251:奥羽人:2024/02/25(日) 01:12:26 HOST:M014009102000.v4.enabler.ne.jp
概説【合衆国における人狩り(マンハント)の実用上の意義】19██年


アメリカ合衆国(以下、米合)と陸上国境線を接している各国、そして米合と関係が深い勢力にとって「人狩り(マンハンター)」の存在とその脅威は、改めて説明するまでもないだろう。
人間(ホモ・サピエンス)をおおよそ家畜動物/経済動物として扱う米合において、人狩りは資産の調達方法として“奴隷経済”が構築されてから用いられてきた典型的な方法である。
前々世紀の奴隷貿易と同様に、勢力圏と隣接する“策源地”から取引や誘拐によって人間を調達し、本国に輸送して分配するのだ。

そこで、一つの疑問が生じる。
「人狩り」という作業の効率性である。

通常、自意識が存在し脅威に対して回避行動をとる人間を捕獲するというのは、簡単な事ではない。
これは通常経済動物でも同じことが言え、故に人間は経済動物との向き合い方は、野生動物を狩猟する手法からその行動と繁殖を管理する畜産に変化していったのだ。
これに関しては米合の奴隷経済も同じ路を辿っており、現在、米合内には“人間牧場”と呼称される、畜産的手法によって「備品」の増産を管理する施設が多数稼働していることが確認されている。
では、何故そういった工業的手法に着手していながら、“非効率的”な人狩りという手段が行われるのか。


結論から言うと「遺伝子多様性の保全」であると推測される。


牧場という形式を採っている以上、おそらくは通常畜産と同様に交配による“品種改良”も行われていると推測される。
そうなれば当然、優秀な形質を持つ個体を多く利用しようと、他個体の多数と繁殖させるという手を採るのは妥当である。
しかしハプスブルク家の先例を見てもわかる通り、近い血縁間で交配を繰り返した場合には先天的な異常を誘発してしまう可能性が高くなるとされる。
特に、牧場形式の極めて限定された範囲における交配では先天的異常が発症する確率は、例え3代以内のインブリーディングであっても無視できない程増しているだろう。
また、その生物群内で共有されている遺伝子が多い場合、特定病原体への低耐性形質が顕出し、弱点となる伝染病で群そのものが絶滅する可能性もある。


故に、人間牧場において外部から“十分に遠い”遺伝子を導入することは個体群維持の観点から重要であり、米合において人狩りを行う要因となっていると予想される。
また、外部個体が必要とされるとしても、その個体が“不利”な形質を持っている場合、群全体に影響を及ぼしかねないと思われる。
その為、「優秀な形質を持つ外部個体」というのは米合的観点から見て高い価値を付けられると思われ、こういった要因から良個体への需要が生まれる結果として、人狩りに十分な経済的魅力を付与しているのだと推測される。


他の仮説として、もし仮に米合が人間牧場の運営の中でインブリーディングがもたらす影響を詳しく研究していた場合、既に遺伝子「DNA」の発想に到達した、もしくは発見した可能性も否定できない。
その場合、米合が行うかもしれない研究はより危険なものになると考えられ、この点において関係各所はより高い警戒が必要になると考えられる。


█████氏(██大学助教授)

252:奥羽人:2024/02/25(日) 01:14:22 HOST:M014009102000.v4.enabler.ne.jp
なんか寝れないので思い付いたこと書いてみました

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最終更新:2024年07月22日 21:56