272 名前:635[sage] 投稿日:2024/06/20(木) 08:47:07 ID:119-171-249-156.rev.home.ne.jp [2/6]
銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその一一二
「いやあ異世界に旅立っちゃった神流さんの生放送を見れるとは思わなんだ…。」
:確かに
:神様だのなんだのあのカオス極まりない人らの本家本元だろ?
:どんな世界なんだ?
「フフフ、日本のゲームやポップカルチャーを知るためにファンタジー世界から日本に来た吸血鬼のお姫様な私も興味津々な世界な訳ですよ!」
:そんな設定もあったね
:そんな設定すらも上回るリアルにとんでも設定な人物だったね、あの人ら(白目)
:中心人物だった艦娘の電ちゃんからして設定モリモリだったし…
競馬好きの超大陸世界のバーチャル配信者、あの大レース開催告知会場で生放送していた人物だ。
そんな彼女の異世界から日本のポップカルチャー知るために来ただのなんだの設定も霞んでしまったのが話の人物らである。
配信者である彼女の生放送には準備中と書かれた別の画面が映っている。
「あ!もう時間!」
:全裸待機
:おっとネクタイと靴下は忘れるな?
:無論紳士の嗜みよ
時はゲート世界時間2020年12月31日大晦日朝、此度配信者花舞神流はゲート世界奈良にまで進出していた。
『はい!今日は私の友人やゴースト号とその同級生他の子達と一緒に旅行でまた別の世界の古都奈良の橿原神宮まで来ています。』
「で、ゴースト。なんでゴースト号達旅行なんかに行ってるの?」
「ゴースト号が課題にヒンヒン言ってストレスからオーバーフローしてしまったので長期休暇頂いたと聞いてまする。」
「ゴースト号がヒンヒン言う課題…?」
「読書感想文とか。」
「Oh…。」「まあ、その辺ゴーストも不得意だし。」
「後、お役所に出す無駄な書類多すぎたとか。」
そんなナイスネイチャとセイウンスカイ、そしてゴーストウィニングの会話。
そんな話をしつつカフェに集まり主さんこと花舞神流の配信を見ているのはウマ娘ゴーストと愉快な仲間たち。
ゴースト号が出る配信始まるというのでウマ娘らは朝から浮足立ち居ても立っても居られずに理事長判断で半ドンとなっていた。
なお話に出ていた法令闘争していた官僚の皆さんは某智謀合法ロリの手によりマスコミに漏らされ政権批判の道具として喜々として叩かれた挙げ句、
総理に知られてしまい激怒されヤルバーン州政府からも苦言呈されたので辞任や窓際族に追い込まれていたりする。
特にこれから先ものを言うヤルバーンとの関係が拗れるのは各省庁とも嫌だったようだ。
そしてネイチャがゴースト号の姿を見て疑問を呈する。
「なんかゴースト号、花咲いた棒担いでない?」
「ほんとだ。飯崎さんもなんか袋に入った長いの背をってる…。」
飯崎 ^-^)<ゴースト号、鳩さんから貰ったそれここまで持って来たのね
ゴースト号 ゚д゚)<ゴルシ号から絶対放すなよとフリじゃなく念押されまして…そういう主さんも村正作の大太刀を背負ってる件
電 ´・ω・`)<ゴルシ号さんの言うことも当然なのです。推定アロンの杖なのでヤベえシロモノなのです
ゴースト号 ゚д゚)<アロンの杖?
マシュ ^0_0^)<使えば敵にありとあらゆる厄災引き起こす千年以上に渡り行方知れずだった祭器です
「アロンの杖…?」
「ネイチャさんゴースト号さんの持ってる杖がアロンの杖ってそれ本当ですか!?」
ネイチャは耳に入った言葉を漏らしロブロイが反応する。
なおネットでは超大陸世界初公開のゴースト号の同級生なる情報に浮足立っていたり。
:ゴースト号の同級生
:鯉のしか居ないんじゃ…
:ゴーストからして濃いし…
:濃いというか劇薬?
:脳を焼くことがお仕事のウマ娘
「私そう見られてるの…?」「ネットェ…。」「アハハハハ…。」
ネットの反応に愕然とするゴーストと乾いた笑い浮かべるしかないネイチャ達。
『今回同行しているのは友達のモルガンさんに艦娘の電ちゃんや北海道行った時にゴーストがお世話になった子たち…。』
273 名前:635[sage] 投稿日:2024/06/20(木) 08:47:38 ID:119-171-249-156.rev.home.ne.jp [3/6]
カメラを動かすと黒い扇情的な服に白い髪の女性や電やマシュの他、光輪と白い翼持つ少女や巨大な銃持ってる少女が映りその人物には自動的に名前が表示されている。
:モルガン陛下!?
