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ポリコーラル世界支援ネタ 企業国家BFF


―光は東方より―


欧州全土を襲ったリベラル=イスラム革命。
それはイギリス本土も例外ではなく警察はおろか陸軍も対した抵抗も出来ず陥落していく中、
政府及び王室は各軍の奮戦と海軍の手により辛うじて脱出に成功した。
また海軍はクイーンエリザベス級航空母艦や原潜など数は少ないが有力な艦艇や各種補助艦艇及び船舶などを持ち出すことに成功した。

そうして脱出したイギリス政府及び海軍であったが大西洋上で途方に暮れた。
有力艦艇こそ持ち出しに成功し、補給艦などもあるために暫くは大丈夫であるが、
本土と近隣のEUやNATO加盟国はほぼほぼ陥落、アメリカは内戦に大忙し、東欧は生き残ってるようだがバルト海や地中海を突っ切ることはほぼ不可能…。
故に今後の補給や整備の見込みはなく、護衛の中小艦艇も欠いているという有様だった。

そんな不安な最中に吉報がきた。
同様に脱出に成功した米海軍の原子力空母やフランス海軍原子力空母シャルル・ド・ゴール始めNATOやEU加盟国が合流したのだ。
無論数は多くなく、フランス海軍など除けば良くてフリゲート数隻、小さくは掃海艇やミサイル艇一隻程度。
それでも仲間がいるという事実に海軍は安堵した。
そして吉報は続く、日本の生存と米太平洋艦隊健在の報せが遠く東方より飛び込んで来た。

そして旧NATO・旧EU連合の間で話し合いが持たれ艦隊の整備が未だ可能な遥か遠く日本を目指すこととなった。
実際は主導権を握った英仏米の意向が大きかったが他に手段もないので他国も同行することとなった。

喜びが望めるか分からぬまま喜望峰を超え、
フランス及びイギリス海外領土の様子調べつつディエゴガルシア島にて生存した米艦隊とも合流、
補給を受けさらに東を目指した。


―困難の海―


彼らを最も苦しめた海を言うならば何よりもマラッカ海峡であろう。
何ヶ月に及ぶ航海を経てたどり着いたその海峡は政府による統制が離れ海賊が跳梁跋扈する混沌とした海峡となった。
それだけではない、この狭い海域を熟知した水先案内人という便利な存在は既になくロランは随分前にその役目を終えている。
GPSは動けど不安定、つまりは天測と海図、羅針盤を頼りに航行しなければならないのだ。

搭載した物資や武器を狙い幾度も受ける襲撃受け少なくない兵達が犠牲となった。
身軽な相手に対しこちらは鈍足な客船や輸送船、掃海艇や補給艦を守りつながらも弾薬を節約しなければならなかった。
航空機さえ使えればどうにかなったが艦載機などは本当の虎の子、
もし軍閥化した正規軍の艦艇などに遭遇した時に使えないでは洒落にならない。

後、もう少しでシンガポールという場所まで来た時に悲劇は起こった。
恐れていた離反した元インドネシア正規軍一部の軍閥の保有する高速ミサイル艇による襲撃を受けたのだ。

慌てふためく艦隊、さらなる追撃が加えられようと軍閥のミサイル艇が向かって来たが突如として爆散、その他軍閥の艦艇も次々に火の手が上がる。
呆然とする艦隊の上空を轟音が通過し艦橋や甲板の人々は急いで空を見上げる。
銀翼が翼を翻すとそこには真紅の丸、艦隊から歓声が上がる。
シンガポール港とシンガポール・チャンギ国際空港を軍事拠点化するために同地域に日本連合の軍が展開していたのだ。

