688 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/04/11(木) 01:18:01 ID:p461191-ipngn2501akita.akita.ocn.ne.jp [43/57]
憂鬱スパロボ ファンタジールート
過去語り或いは惑星開拓期の苦労話
「何時もの連合の艦艇にしては随分何と言うか…小さい潜水艦ですね…」
「ジュゴン級にテュポーン級、エウロパ開拓時代に建造された艦艇ですね。物資の乏しい木星では
どうしても少人数での探索が主体と成りますからその影響もあります。出来る限り少人数で回せる
小型且つ多目的な潜水艦が…」
「エウロパって…木星の衛星ですよね、そんな所まで開発されているんですか…」
「そうですね…私は開拓が安定した頃の移民ですが…」
「艦長、カリーノの餌の事で…」
「その生き物は?」
「マドラプトルのカリーノですよ、木星だと野生個体も居るんですが人気のペットなんです。」
「なんかすごい事が聞こえて来た様な…」
補給に連合軍軍港を訪れた伊丹と近くに居た連合軍関係者との会話の一部。特地が存在する未知の惑星の
環境に対して連合では未探索惑星にて使われていた潜水艦などを保有する企業に声を掛けて資源開発
に取り組んでおり各所で大規模な鉱床等を発見して居た。参加した企業の中には嘗てエウロパ開発に
尽力した企業なども存在しており、海中探査の一助となっている。しかし、それ以上に伊丹が気になった
のは木星に野生動物が居るという情報だった。
「また、大事に成りましたね…」
「済みません、やはり惑星開拓などの話題は何処も気になる様で…」
「それもそうですか…話は惑星開発の方から話しましょうか」
連合関係者と伊丹との会話。太陽系の関連の話は日本や米国としても気になる所であり、その情報を連合の
関係者が開示するという話を聞いた両国関係者は話を聞くべく人員を送り様相は以前のTウィルスや遺伝子
改造関連の際の話題染みた状況となっていた。
「先ず質問なのですが…木星は人間の居住には向かないのでは?採掘基地等は兎も角として…」
「一部軍規に引っ掛かりますが、簡単に言えば入植して恒久的に開発する事に需要が出るだけ
木星が魅力的と言うのが大きかったと言えます。融合炉開発に必要な膨大なヘリウムや水等ですね
地球から8億㎞も離れた地域に人類進出の新拠点を置けることは外宇宙開発に於いては非常に重要と
言えました。その為、年号がCEに入ってから本格的な調査を開発に力を居られる様になっていました。」
「成る程…確かにそのアドバンテージは大きいですね…」
「更に言えば当時は開発ラッシュによる、外宇宙ドリームとでも言える状況であったのも事実でした。」
昔語りの一部。宇宙開発において火星とアステロイドベルト開発後は核融合炉の原料となるヘリウムや
自然に存在する高重力環境と言う存在は研究開発に必須であり、更に工業に於いて重要になる液体の
水が惑星単位で存在するという事実が連合の木星開発を促す一助となっていた。
689 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/04/11(木) 01:18:35 ID:p461191-ipngn2501akita.akita.ocn.ne.jp [44/57]
「木星開拓が始まり、その後当初予定していたエウロパに手を付ける事に成ったのですが…コレが難物
でした。」
「それは…輸送や補給の面でしょうか?」
「それも事実でしたが、それ以上に問題なのがエウロパ周辺の環境でした。大赤班から発せられる特殊な
放射線による表層の汚染が存在しており、深いエウロパの深海ではエウロパで発生した生き物が独自の
生態系を築いていたのです。」
「それが貴方の飼っているというマドラプトルと言う生物ですか?」
「彼等は比較的エウロパでは見掛けられる生物ですね。分子結合を強化したチタンや硬化テクタイト複合の
強化ガラスを簡単に食い破ってきます。」
「それは危険ですね…」
「彼等は群れで動く生物であり寄り大きな捕食者も存在してました。個体に寄っては100m越え金属質の
甲殻に覆われた生物も存在してます。その為、水中を移動する潜水艦には基本的に武装が必須の為、
エウロパでは水中用コイルガンやレールガンが好んで搭載されていました。」
「潜水艦が幾らあってもそれでは…」
「こういった事情から少数運用を前提とした小型潜水艦が多用されるようになったのです。万が一の
人員の大量喪失を避ける為に…」
木星開拓初期に於いては、木星の大赤班来る放射線の影響が及び難い深海などに居住区が置かれていたが、
そう言った深海には未知の脅威も多く惑星開拓初期には開拓者たちを苦しめることに成った。又、居住区間
の補給も安定しない事からコレを数と回数で補う事になり、大規模な潜水艦では無く最低限の人員で
回す事の出来るサイズの潜水艦が木星では好まれる様になった。
「少し質問が…」
「なんでしょうか?」
「こうした危険生物が多いのであれば、魚雷の方が良かったのでは?無理に其れであれば大型生物にも
十分な効果が認められると思いますが…」
「当初はそうした武装も有ったそうなのですが…問題が発生しまして…」
「大規模な爆発が他の生物を引き寄せあらゆる方向から生物が襲い来る関係上、小型艦では発射可能な
配置や弾頭数の問題で寄り省力化と推進システムを外部に置ける砲が重宝されたという事でした。」
「…」
「こうした取り組みによって木星の開発は進み、同時期に大赤班からの放射線も沈静化した事で開発が
一気に進みました。私の入植はこの頃でしたが、この頃で既に木星では独自の文化が育まれていたのです。」
開発に潜水艦が必要に成った当初は、地球での運用を前提にした潜水艦が好んで使用されていたが
バラストに寄生するバラストフローラ対策を始めとしたエウロパ環境をに適応する為に独自の潜水艦
開発に迫られる事になり射撃を中心とした汎用的に使用できる潜水艦群が開発されることとなる。
コレに寄ってエウロパ開発は急速に進められ形となり、後に木星を国家として回せるまでの移民の
受け入れに成功している。
690 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2024/04/11(木) 01:19:19 ID:p461191-ipngn2501akita.akita.ocn.ne.jp [45/57]
以上です。WIKIへの転載は自由です。取り敢えず小ネタ程度に連合の惑星開発の
経緯とかを軽くをば…
最終更新:2024年07月20日 15:01