105:奥羽人:2024/01/17(水) 21:31:40 HOST:sp49-96-47-201.msd.spmode.ne.jp
漆黒米ルート小ネタ 【回収された文書】




【発見日時】██年█月█日
【回収場所】███████,█████,████████

当文書は████████に所在していたアメリカ合衆国政府と関係すると思われる研究施設から回収された計画文書である。
当該研究施設は戦闘の影響で復元不可能となるまで破壊され、関連する他の文書等は焼失したとみられている。
当文書に記載されている計画が実行に移されたのか、されていた場合どの程度の進捗だったのかは現段階では完全に不明である。


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【文書内容翻訳・転写】



[文書破損]

 示されたデータからも分かる通り、「備品」の維持運用において給餌に掛かるコストというのは大きく、比較的安価かつ効率的な飼料を用いたとしてもランニングコストの圧縮には限界があり、備品の増産および低価格化に対する一定のボトルネックとなっていた。概算になるが、図に示した通り

[文書破損]

何らかの方法によって備品に草食動物の食性を獲得させることができれば、飼料関係のランニングコストを大幅に圧縮できる可能性がある。

前提として、備品及び人間が限られた種類の植物類しか摂食できないのは、植物の細胞壁等を構成するセルロースを、人間及び備品の腸内に生息する細菌では分解・吸収できない為である。
また、草食動物は固い植物を効果的に分解するための長い腸を持っており、人間及び備品の腸は雑食性ということもありそれよりも遥かに短い為、消化吸収に掛けられる時間が比較的短い

[文書破損]

採取したセルロースを分解できる腸内微生物を備品の腸内に移植する試みは、その腸内環境の違いからほぼ間違いなく失敗すると考えられる。
そこで、多数のサンプルからより草食動物の腸内環境に似ている腸を有した備品を選別し、幾つか抽出した個体を選択的交配によってより草食動物の腸内環境に近似させていくことで

[文書破損]

分解微生物を、滅菌した備品の腸内を培地として繁殖させることで、人為的な淘汰圧を掛けて備品の腸内環境に適応し効果的にセルラーゼを分泌できるセルロース分解微生物の発生を促す。この人工的進化の手法は備品のランニングコストを圧縮するだけではなく、応用如何によってはその機能を大幅に拡張させるということも可能

[文書破損]

リストアップした備品及び草食動物の研究開発において、主な試験場所として

[文書破損]

将来的に、ウイルスを用いた遺伝子の水平伝播の利用

[文書破損]

焼却するか土に還すしかなかった非食用植物類を備品の飼料ペレットの原材料として利用できるようになると考えられ、これが実現すれば飼料コストの内、主に材料費を極限まで低く抑えることが可能と

[文書破損]

署名:████████
  :██[破損]




【転写終了】
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もし仮に、この計画が実行されたとしても、極めて高い確率で多大な予算と時間を消費した挙げ句頓挫することになるだろう。
しかし現在の我々が持ち得る知見では、この野心的な試みを夢物語と笑い飛ばすことはできても、絶対に実現不可能であると断言することは、到底できない。

────────██大学██科専任教授 ████

106:奥羽人:2024/01/17(水) 21:34:34 HOST:sp49-96-47-201.msd.spmode.ne.jp
以上となります。

枕元に立たれたとは言いません。これは私が素面で書きました()

漆黒世界ならそのうちできそうな気がしてくる

107:奥羽人:2024/01/17(水) 21:35:16 HOST:sp49-96-47-201.msd.spmode.ne.jp
転載大丈夫です。
何か不都合あれば言ってください。

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最終更新:2024年06月09日 23:42