ、本級は駆逐艦ということもあって容積や発電容量等の制約からフルスペックのTISSを搭載することができなかった。
そのためデータリンク機能こそ維持しているが、処理処理能力や武器管制能力などを低下させ、操作端末も削減することで小型化・省電力化を達成したTISS-10Aが搭載された。

10:ホワイトベアー:2024/01/12(金) 21:38:56 HOST:om126158145166.30.openmobile.ne.jp
兵装
防空艦として設計・建造された本級の中核となる対空武器システムとして搭載されているのがAVL-10である。

これは『ライプツィヒ』級ミサイル巡洋艦に搭載されたFW-35 連装ミサイル発射機を原型に、駆逐艦にも搭載できるよう軽量簡略化する形で開発されたFW36単装ミサイル発射機1基とミサイル誘導用のFLS-35 2機から構成されている。
FLS-35はパルス式のFLR-35イルミネーターと方位盤、射撃計算機などから構成される射撃指揮装置で、最大190 kmまで標的の追尾ができた。

配置としては日本海軍の乙型駆逐艦を手本として艦の前部にFW36単装ミサイル発射機を装備し、2基のFLR-35も前部上構上に装備されている。
また、近接防空用に50口径SK31 76mm連装速射砲とFLR-31を艦前後に1基ずつ装備している。

対水上戦用の兵装としては、新開発された45口径SK32 127mm単装速射砲とこれを管制するFLS-33Aを1基ずつ搭載。
さらに遠距離での戦闘も可能とするために、亜音速対艦ミサイルであるASL-64の4連装発射筒を2基艦の中部に搭載している。

対潜兵器としてはDSQS-28A のための三連装短魚雷発射管を2基搭載する他、艦体後部にAUL-64対潜ミサイル用の単装発射機を1基搭載している。

運用
本型はドイツ帝国海軍の第一世代ミサイル駆逐艦ではあったものの、日本での公開情報収集や『ライプツィヒ』級ミサイル巡洋艦の建造で得た知見を随時反映した結果、優れた広域防空能力を持つ防空艦として1937年度・1939年度建艦計画で計6隻が整備された。

ドイツ海軍としてはさらなる本型の整備を望んだが、いくらミサイル巡洋艦より安価とは言え通常の駆逐艦よりも遥かに高い調達コストから認められなかった。
(6隻の建造ですら、史実ドイッチュラント級装甲艦相当の主力艦をお蔵入りさせることでようやく確保できたほどである)
結果、ホライズン計画の成果として設計されたZ61型防空駆逐艦が就役するまで、ドイツ海軍唯一のミサイル駆逐艦として『ライプツィヒ』級ミサイル巡洋艦とともにドイツ海軍水上艦隊の防空の一翼を担った。

11:ホワイトベアー:2024/01/12(金) 21:42:55 HOST:om126158145166.30.openmobile.ne.jp
以上、西欧戦争から冷戦初期にかけてドイツ海軍の艦隊防空の一翼を担ったZ38型ミサイル駆逐艦でした。
wikiへの転載はOKです。

なお、作中では書きませんでしたがドイッチュラント級装甲艦が荼毘に出されたことと、ミサイル艦艇の予算のためにシャルンホルスト級戦艦も史実より安価なものになったもよう……
ドイツ海軍水上打撃戦力の明日はどっちだ!

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最終更新:2024年06月09日 23:25