:ヘイロー!?
:ゴースト号のいる世界は方舟だった…?
:良く見たらジャービスやん!!
:なんか背中見せる人がいるんやけど…
『それからゴースト号が通っている一般教養学校でゴースト号の所属してるサークルの廃校対策委員会のみんなだね。いやーみんないい子達なんだけどもう濃いね!
ゴーストの友達のウマ娘の子達も濃いけど生い立ちや人生見るとゴースト号の友人の方が濃いね。』
「廃校対策委員会とは何だろうか?」
「タイシンのやってるゲームにそんなのあった気がする。」
ハヤヒデとチケットの会話、なおタイシンは知った言葉に頭を抱えている。
その間、画面の中の花舞神流の姿をした飯崎は指を折る。
『カルデアのマスターの藤丸立香ちゃんと藤丸立香君でしょ。妖精國から来たアルトリア・キャスターちゃん。
ここにはいないけど異世界転生者のマリーちゃんと異世界転移者のマリーちゃんのお仲間。』
配信を見ている自称吸血鬼な配信者は絶叫を上げる。
「カルデアのマスター!?異世界転生!?」
:⊂( ・∀・)ワケ ( ・∀・)つワカ ⊂( ・∀・)つラン♪
:情報が情報が多い…!!:
:待ってくれたまえ!ことばの洪水をワッと いっきにあびせかけるのは!
事前情報持ってたウマ娘ら兎も角、配信者もSNSも皆混乱している。
そんな事を他所に画面の向こうの花舞神流は話を続ける。
『うちの世界も大概だけどこっちの世界も中々にかっ飛んでるよね。
転生者盛りだくさんの大日本帝国があるとかそこが平和憲法の精神成し遂げたとか。』
『花舞神流女史。平和憲法の精神、それは尊いが過ちであったと帝国では判断し反省しております。』
少々露出の多い大型の銃を持った少女が口を挟む。
『ごめんね、ラピちゃん。ああ、この子はその大日本帝国の自動人形のラピちゃん…ラピちゃんの日本はヂラールの侵略で地球から脱出せざるを得なかったんだよね?』
『はい、人類同士の平和の維持に傾倒し過ぎた故に軍備の整備を怠り侵略者に対し有効な手段を取れずBETA戦争…BETAとは我々側の呼称でヂラールのことを指します。
その戦争で多くの人命の喪失と地球本土失陥という醜態をさらすことになりました。
そして脱出までの課程で戦争により急速に発達したサイバネティクス技術とヒトをベースに開発製造された生体兵器が我々生体型自動人形となります。』
さっくりと出される情報の津波、だがこちらの世界では周知の事実である。
これら転生者の存在や並行世界情報と盛り上がるイゼイラ人・大和民族のナショナリズムの隆盛からゲート日本では架空戦記が久々の盛り上がりを見せていた。
最初の接触時からゲート日本がイゼイラと同君連合になったらとか、第二次世界大戦にイゼイラがやってくるとか、千年前に既にティ連に加盟していたらとか、
ゲートが実際にあるのだからとイゼイラとゲートで繋がっていたらなどなど…。
ネット創作、商業誌…挙げ句有明の例大祭には専用の島まで作られる盛況ぶりだ。
「飯崎さん達歩いてる道やたら警備の人多くない?」
「ほんとだ皆パワードスーツ着てる。」
ネイチャとスカイはそんな話をする。
飯崎達が歩く橿原神宮へと続く道にはそこかしこにロボットスーツを纏った地元警察や自警団の姿があった。
呪術的汚染と関係無く外国人や国内左派、リベラル名乗る者らによる寺社など文化的施設に対する放火なども相次いだ結果である。
まあそれ以上に目を引くのが…。
「カボチャ…?」
目が点になるウマ娘達、そこかしこでネットで聞いたことのある曲に合わせ人々が踊ってる。
アレだ、ネットミームにもなった反省を促すダンス。
『偽マフディー大量発生中だね!』
『未来のネットミームを過去のこの世界で流行させないで欲しかったのです…。』
電が疲れたように言う。
しかもマフティーではなくマフディー、どこはかとなくパチモノくさい。
274 名前:635[sage] 投稿日:2024/06/20(木) 08:48:52 ID:119-171-249-156.rev.home.ne.jp [4/6]
『反省を促すダンスが日本全国で流行るとはこのゴースト号の目を以てしても見抜けなかった…。』
『見抜くどころか原因になったオリジナルマフディーは貴女なのですよ。』
『グハァ!?』
「ゴースト号何してんの!?」
ネイチャが叫ぶが画面の中のゴーストは電の言葉に何故かダメージを受けている。