そこからは一方的だった。
連合海軍も駆けつけ砲やミサイルで次々に海賊達を血祭りに上げていく。
その様子を見て安堵した自分達は助かったのだと。

693:635:2024/02/01(木) 11:04:05 HOST:119-171-253-60.rev.home.ne.jp


―状況(リアル)が予想(リアリティ)に負ける訳ないだろ?―


艦隊はシンガポール港に入り補給と整備を受けられることとなり一同は胸を撫で下ろしたが日本連合から世界の情勢知らされると頭を抱えた。
母国は軒並み独裁国家が成立、しかも過激派イスラム原理主義とリベラル混ぜ混ぜした更に蠱毒にして煮詰めた様な連中である。
同勢力は東欧各国でも略奪やテロなどを頻発させ元母国などは度々東欧に人攫いにやってくるという始末。
後、どっから嗅ぎつけたのか艦隊の【返還】を求める電波な電波を垂れ流しているという。

彼らは動けなくなった。
アメリカは脱出した政府があり、フランスは一応大きめの海外領土が未だある。
それ以外は?
母国そのものが消滅、若しくは独裁国家化。東欧の生き残っている国の艦艇もあるがこっから戻れとは言えない。
イギリスはイギリスで海外領土はあるが極小、ディエゴガルシア島貸せば現金収入あるかもだが今のところ借りるかも分からない。
オーストラリアが王室を頂いているが取り込んだ上に白豪主義拗らせてマウント取ってくるに決まっている、英国紳士的にそれは絶対にノゥ。
しかし産業も何もなく艦隊も軍維持する金もない…。

皆が頭抱える中、その時一人の英海軍高官が発言した。
その場にいる全員が言った。あいつ久々に補給された紅茶キメたんだろうと。



―紅茶キメたあいつらは色んな意味で強い―



「で、ニーイチ様、これがその結果です。」

「イギリス…。」


フィンランド・ヘルシンキ市、PMCアウロラの会議室の一室を借りて新たに配属となったオペレーターが自動人形から講義を受けていた。
その姿は若いというか幼いと言った方が妥当だろう。
日本人救出作戦で助け出されたその人物は薬物汚染やマインドコントロールの影響から戦場以外で現状生きられないとこちらに回された曰く付きだ。
戦場でしか生きられぬ、それでも人並みの教育はと上司であるハンドラーの手引で自動人形より教育を受けていた。


「イギリスは現在イギリス王立海軍残存艦隊を基幹とし旧EU・旧NATO加盟していた国家の艦艇、
そしてイギリス海外領土から構成される国家を構築しております。
首都は安全面から移動可能で各種会議可能な施設も備えた元豪華客船クイーンエリザベス号を改造、同船を首都と定めております。」


そんな人物が現在学んでいるのは世界情勢。
紅茶キメた英国紳士により爆誕した名前含め色んな意味で日本連合が頭抱えた国家についてである。


「軍事に人手足らんのだろ?アフタフォローも求めて私達(軍隊)を高く売りつければいい。
商品(軍事力)はあるのだから」


あの紅茶キメた英国紳士、皆で傭兵家業やろうぜ!と言い始めたのである。
まあ、実際日本連合は喫緊の課題として資源云々よりも人手の方が必要だったので間違いではないが。
そんなこんなで他に出来ることもないので連合の事務所にみんなで履歴書(保有軍備の内枠)持って就活に行った。

なお、小型は掃海艇やミサイル艇のみで独立国家やまとよりも人口ないとこもあるので政府機能残ってた英国がそれら纏めて提出した。
面食らった日本連合であるが後方支援と金さえあれば働くのならば問題ないと即採用。
ここに傭兵している国家が爆誕したのであるが政治も外交もマネジメントも出来ない小国の艦艇もあることからそれらも纏めて取り込んで国家連合体を構築。
そうして成立したのがイギリス連合艦隊群国(Britain of glande Fleet Force)…略してBFFである。

なお現状、傭兵家業が主力産業のモノカルチャーな上に人口少なく、
行政機能に日本連合の技術取り込んで結果、
政府の主な仕事は傭兵マネジメントとなり傭兵企業国家とか呼ばれてるのは全くの余談である

694:635:2024/02/01(木) 11:05:38 HOST:119-171-253-60.rev.home.ne.jp
という訳でほぼネタ枠ですがポリコーラル世界にBFFが生まれますた。
以上になります転載はご自由ににどうぞ

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最終更新:2024年06月11日 18:06