ストレスから電の秘蔵の品を消費した後のこと思い出して精神的ダメージ受けたとは流石のネイチャさんも思うまい。
「いや何してんですかゴースト号さん…。」
「ネットミームリアルで流行らせるとはどんだけよ…。」
オタク文化に詳しいデジタルとトランセンドは戦慄していた。
ネットミームをリアルな全国的流行にするとか並大抵のことではないからだ。
ましてや現代は様々な情報、娯楽に溢れ一つのことが流行することはほとんどあり得ない。
しかもカボチャヘッド…ファンフィクション小説含め二次創作が超大陸世界でも氾濫したがそれを上回る広がりだ。
なお、超大陸の脳焼きまくった競走馬トリプルターボ号やゴーストウィニング号みたいな例は別とする。
『ゴースト号が無駄に仕事増やすという公官庁の一部のお役人仕草にキレて日本に反省を促すと宣言して踊った動画を配信したのが同様に不満を抱えていた人達にバズったのよね♪』
『主さんユルシテ…ユルシテ…。』
さらりと主さんに暴露される自身のやらかしにゴースト号は瀕死状態だ。
多分ゴースト号の精神のHPゲージはピコーンピコーンと赤く点滅しているであろう。
「あんな状態のゴースト号さん初めてですわね。」
「相手がが飯崎さんだからかな?」
初めて見る弱ったゴースト号の姿にゴーストとチームメイトのマックイーンやテイオーも驚きの声を上げる。
ちなみにネイチャやスカイもそんな姿を見たことはない。
そうして歩いているとロボットスーツを着た自警団や警察と揉め事を起こしている集団を見かけた。
左派…パヨクなどと呼ばれているが最近ではやらかす外国人らと並び日本社会を完全に敵に回し存在そのものが消えつつあるがそれでもまだ生き残っている連中だ。
『久々に見たね。』
『絶滅危惧種って程じゃないけど少なくなって来ました…ッ!!』
その瞬間だった。おウマさんの耳が引き絞られ周囲を警戒、電やマシュが臨戦態勢に入ったのは。
配信者の生放送に映る映像は揉め事起こしている左派集団を映したまま。
「え…?」
非現実的な光景に配信者が素の声を漏らす。
『ソレから離れなさい!!早く!!』
画面の中の花舞神流が叫ぶ自警団は突然のことに混乱しながらもその声に左派集団から離れる。
『ア……ア……ア……。』
団体のシンボルカラーか黄色いウィンドブレーカーを着た老女が声を口から変な声を漏らしている。
数メートルはあろうかという巨大な蜘蛛の姿をした怪異から女は頭部に管の様な物が差し込まれ吸われているのだ…脳髄を。
超大陸世界の人々が知る侵略者のそれらよりも遥かに禍々しい。
「何…アレ…。」
ネイチャが呟くと画面の中の花舞神流の姿をした飯崎は背負った袋に入ったものを取り出し。
『せいやああ!』
気合一閃。背負っていた大太刀の刃を抜き放つと大上段からを振り下ろし眼の前の怪異に振り下ろす。
その一撃で蜘蛛の怪異は頭を切り落とされその巨体は沈んだ。
『流石は村正作の大太刀ね。』
『それだけじゃないと思いますけど…。』
275 名前:635[sage] 投稿日:2024/06/20(木) 08:49:52 ID:119-171-249-156.rev.home.ne.jp [5/6]
明らかに現代の人間技でないことしたのにそう呟く飯崎にドン引きですと言った顔のマシュ。
大きな音がして全員がそちらを向く。橿原神宮より南西に存在する小高い山の上に先ほどと同じ数百体の蜘蛛とそれより数倍はあろうかという大蜘蛛。
そして数十メートルはあろうかという何か居る。
『土蜘蛛…。』
電がその名を呟いた。
衛星軌道上のゲートイゼイラの亜惑星要塞の司令部は混乱に包まれていた。
「何が起こっている!」
「ギンガ連合ニホン軍より緊急要請、
緊急事態発生!ヤルマルティア・ナラ県の指定する地域のヤルマルティア人を強制転送による避難、回収求む!」
「だから何故そうなった!!。」
混乱が混乱を呼び怒号が飛び交う司令部、されど自らの役目は果たし転送準備を進めていく。
「ヴァルメより現地の映像流します!」
オペレーターの声に全員が大型ゼルモニターを見る。
映し出されたのは巨大な節足動物が同胞…逃げ惑う日本人達を襲い食い殺し連れ去り或いは何かを植え付ける光景。
ゲートイゼイラ人達はその光景に既視感を覚える。
これではまるで…。
「ノクタル創世記の苦難の時代じゃないか…!」
最終更新:2024年06月20日 22:18